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世界の穀物 生産量ランキング

「穀物」はトウモロコシ・麦・米など様々な種類が存在し、世界中の主食として消費されています。

世界ではどの国がどれくらい穀物を生産しているのでしょうか?

世界のこくもつ 生産量ランキング


世界の穀物の生産量
世界一位 中国
世界二位 アメリカ
世界三位 インド


世界の穀物 生産量ランキング
Cereals - Production (tonnes/year)

生産量
(トン)
(t)
2020年
世界合計2,996,142,289
1中国
(China)
617,482,978
2アメリカ
(America)
434,875,197
3インド
(India)
335,035,000
4ロシア
(Russia)
130,037,708
5ブラジル
(Brazil)
125,568,280
6アルゼンチン
(Argentina)
86,573,396
7インドネシア
(Indonesia)
77,149,202
8カナダ
(Canada)
65,013,700
9ウクライナ
(Ukraine)
64,342,357
10バングラデシュ
(Bangladesh)
59,960,399
11フランス
(France)
56,849,840
12ベトナム
(Vietnam)
47,320,537
13ドイツ
(Germany)
43,265,100
14パキスタン
(Pakistan)
42,540,915
15テュルキエ
(Turkiye)
37,184,688
16メキシコ
(Mexico)
36,375,198
17タイ
(Thailand)
35,507,800
18ポーランド
(Poland)
34,865,080
19エチオピア
(Ethiopia)
30,248,751
20ナイジェリア
(Nigeria)
28,672,504
21ミャンマー
(Myanmar)
27,552,568
22フィリピン
(Philippines)
27,413,963
23スペイン
(Spain)
27,320,900
24オーストラリア
(Australia)
26,613,793
25エジプト
(Egypt)
22,320,185
26イラン
(Iran)
22,012,721
27カザフスタン
(Kazakhstan)
20,179,388
28ルーマニア
(Romania)
19,373,760
29イギリス
(U.K)
18,961,989
30南アフリカ共和国
(South Africa)
18,237,226
31イタリア
(Italy)
16,945,440
32ハンガリー
(Hungary)
15,566,640
33タンザニア
(Tanzania)
12,492,601
34カンボジア
(Cambodia)
11,910,000
35セルビア
(Serbia)
11,472,036
36ネパール
(Nepal)
10,935,665
37日本
(Japan)
10,922,778
38マリ
(Mali)
10,352,054
39デンマーク
(Denmark)
9,467,690
40イラク
(Iraq)
8,885,242
41ブルガリア
(Bulgaria)
8,598,290
42パラグアイ
(Paraguay)
8,433,186
43ベラルーシ
(Belarus)
8,403,688
44チェコ
(Czech)
Population: 10,689,200
8,126,660
45ウズベキスタン
(Uzbekistan)
7,121,545
46リトアニア
(Lithuania)
6,544,720
47アフガニスタン
(Afghanistan)
6,025,977
48スウェーデン
(Sweden)
5,954,500
49ニジェール
(Niger)
5,878,468
50オーストリア
(Austria)
5,649,770
51スリランカ
(Sri Lanka)
5,434,887
52ペルー
(Peru)
5,406,607
53シリア
(Syria)
5,322,612
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2020年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO


各国の穀物 生産量


穀物のエネルギー

穀物のエネルギーは100gあたり約380Kcalになります。


穀物の価格が高騰

世界情勢の悪化により穀物の価格が高騰しています。穀物を非常に多く生産しているウクライナなどがロシアの侵略により、生産が不安定になっています。ウクライナやロシアは先進国から発展途上国などに穀物を輸出しており、先進国では「穀物の価格の上昇」、発展途上国では「穀物が買えない」などの問題が発生しています。


