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日本のカロリー摂取量は低い?世界のカロリー 摂取量ランキング

日本人のカロリー摂取量は
先進国を大きく下回る

日本人が一日に必要なカロリーは「女性が1400~2000カロリー」「男性が2000~2400カロリー」とされています。実際にはこれ以上のカロリーが接種されていますが、世界平均から比べると低い数値であり、先進国の中でもダントツでカロリー摂取量が低い国です。

世界の国々は一日にどれくらいのカロリーを摂取しているのでしょうか?

世界のカロリー
摂取量 ランキング

世界のカロリーの消費量
世界一位 アメリカ
世界二位 ベルギー
世界三位 アイルランド

カロリー摂取量ランキング
Dairy Caloric Supply (kcal/capita/day)

摂取カロリー
(1日)
(Kcal)
2021年
1米国
(U.S.A)
3,911
2ベルギー
(Belgium)
3,892
3アイルランド
(Ireland)
3,861
4テュルキエ
(Turkiye)
3,825
5オーストリア
(Austria)
3,819
6イタリア
(Italy)
3,733
7イスラエル
(Israel)
3,701
8ルーマニア
(Romania)
3,665
9ドイツ
(Germany)
3,634
10アイスランド
(Iceland)
3,612
11フランス
(France)
3,604
12カナダ
(Canada)
3,589
13デンマーク
(Denmark)
3,584
14セルビア
(Serbia)
3,579
15モンテネグロ
(Montenegro)
3,556
16ポーランド
(Poland)
3,554
17ポルトガル
(Portugal)
3,526
18ノルウェー
(Norway)
3,509
19アルジェリア
(Algeria)
3,496
20クウェート
(Kuwait)
3,496
21カタール
(Qatar)
3,496
22バハマ
(Bahamas)
3,488
23ルクセンブルク
(Luxembourg)
3,471
24チュニジア
(Tunisia)
3,471
25オランダ
(Netherlands)
3,464
26オーストラリア
(Australia)
3,454
27ハンガリー
(Hungary)
3,421
28キューバ
(Cuba)
3,417
29中国
(China)
3,406
30チェコ
(Czech)
3,404
31スイス
(Switzerland)
3,402
32アルバニア
(Albania)
3,399
33韓国
(Korea)
3,398
34スペイン
(Spain)
3,390
35アゼルバイジャン
(Azerbaijan)
3,384
36モロッコ
(Morocco)
3,382
37ロシア
(Russia)
3,382
38ボスニア
ヘルツェゴビナ
(Bosnia and
Herzegovina)
3,370
39カザフスタン
(Kazakhstan)
3,366
40イギリス
(U.K)
3,362
41リトアニア
(Lithuania)
3,355
42ギリシャ
(Greece)
3,350
43マルタ
(Malta)
3,334
44ベラルーシ
(Belarus)
3,320
45フィンランド
(Finland)
3,319
46アラブ首長国連邦
(AUE)
3,306
47ブラジル
(Brazil)
3,299
48エストニア
(Estonia)
3,289
49ウルグアイ
(Uruguay)
3,283
50ラトビア
(Latvia)
3,280
51メキシコ
(Mexico)
3,278
52スウェーデン
(Sweden)
3,268
53ウズベキスタン
(Uzbekistan)
3,267
世界平均2,978
日本
(Japan)
2,659
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国別カロリー摂取量

日本のカロリー摂取量は先進国の中で最下位
世界の平均摂取カロリーは1日約2,978カロリーです。日本の平均摂取カロリーは世界平均を下回っており、アジアの平均摂取カロリーの2,931カロリーよりも低い水準です。

カロリーが低い食べ物が多い
日本食事は欧米化により様々な物が食べられるようになりましたが、現在も野菜、魚、大豆製品、海藻、米などが中心であり、低カロリーの食品が多くなります。また、食事スタイルも一汁三菜で構成される事が多く、バランス良い健康的な食事を摂取する人が多く存在します。

身長とカロリーの関係
少なからず関係します。

身長の差で基礎代謝率が異なります。身長が高い人は生命を維持するために多くのカロリーを摂取する必要があり、同じ活動量でも多くのカロリーを消費する必要があります。

そのため、平均身長が高いヨーロッパでは、カロリー摂取量が多い傾向があります。

身長を伸ばすためにはカロリーを多くとる必要がある?
成長期の子供や青年は成長に伴いエネルギーが必要になります。身長が伸びる段階では、特に栄養の摂取が重要であり、十分なカロリーと栄養素が必要です。

どうすれば身長が伸びる?
身長には「遺伝」なども関係しており、難しい問題です。日本人は1896年から1996年の100年間に身長が14.65㎝伸びています。この成長率は世界5位であり、身長が大きく伸びています。

100年前の欧米人の平均身長は現在と比べると低くなりますが、高い傾向があり、日本と同様に100年間に身長が伸びています。

「日本」「韓国」「中国」の摂取カロリー
「韓国」「中国」は3,000カロリーを超えるカロリーを摂取しており、「日本人より多くのカロリーを摂取している」事がわかります。実際に韓国や中国の平均身長は日本人より高く、カロリーの摂取量の違いも関係している可能性があります。

