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世界のルピナス 生産量ランキング

ルピナスはフジに似た花を咲かせる植物で、花が下から上に咲くため「ノボリフジ」とも呼ばれています。種子が大豆アレルギーの代替品として利用され、ヴィーガンフードとしてヨーロッパでは人気があります。

世界ではルーピン豆がどのくらい生産されているのでしょうか?

世界のルーピン豆 生産量ランキング


世界のルピナスの生産量
世界一位 オースとラリア
世界二位 ポーランド
世界三位 ロシア


世界のルピナス 生産量ランキング
Lupins - Production (tonnes/year)

世界合計
(トン)
(t)
2020年
世界合計1,046,170
1オーストラリア
(Australia)
474,629
2ポーランド
(Poland)
261,500
3ロシア
(Russia)
103,792
4モロッコ
(Morocco)
56,483
5ドイツ
(Germany)
34,100
6チリ
(Chile)
29,965
7ギリシャ
(Greece)
21,750
8ペルー
(Peru)
15,809
9フランス
(France)
12,820
10南アフリカ共和国
(South Africa)
9,508
11ウクライナ
(Ukraine)
8,320
12リトアニア
(Lithuania)
4,340
13ベラルーシ
(Belarus)
3,511
14スペイン
(Spain)
2,470
15チェコ
(Czech)
2,400
16エクアドル
(Ecuador)
1,355
17イタリア
(Italy)
1,030
18スロバキア
(Slovakia)
530
19スイス
(Switzerland)
500
20オーストリア
(Austria)
410
21ハンガリー
(Hungary)
200
22ラトビア
(Latvia)
200
23エジプト
(Egypt)
191
24アルゼンチン
(Argentina)
161
25レバノン
(Lebanon)
103
26ルーマニア
(Romania)
90
27シリア
(Syria)
3
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2020年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO


各国のルピナス生産量


ルピナスの重さ・エネルギー

ルーピン豆(ルピナスからとれる豆:ハウチウ豆とも呼ばれます)は100gあたり370Kcalです。プロテイン100gあたり15.6g炭水化物9.9g食物繊維2.8gです。

ルーピン豆にはアルカノイドという毒が含まれているため、オーストラリアのスイートルーピン豆以外輸入する事ができません。


連作障害を防ぐ

「小麦」は連作障害をおこすために違う同じ土地で違う作物を生産する「輪作」などがおこなわれています。ロシアでは「小麦」「ルピナス」を同時に生産する「共作(造語)」がおこなわれ、ルピナス・小麦とも生産量が増加するという成果があげられています。ルピナスの栽培は土壌の「窒素」「タンパク質」「硝酸塩」の量を増加させる事が得特徴です。


ルピナスはどこに咲いているの?

横浜の赤レンガ倉庫などに多く植えられており、見た事がある方が多いのではないでしょうか?栽培は北海道などででもおこなわれています。


ヨーロッパでは食用なの?

私もヨーロッパ在中ですがルピナスが、食用として販売されているのは見た事がありません。ギリシャやスペインなどでは毒抜きされたものが「漬物」のように食べられているそうです。


グルテンが含まれない

ルピナスにはグルテンが含まれないため、グルテンフリー食品として米国などで人気が上昇しています。

ルピナスのアレルギー

ピーナッツにアレルギーアレルギーがある有る人はルピナスにもアレルギーがある可能性が高いと言われています、ご注意ください。

オーストラリアのルピナス 生産量


2020年にオーストラリアは474,629トンのルピナスを生産しています。

世界で生産されているルピナスの45.36%がオーストラリアで生産されています。

ルピナスは英語Lupin(ルーピン)」です。


オーストラリアのルーピン豆

オーストラリアでは主に「スイートルーピン豆」「アルバスルーピン豆」の二種類が生産されています。スイートルーピン豆は日本でも輸入が可能なルーピン豆ですが、アルバスルーピン豆は輸入する事ができません。アルバスルーピン豆は地中海に自生しており、ヨーロッパでは枝豆のように消費されています。


