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世界の蕎麦生産量ランキング

蕎麦を生産している国は少数になります。食べ方にも大きな違いがあり、世界では脱穀した「蕎麦の実」を茹で、「お米」のように食べるのが一般的な食べ方です。

日本と同じように蕎麦の実から作られた「そば粉」を「麺」に加工して食べる国は中国・韓国・イタリアになります。

蕎麦は一部の国で非常に人気があり、「主食」の一つとして消費されています。

世界ではどの国がどれくらいの蕎麦を生産しているのでしょうか?


 記事の内容

世界の蕎麦生産量ランキング
各国の蕎麦事情

世界のそば生産量ランキング


世界のそば消費量
世界一位 ロシア
世界二位 中国
世界三位 ウクライナ


世界の蕎麦生産量ランキング
Buckwheat - production (tonnes/year)

生産量
(トン)
(t)
2017年
生産量
(トン)
(t)
2020年
世界合計3,037,1531,810,816
1ロシア
(Russia)
1,524,879892,160
(1位)
2中国
(China)
430,166503,988
(2位)
3フランス
(France)
263,485-
4ウクライナ
(Ukraine)
180,44097,640
(3位)
5カザフスタン
(Kazakhstan)
120,37940,094
(7位)
6ポーランド
(Poland)
113,113-
7アメリカ
(America)
82,97186,397
(4位)
8ブラジル
(Brazil)
63,51665,117
(5位)
9リトアニア
(Lithuania)
53,221-
10日本
(Japan)
34,40044,800
(6位)
10タンザニア
(Tanzania)
2200025,772
(9位)
11ベラルーシ
(Belarus)
18,01028,300
(8位)
12ラトビア
(Latvia)
17,100-
13ネパール
(Nepal)
12,03911,724
(10位)
14カナダ
(Canada)
5,4008,900
(11位)
15ブータン
(Bhutan)
3,4802,701
(12位)
16エストニア
(Estonia)
3,385-
17スロバキア
(Slovakia)
2,909-
18チェコ
(Czech)
2,262-
19韓国
(Korea)
1,6831,549
(13位)
20ボスニア
ヘルツェゴビナ
(Bosnia and
Herzegovina)
1,1871,301
(14位)
21ハンガリー
(Hungary)
909-
22クロアチア
(Croatia)
624-
23スロバキア
(Slovakia)
367-
24南アフリカ共和国
(South Africa)
232234
(15位)
25ジョージア
(Georgia)
116118
(16位)
26キルギス
(Kyrgyzstan)
9417
(17位)
27モルドバ
(Moldova)
424
(18位)
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2020年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO


各国のそば生産量


蕎麦のエネルギー


「蕎麦の実」のエネルギーは100gあたり約364Kcalです。

蕎麦は日本で「麺」に加工されるのが一般的ですが、海外では蕎麦の実を脱穀し、表面の殻を取り除いたものを茹でて食べています。


「世界の小麦の生産量ランキング」はこちらになります。よろしかったらご覧ください。


ロシアのそば生産量


ロシアは2020年892,160トンのそばを生産して、世界で生産される蕎麦の49.26%がロシアで生産されています。

ロシア語で蕎麦はГречневая крупа・Гречка(グレーチュカ)」といいます。


蕎麦はロシアの重要な主食の一つ

ロシアは「ジャガイモ」を主食としていますが、蕎麦もロシア国民を支える重要な主食の一つです。茹でた蕎麦の実を日本人が「米」を食べるような感覚でロシア人も蕎麦の実を食べます。

撮影: fumib.net


茹でた蕎麦の実に牛乳を入れて「オートミール」として食したり、蕎麦の実を利用した「パンケーキ」など、様々な用途で蕎麦が利用されています。味はお米より「甘さがかなり低い」ので慣れるまでに時間がかかりますが、主食として毎日食べる事も可能です。


世界の蕎麦の半分がロシアで生産

世界で生産されている蕎麦の半分がロシアで生産されていています。日本は主に国産か中国産の蕎麦を利用しますが、ヨーロッパではロシア産やウクライナ産の取り扱いが多くなっています。世界情勢の悪化により、蕎麦の値段が上昇しています。東欧でも蕎麦の値段が急上昇し、今後も上昇する可能性が高くなっています。

中国 そば生産量


中国は2020年892,160トンのそばを生産して、世界で生産される蕎麦の27.83%が中国で生産されています。

中語で蕎麦は「荞麦面(シャオマイミアン)」といいます。


日本の蕎麦は中国産が多い

中国も多くの蕎麦を生産していて、日本は主に中国から蕎麦の実を輸入しています。即席麺などに加工されているものが多く、ヨーロッパで販売されている蕎麦の即席麺は中国産のものが多くなっています。

中国人も蕎麦を麺にして食べる文化があり、「牛肉スープの蕎麦」「そぼろ蕎麦」など、日本と違い「こってりした蕎麦」を好んで食べます。


蕎麦の価格上昇

中国の蕎麦の価格が近年上昇していて、2割~3割高になっています。ロシア産の蕎麦に注目が集まっていますが、ロシア産の蕎麦も中国の動きを見ながら蕎麦を値上げしているようです。

フランス そば生産量


フランスは2017年に263,485トンのそばを生産していて、世界で生産されている蕎麦の8.90%がフランスで生産されています。

フランスで蕎麦は「Sarrasin(サハラシン)」といいます。


フランスの蕎麦消費

フランスもロシア同様に茹でた蕎麦の実を食べます。フランスの「ブルターニュ地方」は雨が多く、湿度が高い土地で、小麦作りに向いていません。そのため蕎麦の生産が有名で、ブルターニュ地方では蕎麦を利用した料理が多く存在しています。

