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日本も生産大国!世界のブロッコリー 生産量ランキング

アジア地域の生産量が多い
ブロッコリー

ブロッコリー・カリフラワーは日本でも非常に多く生産される野菜です。世界中で生産される野菜ですが、中国・インドの生産量が非常に多くなっています。

世界ではどの国がどのくらいブロッコリー・カリフラワーを生産しているのでしょうか?

世界
ブロッコリー・カリフラワー
生産量 ランキング

世界のブロッコリー・カリフラワー生産量
世界一位 中国
世界二位 インド
世界三位 米国

世界のブロッコリー
カリフラワー消費量ランキング
Broccoli and Cauliflowers
production (tonnes/year)

生産量
(t)
2022年
世界 26,058,228.25
中国 9,587,297.17
インド 9,566,000.00
アメリカ合衆国 926,826.00
メキシコ 739,393.77
スペイン 677,290.00
イタリア 352,070.00
テュルキエ 346,649.00
バングラデシュ 342,306.00
パキスタン 279,232.00
アルジェリア 251,934.80
フランス 211,390.00
ポーランド 208,000.00
インドネシア 192,121.14
日本 191,878.04
ベトナム 180,944.68
イギリス 148,763.00
オーストラリア 135,828.54
エクアドル 135,086.00
ドイツ 131,340.00
ベルギー 127,260.00
グアテマラ 119,218.66
エジプト 114,167.96
ヨルダン 80,835.44
オランダ 78,800.00
台湾省 71,802.65
カナダ 65,476.00
モロッコ 64,404.00
イラン 59,605.97
ペルー 56,825.00
ポルトガル 52,660.00
ギリシャ 47,750.00
ニュージーランド 32,071.54
ベネズエラ 30,972.22
シリア 28,258.00
チリ 25,635.78
コロンビア 25,193.50
パレスチナ 24,192.37
ルーマニア 23,990.00
オマーン 22,616.00
ロシア 22,110.47
サウジアラビア 21,245.00
イスラエル 20,198.00
レバノン 17,490.41
タイ 14,316.09
スイス 14,297.00
イラク 14,247.00
フィリピン 14,006.71
チュニジア 10,899.42
ノルウェー 10,780.00
アルメニア 10,317.10
アラブ首長国連邦 10,147.57
アイルランド 9,390.00
ウクライナ 9,120.00
リビア 7,721.17
アルバニア 7,676.00
ハンガリー 7,610.00
デンマーク 7,600.00
オーストリア 7,520.00
スウェーデン 7,430.00
クウェート 7,341.02
マルタ 4,640.00
チェコ 4,320.00
ジャマイカ 2,979.00
フィンランド 2,820.00
ネパール 2,166.09
ブータン 2,112.98
ブルガリア 1,770.00
カザフスタン 1,588.89
カタール 1,539.98
スロベニア 1,390.00
キルギスタン 1,378.83
キプロス 1,330.00
クロアチア 1,260.00
バーレーン 1,157.45
モーリシャス 1,107.00
ホンジュラス 1,048.10
モルドバ共和国 984.77
ボリビア 811.36
スーダン 763.48
リトアニア 720.00
ケニア 677.00
パナマ 656.08
スロバキア 520.00
北マケドニア 513.45
コスタリカ 367.22
ジンバブエ 277.51
マダガスカル 274.73
ラトビア 190.00
グレナダ 157.00
トリニダード・トバゴ 100.42
アイスランド 89.00
大韓民国 86.19
ルクセンブルク 60.00
カーボベルデ 33.16
ナウル 0.38
ミクロネシア 0.38
南スーダン -
ザンビア -

各国
ブロッコリー
カリフラワー 情報

ブロッコリーとカリフラワーの重さ・エネルギー
ブロッコリーの重さは1個約200gで、100gのエネルギーは約35~45カロリーです。

カリフラワーの重さは1個約500gで、100gのエネルギーは20~30カロリーです。

ブロッコリーは他の野菜と比べ、若干カロリーが高めです。

ブロッコリーの原産
ブロッコリーはイタリアなどの地中海沿いが原産とされており、古代ローマ帝国で栽培が開始されました。

ブロッコリーの可食部は花
ブロッコリーの可食部は「花・蕾・茎」になります。カリフラワーやキャベツの仲間になり、キャベツを品種改良したものがブロッコリーになります。

