「コーヒー」は「お茶」と共に世界中で多くの人々に好まれる飲み物の一つで、各国々で飲み方が異なります。
世界ではどの国がどのくらいコーヒーを消費しているのでしょうか?
世界のコーヒー
消費量ランキング
世界のコーヒーの消費量
世界一位 ルクセンブルグ
世界二位 モルディブ
世界三位 レバノン
コーヒー消費量ランキング
Coffee and products - Food supply quantity (kg/capita/year)
国 | 消費量 一人あたり (kg) 2021年 | 消費量 一人あたり (カップ) 2021年 | |
1 | ルクセンブルク (Luxembourg) | 25.34 | 2111 |
2 | モルディブ (Maldives) | 22.32 | 1860 |
3 | レバノン (Lebanon) | 17.34 | 1445 |
4 | リトアニア (Lithuania) | 16.99 | 1415 |
5 | フィジー (Fiji) | 16.84 | 1403 |
6 | エストニア (Estonia) | 16.80 | 1400 |
7 | サモア (Samoa) | 16.28 | 1356 |
8 | ベリーズ (Belize) | 16.15 | 1345 |
9 | マカオ (Macao) | 15.51 | 1292 |
10 | ラオス (Laos) | 15.41 | 1284 |
11 | ボスニア ヘルツェゴビナ (Bosnia and Herzegovina) | 14.65 | 1220 |
12 | 香港 (Hong Kong) | 13.84 | 1153 |
13 | セルビア (Serbia) | 13.54 | 1128 |
14 | ニュージーランド (New Zealand) | 13.34 | 1111 |
15 | キプロス (Cyprus) | 13.28 | 1106 |
16 | ラトビア (Latvia) | 12.76 | 1063 |
17 | アイスランド (Iceland) | 12.55 | 1045 |
18 | デンマーク (Denmark) | 12.45 | 1037 |
19 | カタール (Qatar) | 12.09 | 1007 |
20 | ヨルダン (Jordan) | 12.01 | 1000 |
21 | スロバキア (Slovakia) | 11.64 | 970 |
22 | ノルウェー (Norway) | 11.43 | 952 |
23 | ニューカレドニア (New Caledonia) | 11.21 | 934 |
24 | フィンランド (Finland) | 11.20 | 933 |
25 | スウェーデン (Sweden) | 10.81 | 900 |
26 | ブルガリア (Bulgaria) | 10.80 | 900 |
27 | スロベニア (Slovenia) | 10.56 | 880 |
28 | 東ティモール (East Timor) | 10.56 | 880 |
29 | フランス領 (French Polynesia) | 10.54 | 878 |
30 | ジョージア (Georgia) | 10.37 | 864 |
31 | ギリシャ (Greece) | 10.13 | 844 |
32 | トリニダード トバゴ (Trinidad and Tobago) | 9.57 | 797 |
33 | モルドバ (Moldova) | 9.29 | 774 |
34 | クロアチア (Croatia) | 9.16 | 763 |
35 | クウェート (Kuwait) | 9.08 | 756 |
36 | 北マケドニア (North Macedonia) | 9.05 | 754 |
37 | セーシェル (Seychelles) | 9.02 | 751 |
38 | モンテネグロ (Montenegro) | 8.51 | 709 |
39 | オーストリア (Austria) | 8.46 | 705 |
40 | ガイアナ (Guyana) | 8.22 | 685 |
41 | アルメニア (Armenia) | 8.07 | 672 |
42 | アイルランド (Ireland) | 7.77 | 647 |
43 | バーレーン (Bahrain) | 7.52 | 626 |
44 | モンゴル (Mongolia) | 7.21 | 600 |
45 | カナダ (Canada) | 7.00 | 583 |
46 | バルバドス (Barbados) | 6.94 | 578 |
47 | ルーマニア (Romania) | 6.9 | 575 |
48 | スイス (Switzerland) | 6.76 | 563 |
49 | イスラエル (Israel) | 6.57 | 547 |
50 | スリナム (Suriname) | 6.36 | 530 |
51 | サウジアラビア (Saudi Arabia) | 6.22 | 518 |
52 | ドイツ (Germany) | 6.09 | 507 |
53 | ベルギー (Belgium) | 6.05 | 504 |
54 | フランス (France) | 5.97 | 497 |
日本 (Japan) | 4.10 | 341 | |
世界平均 | 1.47 | 122 |
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO
*コーヒー1杯12g換算
各国のコーヒー消費量
食料供給量(Food supply quantity)
基準にしているバランスシートは「輸出・輸出量」「家畜の飼料量」「種子として使用する量」「保管および輸送中の損失」「人間が消費可能な食料供給量」が区別されており、この記事は「供給量を消費量として計算」しています。
理由は「一人ひとりの消費量を正確に把握する事は不可能」「生食以外に加工品として利用」「利用されないまま廃棄される」など目的が異なる消費が混在している事から、単純にわかりやすい供給量を消費量として計算しています。
コーヒー1杯に必要な豆の量
コーヒーを1杯(120ml)入れるのに約12gのコーヒー豆が必要です。
コーヒーは「アラビカ種」「ロブスタ種」が有名
「アラビカ種」とは?
