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Food Life

世界のレンズ豆 生産量ランキング

「レンズ豆」は日本では「ヒラ豆」といわれる日本ではあまり食べる機会が少ない豆です。インドやヨーロッパでは消費量が大きく、豆の中で「レンズ豆を一番消費する」国も存在します。

レンズ豆は世界でどのくらい生産されているのでしょうか?

世界のレンズマメ(ヒラマメ)
生産量ランキング


世界のレンズ豆生産量
世界一位 カナダ
世界二位 インド
世界三位 オーストラリア


世界のレンズ豆生産量ランキング
Lentil - Production (tonnes/year)

生産量
(トン)
(t)
2020年
世界合計6,537,581
1カナダ
(Canada)
2,867,800
2インド
(India)
1,180,000
3オーストラリア
(Australia)
525,848
4テュルキエ
(Turkiye)
370,815
5アメリカ
(America)
336,160
6ネパール
(Nepal)
262,835
7シリア
(Syria)
200,218
8バングラデシュ
(Bangladesh)
177,354
9中国
(China)
164,381
10ロシア
(Russia)
115,556
11エチオピア
(Ethiopia)
113,018
12イラン
(Iran)
69,780
13カザフスタン
(Kazakhstan)
51,069
14アルゼンチン
(Argentina)
34,476
15アルジェリア
(Algeria)
Population: 43,053,100
12,112
16メキシコ
(Mexico)
10,090
17モロッコ
(Morocco)
9,044
18イエメン
(Yemen)
7,237
19パキスタン
(Pakistan)
4,861
20ウクライナ
(Ukraine)
3,160
21エクアドル
(Ecuador)
2,755
22ペルー
(Peru)
2,555
23ニュージーランド
(New Zealand)
1,663
24ケニア
(Kenya)
1,576
25レバノン
(Lebanon)
1,529
26パレスチナ
(Palestine)
1,385
27コロンビア
(Colombia)
1,331
28マラウイ
(Malawi)
1,297
29チュニジア
(Tunisia)
1,140
30タジキスタン
(Tajikistan)
994
31ウズベキスタン
(Uzbekistan)
986
32エジプト
(Egypt)
891
33マダガスカル
(Madagascar)
857
34ミャンマー
(Myanmar)
834
35アゼルバイジャン
(Azerbaijan)
801
36チリ
(Chile)
585
37アルメニア
(Armenia)
221
38エリトリア
(Eritrea)
146
39ヨルダン
(Jordan)
113
40北マケドニア
(North Macedonia)
80
41イスラエル
(Israel)
25
42イラク
(Iraq)
3
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2020年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO


各国のレンズ豆
生産量ランキング


レンズ豆のエネルギー

レンズ豆のエネルギーは100gあたり350Kcalになります。


ヨーロッパでのレンズマメの利用

ヨーロッパではレンズマメを長時間煮込んだスープ料理などが多く存在します。古代ローマでも消費されていたという記録が残っており、非常に歴史のある食べ物の一つです。


フランス料理に良く利用される

フランスではレンズマメが非常に多く利用されます。常備している家庭も多く、多くのフランス料理・イタリア料理にレンズマメが加えられます。


レンズマメは煮込み時間が短い

レンズマメは他のマメと違い、「水で戻す」作業がありません。調理は非常に簡単で、10分程度煮込む事で食べられる様になり、長時間煮込むとスープになります。どんな料理にも合わせやすい万能な食品で、多くの料理に利用する事が可能です。


レンズマメの語源

レンズマメは英語で「レンティル」といいます。これはラテン語の「lens(レンズ):目の水晶体」から来ており、レンズマメの形が「目の水晶体」の様な球面をしている事が語源になったと思われます。

カナダ
レンズ豆 生産量


2020年にカナダはレンズマメを2,867,800トン生産しています。

世界で生産されるレンズマメの43.86%がカナダで生産されています。

レンズマメは英語Lentil(レンティル)」です。


カナダのレンズマメの生産地

カナダでは主に中部のサスカチュワン州で多く生産され、カナダで生産されるレンズマメの90%以上がサスカチュワン州で生産されています。西部のアルバータ州・中部のマニトバ州でも生産されていますが限定的になります。


レンズマメの輸出大国

カナダで生産されたレンズマメの多くが世界へ輸出されています。世界に輸出されているレンズマメの80%以上がカナダが牛耳っており、更に生産量も増加させています。


レンズマメの利点

「小麦」「トウモロコシ」などは土地の窒素を吸収するため、窒素肥料が必要にります。窒素の不足は「連作障害」に繋がり、一部の国では連作障害を避けるために「マメ類」などを栽培し、地中のバランスを整えています。


