https://pixabay.com

Food Life

世界のクローブ 生産量ランキング

クローブの歴史は非常に古く、日本へは古墳時代中期に中国から渡来したとされ、奈良時代には主に「薬」「芳香剤」とて利用されていました。

クローブはどの国がどれくらい生産しているのでしょうか?

世界のクローブ【チョウジ】生産量ランキング

世界のクローブ生産量
世界一位 インドネシア
世界二位 マダガスカル
世界三位 タンザニア


世界のクローブ 生産量ランキング
Cloves - Production (tonnes/year)

生産量
(トン)
(t)
2020年
世界合計183,258
1インドネシア
(Indonesia)
133,604
2マダガスカル
(Madagascar)
23,931
3タンザニア
(Tanzania)
8,602
4コモロ
(Comoros)
6,799
5スリランカ
(Sri Lanka)
6,711
6ケニア
(Kenya)
2,057
7中国
(China)
1,294
8マレーシア
(Malaysia)
220
9グレナダ
(Grenada)
40
10北米 (全て)
(Americas)
40
11カリビアン諸島
(Caribbean)
40
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2020年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO


各国のクローブ生産量


クローブのエネルギー

クローブは100gあたりのエネルギーは約270Kcalです。


クローブとは?

クローブは「香辛料」として利用されいます。

歴史は古く、縄文時代中期から後期にかけて日本に伝わり、奈良時代にはその利用方法が記された書物などが見つかっています。古くから「薬」として利用される事が多く、「胃薬」などとして利用されていました。

また、その強い香りから「臭みをとる」香草としても使われ、「芳香剤」としても利用されていました。


どうやって使うの?

辛味があり、舌が痺れるような刺激があります。基本的に肉料理や魚料理に利用されます。

日本の会社もクローブをスパイスとして販売していている会社が多く存在し、簡単に購入する事が可能です。


クローブの鮮度チェック

クローブの鮮度チェックは、クローブの茎を爪の先で強く押します。少量の油を分泌した場合は新鮮です。またはクローブ水に浮かべ、垂直に浮いたり沈んた場合は新鮮です。低品質や古くなったクローブは水平に浮きます。

日本では「粉状」になった合成スパイスが利用されていますが、クローブ単体でも利用が可能で、海外でもクローブ単体で利用する地域も多く存在します。

インドネシア
クローブ生産量


2020年にインドネシアは133,604トンのクローブを生産しています。

世界で生産されているクローブの72.90%がインドネシアで生産されています。

クローブはインドネシア語Cengkeh(チェンケン)」です。


クローブの栽培には雨量が必要

クローブの栽培には栽培に適した土壌・適切な気候・1500mm以上の年間降水量が必要で、インドネシアはクローブの栽培に適した土地を有しています。


クローブ農家の高齢化

インドネシアは多くのクローブを生産していますが「農家の高齢化」が進み、将来的に大きな問題になると思われます。


収穫は手作業

インドネシアではクローブの収穫が手摘みでおこなわれています。クローブの木は背が高く、はしごをかける必要があるため、高齢者には危険な作業になります。


収益性の高い生産物

クローブは収益性の高い生産物です、日本でも非常に高額で取引されており、1㎏4000円~5000円になります。インドネシアでは農家で収穫されたクローブを大手企業に売却するのが一般的で、日本の「農協」に近いシステムになっています。


インドネシアのクローブ生産地

インドネシアでは主にジャワ島の東ジャワ州・マルク諸島のマルク州・スラウェシ島・カリマンタン島の東カリマンタン州で主にクローブ栽培がおこなわれています。

マダガスカル
クローブ生産量


2020年に マダガスカルは23,931トンのクローブを生産しています。

世界で生産されているクローブの13.05%が マダガスカルで生産されています。

クローブはマダガスカルで利用されているフランス語Clous de girofle(クロウデジーフレ)」です。


マダガスカルのクローブ栽培

マダガスカルにクローブがやってきたのは1800年代になります。マダガスカルに住む人々は持ち込まれたクローブの苗木を植え、栽培が開始されました。


クローブの生産地

クローブはマダガスカルの東海岸に沿って拡大し、1920年~1930年の間にマダガスカルはクローブ生産量が大きく増加しています。現在はクローブ栽培はマダガスカル全土に広がり、米・野菜などの収益が得られない10月~3月に収穫され、マダガスカルの重要な収入源になっています。


クローブの語源

クローブという言葉はクローブの形が「獣の爪」のような形をしているため、爪を意味するラテン語の「clavus(クラブス)」が由来になっています。


クローブがもたらす様々な効果

クローブは様々な効果があります。抗菌・殺菌・防腐・抗酸化・麻酔・鎮痛・抗炎症などの効果があり、薬としてマダガスカルでは利用されています。

タンザニア
クローブ生産量


2020年にタンザニアは8,602トンのクローブを生産しています。

世界で生産されているクローブの4.69%がタンザニアで生産されています。

クローブはタンザニアで利用されているスワヒリ語Karafuu(カラフ)」です。


タンザニアのクローブ生産地

タンザニアではタンザニアから少し離れたアフリカの東海岸のインド洋にあるザンジバル諸島でクローブの栽培がおこなわれています。ザンジバル諸島はタンザニアに属していますが非常に仲が悪く、多くの問題を抱えています。


増加する人口問題

タンザニア政府がある本土ではザンジバルのクローブ生産・群島の森林保全を推進しています。しかし、ザンジバル諸島の人口が増加していており、建物の建築・投資家に土地を売却・リース契約などがおこなわれており、タンザニア政府はザンジバル諸島を観光地としての利用を促進しています。

ザンジバル当局は政府の土地売却や開発計画に対し大きな懸念を抱いています。

コモロ
クローブ生産量


2020年にコモロは6,799トンのクローブを生産しています。

世界で生産されているクローブの3.71%がコモロで生産されています。

クローブはコモロで利用されているフランス語で「Clous de girofle(クロウデジーフレ)」です。


コモロはどこ?

