世界で人気!果物の王様マンゴー
マンゴーは主に熱帯地方で生産される果物であり、世界中で人気があります。日本では贈答品として非常に人気があり、国内生産量が増加しています。
世界ではどの国がどのくらいマンゴーを生産しているのでしょうか?
世界のマンゴー
生産量 ランキング
世界のマンゴーの生産量
世界一位 インド
世界二位 中国
世界三位 インドネシア
世界のマンゴー 生産量ランキング
Mangoes, guavas and mangosteens
Production (t/year)
生産量 (t) 2022年 |
|
---|---|
世界 | 59,151,822.83 |
インド | 26,299,000.00 |
インドネシア | 4,125,243.73 |
中国 | 3,800,000.00 |
パキスタン | 2,782,809.00 |
メキシコ | 2,485,545.60 |
ブラジル | 2,111,139.00 |
マラウイ | 1,916,502.08 |
バングラデシュ | 1,452,303.00 |
ベトナム | 1,443,571.55 |
タイ | 1,398,902.00 |
ナイジェリア | 940,397.31 |
エジプト | 890,338.01 |
ケニア | 758,372.15 |
フィリピン | 723,093.16 |
スーダン | 717,821.18 |
マリ | 670,650.00 |
コロンビア | 546,773.96 |
ペルー | 508,374.49 |
ネパール | 508,172.00 |
タンザニア | 448,580.36 |
イエメン | 406,842.76 |
キューバ | 370,397.00 |
ハイチ | 324,104.79 |
マダガスカル | 300,092.25 |
コンゴ民主共和国 | 296,424.04 |
アンゴラ | 266,890.00 |
スリランカ | 206,485.00 |
ギニア | 203,815.00 |
台湾 | 167,097.95 |
ニジェール | 162,420.03 |
コートジボワール | 160,658.71 |
エチオピア | 152,731.20 |
ベネズエラ | 151,121.00 |
エクアドル | 135,090.66 |
グアテマラ | 127,137.39 |
セネガル | 121,500.00 |
南アフリカ | 117,916.00 |
ガーナ | 102,993.70 |
サウジアラビア | 89,500.00 |
ドミニカ共和国 | 76,339.52 |
マレーシア | 66,020.10 |
カンボジア | 65,262.81 |
オセアニア | 64,824.36 |
オーストラリア | 58,626.03 |
イスラエル | 57,397.00 |
イラン | 46,864.00 |
コンゴ | 37,291.35 |
チャド | 36,357.60 |
パラグアイ | 34,082.10 |
モザンビーク | 28,879.30 |
コスタリカ | 27,263.86 |
シエラレオネ | 23,027.42 |
ミャンマー | 20,420.61 |
プエルトリコ | 19,041.52 |
ボリビア | 17,766.28 |
オマーン | 16,106.00 |
ベナン | 16,030.12 |
ブルキナファソ | 14,382.31 |
中央アフリカ共和国 | 12,878.98 |
ギニアビサウ | 9,003.14 |
東ティモール | 7,470.49 |
パナマ | 7,162.60 |
エルサルバドル | 5,547.69 |
ガイアナ | 5,112.00 |
アラブ首長国連邦 | 4,849.66 |
ラオス | 4,807.96 |
ポリネシア | 4,521.32 |
サモア | 4,267.10 |
日本 | 3,577.44 |
トリニダード トバゴ | 3,218.14 |
ジャマイカ | 2,797.18 |
