Food

世界のひまわり油 生産量ランキング

ヨーロッパでは「ひまわり油」が一般的に料理に利用されます。非常に多くの国で消費され、生活に欠かせない油の一つです。

世界ではどの国がどれくらいひまわり油を生産しているのでしょうか?

世界のひまわり油 生産量ランキング


世界のひまわり油の生産量
世界一位 ウクライナ
世界二位 ロシア
世界三位 アルゼンチン


世界のひまわり油生産量ランキング
Sunflower oil - Production (Tonnes/year)

生産量
(トン)
(Tonnes)
2019年 
輸出量
(トン)
(Tonnes)
2019年 
世界全体20,054,68014,466,000
1ウクライナ
(Ukraine)
5,836,2066,106,000
(調査中)
2ロシア
(Russia)
5,418,4273,097,000
3アルゼンチン
(Argentina)
1,414,500568,000
4トルコ
(Turkey)
1,099,900545,000
5ハンガリー
(Hungary)
687,000586,000
6ルーマニア
(Romania)
533,300228,000
7フランス
(France)
532,800345,000
8ブルガリア
(Bulgaria)
524,500405,000
9スペイン
(Spain)
493,300240,000
10カザフスタン
(Kazakhstan)
320,13591,000
11タンザニア
(Tanzania)
276,5001,000
12中国
(China)
254,2003,000
13セルビア
(Serbia)
234,090203,000
14オランダ
(Netherlands)
214,800618,000
15ブラジル
(Brazil)
196,4450
16アメリカ
(America)
187,00057,000
17モルドバ
(Moldova)
150,900107,000
18イタリア
(Italy)
150,10050,000
19ポルトガル
(Portugal)
104,00039,000
20ドイツ
(Germany)
98,800220,000
21チェコ
(Czech)
90,100104,000
22ウガンダ
(Uganda)
84,3009,000
23ウズベキスタン
(Uzbekistan)
80,0221,000
24ボリビア
(Bolivia)
78,80754,000
25オーストリア
(Austria)
72,00055,000
26ギリシャ
(Greece)
71,1005,000
27インド
(India)
67,5003,000
28ミャンマー
(Myanmar)
66,8910
29パキスタン
(Pakistan)
52,0000
30ボスニア
ヘルツェゴビナ
(Bosnia and
Herzegovina)
39,40075,000
31ベルギー
(Belgium)
36,000137,000
32イラン
(Iran)
32,3000
33アゼルバイジャン
(Azerbaijan)
32,0264,000
34スーダン
(Sudan)
30,0000
35ベラルーシ
(Belarus)
21,8523,000
36カナダ
(Canada)
20,4001,000
37クロアチア
(Croatia)
19,20045,000
38南スーダン
(South Sudan)
15,8000
39パラグアイ
(Paraguay)
14,4002,000
40ザンビア
(Zambia)
14,3002,000
41エジプト
(Egypt)
13,90051,000
42モロッコ
(Morocco)
13,50022,000
43スロバキア
(Slovakia)
12,60016,000
44イラク
(Iraq)
12,1150
45メキシコ
(Mexico)
11,40016,000
46タイ
(Thailand)
11,2004,000
47タジキスタン
(Tajikistan)
8,7000
48スイス
(Switzerland)
8,0000
49オーストラリア
(Australia)
7,8002,000
50マラウイ
(Malawi)
6,6000
51インドネシア
(Indonesia)
6,5532,000
52レバノン
(Lebanon)
6,1001,000
53フィンランド
(Finland)
5,0000
54モザンビーク
(Mozambique)
4,70014,000
55アンゴラ
(Angola)
3,7370
日本
(Japan)
00
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2019年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO


各国のひまわり油生産量


ひまわり油のエネルギー

ひまわり油のエネルギーは100gあたり約800~900Kcalです。


天ぷらに使われている油は何?