ランキングは「米」「麦」「トウモロコシ」などの「穀草類」になります。「豆」などは含まれませんが、記事は豆なども穀物の一つとして書いています。


「大豆の生産量ランキング」はこちらになります。よろしかったらご覧ください。



「大豆の生産量ランキング」はこちらになります。よろしかったらご覧ください。


中国の穀物 生産量


2020年に中国は617,482,978トンの穀物を生産しています。

世界で生産される穀物の20.60%が中国で生産されています。

中国語で穀物は「粮食(リャンシー)」です。


中国の穀物の特徴

中国の穀物には定義があり、「小麦」「米」「トウモロコシ」「大豆」「その他(イモ類・豆類・キビなど)」など大きく5つにわけられています。一番生産量が多い穀物はトウモロコシで、小麦、米が続きます。


大豆の生産量は少ない

中国の大豆の生産量は年々増加していますが少なく、他国から多く輸入しています。中国や日本は大豆を多く輸入している傾向があり、日本で利用されている大豆も多くがカナダ・アメリカ・ブラジルなどの大豆が利用されています。


中国の穀物生産地

中国では主に北東部の黒龍江省(こくりゅうこうしょう)・中東部の河南省(かなんしょう)・北東部の山東省(さんとんしょう)・中西部の四川省(しせんしょう)・江蘇省(こうそしょう)・北東部の河北省(かほくしょう)・吉林省(きつりんしょう)・安徽省(あんきしょう)・中部の湖北省(こほくしょう)北部の内モンゴル自治区・東部の江蘇省(こうそしょう)・遼寧省(りょうねいしょう)などで多く生産されています。

アメリカの穀物 生産量


2020年にアメリカは434,875,197トンの穀物を生産しています。

世界で生産される穀物の14.51%がアメリカで生産されています。

英語で穀物は「Cereal(シリアル)」です。


アメリカの穀物の特徴

アメリカでは様々な穀物が生産されており、「麦(小麦・大麦・ライ麦など)」「トウモロコシ」「ミレット(キビ・アワなど)」「カニワ(キビに似た穀物)」「米」「大豆」などが生産されています。

生産量が多いのはトウモロコシ、大豆、小麦などが多くなっています。


バイオ燃料や家畜の飼料としての穀物

アメリカでは穀物が食用だけでは無く、家畜の飼料やバイオ燃料としても利用されています。生産された穀物の多くは輸出され、日本へも多くの穀物が輸出されています。


日本の穀物はアメリカやオーストラリアから輸入される

日本の穀物は主にアメリカ・カナダ・オーストラリアから輸入されています。ヨーロッパから輸入はおこなわれていませんが、現在穀物の価格が世界全体で高騰しており、日本の穀物も間接的に値段が上昇しています。


アメリカの穀物生産地

アメリカの穀物は大豆やトウモロコシは主にアメリカ北中部から中部にかけて生産されています。小麦は北部から中部、種類によってはカルフォルニア州や東部でもおこなわれています。

インドの穀物 生産量


2020年にインドは335,035,000トンの穀物を生産しています。

世界で生産される穀物の11.18%がインドで生産されています。

インドで利用されているヒンディー語で穀物は「अनाज(アナージ)」です。


インドの穀物の特徴

インドでは主に「トウモロコシ」「米」「麦(小麦・大麦・ライ麦など)」「豆類」「ミレット(キビ・アワ)など」が生産されています。


インドの南北の食生活の違い

インドは南北で食生活が違います。南は「菜食主義者」が多く、主に「米」を主食として消費しています。北部は「パン食」が多く、「ナン」などのパンが良く消費されます。


インドの穀物生産地

小麦は北部での消費が多く、生産の中心地は北部のパンジャーブ州になります。

米はインドの多くの州で生産されていますが、西ベンガル州などで非常に多くの米が生産されています。


世界で最も消費される「インディカ米」

世界で生産される米の25%以上がインド国内で生産されています。世界で消費される米も「インディカ米」が一番多く、世界で生産される米の80%以上がインディカ米になります。


