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各国のユニークな朝ごはんを試してみよう!:世界の珍しい朝食

甘いものが多い?
世界の変な朝食

朝食は一日の始まりを彩る大切な食事です。しかし、国や地域によってそのスタイルやメニューは大きく異なります。この記事では、世界のユニークで興味深い朝食文化を紹介します。あなたの次の旅行や食体験の参考にしてください!

ブレイクファスト(朝食)とは?
ブレイクファストとは「Break:壊す・Fast:断食」の意味です。「イスラム教」「ユダヤ教」「キリスト教」は断食期間を有しており、日常的に行なわれる行事の一つです。

古代英語では
「Morgenmete:morgen(朝)+ mete(食物)」

と呼ばれていましたが、時代と共に
「desjunare:断食を破るの意」
「dinner(ディナー):断食後の食事の意」

に変化し、15世紀を過ぎるとディナーから英語の
「Breakfast(ブレイクファスト)」

に置き換わりました。

キリスト教にも断食がある
キリスト教の断食は40日間続く事が多く、宗派により200日/年間も続く宗教も存在します。宗教によっては「土曜日の夜~日曜日のミサまでが断食期間」であり、ミサで聖体(ぶどう酒に浸したパン)を食べます。

断食が日常的に行なわれる宗教ではブレイクファストが頻繁に使われる言葉である事が理解できます。

朝食は一般的では無かった
中世は日本を含め朝食を消費する国は少なく「昼食」「夜食」で構成され、ヨーロッパでは子供・労働者・病人・老人など栄養が必要な者に朝食が与えるなど「貧しい印象」がありました。

13世紀になると少しずつ朝食が消費されるようになり、15世紀に朝食が一般化します。16世紀になり、東ヨーロッパでは現在も一般的にホテルで用意される「コンチネンタル・ブレイクファスト」が登場します。

産業革命、イギリスは労働時間が伸び、エネルギーが必要になります。朝からボリュームのある朝食が好まれ「フル・ブレイクファスト」が登場します。

フルブレイクファストは現在の多くのホテルで一般的に見られる朝食の構成であり「パン」「ポリッジ(粥)」「卵料理」「肉料理(ソーセージ・ハムなど)」「豆料理」「トマトなどの野菜」「ジャム」「コーヒー・紅茶」などになります。

日本では労働が増加した江戸時代に朝食が消費されるようになり、一般化します。

労働時間の増加と共に朝食が消費されるようになりました。

奇妙な朝食も・・・
世界には伝統的に食べられる食事も多く存在し、それらが朝食のメニューとして登場する事も多くなります。

世界ではどのような奇妙な朝食が存在するのでしょうか?

イギリス
血のソーセージ
ブラック・プディング

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血を混ぜたソーセージ「ブラック・プディング」
「(Black Pudding(ブラックプディング)」は産業革命後、ボリューミ―な朝食が消費されるようになった「イギリス」「アイルランド」では、血を混ぜたソーセージがフル・ブレックファストのメニューの一つとして提供されるようになりました。ブラック・プディングはひき肉、ハーブ、小麦や大麦をケーシング(ソーセージの皮)に詰めた料理です。紀元前から存在する伝統料理であり、現在でもヨーロッパでは一般的な料理です。「サラミ」になっている物も多く、濃厚な味わいがあります。

宗教的にタブーな地域も多い
ソーセージは豚肉を利用する事が多く、イスラム教やユダヤ教では「Haram(ハラム):食べられない食べ物」に該当します。また、血もハラムに該当するため、宗教上食べられない国が多く存在します。

日本の「穢(けがれ)」文化
仏教・神道には「穢(けがれ)」という概念があり、「血」が穢れに該当します。そのため、血を利用した料理は「気持ち悪い」と感じる人が多く、避けられる傾向があるため、日本で消費される事は限定的です。

「血抜き」をおこなわない国もある
モンゴルやロシアの一部では、肉を食べる際に血抜きを行わないことが一般的です。これはモンゴルの遊牧民文化や自然環境、伝統的な調理法に由来しています。

なぜ血抜きをおこなわないの?
モンゴルやロシアの遊牧民は、動物を食材として無駄なく利用することを重視してきました。血を捨てることはもったいないとされ、肉だけでなく血や内臓も重要な栄養源と考えられています。血抜きをおこなわない地域は「寒冷地」に多く、血には鉄分やタンパク質が豊富に含まれており、体を温める効果も期待できます。そのため、血を抜かずに調理することで、寒さに適応した食文化が育まれました。

