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サワークリーム 生産量ランキング

「サワークリーム」はPH値が4.5の酸性のクリームで、乳脂肪分約28%になります。フランスでは「クレーム・フレーシュ」と呼ばれ、日本でも製造している企業が存在します。

世界ではどの国がどれくらいサワークリームを生産しているのでしょうか?

サワークリーム
生産量ランクング


世界のサワークリーム生産量
世界一位 ドイツ
世界二位 ロシア
世界三位 フランス


世界のサワークリーム生産量
Cream fresh Production(Tonnes/year)

生産量
(トン)
(t)
2019年
世界合計3,625,739
(3,574,353
2017年)
1ドイツ
(Germany)
578,000
2017年
2ロシア
(Russia)
398,483
3フランス
(France)
346,576
2017年
4ポーランド
(Poland)
287,322
2017年
5カナダ
(Canada)
259,755
6ベルギー
(Belgium)
246,440
2017年
7ニュージーランド
(New Zealand)
125,500
8イタリア
(Italy)
120,000
2017年
9スウェーデン
(Sweden)
96,860
10サウジアラビア
(Saudi Arabia)
84,426
11ハンガリー
(Hungary)
79,005
2017年
12リトアニア
(Lithuania)
66,000
2017年
13オランダ
(Netherlands)
65,000
2017年
14チェコ
(Czech)
59,560
15デンマーク
(Denmark)
44,100
16ラトビア
(Latvia)
42,890
2017年
17フィンランド
(Finland)
41,870
2017年
18ノルウェー
(Norway)
38,157
19スイス
(Switzerland)
37,731
20アイルランド
(Ireland)
30,064
2017年
21チュニジア
(Tunisia)
26,913
22アメリカ
(America)
26,857
23イラン
(Iran)
25,281
24ポルトガル
(Portugal)
24,810
25ベラルーシ
(Belarus)
24,706
26ケニア
(Kenya)
24,397
27カザフスタン
(Kazakhstan)
22,720
28イギリス
(U.K)
10,317
29インドネシア
(Indonesia)
10,106
30テュルキエ
(Turkiye)
8,782
31ブラジル
(Brazil)
7,845
32オーストラリア
(Australia)
6,516
33グアテマラ
(Guatemala)
5,518
34タイ
(Thailand)
4,051
35パキスタン
(Pakistan)
4,028
36エジプト
(Egypt)
3,936
37エクアドル
(Ecuador)
3,762
38アルゼンチン
(Argentina)
3,340
39アイスランド
(Iceland)
3,175
40ギリシャ
(Greece)
2,902
2017年
41ベネズエラ
(Venezuela)
2,443
42インド
(India)
2,257
43南アフリカ共和国
(South Africa)
2,131
44ルーマニア
(Romania)
1,985
2017年
45エストニア
(Estonia)
1,721
2017年
46レバノン
(Lebanon)
1,317
47ボツワナ
(Botswana)
1,112
48セルビア
(Serbia)
1,102
49チリ
(Chile)
1,098
50ルクセンブルク
(Luxembourg)
1,094
2017年
51コロンビア
(Colombia)
1,062
52ジンバブエ
(Zimbabwe)
954
53ウルグアイ
(Uruguay)
625
54バルバドス
(Barbados)
561
55マレーシア
(Malaysia)
439
56モルドバ
(Moldova)
290
57ブルガリア
(Bulgaria)
96
2017年
58キルギス
(Kyrgyzstan)
59
59エルサルバドル
(El Salvador)
38
60ジョージア
(Georgia)
13
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2019, 2017年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO


各国のサワークリーム
生産量


サワークリームのエネルギー

サワークリームのエネルギーは100gあたり350~380カロリーになります。日本で販売されている生クリームには砂糖が含まれている事が多く、カロリーが高くなっています。


サワークリームとは?

サワークリームは「酸っぱいクリーム」の事で、、「クリームを発酵させた乳製品」になります。ある程度の冷蔵保存が可能で、発酵と共に酸味が強くなる食品です。主に東ヨーロッパで好まれる食品で、スープなどに加えられる事が多くなっています。


各国のサワークリームの違い

サワークリームと普通のクリームの明確な違いは「発酵しているか・発酵していないか」で、発酵していないクリームは砂糖などが加えられている場合が多くなっています。

また、脂肪分の量により名称が変わる国が多く、国によりサワークリームに違いがあります。


「サワークリームはどんな食べ物?」の記事はこちらになります。よろしかったらご覧ください。


ドイツ
サワークリーム 生産量


2017年にドイツは578,000トンのサワークリームを生産しています。

世界で生産されているサワークリームの16.14%がドイツで生産されています。

ドイツ語でサワークリームは「Sauerrahm(ザワーハーム)」です。


ドイツの発酵食品

ドイツでは多くの発酵食品が存在しており、「ザワークラウト」はドイツを代表する発酵食品の一つです。ザワークラウトは千切りにしたキャベツに塩を加え発酵させた食品で、肉の付け合わせや様々な食品の「副食」として提供される事が多くなっています。韓国の「キムチ」の様な立ち位置で、東ヨーロッパでは非常に多く消費されます。また、【ハンガリー】などではサワークリームと合わせて食べれらる事も多くなっています。


