様々な物に利用される
ココナッツ
ココナッツは食用以外にもオイル・石鹸・活性炭・家畜の飼料など様々な物に利用が可能な果物です。日本でも多くの物に加工され販売されています。
ココナッツはどの国がどれくらい生産しているのでしょうか?
世界のココナッツ
生産量ランキング
世界のココナッツ生産量
世界一位 インドネシア
世界二位 フィリピン
世界三位 インド
世界のココナッツ生産量ランキング
Coconuts
production (t/year)
生産量 (t) 2022年 |
|
---|---|
世界 | 62,409,431.22 |
インドネシア | 17,190,327.85 |
フィリピン | 14,931,158.30 |
インド | 13,317,000.00 |
ブラジル | 2,744,418.00 |
スリランカ | 2,204,150.00 |
ベトナム | 1,930,182.06 |
パプアニューギニア | 1,258,149.27 |
ミャンマー | 1,217,442.41 |
メキシコ | 1,119,847.25 |
タイ | 679,232.00 |
マレーシア | 604,428.40 |
ガーナ | 504,363.36 |
タンザニア | 479,711.10 |
ドミニカ共和国 | 471,803.51 |
バングラデシュ | 411,969.00 |
中国 | 400,585.20 |
バヌアツ | 366,382.20 |
ミクロネシア | 301,379.02 |
モザンビーク | 245,800.55 |
ナイジェリア | 225,526.79 |
ポリネシア | 222,034.51 |
キリバス | 180,792.82 |
ベネズエラ | 178,087.60 |
コートジボワール | 125,564.87 |
コロンビア | 118,052.15 |
ジャマイカ | 111,195.77 |
ミクロネシア連邦 | 96,374.01 |
カンボジア | 85,183.60 |
フランス領ポリネシア | 83,892.94 |
コモロ | 83,658.92 |
ケニア | 68,000.00 |
エルサルバドル | 67,122.28 |
トンガ | 64,197.59 |
サモア | 62,550.41 |
ギニア | 54,939.41 |
マダガスカル | 52,623.65 |
ペルー | 42,805.74 |
ギニアビサウ | 40,376.71 |
ハイチ | 33,710.40 |
東ティモール | 31,403.52 |
キューバ | 27,519.00 |
パキスタン | 24,927.00 |
ガイアナ | 23,915.00 |
マーシャル諸島 | 21,802.13 |
フィジー | 18,675.52 |
中央アフリカ | 18,528.30 |
ニューカレドニア | 18,223.42 |
コスタリカ | 17,214.97 |
トリニダード・トバゴ | 16,856.48 |
台湾 | 16,168.89 |
パナマ | 16,070.98 |
グアテマラ | 14,740.19 |
ソマリア | 13,922.15 |
トーゴ | 13,843.82 |
ホンジュラス | 13,409.46 |
ベナン | 13,388.97 |
エクアドル | 12,264.04 |
セントルシア | 10,519.08 |
赤道ギニア | 9,584.84 |
リベリア | 8,457.56 |
ドミニカ | 8,198.28 |
スリナム | 7,326.92 |
グレナダ | 7,209.86 |
ニカラグア | 6,539.11 |
シエラレオネ | 6,504.13 |
カーボベルデ | 6,043.43 |
トケラ | 4,860.67 |
セーシェル | 4,755.72 |
セネガル | 4,717.01 |
ネパール | 4,664.00 |
カメルーン | 3,604.68 |
セントクリストファー ネイビ-スネビス | 3,563.04 |
コンゴ | 2,875.45 |
バハマ | 2,840.61 |
セントビンセント グレナディーン諸島 | 2,666.23 |
ニウエ | 2,601.10 |
サントメ・プリンシペ | 2,463.34 |
ナウル | 2,410.06 |
ツバル | 2,163.36 |
バルバドス | 2,089.38 |
クック諸島 | 1,768.43 |
ベリーズ | 1,760.26 |
モーリシャス | 1,140.20 |
ブルネイ | 410.75 |
プエルトリコ | 134.58 |
シンガポール | 117.63 |
モルディブ | 74.66 |
ボスニア・ヘルツェゴビナ | 0.00 |
出典: ©United Nations Food and Agriculture Organization
データを元にFumib.netがリストを作成
各国のココナッツ
情報
ココナッツの重さ・エネルギー
ココナッツのエネルギーは100gあたり約350カロリーです。
1本のヤシの木は40個~80個の実を付け、重さは一個約4㎏になります。
ココナッツウォーターって美味しいの?
