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世界のカシューナッツ 生産量ランキング

カシューナッツの語源は南米に住む先住民トゥピ族の「アカジュ」という言葉からきていて、意味は「ナッツ」です。カシューナッツの殻は皮膚の炎症を起こすため、殻付きの物は売られていません。

世界ではどの国がどれくらいカシューナッツを生産しているのでしょうか?

世界のカシューナッツ 生産量ランキング


世界のカシューナッツの生産量
世界一位 コートジボアール
世界二位 インド
世界三位 ベトナム


世界のカシューナッツ 生産量ランキング
Cashew nuts with shell - Production (tonnes/year)

生産量
(トン)
(t)
2020年
世界7,101,967
1コートジボワール
(Ivory Coast)
806,434
2インド
(India)
772,779
3ベトナム
(Vietnam)
348,504
4ブルンジ
(Burundi)
300,910
5フィリピン
(Philippines)
255,915
6タンザニア
(Tanzania)
232,681
7ベナン
(Benin)
190,000
8マリ
(Mali)
173,207
9ブルキナファソ
(Burkina Faso)
162,105
10ギニアビサウ
(Guinea-Bissau)
160,630
11ブラジル
(Brazil)
139,921
12インドネシア
(Indonesia)
131,872
13モザンビーク
(Mozambique)
128,225
14ナイジェリア
(Nigeria)
98,809
15ガーナ
(Ghana)
82,420
16スリランカ
(Sri Lanka)
33,655
17タイ
(Thailand)
24,320
18ギニア
(Guinea)
20,856
19マレーシア
(Malaysia)
16,148
20ケニア
(Kenya)
12,668
21セネガル
(Senegal)
8,750
22トーゴ
(Togo)
8,111
23マダガスカル
(Madagascar)
7,199
24コロンビア
(Colombia)
4,443
25メキシコ
(Mexico)
4,077
26ペルー
(Peru)
3,670
27ガンビア
(Gambia)
2,767
28ホンジュラス
(Honduras)
2,094
29アンゴラ
(Angola)
2,033
30ミャンマー
(Myanmar)
1,482
31エルサルバドル
(El Salvador)
936
32ドミニカ共和国
(Dominican
Republic)
658
33中国
(China)
230
34マラウイ
(Malawi)
215
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2020年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO


各国のカシューナッツ 生産量


カシューナッツの重さ・エネルギー

カシューナッツは一粒約1.5gで、エネルギーは約10Kcalになります。


カシューナッツは実をつける

カシューナッツは「パプリカ」のような実を付けます。カシュ―アップルは食べる事が可能で、カシューナッツを栽培している国では食用として利用されています。リンゴの様な香りがするため、「カシュ―アップル」と言われています。


可食部は種の中の「仁」

ナッツの多くは種の中の「仁」という部分が可食部になります。「アーモンド」「クルミ」も同じで、種を食べている訳ではありません。

コートジボアールのカシューナッツ 生産量


2020年にコートジボアールはカシューナッツを806,434トン生産しています。

世界で生産されるカシューナッツの11.35%がコートジボアールで生産されています。

カシューナッツはコートジボアールで利用されているフランス語で「Noix de cajou(ヌワ・デ・カシュー)」です。


爆発的に生産量が増加

コートジボアールのカシューナッツ生産は爆発的に増加していています。

「綿花」「カカオ」より単価の高いカシューナッツは「金のなる木」と呼ばれ、多くの農家がカシューナッツ栽培に転向し、生活を改善しています
。カシューナッツはコートジボアールで多く輸出されているカカオ豆・ゴムを超え輸出が多様化しており、多くの経済効果をもたらしています。国内にカシューナッツを加工する工場は少なく、現在カシューナッツの加工品の輸出が少ない状態です。今後、加工場などが建設され、加工品などが増加すると思われます。


カシューナッツの収穫期

コートジボアールのカシューナッツは2月~月までが収穫期になります。収獲されたカシューナッツは1日~3日間の乾燥が必要で、乾燥には非常に温度管理が重要になります。過剰乾燥はカシューナッツにヒビなどが入る原因になります。