「アラビカコーヒーノキ」という「エチオピア」を起源とする植物で、最も消費量が多いコーヒーの品種になります。最も消費量が多いコーヒーになりますが、「絶滅危惧種」に指定されており、非常にデリケートな植物になります。
18~21℃の気温が最も栽培に適した環境とされており、18度以下では良く育ちません。涼しい場所を好み、山岳地帯などでの栽培が多くなり、世界で生産されるコーヒーの60%がアラビカコーヒーノキになります。
「ロブスタ種」とは?
「ロブスタコーヒーノキ」という「西アフリカ」を起源とする植物で、アラビカ種に次いで消費量が多くなります。ロブスタは「強い」という意味で、アラビカ種や他の種と比べ「病気に強い」特徴があります。高温多湿な環境で高原地帯以外でも栽培が可能ですが、ある程度の気温が必要です。
「リベリカ種」も有名
「リベリカコーヒーノキ」という「リベリア」を起源とする植物で、「アラビカ種」「ロブスタ種」と共に有名な品種になります。アラビカ種やロブスタ種と比べ生産量が少なく、アジアでは「インドネシア」「マレーシア」「フィリピン」などで生産されています。
コーヒーが将来的に飲めなくなる可能性
コーヒーの栽培は赤道を中心とした「コーヒーベルト」地帯で生産されています。近年「気候変動」と思われる「気温上昇」「大雨」「干ばつ」などの影響によりコーヒーの栽培が難しくなっており、将来的にコーヒーの量が減少する恐れがあります。
コーヒーの味の決め手は?
コーヒーの味の決め手となる「酸味の強さ」は土壌の「pH値」が関係しています。酸性の土地で生産されたコーヒーは「酸味が強い」コーヒーが生産される傾向があり、「火山」近辺などでは酸味が強くなります。
海外では異なる「コーヒー文化」
日本ではコーヒーを飲む際に「他人に邪魔されたくない」「一人の時間に飲みたい」と考える人も多く存在します。海外のコーヒータイムは「他人と共有する時間」であり、コーヒーと共に「菓子」などが非常に重要になります。
「インスタントコーヒー」が2/3を占める
日本で一番消費されるコーヒーは「インスタントコーヒー」であり、国内で消費されるコーヒーの2/3を超えています。また、「缶コーヒー」の消費量も非常に多く、世界的に見て「異質な文化」になります。
「世界のお茶消費量ランキング」の記事はこちらになります。よろしかったらご覧ください。
ルクセンブルグ
コーヒー 消費量
ルクセンブルグのコーヒー消費量
2021年にルクセンブルグは一人当たり年間25.34kgのコーヒーを消費していています。年間2111杯(12gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に5.78杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。
ルクセンブルグで利用されるドイツ語でコーヒーは「Kaffee(カーフィー)」です。
ルクセンブルグのコーヒー消費量が多い理由
ルクセンブルグは「ベルギー」「フランス」「ドイツ」と国境を接する国です。非常に多くの「外国人」がルクセンブルグ国内で働いており、ルクセンブルグ国内のコーヒー消費量を押し上げています。
ルクセンブルグは税金が安い
2022年にルクセンブルグの消費税は17%に設定されていますが、品物により税率が軽減されます。軽減率は13%・7%・3%で、「食品」などは3%へ軽減されます。(例:医薬品3%・本や新聞3%・靴の修理7%・服の修理7%など)
隣国のベルギーは21%、フランスは20%、ドイツは18%と、ルクセンブルグと比べると消費税が高く、ルクセンブルグ国内で買い物をし、自国で消費する人が多く存在します。
コーヒー豆の関税率が低い
南米で生産された「コーヒー」を「ルクセンブルグ」を介して輸入している会社が多く存在しています。ルクセンブルグのコーヒーの関税率は17%で、他のヨーロッパ諸国と比べても低い関税率になります。
モルディブ
コーヒー 消費量
モルディブのコーヒー消費量
