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世界のコーヒー 消費量ランキング

「コーヒー」は「お茶」と共に世界中で多くの人々に好まれる飲み物の一つで、各国々で飲み方が異なります。

世界ではどの国がどのくらいコーヒーを消費しているのでしょうか?

世界のコーヒー
消費量ランキング


世界のコーヒーの消費量
世界一位 ルクセンブルグ
世界二位 ラオス
世界三位 フィンランド


コーヒー消費量ランキング
Coffee - consumption (kg/capita/year)

消費量
一人あたり
(kg)
2020年
消費量
一人あたり
(カップ)
2020年
1ルクセンブルク
(Luxembourg)
19.071,907
2ラオス
(Laos)
17.911,791
3フィンランド
(Finland)
11.521,152
4スウェーデン
(Sweden)
9.93993
5アイスランド
(Iceland)
9.23923
6ノルウェー
(Norway)
8.59859
7オーストリア
(Austria)
6.92692
8ボスニア
ヘルツェゴビナ
(Bosnia and
Herzegovina)
6.88688
9カナダ
(Canada)
6.81681
10デンマーク
(Denmark)
6.62662
11スイス
(Switzerland)
6.50650
12ドイツ
(Germany)
6.38638
13イスラエル
(Israel)
5.80580
14ベルギー
(Belgium)
5.37537
15オーストラリア
(Australia)
5.35535
16フランス
(France)
5.34534
17フィリピン
(Philippines)
5.24524
18リトアニア
(Lithuania)
Population: 2,759,600
5.02502
19ポルトガル
(Portugal)
4.88488
20ペルー
(Peru)
4.86486
21クロアチア
(Croatia)
4.78478
22モンテネグロ
(Montenegro)
4.77477
23イタリア
(Italy)
4.72472
24スロベニア
(Slovenia)
4.66466
25エストニア
(Estonia)
4.65465
26アメリカ
(America)
4.38438
27セルビア
(Serbia)
4.27427
28オランダ
(Netherlands)
4.25425
29ギリシャ
(Greece)
4.19419
30ニュージーランド
(New Zealand)
4.16416
31北マケドニア
(North
Macedonia)
3.99399
32東ティモール
(East Timor)
3.86386
33アルメニア
(Armenia)
3.80380
34ラトビア
(Latvia)
3.61361
35ブルガリア
(Bulgaria)
3.60360
36ヨルダン
(Jordan)
3.60360
37ルーマニア
(Romania)
3.50350
38スペイン
(Spain)
3.45345
39日本
(Japan)
3.39339
40ブラジル
(Brazil)
3.38338
41エルサルバドル
(El Salvador)
3.32332
42コスタリカ
(Costa Rica)
3.21321
43マカオ
(Macao)
3.16316
44キプロス
(Cyprus)
3.14314
45アイルランド
(Ireland)
2.98298
46レバノン
(Lebanon)
2.86286
47アルバニア
(Albania)
2.85285
48エチオピア
(Ethiopia)
2.83283
49イギリス
(U.K)
2.79279
50クウェート
(Kuwait)
2.75275
51マルタ
(Malta)
2.65265
52ベトナム
(Vietnam)
2.59259
53ドミニカ国
(Dominica)
2.53253
54ベリーズ
(Belize)
2.50250
世界平均1.19119
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2020年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO
*コーヒー1杯10g換算


各国のコーヒー消費量


コーヒー1杯に必要な豆の量

コーヒーを1杯(120ml)入れるのに約10gのコーヒー豆が必要です。


コーヒーは「アラビカ種」「ロブスタ種」が有名

「アラビカ種」とは?

「アラビカコーヒーノキ」という「エチオピア」を起源とする植物で、最も消費量が多いコーヒーの品種になります。最も消費量が多いコーヒーになりますが、「絶滅危惧種」に指定されており、非常にデリケートな植物になります。

18~21℃の気温が最も栽培に適した環境とされており、18度以下では良く育ちません。涼しい場所を好み、山岳地帯などでの栽培が多くなり、世界で生産されるコーヒーの60%がアラビカコーヒーノキになります。


「ロブスタ種」とは?