オランダ
チョコチップトースト
ハーゲルスラック

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*写真はイメージです

チョコチップトースト「 ハーゲルスラック」
「 Hagelslag(ハーゲルスラック)」はバターを塗ったトーストの上に「チョコチップ」を乗せたオランダの伝統的な朝食の一つです。このトーストはオランダのチョコチップメーカーが1910年代に発明したとされ、100年以上の歴史があるトーストです。「ブラジル」「ベルギー」「インドネシア」でも消費されるメニューであり、日本の「ふりかけ」のように利用されます。

年間の消費量は1,400万トン
オランダでは年間チョコチップが1,400万トン消費されており、一人当たりの人口で換算すると約79kg/年消費されている計算になります。

トーストはラテン語
トーストはラテン語のtorrere(燃やす)が語源であり、古来から少し古くなったパンを食べやすくするための調理法だったとされています。

オランダのシンプルな朝食
オランダの朝食は、一般的に簡単で時間がかからないものが多いです。パン、バター、コーヒーが基本で、料理をする必要がないものが好まれます。

キャラメルが挟まった薄いワッフル
「ストロープワッフル」

オランダの伝統的なお菓子で、薄く焼き上げた2枚のワッフル生地の間に甘いキャラメルシロップが挟まれた一品です。オランダでは朝食に取り入れることも珍しくなく、コーヒーと一緒に楽しむのが一般的です。

ストロープワッフルの起源は、18世紀末から19世紀初頭のオランダの「Gouda(ゴーダ)」という町に遡ります。この地でパン職人が、パンくずや残りの生地を使って作ったのが始まりとされています。これにキャラメルシロップを挟んで販売したところ、庶民のお菓子として人気を集めました。

ピンダカース(ピーナッツバター)
「Pindakaas(ピンダカース:ピーナッツバター)」は、ピーナッツバターの事であり、オランダの朝食には欠かせない物です。ピンダカースとハーゲルスラフを組み合わせるのも一般的です。

ロシア
蕎麦と牛乳
カーシャ

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ロシアの朝食の定番!
粥の「Каша(カーシャ)」
カーシャは(粥)の事で、原料に関わらず粥っぽい見た目、作り方の料理をすべてカーシャと呼びます。原料は「米」「蕎麦の実」「大麦」「小麦」「米」などで、「ソルガム」「クスクス」などもカーシャと呼ばれます。

ロシアは「牛乳」を加える
ロシアは「乳製品」を多く利用する国であり、日常的に消費されます。カーシャに牛乳を加えられる事が多く、蕎麦粥も牛乳で作られます。また、「バター」も加えられます。

非常に多いロシアの主食
ロシア人に主食を聞くと「ジャガイモ」と答える人がほとんどであり、日常的に消費される食品です。しかし、ロシア国内では主食と呼べる食品が非常に多く、様々な主食が消費されます。

「Блины(ブリヌイ)」
ロシアの「パンケーキ」の事で、サワークリームを乗せて食べます。勿論、蜂蜜やジャムとも一緒に食べますが、キャビア、イクラ、サーモンも好まれます。

「Творог(トゥヴァローク)」
カッテージチーズです。ロシアのカッテージチーズは「生クリーム」のように利用され、菓子パンなどに入れられます。

トゥヴァロークにサワークリームをかけて食べます。慣れると美味しいですよ!(5年ぐらいで慣れます)

ドイツ
パイナップルを載せたトースト
トースト・ハワイ

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トーストをドイツに広めた
「Toast Hawaii(トースト・ハワイ)」
ドイツにトースト用のパンが登場したのは戦後です。しかし、パンを主食の一つとして消費するドイツではトーストの食べる理由が無く、普及しませんでした。トーストが一般的に普及したのはテレビ番組がきっかけであり、缶詰を利用した「スパム・サンドウィッチ」を改変した「トースト・ハワイ」を紹介しました。

トースト・ハワイの普及
トースト・ハワイが紹介されると次第にトーストが普及し、60~80年代に流行します。今では一般的な朝食メニューとして受け入れられ、現在はドイツ原産の料理として世界に知られています。

トースト・ハワイの定義
トーストに「ハム」「パイナップル」「チーズ」を載せ焼きます。伝統的にはパイナップルの穴のところにカクテル漬けされたサクランボを乗せますが、用意されていない事が多く、利用されない事も多くなります。

 「Weißwurst(ヴァイスヴルスト)」
バイエルン地方でよく消費される白ソーセージ「Weißwurst(ヴァイスヴルスト)」は甘いマスタードを添え、プレッツェルと一緒に食べるのが伝統的なスタイルです。