ブロッコリーの語源
ブロッコリーの語源はラテン語の「bracchium(ブラッキューム)」で、意味は「腕」「枝」です。

中国
ブロッコリー 情報

中国のブロッコリー
中国語でブロッコリーは「西兰花(シーランファー)」カリフラワーは「菜花(カイファー)」です。

中国のブロッコリー生産地
東部の山東省の泰安市・莱陽市で非常に多くのブロッコリーを生産しています。国内のブロッコリー需要は非常に高く、生産能力の向上と共に生産量が爆発的に増加しています。

日本にも輸出されている
中国のブロッコリーは日本へも輸出されています。主に冷凍食品として利用される事が多く、国産品と比べ安い価格で提供されています。

基準値を超える農薬
中国産ブロッコリーから「プロシミドン」などの農薬が検出されています。日本と中国では農薬の基準値が異なり、日本の方が厳しく設定されています。農薬の基準値の違いにより、中国のからの輸入品が基準値を超えてしまう場合が多くなります。

インド
ブロッコリー 情報

インドのブロッコリー生産量
インドで利用されているヒンディー語でブロッコリーは「ब्रोकोली(ブロコリー)」カリフラワーは「गोभी(ゴブヒー)」です。

インドのカリフラワー生産地
インドでは全土でカリフラワーが生産されています。とくに生産量が多い地域は東部の「西ベンガル州」「ビハール州」、中西部の「マハーラーシュトラ州」、中央部の「マディヤ・プラデーシュ州」、南東部の「オリッサ州」でカリフラワーが生産されており、インド全体で生産されるカリフラワーの20%が西ベンガル州で生産されています。

ブロッコリーの歴史
湾岸戦争中にケニアから「ブロッコリーの種子」を持ち帰り、国内で栽培したのが始まりです。ブロッコリー生産は全土に広がり、生産量は中国の超える勢いで爆発的に増加しています。

米国
ブロッコリー 情報

米国のブロッコリー生産地
主に西部の「カルフォルニア州」でブロッコリーが生産されており、国内で生産されるブロッコリーの90%以上がカルフォルニア州で生産されています。その他には南西部の「アリゾナ州」、北東部の「オレゴン州」、南東部の「テキサス州」のブロッコリー生産が多くなっています。

アメリカのブロッコリーの歴史
アメリカのブロッコリー生産の歴史は浅く、1925年にイタリア移民により栽培が開始されました。現在は非常に多くのブロッコリーが国内で生産され、マーケットなどで生鮮野菜として購入される事が多くなっています。冷凍品や缶詰めに加工される事も多く、スープなどに利用されます。

スペイン
ブロッコリー 情報

スペインのブロッコリー
スペイン語でブロッコリーは「brócoli(ブローコリ)」カリフラワーは「coliflor(カリフロー)」です。

スペインのブロッコリー生産地
南東部の「ムルシア州」で非常に多くのブロッコリーが生産されています。スペインはブロッコリーの輸出にも力を注いでおり、ヨーロッパの多くの国へ輸出されています。

アーティチョーク
スペインは「アーティチョーク」も非常に多く生産しています。アーティチョークは「アザミ」の仲間で、花が可食部になる日本では見かける事の少ない植物です。味はブロッコリーの芯とジャガイモの中間のような味で、少し甘味があります。

メキシコ
ブロッコリー 情報

メキシコのブロッコリー
メキシコで利用されるスペイン語でブロッコリーは「brócoli(ブローコリ)」カリフラワーは「coliflor(カリフロー)」です。

輸出されるブロッコリー
メキシコで生産されるブロッコリーの8割のが海外へ輸出されており、主な輸出先は「アメリカ」になります。カナダと日本にも輸出されており、メキシコで生産されるブロッコリーの0.3%程度が日本へ輸出されます。

メキシコのブロッコリー生産地
国内で生産されるブロッコリーの約60%が中部の「グアナファト州」で生産されています。

ブロッコリーは冷涼な土地を好む植物です。グアナファト州は海抜約2000mに位置しており、ブロッコリーの栽培に非常に適した気候を有しています。南東部の「プエブラ州」でもブロッコリーを多く生産しており、国内で生産されるブロッコリーの約10%程度を生産しています。

イタリア
ブロッコリー 情報

イタリアのブロッコリー
イタリア語でブロッコリーは「broccoli(ブローコリ)」カリフラワーは「cavolfiore(カボルフィオーレ)」です。

ブロッコリーの原産地
ブロッコリーの原産地は「イタリアの地中海の海岸沿いに面した土地」といわれており、貴族達によりヨーロッパ各地へ広まりました。

ブロッコリーの生産地
南東部のイタリアの「かかと」の部分に位置する「プッリャ州」や「バジリカータ州」で国内で生産されるブロッコリーの90%が生産されています。栽培ははブロッコリーが1月~3月・7月~10月、カリフラワーが7月~9月におこなわれます。