人により感じ方は違いますが、日本人は飲み慣れていないため「青臭い」「おいしくない」と感じる人が多いと思います。東南アジアなどの国々では一般的な飲み物であり非常に人気があります。味に慣れるまでに少し時間がかかりますが、非常に栄養価の高い飲み物です。
栄養価が高い飲み物ですがカロリーが高く、非常に多くの「カリウム」が含まれています。南国の島国では「糖尿病」を患っている人が多く、飲料を避ける人も多く存在します。
パーム油ってココナッツからとれるの?
採れません。パーム油は「アブラヤシ」というヤシ科の植物から摂る事ができる油であり、アブラヤシの果実から油を摂ります。ココナッツからはココナッツオイルを摂る事ができますが大きく用途が異なります。
コプラって何?
コプラは熟した果実の胚乳(種子の中の組織)を取り出し、乾燥させたものが「コプラ」です。様々な物に利用する事が可能で、家畜の飼料・マーガリン・オイル・石鹸・ろうそくなどに加工されます。
ココナッツは果物?
果物です。ココヤシ科の果実です。ココナッツは皮も種もすべて利用する事が可能で、非常に利用価値が高い果物です。
ココナッツの語源はポルトガル語
ココナッツの「Coco」はポルトガル語で「サル」を意味します。種子の核に2個の珠孔痕(しゅこうこん)と1個の珠孔があり、これがサルの目と口に見える事からその名がつけられています。
インドネシア
ココナッツ 情報
インドネシアのココナッツ
インドネシア語でココナッツは「Kelapa(ケラーパ)」です。
インドネシアのココナッツ生産地
インドネシアは全土でココナッツが栽培されていますが、主にスマトラ島北東部の「リアウ州」、スウェラシ島北東部の「北スラウェシ州」、ジャワ島東部の「東ジャワ州」、マルク諸島の「北マルク州」、スウェラシ島中部の「中部スウェラシ州」などで多くココナッツが生産されています。
ココナッツの利用は日常的
インドネシアは世界一のココナッツ生産量を誇り、日常的にココナッツを料理に利用します。世界一美味しい料理とも言われるインドネシア料理「ルンダン」も牛肉・ココナッツ・香辛料を長時間煮込んだ料理であり、世界中で人気がある料理です。
ココナッツは世界中で利用される
ココナッツは世界中で利用される生産物で、食品・化粧品・薬・オイルなど様々な物に加工され利用されています。日本でも料理に利用する人が増えており、消費量が増加しています。
フィリピン
ココナッツ 情報
フィリピンのココナッツ
フィリピンで利用されるタガログ語でココナッツは「Niyog(ニョング)」です。
フィリピンのココナッツ生産地
主にルソン島南西部・中部のビサヤ島の東部・ミンダナオ島の南部・ミンダナオ島の南部でココナッツ生産がおこなわれています。
フィリピンでも日常的にココナッツが消費される
フィリピンでもココナッツを利用した料理が多く、日常的にココナッツが利用されます。インドやインドネシア同様にココナッツの活性炭が生産されており、多くのココナッツが様々な用途で利用されています。
ココナッツは繊維が多く、火をくべる燃料としても利用されています。
増加する糖尿病
フィリピンは糖尿病患者が増加しています。主な原因は「白米」の食べ過ぎによる糖分過多であり、ココナッツや砂糖の消費も多く、非常に大きな問題になっています。
インド
ココナッツ 情報
インドのココナッツ
インドで利用されるヒンディー語でココナッツは「नारियल(ナリヤル)」です。
インドのココナッツ生産地
主に南西部の「ケーララ州」「カルナータカ州」、南部の「タミル・ナードゥ州」、南東部の「アーンドラ・プラデーシュ州」、東部の「オリッサ州」などでココナッツが生産されています。ケーララ州で生産されるココナッツはインド国内で生産されるココナッツの45%を超えています。
ココナッツを調味料として利用
インドはココナッツミルクを「カレー」などに加えます。東南アジアではココナッツミルクを料理に利用する事が一般的であり、非常に多くのココナッツミルクが料理に利用されています。
南インドはスパイスが効いた辛みの強い料理が多く、ココナッツミルクの甘味で味を調整します。インドではココナッツオイルやココナッツの果実の消費も多く、ココナッツは国民食の一つとして消費されています。
ココナッツを利用した「活性炭」
ココナッツを利用した「活性炭」が多く生産されています。ココナッツを燃やし粉末にしたものを固め「炭」として利用します。海外にも多く輸出されており、輸出量は増加しています。
スリランカ
ココナッツ 情報
スリランカのココナッツ
スリランカで利用されるシンハラ語でココナッツは「පොල්(ポル)」です。
スリランカのココナッツ生産地