日本で「天ぷら」に使われている油は「サラダ油」全般です。サラダ油は菜種・ゴマ・大豆・米・トウモロコシ・ヒマワリ・ベニバナ・綿花・ブドウなどになります。油によって特徴に違いがあり、天ぷらには「菜種」「ベニバナ」が熱に強く、適切と言われています。

江戸時代から天ぷらに高級な「椿油」も利用おり、主に料亭などで提供されていました。

椿油やオリーブオイルはサラダ油に該当しません。

二種類以上の油を混ぜた油を「調合サラダ油」といいます。


ひまわり油の利用

日本では主にドレッシングやマーガリンなどにひまわり油が利用されています。近年ではバイオ燃料への転換もおこなわれており、非常に利用価値の高い油です。


一番安い油

「大豆」を利用した油です。大豆油は独特の風味があり、基本的に他の油と混ぜて利用します。北米や南米では大豆を利用した油がバイオ燃料に転換されるのが一般的で、非常に多くの大豆が生産されています。

日本は大豆の生産量が非常に低く、主にアメリカ産の大豆を利用しています。


ひまわり油が無くなると困る?

日本ではあまり問題ありません。ヨーロッパではひまわり油を揚げ物や料理油として利用する事が多く、他の油の利用を嫌がる人が多く存在します。


ひまわり油が無くなる国はどこ?

ウクライナやロシアに輸入依存している北アフリカなどです。アルジェリアは小麦が既に不足しており、その日に食べるパンを購入するために連日パン屋に列を作っています。

小麦の不足によりスーパーマーケットや専門店が襲われる事件などはまだ発生していませんが、今後暴動に発展する可能性があります。


「世界の植物油生産量ランキング」はこちらになります。よろしかったらご覧ください。


ウクライナ ひまわり油
生産量


2019年にウクライナは5,836,206トンのひまわり油を生産しています。

世界で生産されているひまわり油の29.10%がウクライナで生産されています。

ウクライナ語でひまわり油は「Соняшникова олія(ソーニャシ二コバ オリーヤ)」といいます。


世界最大のひまわり油生産地

ウクライナは世界最大のひまわり油生産地で、ウクライナ全土でヒマワリが生産されています。ウクライナにはひまわり油の製油所が多く存在し、多くの企業により運営されています。生産されたひまわり油の多くは海外へ輸出されています。


植物油全体の生産量が多い

ウクライナはひまわり油の他に菜種油などの植物油も多く生産されています。ウクライナで生産された植物油はヨーロッパだけではなく、約50%はアジア地域に輸出されています。


上昇するヒマワリ油の価格

2022年にロシアの攻撃を受けたウクライナでは、多くのヒマワリ油の生産者・加工場が深刻なダメージを受けています。ロシア・ウクライナからのヒマワリ油の輸出がストップしているヨーロッパではヒマワリ油の値段が高騰しており、家庭への負担も大きくなっています。

ロシア ひまわり油
生産量


2019年にロシアは5,418,427トンのひまわり油を生産しています。

世界で生産されているひまわり油の27.01%がロシアで生産されています。

ロシア語でひまわり油は「Подсолнечное масло(パドソ―ルニェチノーイェ マスラ)」といいます。


ひまわり油の歴史

ロシア人のダニエル・ボカレフが1829年にヒマワリから油を搾油する事に成功し、製油所をヴォロネジ州に設立しました。1860年にはヴォロネジ州に150を超える製油所が建設され、現在もひまわり油の生産地として有名です。

料理油はひまわり油

ロシアでは料理にひまわり油や菜種油が多く利用されます。ロシア料理は揚げ物が多く、サラダなどにも多くの油が利用されます。魚のフライなども良く料理され、ロシアの西部サンクト・ペテルブルクではワカサギの天ぷらなどが有名です。


マヨネーズの消費量が多い

ロシアはマヨネーズやサワークリームの消費量が非常に多くなっています。

90年代のロシアは非常に貧しい生活を強いられ食べ物が不足しました。サワークリームやマヨネーズは子供の栄養を補うための「スーパーフード」で、様々な食品に加えられました。現在も非常に多くのマヨネーズがサラダに加えられ、原料にひまわり油が多く利用されます。

アルゼンチン ひまわり油
生産量


2019年にアルゼンチンは1,414,500トンのひまわり油を生産しています。

世界で生産されているひまわり油の7.05%がアルゼンチンで生産されています。

アルゼンチンで利用されているスペイン語でひまわり油は「Aceite de girasol(アセイテ デギラソル)」といいます。


アルゼンチンのヒマワリ油

アルゼンチンではひまわり油が基本的に大豆油と混ぜられ、主に加工食品に利用されています。アルゼンチンでは過去にヒマワリを非常に多く生産していましたが現在は大豆を育てる農家が多く、ヒマワリの生産量は減少しています。