ただし、「遺伝」「食生活」「生活環境」などに大きな違いがあり、一つの要因だけで身長の差が説明できるわけではありません。

米国
カロリー 摂取量

米国の1日のカロリー摂取量
2021年のアメリカの1日の平均摂取カロリーは3,911カロリーです。

米国は肥満率が高い
アメリカは高カロリーな食品を低価格で提供しており、購入する低所得者の肥満が問題になっています。全国民の1/3が肥満体質であり、「高血圧」「ダイアベティス:糖尿病」「心血管疾患」を患う人が増加しています。高所得者は食事や運動に金をかける傾向があり、肥満率が低くなります。

米国で一番売れている飲み物は「水」
アメリカで一番売れている飲み物は「水」です。健康に気を使う人が増加しており、ソフトドリンクの売り上げは年々減少しています。

州により異なる「ソーダ税」
「ソーダ税」はソフトドリンクなどにかけられている税金であり、主に「過剰なソフトドリンクの摂取防止」「肥満予防」などの目的で税金がかけられています。

アメリカは州によってソーダ税がかけられており、州により「一部の市だけ」税金をかけている場所などが存在します。

ベルギー
カロリー 摂取量

カロリーの高い食事が多い
「チョコレート」「ワッフル」「ビール」「フライドポテト」など、カロリーが高い食品がベルギーの名産品です。また、国内に多様な食文化があり、「チーズ」「パン」「ジャガイモ」「肉」などが大量に摂取される傾向があります。

ソフトドリンクの消費量が多い
ベルギーは「ソフトドリンク」の消費量が多く、15歳以上の1/5の人々が1日に一度以上ソフトドリンクを摂取しており、ヨーロッパ最大です。

「ソーダ税」の導入
ソフトドリンクの過剰摂取を危惧している国は多く、これらの国々はソフトドリンクに「ソーダ税・砂糖税」などを設けており、購入に税金がかかります。

ベルギーは2015年から「ソーダ税」を導入しており、1リットルあたり11.9セント(16円 2022年4月)の税金がかかります。しかし、非常に低い税率に設定されており、あまり効果が得られていません。

アイルランド
カロリー 摂取量

ヨーロッパの肥満率は高い
ヨーロッパの肥満率は25.30%(2018年)であり、比較的に肥満率が高い国々が多くなります。

アイルランドはヨーロッパの平均肥満率を超えており、肥満による深刻な健康被害が多く発生しています。国民はカロリー摂取量に敏感になっており、レストランのメニューにカロリーの表示を求めるなどの対策がとられています。

赤身の肉や炭水化物の摂取量が多い
アイルランドは「肉」によるカロリー摂取が一番多く、イギリスの約3倍の肉をアイルランド国内で消費しています。次いで「菓子」「パン」「乳製品」など、にカロリーの高い食事が国内で多く摂取される傾向があります。

ソフトドリンクの摂取量も多い
ソフトドリンクによるカロリー摂取量も非常に多く、1日にソフトドリンクにより、100カロリー以上のエネルギーが摂取されています。

テュルキエ(旧トルコ)
カロリー 摂取量

非常に高い肥満率
テュルキエの肥満率はヨーロッパの平均を超えており、国民の30%以上が肥満です。中東の肥満率はアメリカに次いで高く、2016年に「クウェートで37.00%」「サウジアラビアで35.00%」「カタールで33.90%」「ヨルダンで33.40%」です。

パンの消費量が多い
中東や西アジアは「パン」の消費量が非常に多く、主食として多くのパンが消費されます。

テュルキエは農業大国
テュルキエは農業大国であり、国内で多くの作物栽培や家畜の飼育をおこなっています。食生活は隣国の「ギリシャ」「中東」の豊な食生活を受けており、国内で様々な食事が提供されます。

摂取目安カロリーは日本と同じ
トルコは一日の適切な摂取カロリーは「男性が2,500~2,700カロリー」「女性が2,000カロリー」と日本とあまりかわりません。肥満による健康被害が多く発生しており、対策が必要です。

オーストリア
カロリー 摂取量

運動不足
オーストリアは国内にゆたかな食文化があり、「ビール」「ソーセージ」「乳製品」「デザート」など非常に高カロリーな食品が名産です。肥満率はヨーロッパの平均を下回っていますが、「子供の1日の運動量が30分以下」など、運動不足が問題視されています。

オーストリア人は山好き
オーストリアは「山」が多く、山登りやハイキングが好まれます。「肥満率が低いのはアクティビティが多いから」とも言われており、オーストリアはウインタースポーツの強豪国です。

イタリア
カロリー 摂取量

イタリアの食生活
イタリアは一般的に「地中海料理」が特徴的であり、「野菜」「オリーブオイル」「魚」「果物」「穀物」などが主要な食材です。消費カロリーは高い傾向があり、栄養豊富でバランスがとれた食生活であり、健康に良いとされています。国内の肥満率はヨーロッパの中でも低い傾向があり、10%程度とされています。

