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世界のキャッサバ 生産量ランキング

キャッサバは「タピオカ」の原料です。食用にするには毒抜きが必要で、非常に扱いが難しい食物ですが、発酵させた「葉」を飼料として利用される他にバイオ燃料としても利用が可能です。

キャッサバはどの国がどれくらい生産しているのでしょうか?

世界のキャッサバ【タピオカ】生産量ランキング


世界のキャッサバの生産量
世界一位 ナイジェリア
世界二位 コンゴ民主共和国
世界三位 タイ


世界のキャッサバ生産量ランキング
Cassava - Production (tonnes/year)

生産量
(トン)
(t)
2020年
世界合計30,2662,494
1ナイジェリア
(Nigeria)
60,001,531
2コンゴ民主共和国
(Democratic Republic
of the Congo)
41,014,256
3タイ
(Thailand)
28,999,122
4ガーナ
(Ghana)
21,811,661
5インドネシア
(Indonesia)
18,302,000
6ブラジル
(Brazil)
18,205,120
7ベトナム
(Vietnam)
10,487,794
8アンゴラ
(Angola)
8,781,827
9カンボジア
(Cambodia)
7,663,505
10タンザニア
(Tanzania)
7,549,879
11コートジボワール
(Ivory Coast)
6,443,565
12マラウイ
(Malawi)
5,858,745
13モザンビーク
(Mozambique)
5404432
14インド
(India)
5,043,,000
15中国
(China)
4,884,595
16カメルーン
(Cameroon)
4,858,329
17ウガンダ
(Uganda)
4,207,870
18ベナン
(Benin)
4,161,660
19ザンビア
(Zambia)
3,931,915
20パラグアイ
(Paraguay)
3,329,331
21ラオス
(Laos)
3,115,621
22フィリピン
(Philippines)
2,607,759
23マダガスカル
(Madagascar)
2,599,679
24ギニア
(Guinea)
2,503,612
25ブルネイ
(Brunei)
2,439,943
26シエラレオネ
(Sierra Leone)
1,690,168
27コンゴ民主共和国
(Democratic Republic
of the Congo)
1,584,748
28ペルー
(Peru)
1,352,488
29セネガル
(Senegal)
1,346,474
30ルワンダ
(Rwanda)
1,279,582
31トーゴ
(Togo)
1,154,271
32コロンビア
(Colombia)
1,120,068
33ケニア
(Kenya)
898,110
34南スーダン
(South Sudan)
744,116
35中央アフリカ
(Central African
Republic)
728,759
36ニジェール
(Niger)
658,234
37キューバ
(Cuba)
654,517
38リベリア
(Liberia)
632,623
39ハイチ
(Haiti)
610,626
40ベネズエラ
(Venezuela)
475,455
41ミャンマー
(Myanmar)
386,874
42ガボン
(Gabon)
316,194
43スリランカ
(Sri Lanka)
314,846
44チャド
(Chad)
293,862
45ジンバブエ
(Zimbabwe)
263,838
46ニカラグア
(Nicaragua)
223,381
47ボリビア
(Bolivia)
203,633
48アルゼンチン
(Argentina)
194,485
49ドミニカ共和国
(Dominican Republic)
189,183
50マリ
(Mali)
164,842
51パプアニューギニア
(Papua New Guinea)
154,028
52コスタリカ
(Costa Rica)
97,201
53ソマリア
(Somalia)
94,618
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2020年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO


各国のキャッサバ【タピオカ】生産量


キャッサバのエネルギー

キャッサバのエネルギーは100gあたり約160Kcalで非常に高カロリーです。


キャッサバには毒がある

キャッサバには「シアン化合物」が含まれています。バラ科のアンズ・ウメなどにも含まれており、必ず「毒抜き」作業をする必要があります。そのため、生のキャッサバは輸入する事ができません。


キャッサバの毒はどうやって抜くの?

キャッサバを主食としてるアフリカなどでは基本的に「茹でる」「揚げる」などの調理がおこなわれます。茹でる事によりキャッサバに含まれる「毒」の成分を取り除く事が可能になります。


どうやってタピオカになるの?