コモロスはマダガスカルに近くに存在する小さな島国です。観光客が多く、観光業が主な生業になっています。


生産されたクローブは世界中に輸出されている

コモロは非常に多くのクローブを生産しており、世界中に輸出しています。主な輸出先はインド・アラブ首長国連邦・アメリカ・ドイツ・パキスタン・ギリシャ・ベナン・フランス・ベトナムなどになります。


人口が増加している

コモロでは人口は増加しており、今後もクローブの生産量が増加すると思われます。


石油産出国

コモロでは「石油」を月間400リットル生産されており、フランスへ輸出されています。

スリランカ
クローブ生産量


2020年にスリランカは6,711トンのクローブを生産しています。

世界で生産されているクローブの3.66%がスリランカで生産されています。

クローブはスリランカで利用されているシンハラ語で「කරාබු නැටි(カラブネティ)」です。


スリランカのクローブの歴史

スリランカへクローブの導入の時期は不明ですが、スリランカの位置は海運上、ヨーロッパ・アフリカ・中東などからアジアへと輸出する際に立ち寄るポイントになっており、様々なスパイスが集まる場所でした。

アラブ人、またはスリランカへの入植者がクローブをスリランカへ持ち込み、栽培が開始されたと思われます。


クローブは貴重な香辛料

「ナツメグ」「コショウ」と共にクローブは香辛料の一つとして非常に重宝されました。中世にクローブは主にアラブ人によって取引されており、15世紀にはポルトガル人も取引を開始しています。ポルトガルに運ばれたクローブはヨーロッパに運ばれ、1㎏あたり7gの「金」と同等の価値がありました。

その後、スペインやフランスなども取引を開始し、フランスの配置下にあったザンジバル諸島・マダガスカルなどの西インドで栽培が開始されました。この辺りは現在もクローブの取引の中心地になっています。


スリランカのクローブ生産地

スリランカでは主に中部州・南西部のケガラ県・マータレー県などの中部で栽培がおこなわれています。

ケニア
クローブ生産量


2020年にケニアは2,057トンのクローブを生産しています。

世界で生産されているクローブの1.12%がケニアで生産されています。

クローブはタンザニアで利用されているスワヒリ語Karafuu(カラフ)」です。


ケニアのクローブ生産地

ケニアでは主に北東部のタンガ州にある「Muheza District(ムヘザ県)」で多くのクローブが生産されています。ムヘザでは様々なスパイスが生産されており、「カルダモン」「シナモン」なども栽培されています。


シナモンやクローブなどの貴重なスパイス

ケニアでは貴重なスパイスを栽培する事が可能な暖かい土地を有しています。香辛料の栽培に対する投資なども活発におこなわれており、今後も生産量が増加すると思われます。

中国
クローブ生産量


2020年に中国は1,294トンのクローブを生産しています。

世界で生産されているクローブの0.70%が中国で生産されています。

クローブは中国語で「丁香(ディンシャン)」です。


漢方薬として利用

中国でもクローブの歴史は古く、食用以外にも「薬」として利用されます。


中国の「五大香辛料」

日本の調味料「さしすせそ」のように、中国にも「五大香辛料」が存在します。中国では「アニス・クローブ・シナモン・サンショウ・フェンネル」です。


中国のスパイス生産地

中国では主に南部の広西チワン族自治区で多くのスパイスが生産されています。広西チワン族自治区ではクローブ以外にもアニス・シナモン・コショウなどが生産されており、中国で利用される多くのスパイスの産地になっています。

マレーシア
クローブ生産量


2020年にマレーシアは220トンのクローブを生産しています。

世界で生産されているクローブの0.012%がマレーシアで生産されています。

クローブはマレーシアで利用されているマレー語で「bunga cengkih(ブンガチェンキー)」です。


マレーシアのクローブ生産

マレーシアでは主に北西部のペナン州で多くのクローブが生産されています、ペナン州では「ナツメグ」も多く生産されており、中国やヨーロッパなどへ輸出がおこなわれています。


マレーシア料理を引き立たせるスパイス

マレーシア料理は料理の味を引き立たせるために多くのスパイスが利用されます。クローブ・アニス・カルダモンを加えた「ビリヤニ:インドのチャーハン」はマレーシアでも人気があり、多くの料理にスパイスが多用されます。

グレナダ
クローブ生産量


2020年にグレナダは40トンのクローブを生産しています。

世界で生産されているクローブの0.0021%がグレナダで生産されています。

グレナダでは「英語」が利用されています。


グレナダはどこ?

グレナダはカリブ諸島に浮かぶ島国の一つです。


グレナダで成長するスパイス栽培

グレナダではナツメグ・シナモン・クローブなどの貴重なスパイスの栽培が可能で、貴重な収入源の一つです。近年、気候変動の影響と思われるハリケーンなどが多発しており、農業に甚大なダメージを受けています。スパイス農家も深刻な影響を受けている地域があり、非常に大きな問題になっています。

まとめ


日本には5世紀から6世紀に紹介され、貴重な輸入品としてあつかわれていました。現在日本ではクローブを生産していません。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

-Food, Life