日本人はインディカ米を好まない

日本人はインディカ米を好みません。日本で有名な「タイ米」もインディカ米で、「独特の香り」「パサパサした食感」が日本人の口に合いません。


日本人の好む米

日本人は「もちもち食感」「甘味が強い」米を好みます。日本のお米も様々な種類があり、一般的に甘みが強い「コシヒカリ」は洋食に向いているとされ、さっぱりした味の「ササニシキ」などは「寿司」に向いているとされます。

ロシアの穀物 生産量


2020年にロシアは130,037,708トンの穀物を生産しています。

世界で生産される穀物の3.34%がロシアで生産されています。

ロシア語で穀物は「зерно(ジェルオー)」です。


ロシアの穀物の特徴

ロシアでは「麦(小麦・大麦・ライ麦など)」「トウモロコシ」「米」「ミレット(キビ・アワ)など」「ソバ」などの穀物が生産されており、アフリカ諸国や発展途上国などに多く輸出されています。ロシアの穀物生産の滞りはアフリカ諸国などの紛争に繋がる恐れがあり、2011年に天候不順などにより発生した「小麦の生産量の減少」が「アラブの春」に繋がったとされています。


ロシアの穀物生産地

ロシアの農業は北コーカサス地方でおこなわれる事が多くなっています。穀物の生産は北コーカサスのクラスノダール地方が多く、国内で一番生産量が多い地域になります。クラスノダール地方では小麦・トウモロコシ・米などが多く生産され、野菜や果物も非常に多く生産されています。

ブラジルの穀物 生産量


2020年にブラジルは125,568,280トンの穀物を生産しています。

世界で生産される穀物の4.19%がブラジルで生産されています。

ブラジルで利用されているポルトガル語で穀物は「grão(グレオ)」です。


ブラジルの穀物の特徴

ブラジルでは「大豆」「麦(小麦・大麦・ライ麦など」「トウモロコシ」「米」「ミレット(キビ・アワ)など」などが多く生産されています。


バイオエタノールとして利用

ブラジルでは大豆やトウモロコシを「家畜の飼料」「バイオ燃料」として利用する事が多く、車の燃料もバイオエタノール(一定の量)を利用する必要があります。


ブラジルの穀物生産地

ブラジルで一番多く生産される大豆の生産は主に中部のマットグロッソ州で生産されています。トウモロコシの生産地はミナスジェライス州マットグロッソ州が多く、米はマットグロッソ州・北東部のマラニョン州で多く生産されています。

全体的にマットグロッソ州の穀物生産量が多く、ブラジルの穀物生産の中心地になっています。

アルゼンチンの穀物 生産量


2020年にアルゼンチンは86,573,396トンの穀物を生産しています。

世界で生産される穀物の2.88%がアルゼンチンで生産されています。

アルゼンチンで利用されているスペイン語で穀物は「grano(グラーノ)」です。


アルゼンチンの穀物の特徴

アルゼンチンでは「大豆」「麦(小麦・大麦・ライ麦など」「トウモロコシ」「米」「ミレット(キビ・アワ)など」の生産が多く、ブラジル同様に穀物を「家畜の飼料」「バイオ燃料」として利用しています。


大豆の生産量が非常に多い

アルゼンチンでは大豆の生産量が非常に多く、生産量二位のトウモロコシの2倍以上の大豆が生産されています。生産される大豆を食料として消費するのは限定的で、主に工業用に利用されています。


大豆の生産の中心は「アメリカ」「ブラジル」「アルゼンチン」

大豆の生産国が多いのはブラジル・アメリカ・アルゼンチンなどの北米・南米などで、世界で生産される大豆の80%以上を占めています。アルゼンチンで生産される大豆も家畜の飼料用・油脂・バイオ燃料などに利用されています。

