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中央アジアが名産地!世界のメロン 生産量ランキング

中央アジアの生産が多いメロン

メロン生産は主に水はけの良い乾燥した土地でおこなわれています。とくに中央アジアの生産量が多い果物であり、ヨーロッパでも多く生産されています。

世界ではどの国がどのくらいメロンを生産しているのでしょうか?

世界のメロン
生産量 ランキング

世界のメロンの生産量
世界一位 中国
世界二位 チリ
世界三位 インド

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世界のメロン 生産量ランキング
Cantaloupes and other melons
Production (tonnes/year)

各国のメロン
情報

メロンの重さ・エネルギー
メロンの重さは一個約1㎏~1.5kgであり、エネルギーは100gあたり約30~40Kcalです。

メロンの原産地
メロンの原産地は「テュルキエ」「中央アジア」と言われていましたが、近年では「インド」が原産と考えられています。

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中国
メロン 情報

中国のメロン
中国語でメロンは「瓜(グア)」です。

世界のメロンの半数が中国
中国は多くのメロンを生産しており、世界で生産されている約半数のメロンが中国で生産されています。メロンの消費量は非常に多く、主に国内で消費量されますが、海外へも多く輸出しています。

中国のメロン生産地
中国各地で様々なメロンが栽培されていますが、特に寒暖の差が大きい地方で栽培されています。

主に東部の山東省(さんとうしょう)、中東部の河南省(こなんしょう)、北東部の黒龍江省(こくりゅうこうしょう)、西部の新疆省(しんきょうしょう)、北東部の内モンゴル自治区などで多くのメロンがおこなわれています。

乾燥地帯でのメロン生産が多い
新疆省や内モンゴル自治区は雨が少なく乾燥しています。昼夜の温度差も激しく、メロン栽培に適した気候を有しています。

テュルキエ
メロン 情報

テュルキエ(旧トルコ)のメロン
テュルキエ語でメロンは「kavun(カウン)」です。

テュルキエのメロン生産地
主に中南部のコンヤ県、南西部のデニズリ県、南西部のアンタルヤ県、中部のアンカラ県、西部のマニサ県などで多くのメロンが生産されています。

テュルキエはメロンの消費も多い
テュルキエのメロン消費量は一人あたり20kgを超えており、国内で非常に多くのメロンが消費されています。輸出も多く、生産されたメロンはアルメニア・ルーマニア・オランダ・バングラデシュ・オーストリア・ロシアなどへ輸出しています。

メロン栽培はアナトリア地方で始まった
メロンの種子がタタール人・テュルキエ人によりアナトリア地方(テュルキエ東部)に運ばれ、栽培が始まりました。中央アジアではメロン・スイカの生産量が非常に多く、現在も中東の多くの国でメロンが名産品になっています。

インド
メロン 情報

インドのメロン
インドで利用されているヒンドゥー語でメロンは「खरबूज(カブ-ジ)」です。

インドのメロン生産地
主に北西部の「ウッタルプラデーシュ州」、北西部の「ラージャスターン州」、西部の「グジャラート州」、中部の「マハーラーシュトラ州」、南東部の「アーンドラ・プラデーシュ州」でメロン生産がおこなわれています。

インドで栽培されるメロンの古代種
国内はインド原産のメロンの古代種などが販売されており、フルーツとして消費される以外に「料理の材料」として利用されています。通常のメロンも非常に多く栽培されており、国内で非常に人気のあるフルーツの一つです。

メロンは水はけの良い土地を好む
メロンは水はけの良い砂地のような土地を好み、土壌はPH6~7の酸性からアルカリ性の土壌で栽培さています。

酸性 ← PH6 → アルカリ性

カザフスタン
メロン 情報

カザフスタンのメロン
カザフスタンで利用されているカザフ語でメロンは「қауын(カーウィン)」です。

カザフスタンのメロン生産地
カザフスタンでは主に南部のテュルキスタン州・クズロルダ州・南東部のアルマトイ州・ジャンブル州などでメロン生産がおこなわれています。カザフスタンのメロンはヨーロッパにも多く輸出されており人気あります。

メロンの生産量が減少している
カザフスタンでは近年メロンの生産量が減少しています。理由はメロン生産から穀物や綿花の生産にシフトされており、生産面積を拡大させています。穀物は家畜の飼料など利用価値が非常に高くなっています。

綿花の栽培は水が必要
綿花栽培は多くの水を必要とします。カザフスタンでは綿花栽培により「アラル海」の水が枯渇しており、塩害などの被害を受けています。綿花栽培はソビエト連邦の元で基盤が作られており、現在でも多くの綿花が栽培されています。

アフガニスタン
メロン 情報

アフガニスタンのメロン
アフガニスタンで利用されているパシュトー語でメロンは「خټكى(ハラカーイ)」です。

アフガニスタンのメロン生産地
主に北部でメロン生産がおこなわれており、生産されたメロンは北部の「ファーリヤーブ州」「ジャウジアン州」、中東部の「カーブル州」、東部の「ナンガルハール州」などで販売されています。

国内で生産されたメロンの多くが国内で消費されており、輸出は限定的になります。

メロンの生産に適した土地
アフガニスタン・イラン・ウズベキスタン・カザフスタンなどはメロン生産に非常に適した土地を有しています。アフガニスタン国内では「ブドウ」と共に非常に人気のある果物で、季節になると市場に非常に多くのメロンが並びます。