オーストラリアのルピナスの生産地

主な生産地は西オーストラリア南西部・南オーストラリア州・ニューサウスウェールズ州の南部・ビクトリア州で生産されており、南オーストラリア州ではスイートルーピン豆、 ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州ではアルバスルーピン豆が生産されています。

ポーランドのルピナス 生産量


2020年にポーランドは261,500トンのルピナスを生産しています。

世界で生産されているルピナスの24.99%がポーランドで生産されています。

ルピナスはポーランドLupinus(ルピヌス)です。


ヨーロッパ最大のルピナス生産地

ヨーロッパ最大のルーピン豆の生産が行われているのはポーランドで、非常に大きな生産量があります。

作物によっては土地の栄養を多く必用とする作物も多く、連作障害など様々な問題もかかえています。小麦や多くの作物を生産すると土壌のバランスが崩るため、「小麦」 → 「豆類」の輪作がおこなわれています。

ルピナスの栽培は土のpH値を中性近くするため、穀物の「単作:一つの作物だけを生産する事」によってダメージを受けた土壌を改善します。ポーランドもロシア同様に小麦と同時にルピナスを栽培する方法を採る農家が存在しています。


家畜の飼料としても利用

ポーランドではルーピン豆を家畜の飼料としても生産しています。ルーピン豆にはタンパク質が31~34%含まれているため、動物の飼料に適していると考えられています。

ロシアのルピナス 生産量


2020年にロシアは103,792トンのルピナスを生産しています。

世界で生産されているルピナスの9.92%がロシアで生産されています。

ルピナスはロシアЛюпин(リューピン)です。


ロシアのルピナス生産地

ルピナスは主にロシア西部のオリョール州・クルスク州・南東部のタンボフ地域で多く生産されています。

「大豆」の栽培は適度な湿度と気温が必要で、ロシアでの栽培は北コーカサスのような暖かい土地以外には適していません。ルピナスは中部のシベリア州・ロシア西部の飛び地カリーニングラード州のような非常に寒い土地でも栽培する事が可能なため、ロシアではルピナスの栽培に力を入れています。


新たな農業

ロシアではルピナスと他の穀物を共に栽培することにより、除草剤・肥料を与えない新たな栽培方法が取り入れられています。小麦などと共にルピナスを植えると雑草が生えなくなるため、非常に効率の良い生産が可能で、小麦の収穫が1.3倍以上増加、ルーピン豆の収穫が2.8倍以上増加するなど大きな成果をあげています。

モロッコのルピナス 生産量


2020年にモロッコは56,483トンのルピナスを生産しています。

世界で生産されているルピナスの5.39%がモロッコで生産されています。

ルピナスはモロッコで利用されているアラビアالترمس(アルテミス)です。


モロッコのルピナスの毒抜き方法

モロッコでは塩水にルピナスを入れ沸騰させ、「毒素」「苦み」を取り除きます。毒抜きの作業は約5日間程度かかり、少なくとも2回沸騰作業を行ないます。


モロッコのルピナス生産地

主な生産地は北東部のカサブランカから地中海沿いに面したラバト周辺で多くのルピナスが生産されています。


添加物としての利用

ルピナスは食品添加物としてルピナスを小麦のように粉末にしたものをパスタ・ポテトチップス・パン・乳化肉製品などに添加し、栄養、香り、食感を出すなどに利用されます。


小麦粉の輸入量の減少

世界情勢の悪化により、小麦粉の輸入量が減少しています。モロッコではルピナスの生産量が増加しており、今後も増加すると思われます。

ドイツルピナス 生産量


2020年にドイツは34,100トンのルピナスを生産しています。

世界で生産されているルピナスの3.25%がドイツで生産されています。

ルピナスはドイツ語で「Lupinen(ルピネン)」といいます。


ドイツのルピナス生産地

ドイツでは主に南部のバイエルン州などでルピナス生産がおこなわれています。生産されるルピナスは「有機栽培」も多く、国内で生産されるルピナスの30~40%程度が有機栽培がおこなわれています。