2021年にモルディブは一人当たり年間22.32kgのコーヒーを消費していています。年間1860杯(12gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に5.09杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。
モルディブで利用されるディベヒ語でコーヒーは「ކޮފީ(コーヒー)」です。
モルディブはどこ?
モルディブはインド洋にある島国です。観光客が非常に多く訪れる国であり、コーヒーの消費量も非常に多くなります。
モルディブのコーヒー
モルディブは非常に多くのコーヒーが消費される国であり、現地にコーヒーには「シナモン」「カルダモン」などのスパイスを加えて提供されます。
コーヒーは輸入品が多い
モルディブは観光業を基盤に経済が発展しており、国内で大規模なコーヒー栽培はおこなわれていません。非常に多くのコーヒーが消費されますが、輸入品です。
レバノン
コーヒー 消費量
レバノンのコーヒー消費量
2021年にレバノンは一人当たり年間17.34kgのコーヒーを消費していています。年間1445杯(12gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に3.95杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。
レバノンで利用されるアラビア語でコーヒーは「قهوة(クァヴァ)」です。
レバノンのコーヒー
「トルコ・コーヒー(アラビアンコーヒー)」が非常に有名であり、レバノンでは「クローブ」「カルダモン」などのスパイスも加えられます。非常に細かく挽いたコーヒーが人気であり、加糖して飲みます。
オスマン帝国支配下で発展
オスマン帝国の支配下でコーヒーが発展した国が多く、レバノンもその一つです。現在も「憩いの時間」として伝統的にコーヒーを飲む文化が根付いており、レバノンでは欠かせない飲み物の一つです。
リトアニア
コーヒー 消費量
リトアニアのコーヒー消費量
2021年にリトアニアは一人当たり年間16.99kgのコーヒーを消費していています。年間1415杯(12gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に3.87杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。
リトアニア語でコーヒーは「kavos(カーヴァス)」です。
リトアニアのコーヒー
リトアニアのコーヒーの歴史は浅く、ソビエト連邦時代にはコーヒーなどの商品に制限があり、一般的にあまり普及しない飲み物でした。ソビエト連邦崩壊後、コーヒーの人気は上昇し、2000年代に多くのコーヒーを提供するカフェが誕生しています。
コーヒーマシンの需要大
バルト三国のコーヒーの需要は非常に高く、コーヒーマシンを所有する家庭が非常に多くなります。
フィジー
コーヒー 消費量
フィジーのコーヒー消費量
2021年にフィジーは一人当たり年間16.84kgのコーヒーを消費していています。年間1403杯(12gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に3.84杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。
フィジー語でコーヒーは「Kofi(コフィ)」です。
フィジーのコーヒー
フィジーは温暖な気候を有しており、コーヒー生産国としても有名です。イギリスの植民地時代にコーヒーの栽培が開始されましたが、砂糖生産が軌道に乗り、コーヒーの生産は衰退します。1990年代に再びコーヒー生産に注目が集まり、現在もコーヒーを生産しています。
生産されるコーヒーは「アラビカ種」が多く、国内外で人気があります。また、国内で多くの砂糖が生産されており、コーヒーも一般的に加糖されます。
エストニア
コーヒー 消費量
エストニアのコーヒー消費量