グアテマラ
メロン 情報

グアテマラのメロン
グアテマラで利用されているスペイン語でメロンは「melón(メロン)」です。

グアテマラのメロン生産地
主に中東部の「サカパ県」、南部の「サンタ・ローサ県」「フティアパ県」でメロン生産がおこなわれており、中東部のサカパ県で生産されるメロンは国内で生産されるメロンの85%を超えています。

グアテマラの経済を支える重要な生産品
グアテマラはメロン栽培に適した土地を有しており、生産されたメロンはホンジュラス・アメリカ・エルサルバドル・チリなどの隣国へ輸出されています。経済を支える重要な輸出品であり、国内のメロン生産に力を注いでいます。

気候変動問題
グアテマラでも気候変動と思われる「ハリケーン」の被害が増加しています。ハリケーンにより農場だけではなく家を失う人も多く、生活困難者なども増加しています。

2019年から続くCovid-19の影響も大きく、貧困層が増加しています。

イラン
メロン 情報

イランのメロン
イランで利用されているペルシャ語でメロンは「خربزه(カーブン)」です。

イランのメロンの生産地
主に東部の「ラザヴィー・ホラーサーン州」、南東部の「ブーシェフル州」、東部の「フーゼスターン州」、南部の「ファールス州」、中部の「エスファハーン州」、中北部の「セムナーン州」、北東部の「ガズヴィーン州」、中北西部の「ゴム州」、南東部の「ケルマーン州」、北東部の「ゴレスターン州」、中部の「ヤズド州」でメロン生産がおこなわれています。

メロンの輸出先
アゼルバイジャン・アフガニスタン・アラブ首長国連邦・イラク・オーストリア・サウジアラビア・スウェーデン・ドイツなどへ輸出しています。

イランのメロンは温室栽培が多い
イランはメロンを栽培する事に適した気候を有していますが、近年は栽培期間が短くなる「温室栽培」が盛んにおこなわれています。温室栽培により通常よりも一か月も早くメロンを出荷する事が可能になり、栽培が可能な期間が長期化します。

スペイン
メロン 生産

スペインのメロン
スペイン語でメロンは「melón(メロン)」です。

スペインのメロン生産地
主に中部の「カスティーリャ・ラ・マンチャ州」、南東部のムルシア州で多くのメロンが生産されています。

ヨーロッパへ輸出
トュルキエなどで多くのメロンが生産されていますが、国内の消費量が多く、ヨーロッパで消費されるメロンはスペインやイタリア産が多くなります。

イタリア
メロン 情報

イタリアのメロン
イタリア語でメロンは「melone(メローネ)」です。

イタリアのメロン生産地

北部の「マントヴァ県」「クレモナ県」「モデナ県」、北東部の「フェラーラ県」、北部の「ボローニャ県」など全体的に北部での生産が多くなります。

イタリアでは15世紀からメロンが生産されていた形跡があり、ルネサンス期に領主の宮廷などで提供されていました。

ブラジル
メロン 情報

ブラジルのメロン
ブラジルで利用されているポルトガル語でメロンは「Melão(メロウ)」です。

ブラジルのメロン生産地
主に北東部の「リオグランデ・ド・ノルテ州」「セアラー州」「リオグランデ・ド・ノルテ州」、東部の「バイーア州」など東部から北東部にかけてメロン生産がおこなわれています。

生産されたメロンは主にヨーロッパへ輸出
ブラジルで生産されたメロンは主にヨーロッパに輸出されています。2019年には中国への輸出が模索されており、ブラジルのメロンの輸出量が大幅に増加する可能性があります。

米国
メロン 情報

米国のメロン生産地
主に西部の「カリフォルニア州」、南西部の「アリゾナ州」、南部の「テキサス州」、南東部の「ジョージア州」「フロリダ州」でメロン生産がおこなわれています。

収穫時期は異なりますが、全体的にアメリカの南部でメロン生産がおこなわれている傾向があります。

北部の栽培は温室栽培
メロンは「アメリカ北部」でも栽培されていますが、温室栽培が多くなります。

アメリカ南部でも温室栽培はおこなわれていますが湿度が高く、メロンの成長が速過ぎてしまうため温室の利用は限定的です。

メキシコ
メロン 情報

メキシコのメロン
メキシコで利用されているスペイン語でメロンは「melón(メロン)」です。

メキシコのメロン生産地
主に北部の「コアウイラ州」、北西部の「ソノラ州」、中部の「ミチョアカン州」、南西部の「ゲレーロ州」、中北部の「ドゥランゴ州」でメロン栽培がおこなわれています。

メキシコ全体でメロンの生産量が増加しており、国内で生産されるメロンの20%以上が北部のコアウイラ州で生産されています。

輸出先は日本や香港
メキシコのメロンは日本・香港・アメリカ・カナダ・ドイツなど様々な国へ輸出しています。

日本
メロン 生産

日本のメロン生産地
主に茨城県・熊本県・北海道などで多くのメロンが生産されています。

茨城県のメロン生産
主に茨城町・鉾田市・鹿島市・神栖市などのメロン生産量が多くなります。茨城県は水はけの良い土地を有している場所が多く、メロンの生産に適しています。

まとめ

圧倒的な中国の生産量
メロンの生産量が多い国は中国で、世界で生産される半数のメロンが中国で生産されています。全体的にアジア圏での生産が多く、世界中で生産される果物の一つです。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考

FAO, FAOSTAT. "Crops and livestock products - Cantaloupes and other melons, Production (t)" (English) 1961-2022年. ©FAO 2024. 2021年07月20日閲覧。
FAOの利用規則はこちら (English) です。


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