カナダのレンズマメの利用

カナダではレンズ豆を利用したスープ・サラダなど様々な料理に利用されます。また、カナダでは「ヴィーガン」なども増加しており、栄養価が高く簡単に調理が可能なレンズマメは非常に人気のある食材の一つです。

インド
レンズ豆 生産量


2020年にインドはレンズマメを1,180,000トン生産しています。

世界で生産されるレンズマメの18.04%がインドで生産されています。

レンズマメはインドで利用されているヒンディー語でमसूर की दाल(マスール キー ダール)」です。


インドのレンズマメ生産地

インドでは主に中部のマディヤ・プラデーシュ州、北東部のウッタル・プラデーシュ州、ビハール州などで多く生産されています。


連作障害を防ぐための作物

インドでは多くの「マスタード」が生産されています。レンズマメはマスタードなどと「輪作」がおこなわれ、土壌のバランスを考えた農業がおこなわれています。


カレーとの相性が抜群

レンズ豆は非常に「カレー「と相性が良く、レンズマメがカレーの材料の一つとしてインドでは利用されており、日本でもレンズマメを利用したカレーを作る人が増加しています。


レンズマメは干ばつに強い

レンズマメは乾燥に強く、他の豆と比べても栽培がしやすい種になっています。

オーストラリア
レンズ豆 生産量


2020年にオーストラリアはレンズマメを525,848トン生産しています。

世界で生産されるレンズマメの8.04%がオーストラリアで生産されています。

レンズマメは英語Lentil(レンティル)」です。


オーストラリアのレンズマメ生産地

オーストラリアでは主に南部の南オーストラリア州・南西部のビクトリア州・ニューサウスウェールズ州などで栽培がおこなわれています。オーストラリアは乾燥した土地が多くなっていますが、レンズマメの栽培に適した土地を有しており、多くのレンズマメが栽培されています。


生産された豆の殆どが海外へ輸出されている

オーストラリアで生産されたレンズマメは自国で生産された殆どが海外へ輸出されています。カナダで生産されたレンズマメも殆どが海外へ輸出されており、食料として以外に肥料・家畜の飼料としても利用されています。


レンズマメの利用が増加

オーストラリアではレンズマメを利用する人が増加しています。

テュルキエ
レンズ豆 生産量


2020年にテュルキエはレンズマメを370,815トン生産しています。

世界で生産されるレンズマメの5.67%がテュルキエで生産されています。

レンズマメはテュルキエ語Mercimek(メルチメク)です。


テュルキエのレンズマメ栽培

レンズ豆は「西アジア」が原産とされており、非常に歴史のある穀物の一つです。テュルキエでは紀元前5000年前の遺跡からレンズ豆が発見されており、古くからレンズマメを栽培していたと思われます。


カナダから非常に多くのレンズマメが輸入される

テュルキエは自国で多くのレンズマメを生産していますが、輸入も多く、輸入品のレンズマメの80%以上がカナダからの輸入になります。カナダのレンズマメは非常に安く、多くの人がカナダ産のレンズマメを利用する傾向があり、自国で生産されるレンズマメより安い価格になります。

トルコではカナダのレンズマメを揶揄する傾向がありますが、


テュルキエのレンズマメの生産地

テュルキエでは主に南東部のディヤルバクル県などで多くのレンズマメが生産されています。

テュルキエではレンズ豆を利用したスープが家庭料理としてよく作られます。「Mercimek çorbası(メルジメク・チョルバス)」は日本の「味噌汁」のような存在で、頻繁につくられています。


アメリカ
レンズ豆 生産量


2020年にアメリカはレンズマメを336,160トン生産しています。

世界で生産されるレンズマメの5.14%がアメリカで生産されています。

レンズマメは英語Lentil(レンティル)」です。


アメリカのレンズマメの生産地

アメリカのレンズマメの生産は主に北部で生産されています。主にモンタナ州・ノースダコタ州・サウスダコタ州などの北部で多く生産されており、その他には北西部のワシントン州・アイダホ州・オレゴン州などで多く生産されています。


生産されたレンズマメは輸出される

アメリカでは生産されたレンズマメの90%以上が海外へ輸出されています。カナダ・オーストラリアと同じようにレンズマメを日常的に消費する習慣はありませんが、近年レンズマメの消費が増加しています。