キャッサバから抽出した「デンプン」を加熱・乾燥させた物を粉にします。粉になった物は「タピオカ粉」といい、これを小さく丸めた物が「タピオカ」になります。タピオカ粉からできるタピオカは無色透明です。


なんでタピオカは黒いの?

「カラメル」で着色しています。黒さを出すためにカラメル以外の食品が利用されている場合があるので気になる人は注意が必要です。


タピオカのカロリーは高い?

高いです。特にカラメルで着色したタピオカのカロリーは高く、ダイエットしている方は注意が必要です。


もしかして「片栗粉」でも代用できる?

できます。片栗粉も「カタクリ」の茎からデンプンを抽出した物になります。


もしかして「イクラ」もつくれる?

「イクラ」の模造品にはでんぷん粉は利用されていません。イクラの模造品には海藻の成分などを利用した物が多くなっています。

ナイジェリア
キャッサバ【タピオカ】生産量


2020年にナイジェリアは60,001,531トンのキャッサバを生産しています。

世界で生産されているキャッサバの19.82%がナイジェリアで生産されています。

ナイジェリアでは公用語として「英語」が利用されています。


ナイジェリアのキャッサバ生産地

キャッサバは主に南部のアナンブラ州・中部の中西部州・南東部のクロスリバー州・南部のイモ州・南西部のオヨ州なのでキャッサバが栽培されており、ナイジェリア南部での生産が多くなっています。


ナイジェリアを支える重要な生産物

ナイジェリアはキャッサバの世界最大の生産国で、ナイジェリアの経済を支える重要な生産物です。40種類以上のキャッサバが生産されており、食用や家畜の飼料としても利用されています。


キャッサバは南米で生産されていた

キャッサバは古くから南アメリカで栽培されており、16世紀にナイジェリア南部に導入されました。19世紀になり、南米で「奴隷」として扱われていたキャッサバの処理技術を持つナイジェリア人が祖国へ戻り、ナイジェリア国内でキャッサバの生産を開始しました。

現在キャッサバはナイジェリアの主食の一つとして非常に多く栽培されています。

コンゴ民主共和国
キャッサバ【タピオカ】生産量


2020年にコンゴ民主共和国は41,014,256トンのキャッサバを生産しています。

世界で生産されているキャッサバの13.55%がコンゴ民主共和国で生産されています。

キャッサバはコンゴ民主共和国で利用されているフランス語Manioc(マニオック)です。


コンゴ民主共和国の主食の一つ

キャッサバはコンゴ民主共和国の経済を支える重要な生産物であり、主食の一つでもあります。コンゴ民主共和国の国民一人あたりの年間消費量は年間約350㎏を超えており、一日の平均消費量は1キログラムに近くなっています。


16世紀に南米から導入

コンゴ民主共和国でもナイジェリアと同じように16世紀に南アメリカからキャッサバが導入されました。バナナ・ミレット(キビ)・ヤムイモを主食としてたコンゴ民主共和国では、害虫が少なく、干ばつの影響も受けにくいキャッサバが積極的導入され、1950年代後半にはコンゴ民主共和国の耕作地面積の約20%以上がキャッサバになっています。


コンゴ民主共和国のキャッサバ生産地

西部のキンシャサ特別州・コンゴ中央州・北東部のオリエンタル州・東部のキブ州などで多くのキャッサバ生産がおこなわれています。

タイ
キャッサバ【タピオカ】生産量


2020年にタイは28,999,122トンのキャッサバを生産しています。

世界で生産されているキャッサバの9.58%がタイで生産されています。

キャッサバはタイで利用されているタイมันสำปะหลัง(マンサムパラン)です。


タイのキャッサバ生産地

タイはアジア最大のキャッサバ生産国であり、タイの州の半数以上でキャッサバ生産がおこなわれています。

キャッサバは主にタイ北東部で国内で生産されているキャッサバの50%が生産されています。主な生産地は中北部のナコーンラーチャシーマー県・北西部のカムペーンペット県・中北部のチャイヤプーム県・北東部のサケーオ県・東部のチャチューンサオ県などで多く栽培されています。