2021年にエストニアは一人当たり年間16.80kgのコーヒーを消費していています。年間1400杯(12gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に3.83杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。
エストニア語でコーヒーは「kohvi(コーヴィ)」です。
エストニアのコーヒー
エストニアはソビエト連邦時、コーヒーなどの商品に制限があり、一般的に普及しない飲み物でした。独立後、コーヒーが一般的に購入できるようになり、現在は「コーヒータイム」が重要視され、家族、友人、同僚などと菓子を食べながら時間を共有します。
エストニアのコーヒーブランド
エストニアは寒冷な土地を有しており、コーヒーの栽培はおこなっていませんが、国内で輸入したコーヒー豆をブレンドし、地元の人々や観光客に非常に美味しいコーヒーを提供しています。
サモア
コーヒー 消費量
サモアのコーヒー消費量
2021年にサモアは一人当たり年間16.28kgのコーヒーを消費していています。年間1356杯(12gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に3.71杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。
サモア語でコーヒーは「kofe(コーフェ)」です。
サモアのコーヒー
サモアは温暖な気候を有しており、国内でコーヒーを栽培しています。主に栽培される品種は「アラビカ種」であり、非常に手間をかけて生産されたコーヒーは国内外で人気があります。また、「サスティナビリティ」にも焦点が当てられ、環境に配慮した栽培方法採用しています。
コーヒー栽培と持続可能性
サモアでは農薬や化学肥料を最小限に抑えたコーヒー栽培がおこなわれ、「手摘み」で収穫がおこなわれます。この方法は重労働で時間がかかる方法ですが、持続可能な栽培方法として注目を集めています。
ベリーズ
コーヒー 消費量
ベリーズのコーヒー消費量
2021年にベリーズは一人当たり年間16.15kgのコーヒーを消費していています。年間1345杯(12gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に3.68杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。
ベリーズでは「英語」が利用されています。
ベリーズはどこ?
ベリーズは中米のユタカン半島に位置する国の一つであり、温暖な気候を有しています。
ベリーズのコーヒー
ベリーズは山岳地帯や森林地帯でコーヒーの栽培をおこなっています。国内で栽培される品種は「アラビカ種」が多く、高品質なコーヒーを生産しています。
マカオ
コーヒー 消費量
マカオのコーヒー消費量
2021年にマカオは一人当たり年間15.51kgのコーヒーを消費していています。年間1292杯(12gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に3.53杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。
マカオで利用される広東語でコーヒーは「咖啡(ガーフェー)」です。
マカオのコーヒー
マカオはポルトガルの植民地時代にコーヒーが伝わり、国内の温暖な気候の中で「マカオアイスコーヒー」の文化が生まれ、世界一美味しいアイスコーヒーとも言われています。
マカオアイスコーヒー
マカオはコーヒーの栽培はおこなっていません。世界中から豆を輸入しており、国内でブレンドしたコーヒーに氷と牛乳を加え、「カフェオレ」として提供されます。マカオはポルトガルの植民地時代に伝わった「エッグタルト」が名物であり、多くのカフェで提供されています。
「タピオカ」などを加える事も多く、観光客などに人気があります。
ラオス
コーヒー 消費量
ラオスのコーヒー消費量
2021年にラオスは一人当たり年間15.41kgのコーヒーを消費していています。年間1284杯(12gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に3.51杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。