イスラエル
カロリー 摂取量

高い肥満率
イスラエルの肥満率は非常に高く、男女ともに肥満が多い国です。肥満率は50%を超えると言われており、国内で「糖尿病」「血管疾患」などの病気を患う人が増加しています。

肥満に対する取り組み
政府や関連する機関は、健康な食生活や運動の重要性を強調しており、肥満対策のためのプログラムやキャンペーンを導入しています。食品業界においても低カロリーで栄養価の高い商品の提供や、食品の製造において健康を意識した取り組みが行われています。

ルーマニア
カロリー 摂取量

肥満率の上昇
ルーマニアはヨーロッパの中では比較的に肥満率が低くなりますが、近年の肥満率は上昇しており、肥満による健康状態の悪化が危惧されています。

栄養失調と肥満
国内には「ジプシー(遊牧民)」が多く、人口の約3.4%程度がジプシーです。ヨーロッパではジプシーを差別する傾向があり、都市部から離れた場所で集団で固まって生活している事が多く、農業などで生計を立てている人が多く存在します。

ジプシーの子供は栄養失調率が高く、乳幼児の死亡率が高い傾向がありますが、同時にジプシー全体の肥満率は上昇しており、栄養失調と肥満の問題を同時に抱えています。

ドイツ
カロリー 摂取量

健康志向者が増加
ドイツはヨーロッパの中でも中~高水準の肥満率を有しており、国内で健康な食生活を求める人の増加、低カロリーで栄養価の高い食事やオーガニック食品への関心が高まっています。

しかし、国内には「ビール」「ソーセージ」「揚げ物」などドイツを代表する魅力的な高カロリーが食事が多く、国内の肥満率を上昇させています。

肥満防止対策
ドイツ政府は2000年に「Nationale Gesundheitsziele(国民健康目標)」を設定し、これに基づいて様々な健康促進活動が行われています。「1.糖尿病の早期発見と病気リスクの軽減」「2.乳がん死亡率の低下」「3.喫煙率の減少」「4.運動と健康的な食事」「5.医療技術の向上」「6.うつ病の早期発見と予防」「7.健やかに歳を重ねる」「8.飲酒量の減少」「9.出産前後の健康」「10.患者の安全」

これらの10が国民健康目標です。

アイスランド
カロリー 摂取量

魚の消費量世界一
アイスランドは「魚」を多く消費する国です。アイスランド非常に寒冷な土地を有しており、人間が住みやすい環境とは言えません。ヨーロッパでは「塩漬けの魚」が消費される習慣がありましたが、アイスランドでは古来から「木」は部屋を暖める「薪」として利用されるため、塩漬けの魚が生産される事はあまりありませんでした。

魚は「干物」に加工され、現在も多くの魚の干物が消費されます。

太り気味の人は非常に多い
アイスランドの肥満率はヨーロッパの中で平均的ですが、「太り気味」の人は非常に多く、「男性の約68%」「女性の51%」が太り気味です。太り気味の人は増加しており、医療費の上昇・生産性の低下・平均寿命の低下などの問題につながっています。

カナダ
カロリー 摂取量

肥満率は高い
カナダの肥満率は高く、2017年の国内の「太り気味の人」は国民の60%以上です。

国内は「肥満の人を支援するプログラム」を受けている人が少なく、何らかの対策が必要とされています。子供の肥満も増加しており、深刻な問題になっています。

カナダの食生活
カナダの食生活は「アメリカ」に近く、高カロリーな食べ物が比較的に低価格で購入する事が可能です。低所得者は果物や野菜の摂取量が少なく、肥満に繋がりやすい生活になっています。

ポーランド
カロリー 摂取量

肥満率の上昇
ポーランドの肥満率の上昇は社会的な健康課題となっており、成人以外にも子供の肥満も問題になっています。

導入された「ソーダ税」
ポーランドは他のヨーロッパ諸国と同様に「ソーダ税」が導入されています。税金は砂糖・甘味料やジュース・カフェインを含むソフトドリンクやエナジードリンクに適応され、1リットルあたり0.50ズウォッティ(18.62円 2024年2月)の税金がかけられています。

日本
カロリー 摂取量

日本の肥満率
日本の肥満率は男性が3割、女性が2割(BMIの数値が25以上の人)です。肥満率はアジアの中でも低く、隣国の「韓国」「フィリピン」と比べても肥満率は低くなります。

炭水化物摂取量の減少
炭水化物の摂取量が減少しています。日本は「米」を主食としていますが、食の多様化により米の消費量は年々減少しています。また、低糖質の食事を心がける人が増加しており、炭水化物の摂取量が減少しています。

まとめ

日本人の平均身長が低下
日本人は1896年から1996年の100年間に身長が14.6㎝延びていますが、1996年から2016年の間で2~3㎜程度、平均身長が低下しています。高齢化により身長が縮んだり、栄養状態が良くなった事で、戦後から上昇した身長が限界に達したなど様々な要因があります。

しかし、日本の摂取カロリーは世界と比べても低い傾向があり、成長期に栄養ある食事と運動と心がければ更に身長が伸びる可能性があります。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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