北の南で食文化が異なる
南部のバイエルン地方では、ソーセージが朝食に食べられますが。北部では魚(ニシン酢漬けが多い)を使ったメニューが多いです。ニシンはバルト海の名産であり、ポーランド、リトアニア、ラトビア、エストニア、北欧でも良く食べられます。

ベルリンから東と西で大きく食文化が変化します。

フランス
毎日が同じメニュー
クロワッサン

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毎日消費!フランスのクロワッサン
フランスの朝食は毎日同じメニューを提供する事が多く「クロワッサン」が人気です。クロワッサンと共に「ジャム」「コーヒー」が提供され、フランスを訪れている観光客が全ての人が同じ朝食のを食べている風景を見かけます。

クロワッサンを自宅で作る人は少なく、基本的に「ベーカリー」で購入します。バケット(フランスパン)は価格が1ユーロ以下に抑えられており、バケットに関する様々な法律が存在します。

良いクロワッサンの見分け方
甘みより塩味が強く、焦げ目があり、脂っこいクロワッサンが良いとされます。また、三日月が曲がっているものは「マーガリン」「ショートニング」が利用されている可能性があります。

正しい発音は「コワソン」
クロワッサンの発音は「コワソン」または「クワソン」が近く、英語圏でも「コワソン」と発音します。しかし、実際は「ロシア語」「ポルトガル語」「スウェーデン語」「クロアチア語」などでは日本語の様に「クロワッサン」と呼ばれる事が多く、両方覚える必要があります。

朝食は調理しない
フランス人にとって、朝食は長く取るものではなく、サクッと済ませるのが一般的です。仕事前や学校前に軽く食べるだけで、昼食やディナーが食事の中心となっています。

パンを切り、バターやジャムを塗り、飲み物を用意する。この簡素さが「フランス流の朝食」の魅力です。

ラトビア
ニシンの塩漬け

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バルト海の近辺の定番朝食メニュー
「ロシア」「ヨーロッパ」「東欧」「北欧」などで朝食のメニューとして一般的に消費されるメニューです。バルト海は「ニシン」が有名であり、ラトビアではニシンの塩漬けが「ジャガイモ」「サワークリーム」などが共に消費されます。

「シュールストレミング」もニシンの塩漬け
「スウェーデン」の伝統料理「Surströmming(シュールストレミング)」もバルト海でとれたニシンが利用されます。「世界一臭い食べ物」として有名であり、日本でもネタとして扱われる事が多いですが立派な食品であり、ニシンの塩漬けは朝食のメニューとして一般的に登場します。

塩漬けが多く、生で販売される魚は限定的です。

北海道の伝統料理
江戸後期、北海道の「小樽」などでニシン漁が盛んにおこなわれ「ニシンの漬け」などが郷土料理として有名です。ニシン漬けは「干物」にした身欠きニシンが利用され、冬に食べられる料理です。

「Kama(カーマ)」
カーマは、ラトビアの伝統的な粉末状の食材で、大麦やライ麦、エンドウ豆を挽いて作られます。ヨーグルトや牛乳に混ぜて食べるのがら一般的であり、朝食のメニューの一つとして人気です。

米国
トウモロコシ粥
コーン・グリッツ

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トウモロコシ粥「Corn grits:コーングリッツ」
「コーン・グリッツ」はトウモロコシを挽いて作られる穀粒であり、通常、粥のように消費されます。アメリカの「南部」で消費される事が多く、ロシアの「カーシャ」同様に「チーズ」「牛乳」「バター」などが加えられます。

粥の歴史
粥は旧石器時代から作られる料理であり、北ヨーロッパでは主食として消費されていました。古くから大麦やオート麦が粥の原料として利用され、時代と共に暖かい穀物をボウルに入れて食べるようになりました。

トウモロコシを利用した粥料理は非常に多い
トウモコロシを生産する国は非常に多く、世界中にトウモロコシを利用した粥料理が存在します。日本のトウモロコシの生産量は限定的であり、主に海外から輸入しています。

甘味と塩味の融合
アメリカの朝食では、パンケーキやワッフルにシロップをたっぷりとかけながら、ベーコンやソーセージといった塩味の食品を同時に楽しむスタイルが一般的です。この甘味と塩味の組み合わせが奇妙と思われることがあります。

チキン・アンド・ワッフル
「chicken and waffles(チキン・アンド・ワッフル)」は甘いワッフルの上にカリカリのフライドチキンを乗せ、そこにメープルシロップをたっぷりとかけた料理です。南部のソウルフードとして有名で、甘味と塩味の絶妙なバランスが特徴です。