「ロブスタコーヒーノキ」という「西アフリカ」を起源とする植物で、アラビカ種に次いで消費量が多くなります。ロブスタは「強い」という意味で、アラビカ種や他の種と比べ「病気に強い」特徴があります。高温多湿な環境で高原地帯以外でも栽培が可能ですが、ある程度の気温が必要です。


「リベリカ種」も有名

「リベリカコーヒーノキ」という「リベリア」を起源とする植物で、「アラビカ種」「ロブスタ種」と共に有名な品種になります。アラビカ種やロブスタ種と比べ生産量が少なく、アジアでは「インドネシア」「マレーシア」「フィリピン」などで生産されています。


コーヒーが将来的に飲めなくなる可能性

コーヒーの栽培は赤道を中心とした「コーヒーベルト」地帯で生産されています。近年「気候変動」と思われる「気温上昇」「大雨」「干ばつ」などの影響によりコーヒーの栽培が難しくなっており、将来的にコーヒーの量が減少する恐れがあります。


コーヒーの味の決め手は?

コーヒーの味の決め手となる「酸味の強さ」は土壌の「pH値」が関係しています。酸性の土地で生産されたコーヒーは「酸味が強い」コーヒーが生産される傾向があり、「火山」近辺などでは酸味が強くなります。


海外では異なる「コーヒー文化」

日本ではコーヒーを飲む際に「他人に邪魔されたくない」「一人の時間に飲みたい」と考える人も多く存在します。海外のコーヒータイムは「他人と共有する時間」であり、コーヒーと共に「菓子」などが非常に重要になります。


「インスタントコーヒー」が2/3を占める

日本で一番消費されるコーヒーは「インスタントコーヒー」であり、国内で消費されるコーヒーの2/3を超えています。また、「缶コーヒー」の消費量も非常に多く、世界的に見て「異質な文化」になります。


「世界のお茶消費量ランキング」の記事はこちらになります。よろしかったらご覧ください。


ルクセンブルグ
コーヒー 消費量


2020年にルクセンブルグは一人当たり年間19.07kgのコーヒーを消費していています。年間1,907杯(10gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に5.22杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。

ルクセンブルグで利用されているドイツ語でコーヒーは「Kaffee(カーフィー)」です。


ルクセンブルグのコーヒー消費量が多い理由

ルクセンブルグは「ベルギー」「フランス」「ドイツ」と国境を接する国です。非常に多くの「外国人」がルクセンブルグ国内で働いており、ルクセンブルグ国内のコーヒー消費量を押し上げています。


ルクセンブルグは税金が安い

2022年にルクセンブルグの消費税は17%に設定されていますが、品物により税率が軽減されます。軽減率は13%・7%・3%で、「食品」などは3%へ軽減されます。(例:医薬品3%・本や新聞3%・靴の修理7%・服の修理7%など)

隣国のベルギーは21%、フランスは20%、ドイツは18%と、ルクセンブルグと比べると消費税が高く、ルクセンブルグ国内で買い物をし、自国で消費する人が多く存在します。


コーヒー豆の関税率が低い

南米で生産された「コーヒー」を「ルクセンブルグ」を介して輸入している会社が多く存在しています。ルクセンブルグのコーヒーの関税率は17%で、他のヨーロッパ諸国と比べても低い関税率になります。

ラオス
コーヒー 消費量


2020年にラオスは一人当たり年間17.91kgのコーヒーを消費していています。年間1,791杯(10gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に4.90杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。

ラオスで利用されているラオ語でコーヒーは「ກາ​ເຟ(カーフェ)」です。


ラオスはコーヒー生産国

ラオス国内で非常に多くのコーヒーを生産しています。「「ラオス」「ベトナム」のコーヒーはフランスの植民地時代に栽培が開始され、現在も非常に高品質なコーヒーが国内で生産されています。


ラオスの経済を支えるコーヒー

コーヒーはラオスの経済を支える重要な生産品の一つで、2020年に「約18.5トン」のコーヒーが国内で生産されています。


高品質な「アラビカ種」

ラオスでは非常に高品質な「アラビカ種」のコーヒーが生産されています。アラビカ種は主に「海外輸出用」に栽培されており、苦味が少ない味が特徴です。

アラビカ種は病気に弱く栽培は他の種のコーヒーと比べ難しいとされます。「18~21度以上の気温」が好ましいとされ、ラオス南部の「ボーラウェン高原」で95%以上のコーヒーが栽培されています。「ボーラウェン高原」の標高は1000~1300mになります。