チリのルピナス 生産量


2020年にチリは29,965トンのルピナスを生産しています。

世界で生産されているルピナスの2.86%がチリで生産されています。

ルピナスはチリで利用されているスペインで「Lupinus(ルピーヌス)」といいます。


チリのルピナス生産地

チリ・ボリビア・エクアドルに連なるアンデス山脈のチリ南部のラ・アラウカニア州ではルピナス栽培がおおこなわれています。この地域は気候変動に対し、非常に脆弱で、悪天候などにより土壌に大きなダメージを受けやすくなっています。

ルピナスは干ばつ・塩害に強く、酸性土壌に含まれるヒ素、カドミウムを減少させる作物で、ラ・アラウカニア州では土壌の回復のためにルピナスなどが植えられます。


輸出もされる

チリで生産されたルピナスはエジプトや中東に限定的に輸出されています。

ギリシャのルピナス 生産量


2020年にギリシャは21,750トンのルピナスを生産しています。

世界で生産されているルピナスの2.07%がギリシャで生産されています。

ルピナスはギリシャ語で「Λούπινα(ルピナ)」といいます。


ルーピン豆はおつまみ

ギリシャでは南部のマニ半島・クレタ島・北東部のアトス自治修道士共和国・ドデカニサ県(諸島)などで「おつまみ」として消費されています。ギリシャでは毒性の「アルカロイド」を含まない品種が生産されており、「おつまみ」などのように消費される事が多くなっています。

他にも様々な食品に加工され、ギリシャでは割とメジャーな食品の一つです。


古くから存在する植物

ギリシャでは3000年前からルピナスが消費されています。ルピナスは一部の人に「低所得者の肉」と呼ばれていますが、「タンパク質」が多く、非常に栄養のある食べ物です。家畜の飼料として主に利用されていましたが、近年ルピナスの需要が増加しており、今後ルピナスの生産量は増加すると思われます。

ペルーのルピナス 生産量


2020年にペルーは15,809トンのルピナスを生産しています。

世界で生産されているルピナスの1.51%がペルーで生産されています。

ルピナスはペルーで利用されているスペイン語で「Lupinus(ルピーヌス)」といいます。


ペルーのルピナス生産地

ペルーでは海岸地域や、主に南東部のクスコ県・中部のフニン県・南東部のプーノ県などで多くルピナスが生産されています。


ルピナスはタンパク質の高い豆

ルピナスは非常に「タンパク質」の高い豆で、レンズ豆・エンドウ豆・ヒヨコマメ・大豆のたんぱく質の量を超えています。ある種のスーパーフードとされ、ヨーロッパや北米などで徐々に人気が上昇しています。

フランスのルピナス 生産量


2020年にフランスは12,820トンのルピナスを生産しています。

世界で生産されているルピナスの1.22%がフランスで生産されています。

ルピナスはフランス語で「Lupins(ルパン)」といいます。


フランスのルピナス生産地

フランスでは主に西部のノルマンディー地方などで多く生産されており、フランス西部での生産が多くなっています。生産量は2000年代をピークに減少していますが、ルピナスの消費量は近年増加しています。


様々な食品に利用

フランスはルピナス粉を小麦粉や食品の代替品としての利用が増加しています。ビーガンなどが増加しているフランスでは植物性の生産物に注目が集まっており、「タンパク質」の高いルピナスも大きく注目されています。

南アフリカルピナス 生産量


2020年に南アフリカは9,508トンのルピナスを生産しています。

世界で生産されているルピナスの0.90%が南アフリカで生産されています。

南アフリカでは公用語として「英語」が利用されています。


南アフリカのルピナスの生産地

南アフリカでは主に西部の西ケープ州などで多くのルピナスが生産されています。他には東部のムプマランガ州・中部のフリーステイト州などでも多くルピナス生産がおこなわれています。

まとめ


日本ではルピナスが観賞用としては多く栽培されていますが、食用として栽培しているところはありません。ルピナスには非常に多くの利点があり、今後日本でも栽培する農家が増加する可能性があります。


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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