ビスケット&グレイビー
「Biscuits and gravy(ビスケット&グレイビー)」は、日本でいうクッキーとは異なり、サクサクしたパンのような食べ物です。このビスケットにソーセージやミルクを使った濃厚なグレイビーソースをたっぷりかけた料理です。

メキシコ
牛の胃袋のスープ
メヌード

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「Menudo(メヌード)」牛の胃袋のスープ
メキシコで「牛の胃袋」を利用したスープであり「トウガラシ」が多く加えらるため赤い色をしています。北東部の「ソノラ州」「シナロア州」などではトウガラシが加えられず、白いスープのメヌードが提供されます。

定番の朝食として
メヌードは「二日酔いの特効薬」として信じられており、朝食に提供される事が多くなります。実際に効果があるかわかっておらず、迷信として多くの人に信じられています。

頭痛などに効果がある
「トウガラシ」が加えられる事が多く、トウガラシに含まれる「カプサイシン」を摂取する事により脳内物質「エンドルフィン」が放出され、頭痛が緩和されます。

「Mole Poblano(モーレ・ポブラーノ)」
「Mole Poblano(モーレ・ポブラーノ)」は、メキシコ料理の中でも特に有名で、複雑で風味豊かなソースです。ポブラーノ地方(特にプエブラ州)で発祥したため、その名前が付けられました。チリ、チョコレート、スパイス、ナッツ、トマトを混ぜたソースで肉料理などに利用されます。

「atole(アートレ)」
温かいトウモロコシの飲み物で、朝食のメニューの一つとして人気があります。シナモンやバニラ、砂糖で甘みを加えて作ることが一般的です。

香港
発酵した卵
ピータン

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「皮蛋粥(ピータン)」とは?
ピータンは日本でも良く知られた料理であり、日本でも食する事が可能な料理です。アヒルの卵・鶏卵・ウズラの卵に石炭、木炭を混ぜた粘土を塗り付け、2ヵ月の間、冷暗所で保管する事でピータンが出来上がります。

粥などに加えられる
「皮蛋痩肉粥(ピータンと豚肉の粥)」は香港の伝統料理の一つであり、主に朝食として提供されます。

匂いがキツイため苦手な人も
ピータンは熟成過程で「アンモニア」「硫化水素」が生じるため、強い刺激臭を有します。臭いがきついため、苦手な人も多く、好みがわかれる食材の一つです。

「香港奶茶(香港式ミルクティー)」
香港の朝食には欠かせない飲み物が、香港式ミルクティーです。濃い紅茶に甘い練乳を加えた飲み物で、カフェで軽い朝食と一緒に楽しむことが一般的です。見た目は一見普通の紅茶ですが、甘さと濃さが独特であり、一度飲むとクセになります。

「西多士(サイドシー)」
香港式フレンチトーストです。卵にトーストをくぐらせ、外側はカリカリ、内側はふわっと焼き上げるのが特徴です。上にピーナッツバターやコンデンスミルク、バターなどをたっぷりかけて食べます。

「煎餅(チョンビン)」
「煎餅(チョンビン)」は、薄い生地に卵、ネギ、スパイシーなソースなどを挟んだものです。外側はカリカリで、中身はしっとりしており、朝食として好まれます。中国本土からの影響もありますが、香港では独自のアレンジが加えられています。

日本
発酵した大豆
納豆

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日本を代表する変な朝食「納豆」
納豆は日本を代表する朝食のメニューですが、外国からは「ゲテモノ料理」として扱われる事もある食材であり、観光客がネタとして扱う事もあります。近年、栄養価が高い発酵食品として認知されてきており、健康志向が高い外国人から注目を集めています。

外国でも購入可能
「アメリカ」「イギリス」「ドイツ」「ブラジル」などの日系の食品を扱うスーパーで販売されています。冷凍食品として販売されているため、日本で販売されている物に比べ品質が劣りますが、海外でも知名度が上昇してきています。知名度が上昇していますが、購入できる国は限られています。道具と材料があれば自分でも作る事が可能であり、海外で納豆作りに挑戦する人も存在します。

2024年からは東欧のアジア系のスーパーで見かけます。

朝食の定番焼き魚」も変
焼き魚は「ディナー」のメニューであり、日本の朝食メニュー「焼きシャケ」は海外から見ると変な朝食の一つです。

シンガポール
ココナッツミルクのトースト
カヤ・トースト

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ココナッツのジャムを乗せたトースト
「Kaya Toast」
「ココナッツミルク」「卵」「ヤシ糖」「パンダン・リーフ」を混ぜた「カヤ・ジャム」をトーストに塗った食べ物であり、シンガポール以外に「マレーシア」でも好まれる朝食のメニューです。とくに変わった料理ではありませんが、現在も「ココナッツはエキゾチックな食材」と考える人が多く、苦手な人も多く存在します。