気候変動の影響

アルゼンチンでは気候変動と思われる大雨などが続いており、農作物の生産量が減少しています。ヒマワリも大きな影響を受けており、生産量が低下しています。長雨により根腐病なども発生しており、大きな問題になっています。

トルコ ひまわり油
生産量


2019年にトルコは1,099,900トンのひまわり油を生産しています。

世界で生産されているひまわり油の5.48%がトルコで生産されています。

トルコ語でひまわり油は「Ayçiçek yağı(アイチェチェク ヤリ)」といいます。


トルコのひまわり油生産

トルコも非常にひまわり油の人気が高く、料理などに利用される油はひまわり油が多くなっています。


トルコのひまわり油生産地

トルコで生産されるひまわり油はトルコの最西端エディルネ県の生産量が多く、国境を超えたブルガリアやギリシャを含む「トラキア地域」で非常に多くのヒマワリが生産されています。トラキア地域では「輪作」がおこなわれています。


輪作とは?

輪作とは「連作障害」を避けるために一定の期間に違う作物の栽培をおこないます。


連作障害とは?

「連作障害」は同じ作物を栽培していると作物が土地の栄養素を吸い尽くし、生産量の減少や味が悪くなる現象です。この障害を避けるために違う作物の栽培や肥料を利用する必要があります。

海外では連作障害を避けるために「作物の栽培場所を定期的にかえる」「違う作物を栽培する」「畑を休ませる」などの対策がとられています。

ハンガリー ひまわり油
生産量


2019年にハンガリーは1,099,900トンのひまわり油を生産しています。

世界で生産されているひまわり油の5.48%がハンガリーで生産されています。

ハンガリー語でひまわり油は「Napraforgóolaj(ナープラフォゴライ)」といいます。


ハンガリーのヒマワリ生産地

ハンガリーでは中東部のヤース・ナジクン・ソルノク県・南東部のベーケーシュ県・東部のハイドゥー・ビハール県で主にヒマワリの生産がおこなわれています。


減少するひまわり油の輸出量

ハンガリーは2000年代からひまわり油の輸出量を爆発的に増加させていましたが、2012年から輸出量が減少に転じています。背景にはロシアやウクライナなどのひまわり油の生産国安い価格で輸出している事などがあげられます。

ひまわり油の主な輸出先はドイツ・オランダ・ウクライナ・ロシア・イタリア・ルーマニア・スロバキア・モルドバなどで、主にヨーロッパへ輸出しています。

ルーマニア ひまわり油
生産量


2019年にルーマニアは533,300トンのひまわり油を生産しています。

世界で生産されているひまわり油の2.65%がルーマニアで生産されています。

ルーマニア語でひまわり油は「Napraforgóolaj(ナープラフォゴライ)」といいます。


ルーマニアのひまわり油生産

ルーマニアも非常に多くのひまわり油を生産しており、生産量は国内需要の10倍の量を生産しています。生産された多くのひまわりは輸出され、主にブルガリア・ハンガリー・オランダ・トルコ・フランス・スペイン・アジアなどへ輸出されています。


国民の不安

ルーマニアでは2022年の世界情勢の悪化により物価が上昇しています。ウクライナやロシアのひまわり油の輸出がストップしており、国内のひまわり油の価格が今後大きく上昇するのではないか?と考える人が多くなっています。

市民の不安を払拭するために自国のひまわり油の生産量をメディアで積極的に発信するなどの対策をおこなっています。

フランス ひまわり油
産量


2019年にフランスは533,300トンのひまわり油を生産しています。

世界で生産されているひまわり油の2.65%がフランスで生産されています。

フランス語でひまわり油は「Huile de tournesol(フリーレ デトルネソル)」といいます。


フランスのヒマワリ油生産

フランスはロワール川下流の地域で主にヒマワリが生産されており、主に輪作がおこなわれています。春先に種まきがおこなわれ、収獲が9月に終わり、秋から冬にかけて違う作物を栽培しています。


ひまわり油の増産

フランスはウクライナを含む東ヨーロッパから多くのひまわり油を輸入しています。2022年の世界情勢の悪化によりフランスはウクライナの受け皿になる可能性が高く、小麦やひまわり油の増産を決定しています。ひまわり油に関してはヒマワリの作付け面積を現在より30%拡大させるなどの対策がとられており、ひまわり油の生産量は今後増加します。