バハマ | 2,639.21 |
セントビンセント グレナディーン諸島 | 2,574.71 |
アルゼンチン | 2,213.94 |
ドミニカ | 2,154.90 |
メラネシア | 1,677.00 |
パレスチナ | 1,638.60 |
グレナダ | 1,456.24 |
ガンビア | 1,444.95 |
アンティグア バーブーダ | 1,409.67 |
ジンバブエ | 1,378.52 |
ソマリア | 1,268.93 |
スリナム | 1,163.30 |
ルワンダ | 1,131.75 |
ニューカレドニア | 1,062.00 |
ブータン | 996.99 |
セントルシア | 980.00 |
カメルーン | 889.82 |
アメリカ合衆国 | 841.86 |
北アメリカ | 841.86 |
カーボベルデ | 725.00 |
エスワティニ | 660.96 |
ホンジュラス | 635.16 |
ジブチ | 615.94 |
フィジー | 615.00 |
クック諸島 | 254.23 |
ナミビア | 189.44 |
モロッコ | 100.00 |
セイシェル | 69.08 |
クウェート | 46.19 |
ベリーズ | 9.00 |
モルディブ | 1.06 |
ボツワナ | 0.00 |
ミクロネシア連邦 | 0.00 |
南スーダン | 0.00 |
トーゴ | 0.00 |
出典: ©United Nations Food and Agriculture Organization
データを元にFumib.netがリストを作成
各国のマンゴー
情報
マンゴーの重さ・エネルギー
マンゴーは1個約180gで、エネルギーは約120カロリーです。
マンゴーの栽培
マンゴーの適正栽培温度は25~35度とされています。元々栽培が難しい果物ですが、温暖化の影響などによりマンゴーの生産量が減少している国が増加しています。
「世界のバナナ生産量ランキング」はこちらになります。よろしかったらご覧ください。
インド
マンゴー 情報
インドのマンゴー
インドで利用されているヒンディー語でマンゴーは「आम(アーム)」です。
インドはマンゴーの原産地
インドでは紀元前4000年頃からマンゴーが自生していたとされ、古くから栽培が行われたと考えられています。インド国民の多くが信仰するヒンドゥー教はマンゴーを「万物を支配する神」の化身としています。
インドのマンゴー生産地
主に北部の「ウッタル・プラデーシュ州」、南東部の「アーンドラ・プラデーシュ州」、南西部の「タミル・ナードゥ州」「カルナータカ州」、北東部の「ビハール州」、西部の「グジャラート州」でマンゴー栽培がおこなわれています。とくにウッタル・プラデーシュ州の「ラクナウ」はマンゴー生産の中心地で、国内で生産されるマンゴーの多くがラクナウで栽培されています。
海外へ多く輸出される
インド産のマンゴーは2006年に輸入解禁されており、日本を含め多くの国へ輸出しています。インド国内でもマンゴーは非常に人気があり、多く消費されています。
品種は100種類以上
国内で非常に多くのマンゴーの品種を栽培しており、インド国内で100種類を超えるマンゴーが存在します。とくに多く栽培されている品種は9種であり、インド各地で栽培されています。
続く猛暑で生産量が激減
2022年にインドは猛暑が続きました。猛暑の影響により、マンゴーの生産量が70%低下、国内のマンゴー価格が高騰しています。
インドは気候変動と思われる猛暑が近年続いており、マンゴーが開花する2月~3月の気温が40度を超えています。適切な栽培温度は35度以下とされ、猛暑により栽培が難しくなっており、生産量の低下に繋がっています。
中国
マンゴー 情報
中国のマンゴー
中国語でマンゴーは「芒果(マンゴオ)です。
中国のマンゴー生産地
主に南部の「広西チワン族自治区」、南部の「海南省(かいなんしょう)」、南西部の「雲南省(うんなんしょう)」、南東部の「広東省(かんとんしょう)」、中西部の「四川省(しせんしょう)」、東部の「福建省(ふっけんしょう)」、中西部の「貴州省(きしゅうしょう)」などでマンゴー栽培がおこなわれています。