専門的にカヤ・トーストを扱うカフェも
カヤ・トーストはシンガポールで非常に人気があるメニューであり、朝食以外にも頻繁に消費されるメニューの一つです。日本でもカヤ・トーストを専門的に扱うカフェも登場しており、人気が上昇しています。

「Laksa(ラクサ)」
ラクサは、シンガポールでは朝食としてもよく食べられるピリ辛のヌードルスープです。ココナッツミルクとカレーペーストがベースのスープに、米麺や卵麺、エビやチキンをトッピングします。辛さが特徴的で、食欲を刺激するため、朝からしっかり食べたい人におすすめの朝食です。

「Teh C(テ シー)」
シンガポール、マレーシアのお茶の定番です。練乳が加えられたミルクティーであり、Cは無糖練乳入りと言う意味になります。

通常、砂糖を加えて飲みます。

「kopitiam(コピティアム:コーヒーショップ、喫茶店の意)」の朝の定番メニューであり、カヤ・トーストなどと共に注文されます。

インド
米・豆を発酵させたパン
ドグラ

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米粉や豆粉を発酵させた蒸しパン
「ढोकला(ドグラ)」
米粉や豆を挽いた粉(ヒヨコマメ・キマメなど)に水を加えて発酵させ蒸したパンであり、多くのスパイスが加えられます。インド国内で非常に人気がある朝食であり、屋台などで販売される事が多くなります。

スパイシーな蒸しパン
ドグラは「トウガラシ」「マスタード」「カレーの葉」などがスパイスに利用され「スパイシー」な味付けになっています。そこに「細かくしたココナッツ」「コリアンダー」「चटनी(チャトゥニー)」と呼ばれる香辛料と共に消費されます。「砂糖」などで甘く味付けされているドグラも存在します。

「Poha(ポファ)」
ポファは、インドの中部や西部で人気のある朝食で、平たくつぶした米を乾燥させたものです。水でふやかし、スパイス(クミン、マスタードシード、ターメリックなど)と一緒に炒めます。ピーナッツやコリアンダー、レモンを加え、さっぱりした味わいにするのが特徴です。地域によっては砂糖を少し加えることもあります。

マレーシア
ウツボカズラ飯
レマン・プリク・ケラ

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食虫植物の「ウツボカズラ」に米を入れた料理
「Lemang Periuk Kera(レマン・プリク・ケラ)」は食虫植物の「ウツボカズラ」の中にココナッツで煮た米を詰めたマレーシア料理であり、ラマダン(断食期間)の終了を祝う祭り「イード・アル=フィトル」や伝統行事の際に提供される料理です。

レマン・プリク・ケラはボルネオ島の部族の中で消費されてきた料理であり、部族によって若干作り方が異なりますが「もち米」をウツボカズラに入れて蒸すという料理です。炊き上げった米はウツボカズラのエキスを吸い、酸味がある味になり、粘り気がある米が出来上がります。

現在はウツボカズラの乱獲により生態系が崩れる可能性があると考える人が増加しており、将来的に販売が停止される可能性があります。

「Roti canai(ロティチャナイ)」
薄いパンケーキのような生地を焼いたもので、カレーやダル(豆のスープ)をつけて食べます。カレーだけではなく、卵、魚、野菜や果物も乗せられ、売店などで販売されています。

まとめ

簡単なメニューが多い
産業革命後、朝食を食べる事が当たり前になり、様々な朝食が誕生しましたが、忙しい朝に時間をかける人は少なく、朝食のメニューは「簡単な料理」を提供する家庭が多くなります。

また、世界的に「コーヒー」が飲まれるようになり、コーヒーに合う食事が提供される事が多くなります。日本でも洋食が一般化しており、伝統的な朝食を提供する家庭は減少してきています。

健康志向のさらなる高まり
世界的に健康志向が高まっており、ヘルシーな食事を好む人が増加しています。ビーガンも増加しており、ヘルシーで栄養価の高い朝食が人気を集めるかもしれません。


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。


参考

fumib.net. "各国のユニークな朝ごはんを試してみよう!:世界の珍しい朝食" 2023年2月27日作成。 ©fumib.net. 2024年12月12日最終更新。

サムネイル:Pixabay
ライセンスに関してはこちら (English) をご覧ください。

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