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世界のワイン 消費量ランキング

ワインはヨーロッパで古来から生産されている酒で、南コーカサスにある「ジョージアが原産」といわれています。ヨーロッパで非常に人気のある酒で、日常的に飲酒されています。

世界ではどの国がどれくらいワインを消費しているのでしょうか?

世界のワイン 消費量ランキング


世界のワインの消費量
世界一位 ルクセンブルグ
世界二位 フランス
世界三位 ポルトガル


世界のワイン 消費量ランキング
Wine - Consumption (kg/capita/year)

消費量
(キロ)
(Kg)
2019年
1ルクセンブルク
(Luxembourg)
63.59
2フランス
(France)
40.36
3ポルトガル
(Portugal)
40.04
4スイス
(Switzerland)
32.37
5イタリア
(Italy)
30.91
6デンマーク
(Denmark)
26.79
7ニューカレドニア
(New Caledonia)
26.39
8ベルギー
(Belgium)
25.54
9オーストリア
(Austria)
24.01
10ハンガリー
(Hungary)
23.02
11アルゼンチン
(Argentina)
22.67
12アイルランド
(Ireland)
21.83
13スペイン
(Spain)
21.39
14オランダ
(Netherlands)
20.71
15オーストラリア
(Australia)
20.44
16スウェーデン
(Sweden)
20.27
17ドイツ
(Germany)
19.72
18ルーマニア
(Romania)
19.32
19イギリス
(U.K)
18.87
20ギリシャ
(Greece)
17.96
21マルタ
(Malta)
17.73
22チリ
(Chile)
17.27
23ジョージア
(Georgia)
17.11
24モンテネグロ
(Montenegro)
16.60
25ウルグアイ
(Uruguay)
16.58
26エストニア
(Estonia)
16.35
27ノルウェー
(Norway)
16.32
28ナミビア
(Namibia)
16.12
29サントメ・プリンシペ
(Saint Thomas and Prince)
15.14
30セーシェル
(Seychelles)
15.02
31キプロス
(Cyprus)
Population: 1,198,600
14.62
32クロアチア
(Croatia)
14.08
33リトアニア
(Lithuania)
13.75
34アイスランド
(Iceland)
13.02
35ブルガリア
(Bulgaria)
12.83
36フィンランド
(Finland)
12.76
37北マケドニア
(North Macedonia)
11.87
38スロベニア
(Slovenia)
10.07
39チェコ
(Czech)
10.03
40バルバドス
(Barbados)
9.52
41アメリカ
(America)
9.39
42カナダ
(Canada)
9.30
43マカオ
(Macao)
8.92
44カーボベルデ
(Cape Verde)
Population: 549,900
8.59
45ベラルーシ
(Belarus)
8.44
46フランス領ポリネシア
(French Polynesia)
8.14
47モルドバ
(Moldova)
8.05
48ロシア
(Russia)
7.76
49アルバニア
(Albania)
7
50セントルシア
(Saint Lucia)
6.86
51トルクメニスタン
(Turkmenistan)
6.79
52香港
(Hong Kong)
4.86
世界平均3.06
日本
(Japan)
2.82
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2019年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO


国別のワイン 飲酒量


ワインの重さ

1キログラム(Kg)= 1リットル(L)になります。


ワインのエネルギー

ワインは1リットル(L)あたり約700~800カロリー(Kcal)になります。


ワインの原料

ビールの原料には「ブドウ」が利用されています。白ワインには「マスカット」が利用されますが、マスカットは品種名で、ヨーロッパでマスカットと呼ばれる事は稀です。


「世界のブドウ生産量ランキング」の記事はこちらになります。よろしかったらご覧ください。


「世界のビール生産量ランキング」の記事はこちらになります。よろしかったらご覧ください。


ルクセンブルグ ワイン消費量


2019年にルクセンブルグではワインを63.59L消費しています。「750mlのワインボトル」で84.78本消費していて、4.30日に1本のワインを飲酒している計算になります。