ドイツのサワークリームを利用した料理

ドイツではサワークリームを利用した料理が多く存在しており、「Schwammerl in Rahmsauce:キノコのクリームソース」は非常に有名です。この料理はマッシュルーム・玉ねぎ・ニンニクを炒め、野菜のスープとサワークリームを合わせた料理になります。

ロシア
サワークリーム 生産量


2019年にロシアは398,483トンのサワークリームを生産しています。

世界で生産されているサワークリームの9.69%がロシアで生産されています。

ロシア語でサワークリームは「сметана(スメターナ)」です。


ロシアの代表的な食品「スメターナ」

сметана(スメターナ)」はロシアを代表するサワークリームで、ロシア料理を語るには無くてはならない食品です。ロシア料理はスメタナをマヨネーズ・味噌の様に利用しており、スープ・野菜のドレッシング・パンケーキなど様々な料理に加えます。

ロシアでサワークリームが多様されるようになったのは90年代で、「貧しい生活を支える栄養食品」として非常に多く利用されました。ロシアではサワークリームが加えられた状態でスープが提供される事が多くなっており、「ボルシチ」などにもサワークリームが必ず加えられます。


ロシアのサワークリームを利用した料理

ロシアではサラダをサワークリームと混ぜる事が多く、「Русская красавица:ロシアンビューティー」はロシアを代表するサラダの一つです。このサラダは細かく角切りにしたハム・ピクルス・トマト・卵・鶏肉・などをサワークリームと混ぜ、味の決め手に細かく刻んだチーズを加えます。

フランス
サワークリーム 生産量


2017年にフランスは346,576トンのサワークリームを生産しています。

世界で生産されているサワークリームの9.69%がフランスで生産されています。

フランス語でサワークリームは「crème aigre(クレメイレ),Crème fraîche(クリームフレーシュ)」です。


フランスのサワークリーム

フランスには一般的なサワークリーム以外にも「crème aigre sans matière grasse:無脂肪サワークリーム」というサワークリームも存在しており、この無脂肪サワークリームには「ゼラチン」「コーンスターチ」などの「増粘剤:とろみを出す成分」や「防腐剤」が含まれているものが多く、賞味期限が長いものが多くなっています。フランスでもサラダやスープにサワークリームを加える料理が多く存在しており、その他のヨーロッパ諸国と同じような利用のされ方をします。


フランスのサワークリームを利用した料理

フランスでは「クリーム」を利用したデザートが非常に多く、「クリームブリュレ」「マカロン」「ラムババ」などが代表的なデザートになります。これらのデザートにはサワークリームではなく通常のクリームを利用するのが一般的ですが、サワークリームが利用される場合もあり、フランスの食文化を語るには無くてはならない食材の一つになっています。

ポーランド
サワークリーム 生産量


2017年にポーランドは287,322トンのサワークリームを生産しています。

世界で生産されているサワークリームの8.03%がポーランドで生産されています。

ポーランド語でサワークリームは「kwaśna śmietana(クワシシュナ スメターナ)」です。


ポーランドのサワークリーム

ポーランドも非常に多くのサワークリームを利用する国で、様々な料理にサワークリームが利用されます。サワークリームは脂肪分が少なく、近年クリームやヨーグルトの利用を避け、サワークリームを利用する人が増加しています。


ポーランドのサワークリームを利用した料理

ポーランドでも「ボルシチ」が非常に有名で、私個人の意見では他のヨーロッパと比べ味にインパクトを出す「ニンニク」などの香辛料が多く利用されているものが多いと思います。ポーランドはイギリスのように「塩やコショウ」を後から加える人が多く、料理の味付けは基本的に薄味のものが多い特徴があります。

カナダ
サワークリーム 生産量


2019年にカナダは259,755トンのサワークリームを生産しています。

世界で生産されているサワークリームの7.16%がカナダで生産されています。


カナダのサワークリーム

カナダには「カナダ風サワークリーム」というサワークリームが存在していますが、これはロシアの「スメターナ」になります。冷戦中にロシアの名前を商品に入れる事が避けられていたため、カナダ風サワークリームとして販売されていました。現在もカナダ風サワークリームとして販売されており、一般的なサワークリームと比べ濃厚な味が特徴になります。