中国でもマンゴー人気
中国でマンゴーは非常に人気がある果物で、日常的に消費されます。価格もリーズナブルであり、低価格で非常に美味しいマンゴーを国内で食べる事が可能です。
マンゴーの生産量は増加しており、2021年はインドネシアの総生産量を超えるマンゴーを生産しています。
インドネシア
マンゴー 情報
インドネシアのマンゴー
インドネシア語でマンゴーは「Mangga(マンガ)」です。
インドネシアのマンゴー生産地
マンゴーはインドネシア全土で栽培されており、非常にメジャーな果物です。主にジャワ島東部の「東ジャワ州」、ジャワ島中央部の「中央ジャワ州」、ジャワ島西部の「西ジャワ州」、小スンダ列島に位置する「西ヌサ・トゥンガラ州」、スラウェシ島南部の「南スラウェシ州」でマンゴー生産が多くなっています。
インドネシアは約40種のマンゴーを栽培している
インドネシアは国内で約40種のマンゴーを栽培しています。日本では非常に高級なマンゴーがインドネシアでは1kg約15.000IDR【日本円で約150円ぐらい)から購入することが可能で、料理・デザート・お菓子など様々なものに利用されています。
パキスタン
マンゴー 生産
パキスタンのマンゴー
パキスタンで利用されているウルドゥ語でマンゴーは「آم(アーム)」です。
パキスタンのマンゴー生産地
主に東部の「パンジャーブ州」でマンゴー生産がおこなわれています。パキスタンは国内で生産されるマンゴーの輸出に力を注いでおり、日本には2011年から輸入解禁されています。
パキスタン産のマンゴーは小ぶりのマンゴーが多く、鮮やかな黄色をしているのが特徴です。味は非常に甘く、糖度はバナナやメロンと同等です。
大切なおくりもの
パキスタン政府は毎年、国内で生産されたマンゴーを多くの国へ「おくりもの」として送っています。パキスタンではマンゴーが「果物の王様」と考えられており、重要な生産品の一つです。マンゴーの贈り物は外交の手段としても利用される事が多く、外交官などへのおくりものとしても利用されています。
メキシコ
マンゴー 情報
メキシコのマンゴー
メキシコで使用されているスペイン語でマンゴーは「Mango(マンゴー)」です。
メキシコのマンゴー生産地
メキシコは23の州でマンゴー生産が行われています。主に西部の「シナロア州」、南部の「ゲレーロ州」、西部の「ナヤリット州」、南東部の「チアパス州」で生産量が多くなっています。
日本で販売される多くのメキシコ産マンゴー
メキシコ産のマンゴーは1970年代から日本に輸出されています。メキシコ産のマンゴーは日本国内に広く流通しており、国内に輸入されるマンゴーの約40%がメキシコ産になります。
メキシコ産のマンゴーは日本産のマンゴーより大きく、重さが400g~700gという大型の物も多くなります。
メキシコの農業が危ない
メキシコでは気候変動の影響とおもわれる「大雨」「干ばつ」が多発しています。災害により農業が大きな打撃を受けており、生産量の増減が大きくなっています。
日本は多くの果物や野菜をメキシコから輸入しており、将来的に影響が出る可能性があります。メキシコ政府は気候変動問題を深刻にとらえており、様々な対策が国内でおこなわれています。
ブラジル
マンゴー 情報
ブラジルのマンゴー
ブラジルで利用されているポルトガル語でマンゴーは「manga(マンガ)」です。
ブラジルのマンゴー生産地
主に東部の「ミナスジェライス州」「バイーア州」「ペルナンブーコ州」「セルジペ州」「アラゴアス州」、中部の「ゴイアス州」でマンゴー生産がおこなわれています。
ブラジルではフルーツの消費が多い
ブラジルはマンゴーを含め多くの果物の消費が多くなっています。
特に消費されるフルーツはバナナ・オレンジ・モモ・パパイヤ・マンゴーで、バナナ(プランテンバナナを含む)やパパイヤは料理に加えられる事が多く、消費が非常に多くなります。
マラウイ
マンゴー 情報
マラウイはどこ?
