タロイモを主食として消費する国が多い
「タロイモ」サトイモ科の植物であり、世界で主食の一つとして消費する国が多く存在します。サトイモは日本でも多く生産される芋であり、生産上位国にランクインしています。
世界ではどの国がどのくらいタロイモを生産しているのでしょうか?
世界のタロイモ
生産量 ランキング
世界のタロイモ生産量
世界一位 ナイジェリア
世界二位 中国
世界三位 カメルーン
世界のタロイモ 生産量ランキング
Taro
Production (tonnes/year)
| 国 | 生産量 (t) 2022年 |
|---|---|
| 世界 | 17,718,128.90 |
| ナイジェリア | 8,200,000.00 |
| 中国 | 1,906,449.99 |
| カメルーン | 1,892,428.36 |
| ガーナ | 1,700,747.76 |
| エチオピア | 1,690,618.80 |
| パプアニューギニア | 277,223.07 |
| マダガスカル | 228,651.72 |
| ルワンダ | 202,892.15 |
| エジプト | 158,181.82 |
| 日本 | 138,888.68 |
| 中央アフリカ共和国 | 138,453.08 |
| ラオス | 138,301.46 |
| ギニア | 127,608.32 |
| フィリピン | 113,131.47 |
| タイ | 102,611.88 |
| ブルンジ | 94,288.07 |
| ガボン | 90,032.34 |
| コートジボワール | 87,665.10 |
| コンゴ民主共和国 | 69,550.74 |
| フィジー | 65,573.28 |
| 台湾 | 40,348.16 |
| ニカラグア | 28,308.08 |
| リベリア | 27,732.05 |
| チャド | 25,620.00 |
| サモア | 22,083.93 |
| ドミニカ | 21,803.02 |
| トーゴ | 19,355.00 |
| コモロ | 13,224.40 |
| サントメ・プリンシペ | 10,137.18 |
| ガイアナ | 9,797.47 |
| ホンジュラス | 7,220.61 |
| トンガ | 3,497.62 |
| シエラレオネ | 2,872.73 |
| ニウエ | 2,755.43 |
| パナマ | 2,501.88 |
| ベナン | 2,351.70 |
| モーリシャス | 2,155.00 |
| キリバス | 1,959.75 |
| アメリカ合衆国 | 1,290.91 |
| トリニダード・トバゴ | 932.00 |
| プエルトリコ | 745.38 |
| レバノン | 744.26 |
| セントルシア | 505.19 |
| ニューカレドニア | 450.80 |
| ブータン | 250.00 |
| バルバドス | 87.63 |
| アンティグア・バーブーダ | 38.01 |
| パレスチナ | 9.98 |
| モルディブ | 0.15 |
| バハマ | - |
| 大韓民国 | - |
| テュルキエ | - |
各国
タロイモ 情報

タロイモの重さ・エネルギー
タロイモの重さは一個約45gで、エネルギーは約21カロリーです。
タロイモの語源
「タロイモ」のタロとは、「芋」という意味であり、ポリネシア系の言語が由来です。原産は「マレー地方」とされていますが、諸説あります。
日本のタロイモ
日本では一般的に「サトイモ」として知られています。タロイモの多くには「シュウ酸カルシウム」を含んでおり、シュウ酸カルシウムの細かい「棘」が口の周りなどに刺さり「かゆみ」を引き起こします。種によっては多くのシュウ酸カルシウムを含むイモが存在し、時に有毒植物として扱われています。
シュウ酸カルシウムは様々な食品に含まれる
シュウ酸カルシウムは様々な食品(さつまいも・ナス・レタスなど)に含まれます。尿路結石症などを引き起こす可能性があり、摂り過ぎに注意が必要です。
主食として
アフリカの多くの国ではタロイモが主食の一つとして消費されます。粉状にされたイモに水を加え練り、茹でる・焼くなどの調理をおこない消費します。白く餅状になったイモは「フフ:国や地域によって呼び方が異なる」などと言われ、重要な主食の一つです。
ナイジェリア
タロイモ 情報
ナイジェリアのタロイモ
タロイモはナイジェリアで利用される英語で「Taro(タロ)」です。
ナイジェリアのタロイモ生産
