韓国のインスタントラーメンの人気が上昇
「インスタントラーメン」の消費量はとくに「アジア圏」で多く、消費量が年々増加する国も多く存在します。とくに韓国のインスタントラーメンの人気が上昇しており、世界中で購入する事が可能です。
インスタントラーメンはどの国がどれくらい消費しているのでしょうか?
世界のインスタントラーメン
消費量ランキング
世界のインスタントラーメンの消費量
世界一位 ベトナム
世界二位 韓国
世界三位 タイ
インスタントラーメン 消費量ランキング
Instant noodle
consumption (per capita)
| 1人あたり 供給量 (食) 2023年 |
|
|---|---|
| ベトナム | 82.24 |
| 大韓民国 | 78.02 |
| タイ | 55.01 |
| インドネシア | 52.39 |
| ネパール | 50.81 |
| マレーシア | 47.80 |
| 日本 | 47.37 |
| 台湾 | 38.04 |
| フィリピン | 37.41 |
| 中国/香港 | 29.61 |
| カンボジア | 24.79 |
| シンガポール | 21.61 |
| ニュージーランド | 21.04 |
| グアテマラ | 19.35 |
| オーストラリア | 18.91 |
| カザフスタン | 15.30 |
| ロシア | 15.23 |
| 米国 | 15.00 |
| 世界 | 14.95 |
| ミャンマー | 14.11 |
| サウジアラビア | 14.07 |
| ナイジェリア | 13.32 |
| メキシコ | 12.07 |
| ブラジル | 11.78 |
| エジプト | 9.58 |
| ウクライナ (2021年) | 9.53 |
| 南アフリカ | 9.43 |
| ポーランド | 9.26 |
| スリランカ | 9.14 |
| スウェーデン | 7.54 |
| セルビア | 6.99 |
| チェコ共和国 | 6.67 |
| ウズベキスタン | 6.26 |
| インド | 6.08 |
| 英国 | 6.05 |
| ペルー | 5.24 |
| カナダ | 5.16 |
| デンマーク | 5.08 |
| トルコ | 5.01 |
| ドイツ | 4.68 |
| オランダ | 4.54 |
| ハンガリー | 3.94 |
| フィンランド | 3.61 |
| チリ | 3.06 |
| ケニア | 2.90 |
| ベルギー | 2.57 |
| スイス | 2.27 |
| バングラデシュ | 1.97 |
| コスタリカ | 1.92 |
| フランス | 1.70 |
| スペイン | 1.68 |
| エチオピア | 1.19 |
| パキスタン | 1.04 |
| コロンビア | 0.96 |
| イタリア | 0.85 |
| イラン | 0.78 |
| アルゼンチン | 0.22 |
各国のインスタントラーメン
情報
日本発祥のインスタントラーメン
インスタントラーメンは日本発祥です。1958年に「日清食品」が「チキンラーメン」を発売し、日本で販売された最初のインスタントラーメンになります。
瞬間油熱乾燥法?
高温の油で揚げる事で麺の中の水分を取り除く「瞬間油熱乾燥法」という方法で乾燥麺を作ります。
インスタントラーメンは誰が発明したの?
台湾ルーツを有する東明商行の「張国文(ちょうこうぶん)」、大和通商の「陳栄泰(チンロンタイ)」、日清食品の「安藤百福」の3人が特許を申請しています。
3人とも台湾にルーツも持つ人達ですが、インスタントラーメンは日本で生まれました。
台湾でインスタントラーメンが売れなかった
日本で販売数が伸び、海外進出を果たしたインスタントラーメンは1968年から台湾で販売されましたが、あまり売れませんでした。日本で好まれる味と台湾で好まれる味は大きく異なり、模倣品が多く出回っていた台湾では現地のインスタントラーメンの人気が高く、日本のインスタントラーメンは2000年代に撤退しています。
韓国
インスタントラーメン
情報
韓国のインスタントラーメン
韓国語でラーメンは「라면(ラミョン)」、カップラーメンは「컵라면(コムナミョン)」です。
世界で人気!韓国のインスタントラーメン
韓国で多く販売される「辛みの強いインスタントラーメン」が世界的にヒットしています。日本でも販売されている「辛ラーメン」は世界中で販売されており、ヨーロッパなどでも購入する事が可能です。
インスタやTikTokなどで流行
「먹방(モクバン):大食いビデオ」などで辛いインスタントラーメンを食べる動画なども多く、日本や世界中でモクバンを通して影響を受け、ヨーロッパでもポップで飾られたアジア風の販売店が登場しています。
病みつきになる韓国の味
「辛ラーメン」は飛び跳ねる程の辛さがありますが、麺はモチモチであり、病みつきになるインスタントラーメンの一つです。国内のインスタントラーメンの消費量は世界一であり、日常的に消費される食べ物の一つです。
ネパール
インスタントラーメン 情報
ネパールのインスタントラーメン
ネパール語でインスタントラーメンは「चाउचाउ(ツァウツァウ)」です。
ネパールのインスタントラーメン
非常に多くのインスタントラーメンを消費する国であり、お湯で戻さず「菓子」として食べるのも一般的です。そのため、「味付きされた茶色い麺」のインスタントラーメンもよく見かけます。
インスタントラーメンの食べ方
「焼きそば」のように汁を切る食べ方が一般的です。また、インスタントラーメンに様々な具を入れた「チャットパット」という料理がよく露天などで販売されています。
タイ
インスタントラーメン 情報
タイのインスタントラーメン
タイ語でインスタントラーメンは「บะหมี่กึ่งสำเร็จรูป(バミー グン サムレット ループ)」です。
タイのインスタントラーメン
「プレジデントフーズ」が販売するインスタントラーメン「MAMA」が国内50%を超えるシェアを確保しており「バングラデシュ」「ミャンマー」「カンボジア」「ハンガリー」の工場で多くのインスタントラーメンを生産しています。