ルクセンブルグで利用されているフランス語でワインはVin(ヴァン)といいます。


ルクセンブルグでワイン消費量が多い理由

2022年のルクセンブルグ国内の消費税は3%です。隣国のベルギーは21%・フランスは20%・ドイツは18%と高く、ルクセンブルグ国内で買い物をし、自国で消費する人が非常に多くなっています。また、ルクセンブルグはベルギー・フランス・ドイツと国境を接する国です。多くの外国人がルクセンブルグ国内で労働しており、ルクセンブルグ国内のワイン消費量を押し上げています。


国内でも生産されるワイン

ルクセンブルグ国内でも多くのワイナリーが存在し、2018年に13,591トンのワインをルクセンブルグ国内で生産しています。ワイナリーはルクセンブルグとドイツの国境沿いにある「モーゼル川」に沿って存在しており、モーゼル川の水を利用してブドウを栽培しています。モーゼル川に沿ったワイナリーはドイツ側にも非常に多く存在していて、歴史のあるワイナリーが多く存在しています。

フランス ワイン消費量


2019年にフランスではワインを40.36L消費しています。「750mlのワインボトル」で53.81本消費していて、6.78日に1本のワインを飲酒している計算になります。

フランス語でワインはVin(ヴァン)」といいます。


フランスのワイン生産

フランスにも非常に多くワイナリーが存在しており、とくに南フランスのローヌ川・デュランス川に面した地域やビスケー湾・バレアス海に面した海沿いに多くなっています。日本でも有名な「ボジョレーヌーボー」はフランス南東部に位置する「リヨン」の北に位置する土地で生産されていて、ローヌ川に沿った場所になります。ローヌ川の水源はスイスのアルプスに存在する「ローヌ氷河」です。近年気候変動により、氷河が短くなってきています。


生産量も非常に多い

フランスではワインの生産量も非常に多く、2020年に4,165,524トン生産されており、イタリアに次ぐ世界2位の生産量になります。ワインはフランスの航空・宇宙分野に次ぐ輸出産業で、非常に多くのワインが世界中に輸出され、日本もフランスから多くのワインを輸入しています。


減少するアルコール摂取量

フランスでは年々アルコールの消費量が減少していています。アルコールによる健康被害なども多く発生しており、健康志向な人の増価・アルコールを全く摂取しない人も増加しています。

ポルトガル ワイン消費量


2019年にポルトガルではワインを40.04L消費しています。「750mlのワインボトル」で53.38本消費していて、6.83日に1本のワインを飲酒している計算になります。

ポルトガル語でワインはvinho(ヴィーノ)といいます。


ポルトガルのワイン生産

ポルトガルでは北に位置するドゥエロ川に面して多くのワイナリーが存在します。ドゥエロ川の下流にはポルトガル北西部には工業都市「ポルト」が存在し、ポルトで生産されたワインは「ポートワイン」と呼ばれています。ポートワインは甘口で、日本は甘味が強い葡萄酒を「ポートワイン」と呼んでいます。

ポートワインはアルコール度数が高い

ポートワインは甘口ですが、普通のワインと比べアルコール度数が高くなっています。ポルトガルではポートワインを食事を楽しむための「食前酒」として飲酒する事が多く、「ポートワイングラス」と呼ばれる「ショットグラス」に似たグラスで少量を飲酒するのが基本的な飲み方です。食前酒を飲む文化はスペイン・ルーマニア・その他のヨーロッパ諸国に存在します。

ポルトガルでは酸味の強い白ポートワインワインを食前酒として飲酒し、赤ワインを食後酒として飲む人が多くなっています。

スイス ワイン消費量


2019年にスイスではワインを32.37L消費しています。「750mlのワインボトル」で43.16本消費していて、8.45日に1本のワインを飲酒している計算になります。

スイスで利用されているドイツ語でワインはWein(ヴァイン)といいます。


スイスのワイン生産

スイスは西のローヌ川・北のライン川・南のポー川・フランスとの国境に存在するレマン湖周辺にワイナリーが多く存在し、非常に多くのワインが生産されています。スイスには山が多く、丘陵地帯でブドウ栽培がおこなわれています。スイスに存在するブドウ畑の70%が急な斜面で栽培されています。