マラウイはアフリカ大陸の南に位置し、タンザニア・モザンビーク・ザンビアと国境を接しています。マラウイは英語以外に「チェワ語」という言語が利用されており、チェワ語でも「mango(マンゴー)」といいます。
マラウイのマンゴー生産地
主に中部の「サリマ県」でマンゴーが生産されています。サリマ県は「マラウイ湖」に面しており、水資源が豊富です。
マラウイの気候はインドに似ている
マラウイは気温が35度を超える日もあり、インドと環境が似ています。マンゴーの栽培に適した土地であり、国内で非常に多くのマンゴーが生産されています。
タイ
マンゴー 情報
タイのマンゴー
タイ語でマンゴーは「มะม่วง(マムウァング)」です。
タイのマンゴー生産地
主に中央の「ピチット県」、北部の「ピッサヌローク県」、北部の「ペッチャブーン県」「スコータイ県」「カムペーンペット県」「ナコーンサワン県」などでマンゴー生産がおこなわれています。
生産されたマンゴーの大多数が海外へ輸出されており、日本・中国・韓国などへ多く輸出されています。
タイの人気フルーツ
タイはトロピカルフルーツの生産量が多く、国内で一番人気があるフルーツは「ドリアン」です。マンゴーはドリアンに次いで人気があり、日常的に消費されるフルーツの一つです。日本では見かける事の少ない「グワバ」なども非常に人気があり、日常的に消費されています。
バングラデシュ
マンゴー 情報
バングラデシュのマンゴー
バングラデシュで利用されているベンガル語でマンゴーは「آم(アーム)」です。
バングラデシュのマンゴー生産地
主に北西部の「Chapai Nawabganj District(ナワブガンジ県)」、西部の「Rajshahi(ラジシャヒ)」、北部の「Naogaon District(ナオガオン県)」、中北西部の「Natore District(ナトレ県)」、北西部の「Rangpur(ランプル)」、北東部の「Dinajpur(ディナジパウル)」、北西部の「Thakurgaon District(タクルガウン県)」、西部の「Meherpur District(メヘルプール県)」、西部の「Jhenaidah District(ジェナイダ県)」、西部の「Chuadanga District(チュアダンガ県)」、南西部の「Jessore District(ジョソール県)」、南西部の「Satkhira District(サトキラ県)」、南東部の「Rangamati Hill District(ランガマチ県)」、南東部の「Khagrachhari District(ハグラチャハリ県)、」南東部の「Bandarban District(バンドラバン県)」でマンゴー生産がおこなわれています。
バングラデシュで生産されるフルーツ
バングラデシュはマンゴーを含めバナナ・ジャックフルーツ・スイカ・グアバ・パイナップル・ライチ・グレープフルーツなどの南国フルーツの他に一般的なフルーツも多く生産されています。
ベトナム
マンゴー 情報
ベトナムのマンゴー
ベトナム語でマンゴーは「quả xoài(クアスワイ)」です。
ベトナムのマンゴー生産地
ベトナムではメコン川下流の「メコンデルタ」地帯での農業が盛んにおこなわれ、マンゴー生産もメコンデルタ地帯での生産が多くなります。主な生産地は南部の「ティエンザン省」、南西部の「ドンタップ省」「アンザン省」、南部の「ベンチェ省」「カントー市」「ヴィンロン省」などで多く生産されています。
エジプト
マンゴー 情報
エジプトのマンゴー
エジプトで利用されるアラビア語でマンゴーは「مانجو(マンドゥ)」です。
エジプトのマンゴー生産地
エジプトでは北東部の「イスマエリア県」「シャルキーヤ県」、北部の「ギーザ県」、中部の「ファイユーム県」などで多くのマンゴーが生産されています。
砂漠での農業
エジプトは国土の96%が砂漠で覆われていますが、世界有数の農業大国です。雨が少ない国で、ナイル川の水を利用した「灌漑農業」がおこなわれています。
天候による影響を受けない
エジプトは雨が少なく、悪天候などによる農業の影響が少なくなります。水資源がある限り気候変動の影響を受ける事が少ないとされ、安定した農業をおこなう事が可能です。
世界中の多くの国が気候変動による影響を受けており、アフリカの農業が注目を集めています。
日本
マンゴー 情報
日本のマンゴー生産地
日本は沖縄県・宮崎県・鹿児島県でマンゴー生産がおこなわれています。本州でも限定的ですが「温室」を利用したマンゴー栽培がおこなわれています。
増加するマンゴー生産量
マンゴーは非常に人気のある果物であり、贈答用のフルーツなどとして利用が増加しています。マンゴーの人気は上昇しており、今後も生産量が増加すると思われます。
マンゴーの「ボックス栽培」
「ボックス栽培」は鉢植えなどで「根」の成長を制限し、木の成長をコントロールする栽培方法です。
アフリカの水資源が極めて少ない地域で取り入れられている栽培方法であり、日本では近年、小規模農家を中心に温室内でマンゴーのボックス栽培がおこなわれています。
世界では水の利用を制限しなくてはいけない国が多く、水資源をコントロールした農業は今後必要になります。
まとめ
温暖化の影響
マンゴーを生産できる国は限られています。マンゴーを非常に多く生産しているインドは温暖化の影響と思われる熱波の影響で生産量が減少しており、生産が不安定になっています。今後の気候変動の影響は未知数であり、生産に大きな影響を与える可能性があります。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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