タイのインスタントラーメンの特徴
「辛味」「酸味」の強い味が好まれる傾向があり、販売されている多くのインスタントラーメンに絡み成分が含まれています。米麺を利用したインスタントラーメンも多く存在し、日本では見かける事が少ない「イェン・ター・フォー:魚、野菜、血などを加えた豆腐」などのインスタントラーメンも販売されています。
インドネシア
インスタントラーメン 情報
インドネシアのインスタントラーメン
インドネシア語でインスタントラーメンは「Mie instan(ミーインスタン)」です。
インドネシアのインスタントラーメン
人口2億7千万人を超えるインドネシアのインスタントラーメンの消費量は非常に多く、その中でも「インドフード」から販売されている「Indomie(インドミー)」が人気です。
インドミーは世界90ヶ国以上で販売されるインスタントラーメンであり、アフリカ諸国でも多く販売されています。インドネシア国内では日本円で2,500~3,700ルピア(日本円で25円~35円程度)で購入する事が可能であり、日常的に消費される食品の一つです。
価格は世界中で大きく異なり、日本では1パッケージで100円程度、アメリカでは1.2ドル(180円程度)などで販売されています。
日本
インスタントラーメン 情報
日本のインスタントラーメン
国内は「日清食品HD」が販売する「カップヌードル」が一番売れているカップラーメンです。日清食品HDが販売するカップラーメンは70~80年代に世界で販売が開始され、現在では世界中で購入することが可能です。
姿を変える日本のインスタントラーメン
「エースコック」は「ベトナム」「タイ」などの工場でインスタントラーメンを生産しています。現地向けに開発された「Hao Hao(ㇵオハオ)」はヒットし、ヨーロッパでも販売されています。
マレーシア
インスタントラーメン 情報
マレーシアのインスタントラーメン
マレー語でインスタントラーメンは「Mi segra(ミーセグラ)」です。
マレーシアのインスタントラーメン
マレーシアはインドネシアの食品会社の「インドフード」から販売されている「Indomie(インドミー)」が人気です。日系のインスタントラーメンも人気がありますが、値段が高く、国内で流通しているインスタントラーメンと比べ3倍から4倍の価格です。
イスラム教徒が食べる食品「ハラール食」
「マレーシア」「インドネシア」はイスラム教を主体とする国であり、イスラム教徒が食べる事ができる「ハラール食」のみを消費します。インスタントラーメンも例外なく該当し、ハラール認定を受けたインスタントラーメンが多く販売されています。
油などにも注意が必要
ハラールに認定されていない「動物性の油」や、非ハラール食品を扱うキッチンとは別のキッチンを使う必要などがあり、注意が必要です。
フィリピン
インスタントラーメン 情報
フィリピンのインスタントラーメン
フィリピンで利用されるタガログ語でインスタントラーメンは「Instant pansit(インスタントパンシット)」です。
フィリピンのインスタントラーメン
フィリピンで一番人気のあるインスタントラーメンは「Monde Nissin(モンデニッシン)」が販売する「Lucky Me(ラッキーミー)」です。ラッキーミーの販売が開始されたのは1991年であり、現在は様々な味のインスタントラーメンを販売しています。
日本の「日清食品HD」が販売する「カップヌードル」も人気があり、フィリピン国内で販売されるオリジナルフレーバーなどが存在しています。
コロナ過で「ダイアベティス」の増加
フィリピンの主食は「米」であり、日常的に多くの米を消費します。コロナ過で外出を控える人が増加し、「米」の消費が更に増加し、「ダイアベティス:糖尿病」に罹る人が増加しました。「インスタントラーメンをおかずに米を消費する」などの貧困層が多く、貧困層のダイアベティスが国内で問題になっています。
中国
インスタントラーメン 情報
中国のインスタントラーメン
中国語でインスタントラーメンは「方便面(ファンビェンメェン)」です。
中国のインスタントラーメン
中国は台湾の食品会社「康師傅」が中国国内で大きなインスタントラーメンのシェアを獲得しています。
国内は原料の高騰化やインスタントラーメン離れが加速しており、売り上げが減少しています。背景に豊かさになった人が「刺激の強い食べ物」を求めるようになった事などが要因と言われており、今後も国内でインスタントラーメンの消費量が減少する可能性があります。
サウジアラビア
インスタントラーメン 情報
サウジアラビアのインスタントラーメン
サウジアラビアで利用されるアラビア語でインスタントラーメンは「المعكرونة الفورية(アルマッカルナアルファ―リアト)」です。
サウジアラビアのインスタントラーメン
「インドフード」から販売されている「Indomie(インドミー)」を生産する工場が「ジッダ」「ダンマーム」に存在します。サウジアラビアはイスラム教を主体とする国であり、ハラールフードとして多く販売されるインドミーは国内で一番人気のあるインスタントラーメンです。
まとめ
インスタントラーメンの消費はアジア圏が多い
インスタントラーメンの販売が開始されて約60年、様々な味が登場し、さまざまな宗教に合うインスタントラーメンが開発、販売されています。アジア圏でメジャーな食べ物ですが、ヨーロッパの消費量はアジア圏と比べると低く、それほど消費されていません。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考
WINA World Instant Noodles Association. "Demand Ranking" (English) 2024年. © 2021 World Instant Noodles Association. 2021年06月02日閲覧。
WINAの利用規則はこちら (English) です。
サムネイル:Pixabay
ライセンスに関してはこちら (English) をご覧ください。