ラオスで利用されるラオ語でコーヒーは「ກາເຟ(カーフェ)」です。
ラオスのコーヒー
非常に多くのコーヒーを国内で生産しています。「ラオス」「ベトナム」はフランスの植民地時代にコーヒー栽培が開始され、高品質なコーヒーを国内で生産しています。
高品質な「アラビカ種」
主に「アラビカ種」を生産しています。アラビカ種は「海外輸出用」に栽培されており、苦味が少ない特徴があります。
アラビカ種は病気に弱く、他の種に比べ栽培が難しいとされます。栽培は「18~21度以上の気温」が好ましいとされ、ラオス南部の「ボーラウェン高原」で国内で生産されるアラビカ種の95%以上のコーヒーを栽培しています。
ボーラウェン高原の標高は1000~1300mです。
日常的に飲まれる「ロブスタ種」
主に国内で消費されるコーヒーは「ロブスタ種」です。ロブスタ種は比較的に病気に強く、管理が簡単であり、「低コスト」でコーヒー生産が可能です。
ロブスタ種は「アラビカ種」より苦味が強く、ラオスでは「練乳」を加えて飲むのが日常的なスタイルです。
フィンランド
コーヒー 消費
フィンランドのコーヒー
フィンランド語でコーヒーは「Kahvia(カハビィア)」です。
コーヒー消費大国
フィンランドはコーヒーの消費量が非常に多く、日常的に5杯~9杯のコーヒーが消費されていると言われます。フィンランドは寒冷な気候を有しており、素早く体を温める飲み物は非常に重要です。
ドリップコーヒーが好まれる
フィンランドは「ドリップコーヒー」が好まれる傾向があります。
ヨーロッパはコーヒーの淹れ方に特徴がある国が多く、「ポーランド」では「Kawa parzona(カヴァパゾーナ)」という「トルココーヒー」に似た淹れ方でコーヒーを飲みます。カップの底には「沈殿物」が残ります。
スウェーデン
コーヒー 消費
スウェーデンのコーヒー
スウェーデン語でコーヒーは「Kaffe(キャッフェ)」「Fika(フィーカ)」です。
冬の夜が長いスウェーデン
冬のスウェーデンは「夜」が長く、午後2時ごろから「闇」が訪れます。日照不足により「倦怠感」「だるさ」を訴える人が多く、カフェインが含まれるコーヒーは「脳を活性化」される飲み物として非常に重要です。
コーヒータイム「Fika(フィーカ)」
スウェーデンはコーヒータイムを「フィーカ」と呼びます。フィーカはスウェーデンの生活の中で「非常に重要な時間」であり、「他人とのコミニケーションの時間」として利用されます。
主にフィーカは「午前10時」「午後3時」に設けられており、日本の「小休憩」の時間にあたります。コーヒーと共に「甘い菓子」などが用意されます。
アイスランド
コーヒー 消費
アイスランドのコーヒー
アイスランド語でコーヒーは「kaffi(カフィ)」です。
冬は読書とコーヒー
アイスランドの冬は北欧より厳しく、冬の間は自宅で過ごす時間が非常に長くなります。「読書をしながらコーヒーを飲む」がアイスランドのスタイルであり、長時間読書する人が多く、コーヒーの消費量も多くなります。
アイスランドは物価が高い
アイスランドは「物価の高い国」です。アルコールはヨーロッパ諸国と比べて1.5倍~1.8倍高く、コーヒーは1杯500~800円です。
ノルウェー
コーヒー消費
ノルウェーのコーヒー
ノルウェー語でコーヒーは「kaffe(カッフェ)」です。
ノルウェーのコーヒーの歴史
ノルウェーにコーヒーが登場したのは17世紀後半です。18世紀までほどんど消費される事がありませんでしたが、「人とコミュニケーションをとるための飲み物」として徐々にノルウェーの社会に浸透し、現在はノルウェーで欠かせない飲み物の一つです。
ノルウェーの北に位置する「トロムソ」
「トロムソ」はノルウェーの北部「ムス・オ・フィンマルク県」に位置する都市で、北極圏に位置しています。トロムソはノルウェーの中でも非常に美味しいコーヒーが提供しているとされ、多くのコーヒーが消費されます。
「トロムソ」とコーヒの関係
