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世界の柑橘フルーツ 生産量ランキング

柑橘果物は温帯・熱帯で栽培される

柑橘フルーツは主に「温帯」「熱帯」で栽培されている果物であり、ヨーロッパ・アジア・中米・南米などを中心に世界中で生産されています。日本でも多く生産されており、日本の品種も多く海外で栽培されています。

柑橘フルーツはどの国がどのくらい生産しているのでしょうか?

世界の柑橘フルーツ
生産量ランキング

世界の柑橘フルーツの生産量
世界一位 中国
世界二位 ブラジル
世界三位 インド

柑橘フルーツ 生産量ランキング
Citrus fruit total
Production

生産量
(t)
2022年
世界166,303,421.22
中国48,321,259.55
ブラジル19,732,041.89
インド14,756,000.00
メキシコ9,317,400.52
スペイン5,558,090.00
アメリカ合衆国5,112,415.58
エジプト4,750,806.70
テュルキエ4,710,808.00
イラン4,378,959.33
ナイジェリア4,192,296.09
南アフリカ3,598,043.55
アルゼンチン3,387,833.88
イタリア3,094,430.00
ベトナム2,950,440.08
インドネシア2,684,978.10
モロッコ2,678,732.70
パキスタン2,301,829.67
コロンビア1,840,881.88
ペルー1,647,322.62
アルジェリア1,593,163.16
タイ1,277,225.79
ギリシャ1,180,290.00
スーダン841,350.48
日本769,400.45
ガーナ745,272.38
シリア734,363.58
チュニジア726,826.47
大韓民国651,571.89
ベネズエラ 614,298.34
チリ604,340.89
オーストラリア566,179.41
イスラエル540,384.00
マリ512,802.00
タンザニア連合共和国495,773.79
アンゴラ458,147.00
ボリビア457,107.19
ポルトガル452,180.00
台湾451,646.34
ギニア385,011.37
グアテマラ370,872.30
ケニア343,897.73
パラグアイ335,360.49
ネパール331,490.00
レバノン304,032.51
ホンジュラス298,769.89
エクアドル296,358.56
ウルグアイ295,120.25
パナマ277,550.69
コスタリカ274,138.46
マラウイ238,411.79
イエメン192,305.46
サウジアラビア189,484.75
イラク184,622.65
コンゴ民主共和国181,422.79
バングラデシュ175,325.00
ドミニカ共和国164,026.90
ジャマイカ149,235.95
フィリピン147,996.17
ハイチ143,140.64
ジンバブエ141,366.52
シエラレオネ112,766.39
コートジボワール111,069.14
ニカラグア109,704.21
ヨルダン106,630.10
マダガスカル100,906.67
エルサルバドル96,638.35
エスワティニ95,711.11
ラオス95,548.72
フランス91,570.00
リビア87,016.37
モザンビーク79,352.27
カンボジア72,101.45
アゼルバイジャン65,732.75
ベリーズ58,596.18
セネガル58,400.00
キプロス55,250.00
アルバニア55,248.00
ジョージア53,000.00
クロアチア43,020.00
中央アフリカ共和国42,302.32
エチオピア40,504.70
マレーシア38,891.49
キューバ36,557.88
ソマリア33,291.55
ガイアナ32,041.20
パレスチナ30,481.29
バハマ29,235.51
アフガニスタン26,762.56
ドミニカ26,662.84
ニュージーランド25,215.66
ウズベキスタン25,186.08
スリナム22,860.36
スリランカ20,870.00
ブータン18,539.60
南スーダン16,649.49
コンゴ15,386.49
トーゴ15,297.82
ベナン14,969.31
トリニダード・トバゴ14,222.23
アラブ首長国連邦12,800.67
プエルトリコ12,671.36
モンテネグロ11,989.66
ギニアビサウ11,460.38
ルワンダ9,137.69
オマーン8,699.00
リベリア7,794.73
タジキスタン6,176.01
ポリネシア5,552.42
ボツワナ4,309.08
ザンビア4,184.64
メラネシア4,116.30
グレナダ3,697.86
トンガ3,130.41
ジブチ2,823.08
フィジー2,328.00
ナミビア2,019.06
セントビンセント
グレナディーン島
2,000.97
東ティモール1,894.47
ニューカレドニア1,788.30
フランス領ポリネシア1,560.59
ブルキナファソ1,534.66
ガボン1,385.06
バーレーン1,118.62
マルタ960.00
セントルシア958.00
カタール844.25
カザフスタン831.91
ボスニア
ヘルツェゴビナ
810.06
サモア737.01
モーリシャス655.26
ブルネイ522.24
クウェート480.37
アンティグアバーブーダ437.17
カメルーン214.38
キルギス109.15
ニウエ108.07
セーシェル99.83
ロシア70.75
モルディブ37.89
クック諸島16.34
オーストリア0.00
ベルギー0.00
ブルガリア0.00
チェコ0.00
デンマーク0.00
エストニア0.00
フィンランド0.00
ドイツ0.00
ハンガリー0.00
アイルランド0.00
ラトビア0.00
リトアニア0.00
ルクセンブルク0.00
オランダ0.00
ポーランド0.00
ルーマニア0.00
スロバキア0.00
スロベニア0.00
スウェーデン0.00