ワイン生産の産地

スイスの有名なワイン産地は南部に多く、西部のジュネーブ・北西部のヌーシャテル州・西部のヴォー州・南部のティチーノ州・南部ヴァレー州が主な生産地で、南部ヴァレー州がスイス最大のワインの生産地になります。


プティ・タルヴィン

「プティ・タルヴィン」はヴァレー州で生産される主力ワインで、ローヌ渓谷の日当たりの良い乾燥した土地を利用して栽培されたブドウを利用して生産されたワインになります。スイスのワインは山で作られるブドウを利用して生産されるために酸味が強い傾向があり、プティ・タルヴィンも酸味の強い白ワインです。

イタリアのワイン 飲酒量


2019年にイタリアではワインを30.91L消費しています。「750mlのワインボトル」で41.21本消費していて、8.85日に1本のワインを飲酒している計算になります。

イタリア語でワインはVino(ヴィーノ)といいます。


イタリアのワイン生産

イタリアは非常に温暖な気候で、ブドウの栽培に適した土地を有しています。古代ギリシャ人はイタリアを「ワインの大地」と呼んでおり、古代からワインの地として有名だった事が窺えます。イタリアのワイナリーはイタリア全土に存在し、非常に質の高いワインが生産されています。


ヴェネト州 

イタリア北東部に位置し、「ヴェネチア」が有名な都市です。イタリア一番といわれる名門「アレグリーニ」ワイナリーが存在し、15世紀からワインを生産しています。

ピエモンテ

イタリア北西部に位置し、「トリノ」が有名な都市です。山岳地帯に位置しており、名門「バローロ」ワイナリーなどが存在します。

トスカーナ州

イタリア中部に位置し、「フィレンツェ」が有名な都市です。「プリマドンナ家」「アンティノリ」などのワイナリーが存在し、様々なワインが生産されています。

カンパニア

イタリア南部に位置し、「ナポリ」が有名な都市です。イタリア南部の温暖な地中海性気候と、火山性の土壌がワイン造りに適した土地で、ワイン醸造学者リカドコタレラの「ファレスコワイナリー」などが存在します。

この他にも様々なワイナリーが存在し、イタリアで質の高いワインが生産されています。

デンマーク ワイン消費量


2019年にデンマークではワインを26.79L消費しています。「750mlのワインボトル」で35.72本消費していて、10.21日に1本のワインを飲酒している計算になります。

デンマークで利用されているドイツ語でワインはWein(ヴァイン)といいます。


デンマークのワイン生産

デンマークは北欧に位置し、ヨーロッパの最北端のワイン生産の地になります。ユトランド半島・フュン島・シェラン島・ボーンホルム島で非常に質の高いワインが生産されています。


ビールの消費量も多い

デンマークではビールも非常に人気があり、2019年に一人当たり65.32Lのビールが消費されています。デンマークでは比較的に寒冷な土地で、ビールの原料となる大麦などが盛んに生産されていますが、ブドウの生産も盛んにおこなわれワイン生産に利用されています。

ニューカレドニア ワイン消費量


2019年にニューカレドニアではワインを26.39L消費しています。「750mlのワインボトル」で35.18本消費していて、10.37日に1本のワインを飲酒している計算になります。

ニューカレドニアで利用されているフランス語でワインはVin(ヴァン)といいます。


ニューカレドニアはどこ?

ニューカレドニアはフランスに属している島国で、オーストラリアから東に行った所に存在します。リゾート地で非常に多くの観光客がニューカレドニアを訪れ、ワインが消費されています。


ニューカレドニアはワインを生産していない

ニューカレドニアにワイナリーは存在していません。フランスからワインが輸入され、ニューカレドニア内でフランスのワインを購入する事が可能になっています。


酒に似た何か「Kava(カヴァ)」

Kava(カヴァ)は南太平洋諸島原産のハーブ「ヤンゴーナ」の根を乾燥させ粉にした物に水を加えて濾した液体で、見た目は「泥」です。鎮静作用・抗不安作用があり、酒に似た酩酊感を感じる事が出来ますが酒ではありません。ニューカレドニアではカヴァを取り扱ったバーが多く存在します。