日常的に飲まれるのは「ロブスタ種」

ラオス国内で消費されるコーヒーは主に「ロブスタ種」になります。ロブスタ種は比較的に病気に強く管理が簡単で、「低コスト」でコーヒー生産が可能です。ロブスタ種は「アラビカ種」より苦味が強く、ラオスでは「練乳」を加えて飲むのが日常的なスタイルになっています。

フィンランド
コーヒー 消費量


2020年にフィンランドは一人当たり年間11.52kgのコーヒーを消費していています。年間1,152杯(10gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に3.15のコーヒーを飲んでいる計算になります。

フィンランド語でコーヒーは「Kahvia(カハビィア)」です。


ヨーロッパで「一番コーヒーを消費する国

フィンランドはコーヒーの消費量が非常に多く、日常的に5杯~9杯のコーヒーが消費されていると言われています。フィンランドは寒冷な気候を有しており、帰宅した際などに素早く体を温めるためにコーヒーが飲まれる事が多くなっています。


ドリップコーヒーが好まれる

フィンランドは日本と同じ「ドリップコーヒー」が好まれる傾向があります。

ヨーロッパではコーヒーの淹れ方に特徴がある国が多く、「ポーランド」では「Kawa parzona(カヴァパゾーナ)」という「トルココーヒー」に似た淹れ方でコーヒーを飲みます。カップの底には「沈殿物」が残ります。

北欧は酸味が強く、味が濃いコーヒーが好まれる特徴があります。

スウェーデン
コーヒー 消費量


2020年にスウェーデンは一人当たり年間9.93kgのコーヒーを消費していています。年間993杯(10gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に2.72のコーヒーを飲んでいる計算になります。

スウェーデン語でコーヒーは「Kaffe(キャッフェ)」「Fika(フィーカ)」です。


冬の夜が長いスウェーデン

冬のスウェーデンは「夜」が非常に長く、午後2時ごろから「闇」が訪れます。日照不足により「倦怠感」「だるさ」を訴える人が多く、カフェインが含まれるコーヒーは「脳を活性化」される飲み物として非常に重要になります。

スウェーデンでも「苦味が強い」コーヒーを好む人が多くなっています。


コーヒータイム「Fika(フィーカ)」

スウェーデンはコーヒータイムを「フィーカ」と呼びます。フィーカはスウェーデンの生活の中で「非常に重要な時間」で、「他人とのコミニケーションの時間」として利用されています。

フィーカは主に「午前10時」「午後3時」に設けられており、日本の「小休憩」の時間にあたります。コーヒーと共に「甘いお菓子」などが用意されます。

アイスランド
コーヒー 消費量


アイスランドは2019年に一人当たり平均9.23kgのコーヒーを消費していています。年間923杯のコーヒーを消費していて、1日に2.52杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。

アイスランド語でコーヒーは「kaffi(カフィ)」です。


冬は読書とコーヒー


アイスランドの冬は北欧より厳しく、人が活動するのに適していません。冬の間は自宅で過ごす時間が非常に長く、「読書をしながらコーヒーを飲む」がアイスランドのスタイルになります。長時間読書をする人が多く、コーヒーの消費量も非常に多くなります。


アイスランドは物価が高い

アイスランドは「物価の高い国」です。アルコールはヨーロッパ諸国と比べて1.5倍~1.8倍高く、コーヒーは1杯500~800円になります。

ノルウェー
コーヒー消費量


2020年にノルウェーは一人当たり年間8.59kgのコーヒーを消費していています。年間859杯(10gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に2.35杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。

ノルウェー語でコーヒーは「kaffe(カッフェ)」です。


ノルウェーのコーヒーの歴史

ノルウェーにコーヒーが登場したのは17世紀後半になります。18世紀までほどんど消費される事がありませんでしたが、「人とコミュニケーションをとるための飲み物」として徐々にノルウェーの社会に浸透し、現在はノルウェーで欠かせない飲み物の一つです。


ノルウェーの北に位置する「トロムソ」

「トロムソ」はノルウェーの北部「ムス・オ・フィンマルク県」に位置する都市で、北極圏に位置しています。トロムソはノルウェーの中でも非常に美味しいコーヒーが提供しているとされ、多くのコーヒーが消費されます。


「トロムソ」とコーヒの関係

トロムソの冬は「極夜」という一日中「太陽が沈んだ状態」が続き、「闇」の中で生活する必要があります。「日光不足」が原因と思われる「倦怠感」「だるさ」を訴える人が非常に多く、ヨーロッパ最大の「精神病院」が存在します。