インドネシアの穀物 生産量


2020年にインドネシアは77,149,202トンの穀物を生産しています。

世界で生産される穀物の2.57%がインドネシアで生産されています。

インドネシア語で穀物は「bulir(ブリィル)」です。


インドネシアの穀物の特徴

インドネシアは米を主食にする国です。非常に多くの米を国内で生産していますが、インドやタイなどからも米を輸入しています。


インドネシアの穀物生産地

インドネシアの米の生産量はジャワ島での生産量が非常に多く、中部ジャワ州・東ジャワ州・西ジャワ州がインドネシアなどが国内で生産される米の生産量上位を占めています。

カナダの穀物 生産量


2020年にカナダは65,013,700トンの穀物を生産しています。

世界で生産される穀物の2.16%がカナダで生産されています。


カナダの穀物の特徴

カナダでは「トウモロコシ」「麦」「大豆」が主に生産されています。カナダで生産される穀物は日本へも多く輸出されており、食用としての利用以外に家畜の飼料や工業用としても利用されています。


カナダの穀物生産地

「小麦」「大麦」「ライ麦」などはカナダ全域で生産されていますが、大豆は主に東部のオンタリオ州・ケベック州・中部のマニトバ州などに収集しています。東部のオンタリオ州はトウモロコシの生産量も非常に多く、生産された穀物の多くが輸出されています。

ウクライナの穀物 生産量


2020年にウクライナは64,342,357トンの穀物を生産しています。

世界で生産される穀物の2.14%がウクライナで生産されています。

ウクライナ語で穀物は「зернові(ザルノヴィ)」です。


ウクライナの穀物の特徴

ウクライナでは「麦麦(小麦・大麦・ライ麦など」「トウモロコシ」などが多く生産されており、生産された穀物の多くはヨーロッパ・中東・アフリカ諸国や発展途上国などに輸出されています。


ウクライナ小麦生産地

ウクライナでは非常に多くの小麦を生産しています。

主な生産地は北部キーウ州・チェルニーヒウ州・中部チェルカースィ州・キロヴォフラード州・中西部ヴィーンヌィツャ州・フメリニツキー州・西部テルノーピリ州・北西部ヴォルィーニ州・リウネ州・西部リヴィウ州・南西部オデッサ州・南部ヘルソン州・南部ムィコラーイウ州・北東部スームィ州・ハルキウ州・中東部ポルタヴァ州などで多くの小麦が生産されています。

州により気候が異なり、種まきなどの時期が若干違います。


小麦の連作障害を防ぐために「輪作」がおこなわれる

小麦は土地の栄養を吸い上げるため、同じ土地で生産し続けると生産量の低下などの問題が発生します。連作障害を防ぐために違う植物などが植えられ、土地のバランスを保っています。

バングラデシュの穀物 生産量


2020年にバングラデシュは59,960,399トンの穀物を生産しています。

世界で生産される穀物の2.00%がバングラデシュで生産されています。

バングラデシュで利用されているベンガル語で穀物は「শস্য(シューシュ)」です。


バングラデシュの穀物の特徴

バングラデシュは米の消費量が世界一の国で、自国でも非常に多くの米を生産しています。


バングラデシュも「インディカ米」の生産が多い

バングラデシュではインドと同様に主に「インディカ米」を生産しています。輸出量は少なく、生産された米は国内で主に消費されています。

日本の穀物 生産量


2020年に日本は10,922,778トンの穀物を生産しています。

世界で生産される穀物の0.0036%が日本で生産されています。


日本の穀物自給率は低い

日本の穀物自給率は非常に低く、小麦・大豆・トウモロコシなどは輸入品が多くなっています。


米の自給率は100%

米の自給率は100%で、国内消費はほぼ国産で賄われています。世界でも「ジャポニカ米」が販売されていますが、「イタリア」「韓国」などで生産されている米が利用されている事が多く、マーケティングなどに問題があると思われます。


米にこだわる時代は終わった

日本人の米の消費量は年々減少しており、洋食と和食の境目なども曖昧になってきています。

まとめ


世界情勢の悪化により、小麦の価格だけではなく様々な穀物の価格が上昇しています。気候変動の影響による干ばつや大雨なども増加しており、今後穀物が栽培できない国が増加する可能性もあります。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: Stocksnap.ioからCC0ライセンスの写真を加工・利用しています。

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