カシューナッツの輸出先

コートジボアールのカシューナッツの輸出先は主にインドとベトナムになっています。


コートジボアールのカシューナッツ生産地

コートジボアールでは主に中部と北部で多くのカシューナッツが生産されています。

インドのカシューナッツ 生産量


2020年にコートジボアールはカシューナッツを772,779トン生産しています。

世界で生産されるカシューナッツの10.88%がコートジボアールで生産されています。

カシューナッツはインドで利用されているヒンディー語काजू(カジュー)です。


インドのカシューナッツ生産地

インドのカシューナッツの生産は主に西部と東部の沿岸地域、南部のカルナータカ州、中部のマディヤ・プラデーシュ州内陸部で栽培されています。最大の生産地はインド南西のケララ州でインド国内で生産されるカシューナッツの35%以上、北西部のマハーラーシュトラ州で国内で15%以上が生産されています。


貴重な油糧種子

油糧種子は「ゴマ」「ナタネ」などが有名で、油の原料になる種子の事です。インドでは植物油を生産していますが国内需要は高く、カシューナッツも油糧種子の一つとして重視されています。


30種を超えるカシューナッツ

インドで生産されているカシューナッツは30種類を超えています。現在も研究が続けられており、国営の研究所や農業大学により更なる品種が開発されています。


カシューナッツの木の寿命は20年

カシューナッツは植木から3年で実をつけ、10年で成熟となります。木の寿命は約20年で、20年を超える樹木は実の生産数が減少します。インドでは収穫期が2月~5月で、実盗難を防ぐ為に早めに収穫されます。

ベトナムのカシューナッツ 生産量


2020年にベトナムはカシューナッツを348,504トン生産しています。

世界で生産されるカシューナッツの4.90%がベトナムで生産されています。

カシューナッツはベトナム語でHạt điều(ハディウ)です。


ベトナムのカシューナッツ生産地

カシューナッツはベトナム南部のビンフオック省・バリア=ブンタウ省・ドンナイ省で主に生産されており、 国内で生産されるカシューナッツの過半数が南部のビンフオック省で生産されています。


ベトナムのカシューナッツの導入

カシューナッツは19世紀にベトナムに導入され、主に家庭菜園などで栽培されていました。栽培規模は次第に拡大し、1999年にベトナムカシューナッツ協会(VINACAS)が発足されています。

1988年に3カ所だった加工工場は1999年には62カ所に増加し、現在では大規模な工場と小規模の工場含め1000カ所を超える工場が存在しています。


最大の輸入国でもある

ベトナムはカシュ―ナッツの最大の輸入国でもあります。国内に輸入されたカシュ―ナッツは国内で様々な物に加工されています。

ブルンジのカシューナッツ 生産量


2020年にブルンジはカシューナッツを300,910トン生産しています。

世界で生産されるカシューナッツの4.23%がブルンジで生産されています。

ブルンジではルンディ語フランス語が利用されています。カシュ―ナッツはルンディ語でポルトガル語の「castanha de caju(カシュタナ・デ・カジュ)」が流用されています。


ブルンジはどこ?

ブルンジは東アフリカの内陸に位置する国で、ルワンダ・今コンゴ民主主義共和国・タンザニアと国境を接している国です。コーヒーを非常に多く生産しており、1997年にはブルネイの輸出品の85%以上がコーヒーで占められていました。

コーヒーの輸出量は2015年に33.6%まで減少しており、経済的に厳しい状態が続いています。


国内の経済を支える重要な輸出品

カシューナッツはブルンジの経済を支える重要な生産品で、主にインド・ベトナムに輸出されています。ブルネイは主食などの作物の耕作面積が非常に少なくなっていますが、基本的に自給自足の農業がおこなわれています。

フィリピンのカシューナッツ 生産量


2020年にフィリピンはカシューナッツを255,915トン生産しています。

世界で生産されるカシューナッツの3.60%がフィリピンで生産されています。

カシューナッツはフィリピン語でCashew nut(カシューナッツ)です。


フィリピンのカシューナッツ生産地

フィリピンでは主に西部にのパワラン州でカシューナッツ生産がおこなわれており、フィリピン国内で生産されるカシューナッツの90%以上がパワラン州で生産されています。


カシューナッツの無駄な生産

パワラン州は低所得者の割合が多く、カシューナッツ農家も多くの貧困層が占めています。カシューナッツはカシュ―アップル・油など様々な物に利用が可能ですが利用が不適切で、カシューナッツアップルなどが廃棄されるなどの大きな無駄があります。