輸出量は非常に多い

ナイジェリアと比較するとタイのキャッサバ生産量は約半分になりますが、キャッサバの輸出量は世界一です。世界で輸出されているキャッサバの半分以上がタイから輸出されています。

ガーナ
キャッサバ【タピオカ】生産量


2020年にガーナは21,811,661トンのキャッサバを生産しています。

世界で生産されているキャッサバの7.20%がガーナで生産されています。

ガーナでは公用語として「英語」が利用されています。


カーナの貴重な主食の一つ

ガーナでもキャッサバは経済を支える重要な生産物であり、農家の約70%以上がキャッサバの生産に従事しています。一人当たりのキャッサバの消費量は年間約152㎏で、主な主食の一つとして消費されています。

ガーナも貧困層が多く、過酷な条件でも育つキャッサバは貧困層を支える重要な栄養源です。


干ばつや飢饉から救う食べ物

キャッサバがアフリカで定着しているのは「干ばつに強い作物」という理由が大きくなっています。アフリカでは温暖な気候を利用した「カカオ」「コーヒー」などの栽培の難しい作物などが多く栽培されていますが、これらの多くは輸出されています。

「イモ」などの国民の基盤となる作物はアフリカの厳しい気候でも栽培が可能な作物を選ぶ必要があり、キャッサバはアフリカの厳しい気候でも栽培する事が可能になっています。近年では水の利用が極限まで少なくて済む「キマメ」などの栽培も増加しており、その土地に適した作物の栽培がおこなわれています。

更にガーナの環境に合う病気や災害に強い種のキャッサバの開発が常に行なわれており、今後も更に生産量は増加すると思われます。


ガーナのキャッサバ生産量

ガーナでは主に南部のイースタン州・旧ブロング=アハフォ州・中南部のアシャンティ州・南部のセントラル州・南東部のヴォルタ州などで多くのキャッサバ生産がおこなわれており、生産されているのは南部が中心です。

インドネシア
キャッサバ【タピオカ】生産量


2020年にインドネシアは18,302,000トンのキャッサバを生産しています。

世界で生産されているキャッサバの6.04%がインドネシアで生産されています。

キャッサバはインドネシアCassaba(キャッサーバ)」です。


インドネシアのキャッサバ生産地

インドネシアでは主にスマトラ島南部のランプン州・ジャワ島中部の中部ジャワ州・ジャワ島東部の東ジャワ州・ジャワ島西部の西ジャワ州・ジャワ島中部のジョグジャカルタ特別州で多くのキャッサバが生産されています。ランプン州で生産されているキャッサバはインドネシアで全体で生産されるキャッサバの30%を超えています。


一部の地域では主食として扱われる

インドネシアの主食は「米」ですが、一部の地域ではキャッサバを主食として消費しています。インドネシアではキャッサバをタピオカとして利用する以外にもミートボールなど一般的な料理などにも利用するため、大きな需要があります。国内の需要は非常に大きく、タイなどからキャッサバを輸入しています。

ブラジル
キャッサバ【タピオカ】生産量


2020年にブラジルは18,205,120トンのキャッサバを生産しています。

世界で生産されているキャッサバの6.01%がブラジルで生産されています。

キャッサバはブラジルで利用されているポルトガルMandioca(マンディオカ)」です。


ブラジルのキャッサバ生産

ブラジルではキャッサバは主に「キャッサバ粉」に加工され利用されています。キャッサバはブラジル全土で生産されていますが、主な生産地は北部のパラー州で、国内で生産さえるキャッサバの20%以上がパラー州で生産されています。その他には南部のパラナ州・東部のバイーア州・北東部のマラニョン州などでも多く生産されています。


キャッサバの重要性

キャッサバは気候変動などの影響を受けにくい作物とされています。ジャガイモなどもヨーロッパで飢饉が発生した際に消費が増加した作物で、キャッサバも飢饉や戦時中でもある程度生産可能な作物です。