カナダのサワークリームを利用した料理

カナダでは「(プーティン)」と言う「フライドポテト」に細かく千切られた「コッテージチーズ」に「グレービーソース:肉汁から作られるソース」をかけた料理が非常に人気があります。プーティンはケベック州で誕生したB級グルメで、多くのフランチャイズレストランやファストフード店で販売されており、国民食の一つとして扱われています。

ベルギー
サワークリーム 生産量


2017年にベルギーは246,440トンのサワークリームを生産しています。

世界で生産されているサワークリームの6.89%がベルギーで生産されています。

ベルギー語で利用されているフランス語でサワークリームは「crème aigre(クレメイレ),Crème fraîche(クリームフレーシュ)」です。


ベルギーのサワークリーム

ベルギーではフランス語を利用する人が多く、サワークリームは一般的にフランス語の「Crème fraîche(クリームフレーシュ)」と呼ばれています。ベルギーでは低脂肪のサワークリームが好まれる傾向があり、スーパーなどで販売されています。


ベルギーのサワークリームを利用した料理

ベルギーでも様々な料理にサワークリームを利用しますが、サワークリームを利用して作られた「ワッフル」などが有名です。ワッフルはベルギーの国民食で、至る所で露天販売されています。

ニュージーランド
サワークリーム 生産量


2019年にニュージーランドは125,500トンのサワークリームを生産しています。

世界で生産されているサワークリームの3.46%がニュージーランドで生産されています。


酪農大国ニュージーランド

ニュージーランドでは酪農が盛んにおこなわれており、多くの乳製品が生産されています。また、海外にも多くの乳製品が海外へ輸出されており、ニュージーランドの経済を支える重要な生産品の一つです。


ニュージーランドのサワークリームを利用した料理

ニュージーランドでは「Kiwi onion dip(キウイオニオンディップ)」と言う、細かく刻んだポテトチップスにサワークリームなどを混ぜ、野菜や肉のソースとして利用する調味料が人気があります。海外旅行へ出かけるニュージーランド人はこの調味料を持参する人が多く、他国の料理にキウイオニオンディップを合わせて食事をする人が多く存在します。

イタリア
サワークリーム 生産量


2017年にイタリアは120,000トンのサワークリームを生産しています。

世界で生産されているサワークリームの3.35%がイタリアで生産されています。

イタリア語でサワークリームは「panna acida(パンナ アチーダ)」です。


イタリアではサワークリームを利用した料理が少ない

イタリアではサワークリームを利用した料理が北ヨーロッパと比べ少なくなっていますが、低脂肪を好む人が増加しており、サワークリームの利用が増加しています。


イタリアのサワークリームを利用した料理

イタリアでもサラダやジャガイモ、スモークされたサーモンとサワークリームを和えた料理などが作られます。主に多国籍料理に利用される事が多く、ドイツ料理や北欧料理のトッピングとしても多く利用されています。

スウェーデン
サワークリーム 生産量


2019年にスウェーデンは96,860トンのサワークリームを生産しています。

世界で生産されているサワークリームの2.67%がスウェーデンで生産されています。

スウェーデン語でサワークリームは「gräddfil(グラッドフッル)」です。


スウェーデンのサワークリーム

スウェーデンではサワークリームが1950年代に販売され人気を得ました。サワークリームは「夏の食べ物」として主に販売されていましたが、様々な料理が紹介され、現在は年間を通して多くのサワークリームが消費されています。

サワークリームの登場後に「コッテージチーズ」なども登場し、スウェーデンの国民食の一つとして定着し、現在では様々な料理に利用されています。


スウェーデンのサワークリームを利用した料理

スウェーデンは「ニシンのマリネ」などが非常に有名で、サワークリームを和えたマリネ、サラダ、ジャガイモなど【ロシア】【ドイツ】などで好まれる料理がスウェーデンでも多く消費される傾向があります。

サウジアラビア
サワークリーム 生産量


2019年にサウジアラビアは84,426トンのサワークリームを生産しています。

世界で生産されているサワークリームの2.32%がサウジアラビアで生産されています。

サウジアラビアで利用されているアラビア語でサワークリームは「الكريمة الحامضة(アルカリーマット アルハミーダ)」です。


サウジアラビアのサワークリーム

サウジアラビアでもサワークリームは非常に人気のある食品で、スーパーマーケットなどで一般的に販売されています。


サウジアラビアのサワークリームを利用した料理

サウジアラビアではサワークリームを加えた多国籍料理が存在し、肉やスープなどに加えた多国籍料理が多くなっています。サワークリームを利用した菓子なども多く登場しており、人気が上昇しています。

まとめ


サワークリームを利用した料理は北欧・ロシア・東ヨーロッパに多くなっています。アジア圏での利用は少なくなっていますが、サワークリームを利用したお菓子などが増加しています。


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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