西部プッタラム県の「Chilaw(チラウ)」「Marawila(マラウィラ)」「Nattandiya(ナタンディヤ)」、ガンパハ県の「Negombo(ニゴンボ)」「Divulapitiya(ディビュラピティヤ)」、中北西部クルネガラ県の「クルネガラ」などでココナッツ生産がおこなわれています。
「ポル・サンポーラ」
スリランカでは「ポル・サンボーラ」という調味料が有名で、ポル・サンボーラはココナッツ・唐辛子・玉ねぎをすりつぶした「ふりかけ」のような調味料になります。
「米」「カレー」など一般的に多く消費される食べ物に加える事が多く、非常に人気がある調味料です。
ブラジル
ココナッツ 情報
ブラジルのココナッツ
ブラジルで利用されるポルトガル語でココナッツは「Coco(コッコ)」です。
ブラジルのココナッツ生産地
ブラジルでは主に北東部のバイーア州、セルジペ州、東部のセアラー州、北部のパラー州、南東部のエスピリトサント州、東部のペルナンブーコ州、南東部のリオデジャネイロ州、北東部のパライバ州、リオグランデ・ド・ノルテ州、アラゴアス州などで生産されています。
ブラジルのココナッツ料理
ブラジルもココナッツを日常的に利用します。ココナッツを利用した料理はスープ・前菜・肉料理・魚料理など様々な料理に用いられ、ココナッツを利用したスイーツも非常に多く存在します。「コカダ」というミニケーキが非常に有名で、ブラジル・アルゼンチン・チリなどで多く消費されます。
ベトナム
ココナッツ 情報
ベトナムのココナッツ
ベトナム語でココナッツは「dừa(ドゥア)」です。
ベトナムのココナッツ生産地
ベトナムでは「メコン川」の下流「メコンデルタ」地域で多くのココナッツが栽培がおこなわれており、主に南部のベンチェ省・チャーヴィン省・ティエンザン省・ヴィンロン省などでの栽培が多くなっています。
主な輸出先
ベトナムはココナッツを主に中国へ輸出しています。タイ・エジプト・韓国・スペイン・オーストラリアなどにも輸出されており、多くの需要があります。
パプアニューギニア
ココナッツ 情報
パプアニューギニアはどこ?
パプアニューギニアはオーストラリアから北に行った島国で、ニューギニア島の東に位置しています。インドネシアと国境を接しており、様々な民族が暮らしています。
パプアニューギニアのココナッツ生産地
パプアニューギニアでは主に東部のミルン湾州・北東部のニューアイルランド州・東部のマダン州・モロベ州・中央州・ブーゲンビル州などでココナッツ栽培がおこなわれています。カカオ栽培とココナッツ栽培を同時におこなっている農家が多く存在します。
ミャンマー
ココナッツ 情報
ミャンマーのココナッツ生産量
ミャンマー語でココナッツは「အုန်းသီး(オゥンディー)」です。
日常的に消費される果物
ミャンマーではココナッツをお菓子・料理の材料として利用され、ココナッツをかけたラーメンなども人気があります。
メキシコ
ココナッツ 情報
メキシコのココナッツ
メキシコで利用されるスペイン語でココナッツは「Coco(コッコ)」です。
メキシコのココナッツ生産地
メキシコでは主に南西部のゲレーロ州・コリマ州・南部のオアハカ州・南東部のタバスコ州・ミチョアカン州でココナッツ生産がおこなわれています。
メキシコのココナッツ生産
メキシコでもココナッツは食品以外にも様々物に加工・生産され、アメリカ・カナダ・ロシア・ヨーロッパ・チリ・グアテマラ・コロンビアなどへ輸出しています。
タイ
ココナッツ 情報
タイのココナッツ
タイ語でココナッツは「มะพร้าว(マップラーウ)」です。
タイのココナッツ生産地
タイでは主に中部のプラチュワップキーリーカン県・中部のチュムポーン県・南部のスラートターニー県・ナコーンシータンマラート県・中部のサムットソンクラーム県・南部のナラーティワート県・南部のパッターニー県・中部のチョンブリー県などの生産量が多く、中部から南部にかけて生産量が多くなっています。
マレーシア
ココナッツ 情報
タイのココナッツ
マレーシア語で利用されるマレー語でココナッツは「kelapa(ケラッパー)」といいます。
マレーシアのココナッツ生産量
マレーシアでは主に南西部のセランゴール州・南部のジョホール州・ボルネオ島北部のサバ州・ボルネオ島北西部のサラワク州・北部のクランタン州・北東部のペラ州などでココナッツが生産されています。
国内での消費量が多い
マレーシア料理も非常にココナッツを利用した料理が多く、マレーシアの生活に非常に密着した果物です。マレーシアやインドネシアは言語や食文化が非常に似ています。
まとめ
日本の生産は限定的
日本でココヤシが越冬可能な地域は沖縄と小笠原諸島だけになり、栽培が非常に難しくなっています。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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