ブロッコリーの「早生種」の栽培期間は約60日~90日で、栽培期間が長い「晩生種」もあります。

テュルキエ
ブロッコリー 情報

テュルキエのブロッコリー
テュルキエ語でブロッコリーは「Brokoli(ブローコリ)」カリフラワーは「Karnıbahar(カルニバハル)」です。

テュルキエのブロッコリー生産
テュルキエは「地中海性気候」を生かした土地でブロッコリー生産がおこなわれており、主に南西部の「アンタルヤ県」、南部の「メルスィン県」、西部の「イズミル県」、西部の「マニサ県」で栽培がおこなわれています。

比較的に涼しい場所で栽培
テュルキエの中部は乾燥地帯が多いため栽培に向いていませんが、「点滴灌漑:人工的に水を引き込む灌漑農業の一つで点滴のように水やりをおこなう」などがおこなえる場合は栽培が可能だと思いますが、主に地中海に面した地域で農業がおこなわれています。

パキスタン
ブロッコリー 情報

パキスタンのブロッコリー
パキスタンで利用されるウルドゥ語でブロッコリーは「بروکولی(バルクィー)」カリフラワーは「گوبھی(ゴビ―)」です。

バングラデシュ
ブロッコリー 情報

バングラデシュのブロッコリー
バングラデシュで利用されているベンガル語でブロッコリーは「ব্রকলি(ブローコリ)」カリフラワーは「ফুলকপি(フールコピ」です。

栽培される日本の品種
バングラデシュも多くのブロッコリーを生産しており、種子を海外(主に中国)から多く輸入しています。日本で品種改良されたブロッコリーもバングラデシュで生産されており、マーケットで購入する事が可能です。

バングラデシュのブロッコリー生産地
主に中西部の「Manirampur Upazila (マニランプール)」で国内で生産される多くのブロッコリーが栽培されています。

アルジェリア
ブロッコリー 情報

アルジェリアのブロッコリー
アルジェリアで利用されているアラビア語でブロッコリーは「بروكلي(ブローコリ)」カリフラワーは「قرنبيط(カルナビート」です。

ブロッコリーは「干ばつ」に弱い
ブロッコリーの栽培には多くの水が必要です。アルジェリアなど水が少ない地域では栽培が難しく、「灌漑設備」が必要になります。

点滴灌漑って何?
点滴の様に水を与える灌漑農業(人工的に水を加える)です。主に水を節約する必要(または水量をコントロールする必要がある場合など)がある地域で利用されていますが、ある程度の設備投資が必要がります。日本でも多くの農家が取り入れています。

点滴灌漑が設置できない場合は?
水が多く利用できる場合は「畝間灌漑」という方法があります。畑に畝を作り、溝に水を流す方法です。

水が多すぎてもダメ
また、水が多すぎても根腐れなどをおこします。かなり土壌が湿っている場合では2~3日の間に根腐れを起こす可能性があり、ブロッコリー・カリフラワーの栽培は「点滴灌漑」が良いとされています。

フランス
ブロッコリー 情報

フランスのブロッコリー
フランス語でブロッコリーは「brocoli(ブローコリ)」カリフラワーは「choufleur(シューフラー」です。

フランスのブロッコリー生産地
国内で生産されるブロッコリーの80%以上が西部の「ブルターニュ地方」で生産されています。

フランスのブロッコリーの歴史
「Catherine de Médicis(カトリーヌ・ド・メディシス)」によってフランスに紹介されたのが起源とされています。カトリーヌはフランス王アンリ二世の妃で、イタリアのフィレンツェの君主の娘になります。彼女がフランスでブロッコリーを利用した料理を紹介し、限定的に広まりました。

日本
ブロッコリー 情報

日本の主なブロッコリー生産地
日本では北海道・愛知県・香川県の順でブロッコリーの生産量が多くなっています。

まとめ

中国・インドの生産量が多い
中国・インドは日本の約50倍近くのブロッコリーを生産しています。「ただ人口が多い」だけではなく、冷凍食品などに利用され、世界中で消費されています。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考

FAO, FAOSTAT. "Crops and livestock products - Cauliflowers and broccoli, Production (t)" (English) 1961-2022年. ©FAO 2024. 2023年07月01日閲覧。
FAOの利用規則はこちら (English) です。


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