出典: Unsplash


 蕎麦を使った「ガレット」は世界的にも有名で、日本非常に有名なフランス料理です。

ウクライナ そば生産量


ウクライナは2020年に97,640トンのそばを生産していて、世界で生産されている蕎麦の5.39%がウクライナで生産されています。

ウクライナ語で蕎麦は「Гречка(グレーチュカ)」といいます。


蕎麦はウクライナの重要な主食の一つ

ウクライナも蕎麦を「主食」として食べる国の一つです。

2020年にウクライナでは「小麦」の生産量が24,912,350トンで世界8位、「大麦」の生産量が7,636,340トンで世界9位、「ライ麦」の生産量が456,780トンで世界13位で、非常に多くの穀物を生産している「農業大国」です。冬は寒さが厳しい土地ですが、様々な作物が育つ素晴らしい土地を有しています。

日本には基本的に輸出されていませんが、ウクライナで生産される穀物の多くがヨーロッパへ向けて輸出されています。


ウクライナでは「ジャガイモ」も主食の一つとして良く食べられています。

「世界のジャガイモ生産量ランキング」の記事はこちらになります。よろしかったらご覧ください。


カザフスタン そば生産量


カザフスタンは2020年に40,094トンのそばを生産していて、世界で生産されている蕎麦の2.21%がカザフスタンで生産されています。

カザフスタンで使用されているカザフ語で蕎麦は「қарақұмық(カラクムィク)」といいます。


ソビエト連邦の穀物不足を救ったカザフスタンの蕎麦

カザフスタンは旧ソビエト連邦の統治下に置かれた国の一つで、ロシアの食文化に強く影響を受けています。1954年に旧ソビエト連邦の政治家「ニキータ・フルシチョフ」は、カザフスタンでの農業開拓事業を提案し、カザフスタンで穀物の生産が始められました。穀物不足だったソビエト連邦は、「カザフスタン」「ロシアのシベリア地方」による穀物の生産により、一時的に穀物不足が解消されています。

ポーランド そば生産量


ポーランドは2017年に113,113トンのそばを生産していて、世界で生産されている蕎麦の3.72%がポーランドで生産されています。

ポーランド語で蕎麦は「Gryka(グリィーカ)」といいます。


蕎麦の粥「kasza(カーシャ)」

カーシャはロシア・ウクライナ・ベラルーシ・ポーランドなどで食べられる「粥」です。蕎麦を利用したカーシャも重要な主食として多くの国で消費されており、ポーランドでも多く消費されます。


蕎麦のクレープ「naleśniki(ナレシニキ)」

ナレシニキはポーランドのパンケーキの事で、ポーランドでは蕎麦粉を混ぜたパンケーキが作られます。蕎麦粉を利用したパンケーキはフランスのガレットやロシアのブリヌイ(パンケーキ)にも利用され、多くの国で似た様なパンケーキが作られます。

アメリカ そば生産量


アメリカは2020年に86,397トンのそばを生産していて、世界で生産されている蕎麦の4.77%がアメリカで生産されています。


アメリカの蕎麦生産

アメリカでは窒素肥料が利用される以前は蕎麦の生産が盛んにおこなわれ、非常に人気のある穀物でした。窒素肥料の導入により、トウモロコシや小麦の生産量が増加し、次第に蕎麦の消費量の低下と共に生産量が減少しています。


健康食として再人気

蕎麦には豊富な栄養素が含まれており、近年アメリカで健康食の一つとして人気が再上昇しています。アメリカでも蕎麦の粥が好まれ、フルーツやジャムを加えて朝食などに食べられています。

ブラジル そば生産量


ブラジルは2017年に113,113トンのそばを生産していて、世界で生産されている蕎麦の3.72%がブラジルで生産されています。

ブラジルで利用されているポルトガル語で蕎麦は「Trigo mourisco(トリーゴモーリスィコ)」といいます。


ブラジルの蕎麦栽培

蕎麦の成長周期が30日~90日と成長が速く、連作障害を避ける作物として多く利用しています。


ブラジルの蕎麦の利用

ブラジルではパン・パンケーキなど食用の他に肥料などとしても利用されています。近年では大麦・蕎麦の麦芽を使用したビールなど発酵飲料の原料にも利用されています。ブラジルのビールは大麦以外の原料を45%まで利用してもビールと名乗る事が可能で、コストの安い蕎麦などが注目を集めています。

リトアニア そば生産量


リトアニアは2017年に113,113トンのそばを生産していて、世界で生産されている蕎麦の3.72%がリトアニアで生産されています。

リトアニア語で蕎麦は「grikiai(グリキアイ)」といいます。


バルト三国でも蕎麦を多く生産している

バルト三国でも非常に多く蕎麦を生産しています。2022年の世界情勢の悪化により蕎麦の値段が何倍にも高騰しています。2022年5月現在で蕎麦の価格は1㎏あたり約5ユーロ(約672円)と爆上がりしており、購入を控える人が多くなっています。

日本 そば生産量


日本は2020年に44,800トンのそばを生産していて、世界で生産されている蕎麦の2.47%が日本で生産されています。


日本の蕎麦消費の減少

食の欧米化により、蕎麦の消費量は減少してきています。蕎麦農家も減少傾向で、中国で生産された蕎麦が主に利用されています。世界的に蕎麦の値段は高騰していて、今後日本国内での蕎麦の生産量が増加するかもしれません。

まとめ


世界の情勢の悪化により、蕎麦の価格が高騰する可能性があります。日本は主に中国から蕎麦を輸入していますが、中国産の蕎麦の需要の増加により、値段の上昇が懸念されます。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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