各国
柑橘フルーツ 生産量

ミカンの重さ・エネルギー
ミカンの重さは1個約100グラムであり、皮をむくと約80グラムです。

エネルギーは一個50~60カロリーになります。

世界に存在する様々な柑橘フルーツ
柑橘フルーツは世界中に存在しており、主に「カリブ諸島」「温帯地方」「熱帯地方」で生産されています。人口交配・自然交配により新たな種が誕生しており、現在も研究が続けられ地域に適した種・気候変動などに適応した種などが開発されています。

カリブ諸国での消費が多い
「グレープフルーツ」の原産とされる「カリブ諸国」は柑橘類全体の消費量が非常に多くなります。これらの地域では「自然配合」により新たな種が多く誕生しており、日本で名前を聞いたことの無い柑橘フルーツが多く存在します。

有機栽培が増加
有機栽培は「化学肥料」「農薬」を使用しない農業であり、土地の微生物を増加させるために「有機肥料」を与えて栽培する方法です。

無機栽培は「化学肥料」や植物に直接栄養を与える「無機肥料」を利用した農業であり、日本の多くの農家が無機栽培をおこなっていますが、世界中で健康志向の人が増加、食の安全・健康を求める人が増えています。有機栽培の野菜・果物の需要は大きく増加しており、世界中で生産量が増加しています。

カリブ諸国でも有機栽培で果物を栽培する農家が増加しています。

柑橘フルーツは「追熟」する
柑橘フルーツは基本的に「追熟」します。追熟とは収穫された果物の「酵素」活動が盛んになり、ある程度の日数が経つと更に甘さ・柔らかさが増加する現象です。

輸入フルーツは基本的に「実が硬い」状態で収穫され、「輸出によるダメージを防ぐ効果」「輸出中に追熟する」などの利点などがあります。

収穫しなくても追熟する
もちろん「木に実がなっている状態」でも追熟します。果物の輸出国は海外輸出用に収穫を早くおこないますが、国内で消費する場合、追熟を待ち収穫をおこないます。

中国
柑橘フルーツ
情報

中国の柑橘フルーツ
シトラスは中国語で「柑橘(ガンジュー)」です。

中国の柑橘フルーツ生産量増加
1980年代に中国の柑橘フルーツ生産は100万トンを超えています。中国は国内の人口増加と共に食料の生産量を増加させており、近年は輸出にも力を入れています。柑橘フルーツの生産量は爆発的に増加しており、2000年代に2,000万トン以上、現在は4,000万トン以上の柑橘フルーツが生産されています。

歴史ある柑橘フルーツ
中国の柑橘フルーツ栽培は非常に歴史が深く、3000年前に北東部の「湖北省(かほくしょう)」、中東部の「湖南省(こなんしょう)」、南西部の「四川省(しせんしょう)」などで栽培が開始されており、「シルクロード」を通じて多くの取引がありました。

消費量の増加
アジア圏のグレープフルーツ消費量が増加しています。中国のグレープフルーツはアメリカから伝わった果物であり、栽培が可能な南部で多くのグレープフルーツが生産されています。

農業の近代化
中国の農業は急速に近代化しています。国内は様々な野菜・果物の研究開発がおこなわれ、様々な物を栽培、柑橘フルーツを含め多くの野菜・果物が生産されています。

今後も国内で需要の変化に伴いさらなる研究がおこなわれ、環境に適した柑橘フルーツが開発されると思われます。

ブラジル
柑橘フルーツ
情報

ブラジルの柑橘フルーツ
シトラスはブラジルで利用されるポルトガル語で「Citrino(シトリーノ)」です。

ブラジルの柑橘フルーツ生産
国内の柑橘フルーツの生産量は著しく増加しており、1970年代に500万トンを超えています。 1970年代後半に生産量が900万トンを超え、現在は更に倍の生産量が増加しています。

国内の柑橘産業
国内には柑橘産業が非常に多く、ブラジル国内に5800ヶ所を超える柑橘農場が存在しています。約2億万本の柑橘樹木の栽培がおこなわれており、様々な柑橘フルーツが栽培されています。