健康食ブーム

アメリカは健康に気を使う人が増加しています。大豆などを利用した「大豆ミート」などの消費も爆発的に増加しており、豆類の消費も今後更に増加すると思われます。

ネパール
レンズ豆 生産量


2020年にネパールはレンズマメを370,815トン生産しています。

世界で生産されるレンズマメの5.67%がネパールで生産されています。

レンズマメはネパールमुसुरो दाल(モスールダル)です。


ネパールのレンズマメ「ムスロ」

ネパールでは「ムスロ」と呼ばれるレンズマメの一種が生産されており、非常に人気があります。ムスロは食用として利用される以外に「薬」として利用される事も多く、「歯の痛み止め」「傷薬」「喉の痛み」「胃や腸の痛み」など様々症状に利用されます。様々な症状に利用されますが、迷信も多く、実際に効果があるかどうかはわかっていません。


ネパールのレンズマメ生産地

ネパールでは南西部に広がる「マデシ」地帯で多くレンズマメが生産されています。インド文化の影響を強く受けており、インドで利用されている「ヒンディー語」を日常的に利用する人も多くなっています。

シリア
レンズ豆 生産量


2020年にシリアはレンズマメを200,218トン生産しています。

世界で生産されるレンズマメの3.06%がシリアで生産されています。

レンズマメはシリアで利用されているアラビア語عدس(アーズド)」です。


シリアのレンズマメ生産

シリアでは主に北西部のアレッポ県・北東部のハサカ県・北東部のイドリブ県・中西部のハマー県などでレンズマメが多く生産されています。


シリアの豆栽培

シリアでは「ヒヨコマメ」「レンズマメ」などの豆類の栽培が多くなっています。中東では豆をペーストにした「フムス(パンに塗るペースト)」が多く作られ、レンズマメなども多くフムスに利用されます。レンズマメを利用したスープはシリアでも料理の鉄板です。

バングラデシュ
レンズ豆 生産量


2020年にバングラデシュはレンズマメを177,354トン生産しています。

世界で生産されるレンズマメの2.71%がバングラデシュで生産されています。

レンズマメはバングラデシュで利用されているベンガル語で「মসুর ডাল(ムシュ―ダール)」です。


バングラデシュのレンズマメ生産地

バングラデシュでは主に北西部のラジシャヒ管区・南西部のクルナ管区・中部のダッカ管区などの水はけの良い土地で生産されています。


バングラデシュで一番人気の豆

レンズマメはバングラデシュで一番「消費量が多い豆」です。生産量が多い豆は「ヒヨコマメ」で、生産された多くのヒヨコマメは隣国のインドなどに輸出されています。

中国
レンズ豆 生産量


2020年に中国はレンズマメを164,381トン生産しています。

世界で生産されるレンズマメの2.51%が中国で生産されています。

レンズマメは中国語で「扁豆(ビェンドゥ)」です。


中国のレンズマメ生産地

中国では中部の陝西省(せんせいしょう)・中北部の甘粛省(かんしゅくしょう)・中部の寧夏回族自治区(ねいかほいぞくじちく)・北東部の山西省(さんせいしょう)・北東部の内モンゴル自治区(うちもんごるじちく)・南西部の雲南省(うんなんしょう)など広い地域でレンズマメが生産されています。


中国のレンズマメの利用

中国ではレンズマメが様々な物に加工され利用されています。レンズマメを粉にした物やレジスタント・スターチ(でんぷん)としての利用などに利用されます。

ロシア
レンズ豆 生産量


2020年にロシアはレンズマメを115,556トン生産しています。

世界で生産されるレンズマメの1.76%がロシアで生産されています。

レンズマメはロシア語で「чечевица(チィチィビィツッア)」です。


ロシアのレンズマメ生産地

ロシアでは主に南西部のサラトフ州・シベリアに属する中部のアルタイ地方・オムスク州・南東部のペンザ州・南東部のヴォルゴグラード州などで多くレンズマメが生産されています。


ロシアの農業の特徴

ロシアでは南東部のヴォルゴグラード州のように主に北コーカサス地方で多くの農業がおこなわれています。ロシアの中部や東部は農業は可能ですが、栽培できる作物は限られており、非常に農業の難しい土地になっています。レンズマメはシベリアの様な非常に寒い地域でも栽培が可能な植物になります。

まとめ


レンズマメは日本人の口にも合う味で、カレーなどの材料などとして近年注目を集めています。また、栄養価が非常に高く、タンパク質・ビタミン・ミネラル・食物繊維などが多く含まれている食材です。日本でもレンズ豆を食べる人が増えており、今後更に見かける機会が多くなると思われます。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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