ベルギー ワイン消費量


2019年にベルギーではワインを25.54L消費しています。「750mlのワインボトル」で34.05本消費していて、10.71日に1本のワインを飲酒している計算になります。

ベルギーで利用されているフランス語でワインはVin(ヴァン)といいます。


ベルギーのワイン生産地

ベルギーは有名な「ビール」の生産地で非常に質の高いビールが生産されていますが、多くのワイナリーでワインも生産しています。ベルギーで有名なワインの生産地はベルギー西部のフランドル(フランダース)・ワロン地域になります。


輸出はほとんどされない

ベルギーは寒冷な土地でブドウ・ワインの生産量が少なく、輸出量も非常に少なくなっています。生産されているワインは主に白ワインで、スパークリングワインなどに利用されています。

オーストリア ワイン消費量


2019年にオーストリアではワインを24.01L消費しています。「750mlのワインボトル」で32.01本消費していて、11.40日に1本のワインを飲酒している計算になります。

オーストリアで利用されているドイツ語でワインはWein(ヴァイン)といいます。


オーストラリアのワイン生産

オーストリアではドイツの南西「シュヴァルツヴァルト」を源水とする「ドナウ川」に沿ってオーストリア北東部にワイナリーが広がっています。首都の「ウイーン」にも多くのワイナリーが存在し、ワイン生産がおこなわれています。


白ワインの製造が多い

オーストリア・ハンガリー・スロバキア・チェコでは「グリナ・ヴェルティリーナ」と呼ばれる白ブドウの栽培が盛んで、オーストリアではグリナ・ヴェルティリーナの作付け面積が35%を超えています。オーストリアは寒冷な土地のため、ワインも辛口なものが多くなっています。

ハンガリー ワイン消費量


2019年にハンガリーではワインを23.021L消費しています。「750mlのワインボトル」で30.96本消費していて、11.78日に1本のワインを飲酒している計算になります。

ハンガリー語でワインはBor(ボー)といいます。


ハンガリーのワイン生産地

ハンガリーでは北西部ヴェスプレーム県のバラトン湖周辺や「ソムロ」・南西部バラニャ県の「ヴィラ―二―」・北東ヘヴェシュ県の都市「エゲル」・北東のボルショド・アバウーイ・ゼンプレーン県ティザ川沿いの「トカイ」に多くのワイナリーが存在します。


「トカイワイン」

ハンガリーの「トカイワイン」は世界的に有名です。濃い霧によって貴腐菌という「カビ」がブドウの表面に発生し、非常に甘味のある「貴腐ブドウ」を利用して生産したワインになります。この貴腐菌はハンガリーの「冬サラミ」にも利用され、ハンガリーの朝食の定番メニューの一つです。

日本 ワイン消費量


2019年に日本ではワインを2.82L消費しています。「750mlのワインボトル」で3.76本消費していて、97.07日に1本のワインを飲酒している計算になります。


日本のワイン生産

日本ではブドウの生産地である山梨県・長野県・山形県で主にワインの生産をしています。ワイナリーは山梨県、長野県が多く、次いで北海道が多くなっています。北海道の気候は湿度が低く、寒暖差が激しくヨーロッパと似ており、質の高いワインが製造されています。


日本のワイン造りの歴史

日本でワイン造りが始まったのは明治時代です。ワイン造りは山梨県で始まり、日本の風土に適したブドウの品種改良がおこなわれ、茨城県などでもワイン造りが開始されました。


日本のワイン消費量は低い

日本のワイン消費量は世界平均を下回っています。ワインの消費量は日本で消費される酒全体の5%で、人気がある酒とは言いにく状況が続いています。

まとめ


世界では酒の飲酒量が減少しており、日本でも「酒離れ」が進行しています。同時にアルコール度数の高い酒も敬遠される傾向があり、微アルコール飲料など販売数などが増加しています。


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: Stocksnap.ioからCC0ライセンスの写真を加工・利用しています。

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