ブルガリア ひまわり油
生産量


2019年にブルガリアは524,500トンのひまわり油を生産しています。

世界で生産されているひまわり油の2.61%がブルガリアで生産されています。

ブルガリア語でひまわり油は「Слънчогледово олио(スルゥンチョゴレェドォボ オリオ)」といいます。


上昇するひまわり油の価格

ブルガリアも2022年の世界情勢の悪化により、ひまわり油の価格が上昇しています。

ブルガリアはひまわり油を料理に利用する事が多く、生活の必需品です。

多くの人がひまわり油を購入するためにスーパーマーケットや専門店で列を作り、店側は「1人に付き4本」までの購入制限をするなどの対策がとられています。店によってはひまわり油の取り合いになるなど警察沙汰になっています。


備蓄はかなり多い

ブルガリアはひまわり油の十分な備蓄があり、その量はブルガリアの自給量の4年分になります。国内で非常に多くのひまわり油を生産しており、ひまわり油が無くなる事はありません。

日本でも「不足するかもしれない」という不安から買いだめに走る人が多いように、ブルガリアでも同じような人が多く存在します。

スペイン ひまわり油
生産量


2019年にスペインは493,300トンのひまわり油を生産しています。

世界で生産されているひまわり油の2.45%がスペインで生産されています。

スペイン語でひまわり油はAceite de girasol(アセイテ デギラソル)といいます。


スペインもひまわり油の購入制限

スペインもスーパーマーケットなどでひまわり油の購入制限がおこなわれています。制限は1人あたり1リットルのボトル3本まで、又は5リットルのボトルを1本までとされており、多くの人がひまわり油を購入しています。


スペインも備蓄がある

スペインもひまわり油の備蓄がありますが、ひまわり油を含めた食料品の価格が上昇しています。

カザフスタン ひまわり油
生産量


2019年にカザフスタンは320,135トンのひまわり油を生産しています。

世界で生産されているひまわり油の1.59%がカザフスタンで生産されています。

カザフスタンで利用されているカザフ語でひまわり油は「Күнбағыс майы(クンバギス マイィ)」といいます。


過去に日本から支援

カザフスタンは国内で生産されていたひまわり油が国内需要を賄えず、多くを海外から輸入していました。

2007年に日本政府はヒマワリを生産をおこなう農家に対して資金を提供しており、カザフスタン国内でヒマワリの増産が行なわれました。その結果ひまわり油の生産量が大きく増加しています。


雨不足

カザフスタンは気候変動と思われる降水量不足などが発生しており、ヒマワリの生産量の増減が大きくなっています。カザフスタンの気候に適したひまわりの種の開発、専門家によるヒマワリ生産の包括的な指導がおこなわれ、現在生産量は増加しています。

しかし、水不足による農業の問題は深刻化しており、今後なんらかの対策が必要になると思われます。

日本 ひまわり油
生産量


日本では北海道で1000~1500トン程度生産しています。


国産のひまわり油は高級品

日本でもひまわり油を生産していますが限定的で、生産されているひまわり油は非常に高級品です。日本では「植物油」の多くが海外からの輸入品で、日本の食料自給率を下げている原因でもあります。


日本の食料自給率

2020年の日本の食料自給率は37%と公表されていますが、これは「カロリーベース」という計算方法になります。

カロリーベースとは生産物の重さを日本人に必要なカロリーで割った数字になります。

日本の野菜の自給率は79%・芋類の自給率は63%・食用穀物の自給率が63%・肉類の自給率が50%になっています。自給率が特に低い生産物は大豆などの豆類で7%になります。

日本は大豆などの豆類をほどんど国内で生産しておらず、大多数をアメリカやブラジルから輸入しています。中国も豆類の自給率が低くなっていますが、近年増産しています。

まとめ


世界情勢の悪化により、ひまわり油への注目が集まっています。価格が高騰しており、ヨーロッパ諸国では「買いだめ」を行なう人が増加していて問題になっています。

実際影響を受けるのは貧困層が多いアフリカ諸国などで、既に影響が出ている国も多く存在します。

日本への影響は限定的ですが取引価格が上昇しており、国内の販売価格に影響を及ぼす可能性があります。


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: Stocksnap.ioからCC0ライセンスの写真を加工・利用しています。

-Food