ナイジェリアは多くの「イモ」を主食にする国であり、「タロイモ」「ヤムイモ」「キャッサバ」などを消費します。これらは厳しい環境でも栽培しやすい植物であり、アフリカの多くの国々で生産されています。
食べ方
アフリカの多くの国はイモをすり潰し、「餅状」にした「Fufu(フフ)」を良く消費します。フフは国により名称や原料が異なり、タロイモの他に「キャッサバ」「ヤムイモ」などもフフの原料になります。
種類が多く混同される
スコットランドは「ヤムイモ」も「ジャガイモ」と呼ばれています。
アメリカでは「サツマイモ」を「Yam(ヤム)」と呼ぶ地方があり、これはアフリカ系の移民がヤムイモに似ているサツマイモを「ヤム」と呼んでいた名残りで、アメリカでヤムイモはあまり販売されていません。
ナイジェリアのタロイモ生産地
主に「南部」でタロイモ生産がおこなわれています。ナイジェリアは人口増加が続いており、今後も生産量が増加すると思われます。
エチオピア
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エチオピアのタロイモ
タロイモはエチオピアで利用されるアムハラ語で「ታሮ(タロ)」です。
エチオピアのタロイモ生産地
主に「南部」「南西部」で多くのタロイモ生産がおこなわれています。タロイモの生産量は増加しており、今後も人口増加と共に生産量が増加すると思われます。
輸入穀物の価格上昇
エチオピアは、輸入穀物の価格が上昇しており、自国で栽培が可能な作物の増産がおこなわれています。国内では多くの「コーヒー」が栽培されていますが、「作物の多様化」などが求められており、タロイモなどの主食となる植物の栽培が促進されています。
中国
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中国のタロイモ
タロイモは中国語で「芋头(イータオ)」です。
中国のタロイモ生産
紀元前200年~西暦500年の書物に多くのタロイモの品種の記載があり、古くから栽培されていた植物です。タロイモは中国大陸から日本へ伝わったとされ、書物の中には日本で現在も栽培されている品種が存在します。
日本へ多く輸出されている
日本のサトイモは約8割が国産ですが、2割ほどのサトイモが中国からが輸入されていています。輸入品は主に冷凍食品へ加工されます。
中国のサトイモ生産地
主に南東部の「広東省(かんとんしょう)」「江西省(こうせいしょう)」「中南西部の湖南省(こなんしょう)」、南部の「広西チワン族自治区」、南東部の「福建省(ふっけんしょう)」など暖かい地域で栽培がおこなわれています。
カメルーン
タロイモ 情報
カメルーンのタロイモ
タロイモはカメルーンで利用されるフランス語で「Taro(タロ)」です。
カメルーンのタロイモ生産
タロイモがアフリカ大陸に伝わったのは紀元前とされ、なんらかのルートでエジプトを経由してアフリカ大陸に伝わったとされています。タロイモ栽培が最初に行われたのはエジプトであり、古来から栽培されています。
長期保存できない
タロイモの水分量が種によって70%を超えます。長期保存が難しい食物であり、カメルーンの様な「高温地帯」では1ヵ月もするとサトイモが腐ってしまいます。
収穫した芋の運搬を迅速におこなう必要がありますが、国内の交通インフラが整っていないため、輸送に多くのトラブルを抱えています。
カメルーンでも「Fufu(フフ)」は主食
カメルーンではタロイモなどを利用して作られる「Fufu(フフ)」が重要な主食の一つとして消費されます。フフは通常「スープ」「肉料理」と共に食べられます。
ガーナ
タロイモ 情報
ガーナのタロイモ
タロイモはガーナで利用される英語で「Taro(タロ)」です。
ガーナの「フフ」
ガーナでは「フフ」が主食の一つとして消費されています。ガーナではフフを噛んで食べる事が「不作法」とされており、小さくちぎったフフを親指で匙状に形を整え、その匙状になったフフでスープなどをすくい、そのまま飲み込みます。
ガーナのタロイモ生産地
主に「南部」で多くのタロイモ生産がおこなわれています。
パプアニューギニア
タロイモ 情報
パプアニューギニアのタロイモ
タロイモはパプアニューギニアで利用される英語で「Taro(タロ)」です。
タロイモの語源
「タロイモ」の語源はニュージーランドの原住民「マオリ」や南太平洋諸島のタヒチなどで利用されている言語が元になったとされます。古代から消費されてきたイモであり、日本は縄文時代に伝わったとされています。
パプアニューギニア原産なの?