タンザニアのカシューナッツ 生産量


2020年にタンザニアはカシューナッツを232,681トン生産しています。

世界で生産されるカシューナッツの3.27%がタンザニアで生産されています。

カシューナッツはタンザニアで利用されているスワヒリ語でKorosho(コローショ)です。


タンザニアのカシューナッツ生産地

タンザニアでは主に中部のドドマ州・中南部のイリンガ州・西部のリンディ州・南西部のムベヤ州・南東部のムトワラ州・中東部のモロゴロ州で多くのカシューナッツが生産されています。


加工工場が少ない

アフリカではカシューナッツの生産量が全体的に増加していますが、加工工場などが少なく、生産されたカシューナッツが適切に利用されないなどの問題が多くなっています。タンザニアではコーヒー・綿花・茶など様々な物が輸出されており、カシューナッツもタンザニアの経済を支える重要な輸出品の一つです。

ベナンのカシューナッツ 生産量


2020年にベナンはカシューナッツを190,000トン生産しています。

世界で生産されるカシューナッツの2.67%がベナンで生産されています。

カシューナッツはベナンで利用されているフランス語で「Noix de cajou(ヌワ・デ・カシュー)」です。


ベナンはどこ

ベナンはアフリカ大陸の西部の海岸沿いに位置する国の一つです。カシューナッツ生産は主に北部でおこなわていますが、南部でも生産がおこなわれています。


ベナンのカシューナッツ生産地

ベナンでは主に北西部のアタコラ県・中西部のドンガ県・中東部のボルグー県・中南部のコリネス県・南東部のプラトー県でカシューナッツの生産がおこなわれています。


ベナンのカシューナッツ生産

ベナンでも多くのカシューナッツ生産がおこなわれており、カシューナッツの生産量は増加しています。カシューナッツ生産の増加は多くの雇用を生んでおり、新たに20万人を超える人がカシューナッツ生産に携わっています。

マリのカシューナッツ 生産量


2020年にマリはカシューナッツを173,207トン生産しています。

世界で生産されるカシューナッツの2.43%がマリで生産されています。

カシューナッツはマリで利用されているフランス語で「Noix de cajou(ヌワ・デ・カシュー)」です。


1%も満たない加工率

マリでも多くのカシュ―ナッツが生産されていますが、加工場が少なく、生産されたカシューナッツの0.5%程度が加工品として利用されます。今後加工場が増加すると思われますが、ある程度の時間が要すると思われます。


マリのカシューナッツ生産地

マリ共和国では主に西部のカイ州・クリコロ州・南西部のシカソ州でカシューナッツが生産されています。

ブルキナファソのカシューナッツ 生産量


2020年にブルキナファソはカシューナッツを162,105トン生産しています。

世界で生産されるカシューナッツの2.28%がブルキナファソで生産されています。

カシューナッツはブルキナファソで利用されているフランス語で「Noix de cajou(ヌワ・デ・カシュー)」です。


ブルキナファソはどこ?

ブルキナファソはアフリカの西に位置し、北部と西部はステップ気候で、砂漠が多くなっています。農業は主に南部の熱帯サバナ気候でおこなわれています。

ブルキナファソのカシューナッツ生産地

ブルキナファソでは主に西部のカスカード地方・上流域地方・中部の中西部地方・南西部の南西部地方でカシューナッツが生産されています。


ブルキナファソでもカシューナッツの加工率が低い

ブルキナファソでも生産されたカシューナッツの加工率が低く、国で生産されたカシューナッツの10%以下が加工品として利用されています。

ギニアビサウのカシューナッツ 生産量


2020年にギニアビサウはカシューナッツを160,630トン生産しています。

世界で生産されるカシューナッツの2.26%がギニアビサウで生産されています。

カシューナッツはギニアビサウで利用されているポルトガル語でcastanha de caju(カスタニャ・デ・カジュ)です。


ギニアビサウはどこ?

ギニアビサウはアフリカ大陸の西に位置しており、ギニア・セネガルと国境を接しています。


国を支える重要な輸出品

ギニアビサウではカシューナッツが国の経済を支える重要な輸出品です。国民の80%が何らかのカシューナッツの生産に間接的に関与しておるとされ、経済の原動力の一つです。

まとめ


アフリカなどで生産量が増加していますが、アフリカ全体で加工場が少なく、今後加工場が増加すると思われます。カシューナッツは日本では生産されていません。


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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