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ジャムとしての利用が多い!世界のアンズ 生産量ランキング

日本でも非常に人気のあるアンズ。世界では「ジャム」や「ドライフルーツ」に加工される事が多く、世界中で人気があります。

世界ではどの国がどれくらいアンズを生産しているのでしょうか?

世界のアンズ
生産量 ランキング

世界のアンズの生産量
世界一位 テュルキエ(旧トルコ)
世界二位 ウズベキスタン
世界三位 イラン

世界のアンズ 生産量ランキング
Apricot
Production (tonnes/year)

地域生産量
(t)
2022年
世界3,863,179.61
テュルキエ803,000.00
ウズベキスタン451,262.76
イラン305,932.21
イタリア230,080.00
アルジェリア203,916.41
パキスタン174,546.28
アフガニスタン170,507.92
フランス128,080.00
アルメニア113,572.30
ギリシャ112,230.00
日本96,600.00
ロシア84,900.00
スペイン80,870.00
エジプト71,978.88
中国69,479.85
モロッコ68,000.50
シリア57,779.00
中国53,325.02
ウクライナ49,710.00
セルビア44,386.00
チュニジア37,000.00
トルクメニスタン34,971.84
レバノン32,638.56
イラク31,151.49
タジキスタン31,036.11
アゼルバイジャン30,284.40
南アフリカ29,276.00
リビア28,189.47
アルゼンチン27,517.11
アメリカ合衆国26,890.00
キルギスタン26,067.38
カザフスタン24,207.72
ハンガリー24,110.00
ルーマニア23,500.00
ブルガリア19,040.00
ヨルダン18,792.96
台湾16,154.83
インド14,873.57
モルドバ共和国11,800.00
スイス9,445.00
イスラエル6,500.00
オーストリア6,280.00
アルバニア5,500.00
北マケドニア5,312.00
オーストラリア5,267.07
ポーランド4,600.00
チリ4,561.71
ボスニア
ヘルツェゴビナ
4,117.00
ポルトガル4,010.00
ジョージア2,600.00
ネパール2,226.00
ニュージーランド1,945.57
イエメン1,721.70
チェコ1,530.00
マダガスカル1,484.93
メキシコ1,082.51
キプロス1,000.00
カメルーン923.97
スロベニア910.00
パレスチナ856.51
カナダ782.00
クロアチア670.00
ペルー669.35
スロバキア460.00
エクアドル359.40
ケニア75.95
ジンバブエ45.19
ブータン35.06
マルタ30.00
ベルギー0.00
デンマーク0.00
エストニア0.00
フィンランド0.00
アイルランド0.00
ラトビア0.00
リトアニア0.00
ルクセンブルク0.00
オランダ0.00
スウェーデン0.00

出典: ©United Nations Food and Agriculture Organization
2021年のデータを元にFumib.netがグラフを作成

各国のアンズ生産量

出典: ©United Nations Food and Agriculture Organization
2021年のデータを元にFumib.netがグラフを作成

アンズの重さ・エネルギー
あんずの重さは1個40gで、エネルギーは一個約15Kcalになります。

ドライフルーツは注意!
アンズは熟す段階で段々とオレンジ色になります。基本的に腐敗を防ぐためにアンズがまだ緑色~黄色の段階で収穫され、ドライフルーツなどに加工されます。

外国産で鮮やかなオレンジ色・非常に柔らかいアンズのドライフルーツは「二酸化硫黄」が利用されています。二酸化硫黄は防腐剤として利用され、賞味期限を延すために利用されます。

レーズン・アプリコット・プラム・プルーンにも二酸化硫黄が利用されている事が多くなっています。

どれを選べばいいの?
賞味期限が短く、暗褐色のアンズ(ドライフルーツ)を選ぶのが良いとされています。

アンズの原産地
中国が原産とされています。

アンズの種
アンズの種の中には「杏仁」と呼ばれる白い部分があり、生薬として利用されます。生薬として利用される場合「キョウニン」と呼ばれ、主に咳止めなどに利用されます。杏仁は杏仁豆腐の原料になり、中国では「杏仁茶」が有名です。