ブラジルの柑橘フルーツ生産地
主に南東部の「サンパウロ州」でおこなわれています。南東部の「ミナス ジェライス州」などでも多くの柑橘フルーツが生産されており、生産された柑橘フルーツは国内で消費される以外に海外に輸出されます。

柑橘フルーツの病気
小規模生産者が利益を上げるために「樹木の密度」を上昇させ、生産量を増加させていますが、「キジラミ」などの害虫が多く発生し、樹木が病気になるなどの問題が発生しています。

インド
柑橘フルーツ
情報

インドの柑橘フルーツ
シトラスはインドで利用されるヒンディーで「साइट्रस(サイトラス)です。

インドの柑橘フルーツ生産地
主に中西部の「マハーラーシュトラ州」、南東部の「アーンドラ・プラデーシュ州」、北部の「パンジャーブ州」「ハリヤーナー州」、南東部の「カルナータカ州」などで多く生産されています。

インドの経済を支える重要な生産品の一つ
インドの柑橘フルーツはインドの経済を支える重要な生産物の一つであり、主に「グレープフルーツ」「レモン」「ライム」「オレンジ」「ミカン」などが生産されています。商業的な果物生産が多いため、メジャーではない珍しいフルーツの生産は限定的になります。

多くの柑橘フルーツの原産地
柑橘フルーツの多くの原産地が「東南アジア」と考えられています。インドの北東地域は「ミカン」などの柑橘果物の原産地と考えられており、古くから栽培がおこなわれています。現在はインド全土で栽培されています。

メキシコ
柑橘フルーツ
情報

メキシコの柑橘フルーツ
シトラスはメキシコで利用されるスペインで「Agrios(アグリス)です。

日本へ輸出される
メキシコの柑橘フルーツは日本へ輸出されており、日本国内でメキシコ産の柑橘フルーツを簡単に購入する事が可能です。

大規模な干ばつの発生
2020年にメキシコでは気候変動の影響と思われる大規模な「干ばつ」が発生しており、柑橘フルーツの生産量が40%が減少しています。生産量は部分的に回復すると見込まれていますが、生産量を回復させるには干ばつに対し「灌漑設備」の設置など投資が必要になります。

各国で発生している気候変動
世界で気温の上昇による「干ばつ」「大雨」が発生しています。農業は甚大な被害を受けており、気候変動に対する取り組みを進める国が増加しています。また、ハリケーンなども頻繁に発生しており、大きな問題になっています。

メキシコの柑橘フルーツ生産地
主に東部の「ベラクルス州」で多くの柑橘フルーツが生産されており、国内で生産される柑橘フルーツの40%がベラクルス州で生産されています。その他に北東部の「タマウリパス州」、中部の「サン・ルイス・ポトシ州」などでも多くの柑橘フルーツが生産されています。

スペイン
柑橘フルーツ
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スペインの柑橘フルーツ
シトラスはスペインで「Agrios(アグリス)です。

スペインの柑橘フルーツ生産地
主に東部の「バレンシア州」、南部の「アンダルシア州」、南西部の「ムルシア州」で多くの柑橘フルーツが生産されています。

ヨーロッパの柑橘フルーツの中心地
スペインはヨーロッパの柑橘フルーツの中心地であり、温暖な気候を利用した野菜・果物栽培がおこなわれています。スペインの南部では「温室栽培」などもおこなわれています。

なぜ暖かい地域で温室栽培?
「収穫時期を早める」「収穫時期を伸ばす」事が可能であり、長い期間栽培が可能になります。主に輸出用に栽培しており、長期間の販売が可能になります。

冬の果物はどうやって栽培するの?
季節の違う「南半球」からの輸出品が多くなります。南半球では収穫の時期異なり、北半球で収穫が難しい季節に果物を多く輸出しています。

米国
柑橘フルーツ
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米国の柑橘フルーツの生産地
主に東部の「フロリダ州」、西部の「カルフォルニア州」の生産量が多く、アメリカで生産される柑橘フルーツの大多数がフロリダ州とカルフォルニア州で生産されています。

南部の「テキサス州」「アリゾナ州」でも栽培がおこなわれていますが、国内で生産される柑橘フルーツの5%以下になります。

日本へも多く輸出されている
アメリカで生産される柑橘フルーツは日本を含めた多くの国へ輸出しています。

エジプト
柑橘フルーツ
情報

エジプトの柑橘フルーツ
シトラスはエジプトで利用されるアラビア語で「الحمضيات(アルハムディアート)です。

エジプトの柑橘果物生産地
主にナイル川の河口「デルタ地域」で農作物が栽培されています。

エジプトは雨が非常に少ない国であり、国土の大半が砂漠に覆われていますが、非常に農業が有名です。ナイル川の水を利用した「灌漑農業」が盛んであり、暖かい気候とナイルの恵まれた水資源により素晴らしい農作物を栽培しています。