オーストリア
コーヒー消費量


2020年にオーストリアは一人当たり年間6.92kgのコーヒーを消費していています。年間692杯(10gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に1.89杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。


オーストラリアで利用されているドイツ語でコーヒーは「Kaffee(カッフィー)」といいます。


オーストリアのコーヒー

オーストリアには非常に多くのコーヒーが存在します。「ホイップクリーム」が添えられたコーヒーが多く、口直しに「水」が一緒に提供される場合があります。


「Einspänner(アインシュペナー)

ホイップクリームが乗った「ウインナーコーヒー」を「アインシュペナー」といいます。オーストリアでは基本的に「濃いブラックコーヒー」に甘いホイップクリームを乗せて提供されます。

Kleiner Brauner(クライナーブラウナー)」

「エスプレッソコーヒー」に「ミルク」を入れたコーヒーです。

Melange(メランジェ)

日常的に飲まれているコーヒーで、「エスプレッソコーヒー」に「ミルク」を加え、その上に「ホイップクリーム」を乗せたコーヒーです。

Fiaker(フィアカ―)

コーヒーに「ラム酒」と「ホイップクリーム」を乗せたコーヒーです。

Mazagran(マゼーグラン)

「フィアカー」に「氷」を加えたコーヒーで、主に夏に飲まれます。

Eiskaffee(アイスカフィ―)

「アイスクリーム」「チョコレート」「ホイップクリーム」が添えられた夏のコーヒーになります。

ボスニア
ヘルツェゴビナ
コーヒー消費量


2020年にボスニア・ヘルツェゴビナは一人当たり年間6.88kgのコーヒーを消費していています。年間688杯(10gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に1.88杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。

ボスニア・ヘルツェゴビナで利用されているボスニア語でコーヒーは「kafa(カーファ)」です。


ボスニア・ヘルツェゴビナで愛される「トルココーヒー」

ボスニア・ヘルツェゴビナはバルガン半島に位置し、「クロアチア」「モンテネグロ」と国境を接しています。ボスニア・ヘルツェゴビナは「オスマン帝国」の影響により「トルココーヒー」が国内で消費されるようになり、現在は「ボス二アンコーヒー」として提供されています。


「ボスニアンコーヒー」と「トルココーヒー」の違い

基本的には同じですが、「ボスニアンコーヒー」は「砂糖」を後から加えます。通常「お菓子」と共に提供され、ボスニア・ヘルツェゴビナでは中東で好まれるお菓子なども良く提供されます。

カナダ
コーヒー 消費量


2020年にカナダは一人当たり年間6.81kgのコーヒーを消費していています。年間681杯(10gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に1.86杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。


カナダのコーヒー文化

カナダも非常に寒い国で冬の夜が長く、北欧などと同様に多くのコーヒーが消費されます。


「カナディアンコーヒー」

コーヒーに「ホイップクリーム」「メープルシロップ」「カナディアンウイスキー」を加えた「カナディアンコーヒー」が提供される事があります。「アイリッシュコーヒー」に似ていますが、「メープルシロップ」により独特の甘さがあります。


アメリカの影響

カナダは「アメリカ」の文化も強く受けており、ヨーロッパではあまり消費されない「キンキンに冷えたアイスコーヒー」を提供するカフェも多く存在します。

デンマーク
コーヒー 消費量


2020年にデンマ―クは一人当たり年間6.62kgのコーヒーを消費していています。年間662杯(10gの場合)のコーヒーを消費しており、1日に1.81杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。

デンマーク語でコーヒーは「Kaffee(カッフィー)」といいます。


デンマークのコーヒータイム「ヒュッゲ」

デンマークはフィンランドの「Fika(フィーカ)」と同様に「hygge(ヒュッゲ)」という「コーヒータイム」が存在します。「ヒュッゲ」は「勇気を与える・心地よさ・楽しみ」という意味の言葉で、「他人とのコミュニケーションの時間」をとる時間として利用されます。


世界中で求められる「安らぎ」

「ヒュッゲ」のような「コーヒーブレイク」は世界中に浸透してきています。休憩を挟む事により仕事の効率が上がり結果にも繋がる事が多く、デンマークでは休息の時間を取らないと叱られたりします。

まとめ


日本人のコーヒー消費量

日本人は「茶」より「コーヒー」が好まれる傾向があり、年間の消費量は2020年に「茶」の消費量が一人あたり約175杯で、「コーヒー」の約1/2になります。


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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