トロムソの冬は「極夜」という一日中「太陽が沈んだ状態」が続き、「闇」の中で生活する必要があります。「日光不足」が原因と思われる「倦怠感」「だるさ」を訴える人が非常に多く、ヨーロッパ最大の「精神病院」が存在します。
オーストリア
コーヒー消費
オーストリアのコーヒー
オーストラリアで利用されるドイツ語でコーヒーは「Kaffee(カッフィー)」です。
オーストリアのコーヒー
オーストリアは非常に多くのコーヒーが存在します。「ホイップクリーム」が添えられたコーヒーが多く、口直しに「水」が一緒に提供される場合があります。
「Einspänner(アインシュペナー)」
ホイップクリームが乗った「ウインナーコーヒー」を「アインシュペナー」といいます。オーストリアの多くのカフェでは「濃いブラックコーヒー」に甘いホイップクリームを乗せて提供されます。
「Kleiner Brauner(クライナーブラウナー)」
「エスプレッソコーヒー」に「ミルク」を入れたコーヒーです。
Melange(メランジェ)
日常的に飲まれているコーヒーで、「エスプレッソコーヒー」に「ミルク」を加え、その上に「ホイップクリーム」を乗せたコーヒーです。
Fiaker(フィアカ―)
コーヒーに「ラム酒」と「ホイップクリーム」を乗せたコーヒーです。
Mazagran(マゼーグラン)
「フィアカー」に「氷」を加えたコーヒーで、主に夏に飲まれます。
Eiskaffee(アイスカフィ―)
「アイスクリーム」「チョコレート」「ホイップクリーム」が添えられた夏のコーヒーになります。
ボスニア
ヘルツェゴビナ
コーヒー消費
ボスニア・ヘルツェゴビナのコーヒー
ボスニア・ヘルツェゴビナで利用されているボスニア語でコーヒーは「kafa(カーファ)」です。
ボスニア・ヘルツェゴビナで愛される「トルココーヒー」
ボスニア・ヘルツェゴビナはバルガン半島に位置し、「クロアチア」「モンテネグロ」と国境を接しています。ボスニア・ヘルツェゴビナは「オスマン帝国」の影響により「トルココーヒー」が国内で消費されるようになり、現在は「ボス二アンコーヒー」として提供されています。
「ボスニアンコーヒー」と「トルココーヒー」の違い
基本的には同じですが、「ボスニアンコーヒー」は「砂糖」を後から加えます。通常「菓子」と共に提供され、ボスニア・ヘルツェゴビナでは中東で好まれる菓子なども良く提供されます。
カナダ
コーヒー 消費
カナダのコーヒー文化
カナダも非常に寒い国で冬の夜が長く、北欧などと同様に多くのコーヒーが消費されます。
「カナディアンコーヒー」
コーヒーに「ホイップクリーム」「メープルシロップ」「カナディアンウイスキー」を加えた「カナディアンコーヒー」が提供される事があります。「アイリッシュコーヒー」に似ていますが、「メープルシロップ」により独特の甘さがあります。
アメリカの影響
カナダは「アメリカ」の文化も強く受けており、ヨーロッパではあまり消費されない「キンキンに冷えたアイスコーヒー」を提供するカフェも多く存在します。
デンマーク
コーヒー 消費
デンマークのコーヒー
デンマーク語でコーヒーは「Kaffee(カッフィー)」です。
デンマークのコーヒータイム「ヒュッゲ」
デンマークはフィンランドの「Fika(フィーカ)」と同様に「hygge(ヒュッゲ)」という「コーヒータイム」が存在します。「ヒュッゲ」は「勇気を与える・心地よさ・楽しみ」という意味の言葉で、「他人とのコミュニケーションの時間」をとる時間として利用されます。
世界中で求められる「安らぎ」
「ヒュッゲ」のような「コーヒーブレイク」は世界中に浸透してきています。休憩を挟む事により仕事の効率が上がり結果にも繋がる事が多く、デンマークでは休息の時間を取らないと叱られたりします。
まとめ
日本人のコーヒー消費量
日本人は「茶」より「コーヒー」が好まれる傾向があり、年間の消費量は2020年に「茶」の消費量が一人あたり約175杯で、「コーヒー」の約1/2になります。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。