砂漠でも農業が可能なの?
「川の水」「井戸水」を利用した「灌漑農業」が可能です。気候変動による大雨による被害もなく、安定した収穫が可能であり、アフリカの農業が世界中から注目を集めています。

地下水の利用は危険
地下水の過度の利用は「地下水の減少」につながり非常に危険です。過度の地下水利用により、地下水が減少している国が多く存在します。将来的に地下水が利用できなくなる可能性や地盤沈下につながる可能性があります。

テュルキエ
柑橘フルーツ
情報

テュルキエの柑橘フルーツ
シトラスはテュルキエで「narenciye(ナランジェ)です。

テュルキエの柑橘フルーツ生産地
主に南部の地中海に面した「キリキア地方」、南部の「メルスィン県」「アダナ県」「ハタイ県」などで多くの柑橘フルーツの生産がおこなわれています。

柑橘フルーツの輸出
テュルキエは柑橘フルーツの輸出が盛んにおこなわれています。収穫・発送・保管などが整備され、国内で生産された質の良いフルーツが短期間で輸出されます。

ヨーロッパへも多く輸出される
テュルキエで栽培された柑橘フルーツは「ヨーロッパ」の国々へ輸出されています。

ナイジェリア
柑橘フルーツ
情報

ナイジェリアの柑橘フルーツ生産地
主に南部の「サバンナ地帯」で柑橘フルーツが栽培されています。

南東部の「ベヌエ州」、中部の「ナサラワ州」、中南部の「コギ州」、南西部の「オグン州」「オヨ州」「オスン州」、南東部の「エボニ州」、中部の「カドゥナ州」、南東部の「タラバ州」、中南西部の「エキティ州」、南部の「イモ州」、西部の「クワラ州」、南部の「エド州」、南部の「デルタ州」などで柑橘フルーツが生産されています。

インフラに問題が多い
ナイジェリアは人口が爆発的に増加しており、様々な作物の生産量が増加しています。しかし、貧弱なインフラにより、収穫した果物が発送中にダメージを受けたり、適切な保管方法がされず、「生産した作物が腐る」などの問題が多く発生しています。

ナイジェリアは人口が爆発的に増加している国であり、今後、大きく経済発展すると予想されています。将来的に国内の作物の生産量・輸出量は大幅に増加すると思われます。

イラン
柑橘フルーツ
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イランの柑橘フルーツ
シトラスはイランで利用されるペルシャمرکبات(ムラッカバール)です。

イランの柑橘フルーツ生産量
主に北部の「マーザンダラーン州」「ゴレスターン州」「ギーラーン州」、南部の「ホルモズガーン州」、中南東部の「ケルマーン州」などで柑橘フルーツが生産されています。

輸出は隣国へ
イランの柑橘フルーツは隣国の「ロシア」「アゼルバイジャン」「イラク」などへ多く輸出されています。

イランとの取引は難しい
海外から国内への輸入をおこなう場合、登録された輸入業者のみ可能であり、イランとの取引を避ける国が多くなります。また、アメリカによる経済制裁などもあり、生産品の取引が難航しています。

非常に温暖な気候を持つ国
イランでは様々な果物や野菜が生産されており農業大国です。水資源が少ない国ですが、少ない水を最大限に利用した農業がおこなわれており、質の高い野菜や果物が生産されています。

日本
柑橘フルーツ
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日本でも多く生産される柑橘フルーツ
主に「瀬戸内海近辺」で柑橘フルーツの生産がおこなわれており、九州や四国の温暖で気候で柑橘フルーツを栽培しています。日本から海外へ渡った品種も多く存在しており、「Unshu(ウンシュウミカン)」「Satsuma(サツマミカン)」などの日本名がそのまま利用されている柑橘フルーツが存在します。

まとめ

日本の果物消費量は限定的
日本の果物消費量は非常に限定的であり、世界平均を大きく下回っています。日本は果物=高級品として扱われる傾向があり、非常に高価なフルーツが多く存在します。

また海外から安く輸入された果物より「国産」を選ぶ傾向も強く、フルーツの消費量が中々増加しません。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考

FAO, FAOSTAT. "Crops and livestock products - Citrus Fruit, Total, Production (t)" (English) 1961-2022年. ©FAO 2024. 2021年08月26日閲覧。
FAOの利用規則はこちら (English) です。


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