仁」には毒がある
バラ科の植物の「仁」は毒性のあるアミグダリンを含んでいます。適切に処理をする必要がありますのでご注意ください。

テュルキエ(旧トルコ)
アンズ 生産

テュルキエのアンズ
テュルキエ語でアンズは「kayısı(カユィスィ)」です。

テュルキエの気候とアンズ生産
テュルキエはアンズ生産に適した温暖で乾燥した土地を有しています。テュルキエ全域でアンズが生産がおこなわれていますが、とくに「アナトリア地方」での栽培が顕著です。

アナトリア地方に位置する中部東のマラティヤ県・東部のエルズィンジャン県・東部のウードゥル県・南部のムト市で多くのアンズが栽培されています。

テュルキエのドライフルーツ
長期保存が可能な「ドライフルーツ」に加工され「貿易品」として重宝しました。中国原産のアンズはシルクロードにより東西に広まり、テュルキエでも栽培されるようになりました。

現在もテュルキエ産のアプリコットは「ドライフルーツ」が非常に有名で、世界中で購入する事が可能です。

日本へ輸出
日本でもテュルキエ産のアンズの「ドライフルーツ」は非常に人気があります。ドライフルーツに加工されている場合は検疫が不要になります。

ウズベキスタン
アンズ 生産

ウズベキスタンのアンズ
ウズベキスタンで使用されているウズベク語は「O'rik(オリィク)」です。

ウズベキスタンのアンズ生産
ウズベキスタンの冬は非常に寒く、マイナス10度を下回る日も多くなりますが、中央アジアの多くの国で栽培されるアンズは主に耐熱性・耐寒性がある品種が栽培されています。

寒暖差が大きいため、ウズベキスタンのアンズは非常に糖度が高いと言われています。

タジキスタンのパミールの遺跡
タジキスタンの中北部の「パミール高原」から多くの「中世の遺物」が発掘されます。遺物にはリンゴ・モモ・アンズ・メロンなどが栽培されていた痕跡があり、古来から果物が栽培されていたと考えられています。

イラン
アンズ 生産

イランのアンズ
イランで使用されているペルシャ語でアンズは「زردآلو(ザーガルー)」です。

アンズ生産の問題点
アンズの花のは暖かくなる「春」に開花します。イランでは春でも気温が氷点下を下回る事があり、「霜」の影響により受粉が阻害される問題が発生します。

アンズは木は品種によりマイナス30度以下でも耐える事が可能な種が存在しますが、霜により受粉を阻害される事により「生産量の減少」に繋がるため対策が必要になります。

イランのアンズの歴史
イランのアンズは「シルクロード」を介して「桃」と共に紀元前1~2世紀頃にイランに伝わったとされます。

アルジェリア
アンズ 生産

アルジェリアのアンズ
アルジェリアで使用されているアラビア語でアンズは「المشمش(アルマシャマシャ)」です。

アルジェリアのアンズ生産
アンズは冷涼で乾燥した土地で多く栽培される事が多くなりますが、温暖な北アフリカでも非常に多くのアンズ栽培がおこなわれています。

アルジェリアへのアンズの伝播
アンズはイタリア → エジプト → アルジェリア → モロッコ → スペイン → フランス → イギリスの順に伝わったとされています。


アプリコットの増産
アルジェリアでは2008年に「The agriculture development strategy(農業発展計画)」が取り決められており、農業生産の増加・天然資源利用・水の適切な利用・食品安全などを掲げたプロジェクトが開始されています。

アルジェリアの気候を生かした適切で持続可能な農業への切り替えなどがおこなわれています。

イタリア
アンズ 生産

イタリアのアンズ
イタリア語でアンズは「albicocche(アルビコッカ)」です。

イタリアへの伝播
中国 → イランに伝わったアンズはアルメニア・トルコを経て約1世紀頃に地中海沿岸のギリシャに渡り、イタリアのローマに伝わったとされています。(イタリア → ギリシャの説も有ります)

ジャムが人気
ヨーロッパでは「アンズのジャム」が非常に人気があり、朝食の重要なメニューの一つになっています。とくにフランスではアンズを利用したジャムが人気で、フランス産のアンズジャムは世界中で購入する事が可能です。

パキスタン
アンズ 生産

パキスタンのアンズ
パキスタンで利用されているウルドゥ語でアンズは「خوبانی(ウバーニ)」です。

パキスタンのアンズ生産地
アンズ生産はパキスタン全土でおこなわれてり、主にパキスタン南西部のバローチスターン州の高地・南東部のカイバルパクトゥンクワ州・北部のスカルドゥ・ギルギット・フンザ・ナガルなどで生産されています。