南アジア・パプアニューギニア・オーストラリアなどで古代から栽培されていた形跡などがあり、原産地の特定が困難です。
パプアニューギニアのタロイモ生産地
主に東部ニューブリテン島の「西ニューブリテン州」、北西部の「サンダウン州」などで多く栽培されており、農村部で多く栽培されています。農村部では主食として消費され、重要な作物の一つです。
マダガスカル
タロイモ 情報
マダガスカルのタロイモ
タロイモはマダガスカルで利用されるマダガスカル語で「Taro(タロ)」です。
マダガスカルの主食
マダガスカルはキャッサバ・タロイモ・ヤムイモ・トウモロコシなどが主食として消費されています。それ以外に「米」なども多く生産しており、主食の一つとして消費しています。
換金性の高い作物が多く栽培される
マダガスカルでは「バニラ」などの換金性の高い植物が栽培されていおり、世界で生産される40%以上のバニラがマダガスカルで生産されています。
ルワンダ
タロイモ 情報
ルワンダのタロイモ
タロイモはルワンダで利用されるフランス語で「Taro(タロ)」です。
ルワンダのタロイモ生産地
主に西部の「西部州」で非常に多くのタロイモ生産がおこなわれています。西部州は「キブ湖」と面しており、キブ湖の水を利用した灌漑農業がおこなわれています。
タロイモの保管
生産されたタロイモは鮮度を保つために一部の地域で10度以下の冷蔵所で保管されています。しかし、このような設備が整っている場所は限定的であり、アフリカの多くの国々で「保存方法」に問題を抱えています。
日本
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日本のタロイモ
「サトイモ」「エビイモ」はタロイモの一種であり、日本では多くのサトイモが生産されています。
日本のサトイモ生産地
サトイモは日本の多くの都道府県で栽培されており、「埼玉県」「千葉県」「宮崎県」などで多く栽培されています。
なぜサトイモと呼ばれるの?
「里芋(サトイモ)」は「山芋(ヤマイモ)」と違い「里」で生産される事からサトイモと呼ばれるようになったとされます。
中央アフリカ
タロイモ 情報
中央アフリカのタロイモ
タロイモは中央アフリカで利用されるフランス語で「Taro(タロ)」です。
非常に貧困層が多い国
中央アフリカは非常に多くの貧困層が存在しており、ヤムイモ・ミレット・キャッサバなどの栽培に多くの貧困層が従事しています。
世界情勢の悪化・国内の状況はさらに悪化
世界情勢の悪化により燃料費などが高騰化しています。食料の価格などが上昇しており、キャッサバ・ヤムイモなどの国内で生産される重要な食料の価格も上昇しています。
まとめ
島国での消費が多い
タロイモは多くの島国で消費される傾向があります。稲作が始まる以前から栽培されていたとされ、現在も多くの国が主食の一つとして消費しています。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考
FAO, FAOSTAT. "Crops and livestock products - Taro, Production (t)" (English) 1961-2022年. ©FAO 2024. 2023年08月13日閲覧。
FAOの利用規則はこちら (English) です。
サムネイル:Pixabay
ライセンスに関してはこちら (English) をご覧ください。