葉も食料として食べられる

ブラジル北東部ではキャッサバの葉が調理されされ食べられています。葉は通常乾燥させ、農場で動物の飼育などに利用されますが、葉には多くのたんぱく質が含まれていて栄養があります。

ベトナム
キャッサバ【タピオカ】生産量


2020年にベトナムは10,487,794トンのキャッサバを生産しています。

世界で生産されているキャッサバの3.46%がベトナムで生産されています。

キャッサバはベトナムCassaba(カッサバー)」です。


ベトナムのキャッサバ生産地

ベトナムでは主に北中部の山間地帯・沿岸地帯・南中部沿岸・中部高原・南東部でキャッサバ生産が盛んにおこなわれています。生産されたキャッサバは加工され、世界中に輸出さえています。輸出量はタイに次いで多くなっています。


ベトナムのキャッサバの利用

ベトナムでは米・トウモロコシに次いで重要な作物とされ、生産量は年々増加しています。生産されたキャッサバの70%が輸出されており、国内で利用されるキャッサバは30%程度になっています。

バイオ燃料への転換などもおこなっており、今後も更に生産量が増加すると思われます

アンゴラ
キャッサバ【タピオカ】生産量


2020年にアンゴラは8,781,827トンのキャッサバを生産しています。

世界で生産されているキャッサバの2.90%がアンゴラで生産されています。

キャッサバはアンゴラで利用されているポルトガルMandioca(マンディオカ)」です。


アンゴラはどこ?

アンゴラはアフリカ大陸の南西部に位置しており、石油資源が豊富な国です。


石油資源が多いが貧困層も多い

アンゴラは長く続いた紛争により、国が疲弊しきっており、国内の経済を立て直すには時間がかかると思われます。石油資源が豊富なため、収入がありますが、戦争の爪痕などにより、インフラの整備などが進んでいません。


アンゴラのキャッサバ生産地

アンゴラでは主に北部のウイジェ州で多くのキャッサバが生産されており、国内で生産されているキャッサバの20%以上がウイジェ州で生産されています。他には中北部のマランジェ州、中部のクアンザ・スル州でもキャッサバが生産されており、主に中部から北部にかけてキャッサバの生産量が多くなっています。

カンボジア
キャッサバ【タピオカ】生産量


2020年にカンボジアは7,663,505トンのキャッサバを生産しています。

世界で生産されているキャッサバの2.53%がカンボジアで生産されています。

キャッサバはクメールកាសាបា(カサバ)」です。


カンボジアのキャッサバ生産地

カンボジアでは主に西部のバタンバン州、パイリン州、北西部のボンティアイミアンチェイ州、東部のクラチエ州、中部のコンポントム州で多く生産されており、収穫時期は11~2月におこなわれます。


増加するキャッサバの生産量

キャッサバは2000年以降大幅に増加しています。キャッサバは干ばつや病気に強い作物で、カンボジアの生産は特に貧困層などで増加しています。


バイオエタノールにも変換されている

韓国企業などの投資により、カンボジアで生産されたキャッサバがバイオエタノールに転換されています。中国や日本企業なども投資をおこなっており、今後バイオエタノールの生産量も増加すると思われます。


タンザニア
キャッサバ【タピオカ】生産量


2020年にタンザニアは7,549,879トンのキャッサバを生産しています。

世界で生産されているキャッサバの2.49%がタンザニアで生産されています。

キャッサバはタンザニアで利用されているスワヒリCassaba(カサバ)」です。


タンザニアのキャッサバ生産地

タンザニアでは主に北部のムワンザ州・南東部のムトワラ州・リンディ州・北部のシニャンガ州・北西部のタンガ州・南部のルヴマ州・マラ州・北西部のキゴマ州・ザンジバル諸島などで多く生産されています。


タンザニアのキャッサバの利用

タンザニアではキャッサバを食料・家畜の飼料・お菓子・繊維・塗料の材料・医薬品など様々なものに加工されています。生産されたキャッサバの80%以上が食用として利用されており、タンザニアの主食の一つとなっています。

まとめ


日本でも沖縄県東村で少量ですがキャッサバが生産されています。


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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