アンズの輸入
パキスタンは国内で生産されているアンズだけでは国内の供給量を満たせず、海外から多くのアンズを輸入しています。主な輸入先はトルコやアフガニスタンになります。

スペイン
アンズ 生産

スペインのアンズ
スペイン語でアンズは「albaricoques(アルバリコークエス)」です。

スペインの主なアンズ生産地
スペインでは主に南東部のムルシア州のムルシア県でアンズが生産がおこなわれています。北東部のアラゴン州・東部のバレンシア州・中部のカスティーリャラ・マンチャ州でも多くのアンズが生産されており、非常に質の良いアンズが生産されています。

霜の影響により生産数が激減
アンズを多く生産するムルシア州は2021年のアンズの生産量が激減しています。ムルシア州では収穫シーズンに台風に見舞われ、60~80%のアンズが被害を受けたとされています。

アフガニスタン
アンズ 生産

アフガニスタンのアンズ
アフガニスタンで利用されているパシュト語でアンズは「زردالو(ザーガル)」です。

アフガニスタンの名産品
中東アフガニスタンでも非常に多くのアンズを生産しています。

アフガニスタンはブドウ・ピスタチオ・アーモンドに次いでアンズを生産しており、寒暖差を生かして栽培された果物は甘味の強い特徴があります。

アフガニスタンのアンズの生産地
東部のパルヴァーン州・中部のヴァルダク州でアンズ生産がおこなわれています。

アフガニスタンでは生産されたアンズの多くが輸出されますが、2020年からCovid-19の影響で輸出量が減少しています。

日本
アンズ 生産

日本のアンズ
日本は多くの果物を生産していますが、生産量が上位に食い込む果物は限られています。アンズの生産量は世界的に見ても多く、日本を代表する果物の一つになります。

日本のアンズ生産
主に青森県(約6割)・長野県(約4割)でほぼ国内で生産されているアンズを生産しています。香川県でもアンズを生産していますが、少量になります。

アンズの食べ方
日本でもアンズはジャム・ドライフルーツに加工される事が多くなっています。

アンズは梅の仲間
梅もアンズと同じバラ科サクラ属の植物です。

ロシア
アンズ 生産

ロシアのアンズ
ロシアでアンズは「абрикос(アブリコース)」です。

寒冷な土地でも栽培可能
ロシアは野菜・果物の栽培は主にカフカス地方でおこなわれていますが、極寒なロシアの土地でも栽培が可能なアンズはシベリアなどでも栽培がおこなわれています。

ロシアの甘味「ヴァレニーエ」
「ヴァレニーエ」は「ジャム」に似た食べ物ですが、果物の形を残したままジャムのように加糖をおこない鍋で煮ます。ロシアでは「紅茶にジャムを入れる」は間違いで、ヴァレニーエ・ジャムを食べながら紅茶を飲みます。

モロッコ
アンズ 生産

モロッコのアンズ
モロッコで使用されているアラビア語でアンズは「المشمش(アルマシャマシャ)」です。

モロッコのアプリコット生産
モロッコは温暖な気候を有しており、アンズを含めた様々な果物が生産されています。アンズの収穫時期は6月~11月で、生産されたアンズは国内で生食・ジャムとして消費される他にイギリス・スイス・ロシア・フランス・ドイツなどに輸出しています。

ギリシャ
アンズ 生産

ギリシャのアンズ
ギリシャ語でアンズは「Βερίκοκα(ベリコカ)」です。

寒さの影響
2021年の春にギリシャは寒波の影響を受け、アンズの生産量が減少しています。寒波の影響は「スペイン」ほどではありませんが、生産量が20%減少しています。

黄金のリンゴはアンズ
ギリシャ神話に登場する「ヘスペリデス(西の果てに存在したとされる女神や妖精)」の園には「黄金のリンゴ」が生っていたとされます。ギリシャ神話最大の英雄「ヘラクレス」はこの庭から黄金のリンゴを盗み出す任務を部下に与えたとされ、この黄金のリンゴがアンズだったとされています。

まとめ

アンズの消費はアジアやヨーロッパが多い
アンズはシルクロードを介して広まった果物です。寒冷な土地を好む植物で、アジアやヨーロッパでも栽培が可能であり、シベリアなどの非常に寒い地域でも栽培がおこなわれています。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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