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日本も生産上位国!世界の茶 生産量ランキング

茶の生産はアジア地域が多い

世界中で日常的に紅茶や緑茶が飲料されますが、茶の生産は主に熱帯や亜熱帯の山間部で生産されており、現在もヨーロッパや北米の生産量は非常に限定的です。

どの国がどのくらい茶を生産しているのでしょうか?

世界の茶
生産量ランキング

世界の茶葉生産量
世界一位 中国
世界二位 インド
世界三位 ケニア

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世界の茶生産量ランキング
Tea leaves
production (Tonnes/year)

各国の茶
情報

茶のエネルギー
茶は100gあたり1カロリーのエネルギーがあります。

茶を生産している国は少ない
茶を生産する事ができる国は限られており、2020年に40~50の国で生産されています。

日本はなぜ「茶」が有名なの?
単純に茶葉を生産できる国が少ない事と、「抹茶」が世界中で有名です。

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中国
茶 情報

中国の茶
茶は中国語で「茶(チャ)」です。

人口増加と共に増える「茶」の生産量
中国の茶生産量は爆発的に増加しており、2007年に500万トン、2013年に800万トンを超え、2016年には1,000万トンを超えています。消費拡大は「国内の消費量増加」「インドなどの人口増加と輸出量増加」が要因であり、現在も生産量は増加しています。

茶の消費量も多い
国内の茶の消費量も増加しています。2020年の茶の消費量は年間約1.7㎏であり、年間約425杯(1杯4g換算)の茶を消費します。

中国で最も飲まれる茶
中国で最も飲まれる茶は「緑茶」であり、国内で消費される過半数以上の茶が緑茶です。

インド
茶 情報

インドの茶
茶はインドで利用されるヒンディー語で「चाय(チャーイ)」です。

増加する生産量
インド国内の人口は爆発的に増加しており、茶の生産量も増加しています。

2013年に茶の生産量が500万トンを超え、2019年に600万トンを超えましたが、気候変動の影響と思われる天候不順などにより、生産量が減少しています。

「ダージリン」「アッサム」はインドの地名
インドの茶は世界的に有名であり、特に「ダージリン」「アッサム」は世界中で購入する事ができる茶の種類です。これらの茶はインドの地名であり、山間部で生産されています。

ダージリンティー
「ダージリン」はインド東部ベンガル州「ダージリン県」の標高300m~2100m程度の山間部で生産される茶です。ダージリン県は茶の栽培に適した気候を有しており、山間部に茶園が広がっています。

ダージリンティーは「さっぱりとした味わい」が特徴です。

アッサムティー
「アッサム」はインドの東部「アッサム州」に位置しており、降水量の多い「平野」で生産されています。アッサムはインド原産の「アッサム種」が利用され、ダージリンはアッサム種の他に「中国種」や「中国種とアッサム種を掛け合わせた種」を栽培しています。

アッサムティーは「コク」があり、「ミルクティー」として利用される事が多くなります。

日本にも輸出
インドは日本へ多くの茶の輸出しており、「高級品」として扱われる事が多くなります。

ケニア
茶 情報

ケニアの茶
茶はケニアで利用されているスワヒリ語で「Chai(チャーイ)」です。

アフリカ最大の茶生産地
ケニアに隣接する「タンザニア」には標高5895mの高さがあるアフリカ最大の山「キリマンジャロ」があり、ケニア南部のキリマンジャロ周辺で茶の生産をおこなっています。キリマンジャロ周辺の2000m程度の高地や、西部の「ビクトリア湖」周辺でおこなわれています。

ケニアの茶栽培の歴史
ケニアは20世紀から「イギリスの資本」で茶の栽培が開始され、現在は茶の栽培で有名な「スリランカ」「アルゼンチン」を抜いています。国内で消費量される茶の量は限定的であり、生産された茶の大多数が海外へ輸出されています。

ケニアで生産される「CTC茶」
「Crash(潰す)」「Tear(割く)」「Curl(丸める)」加工処理がおこなわれた「CTC茶」はケニアの名産品です。短時間で味の濃い茶を淹れる事が可能であり、基本的に「ミルクティー」などに利用されます。

テュルキエ
茶 情報

テュルキエ(旧トルコ)の茶
2021年にテュルキエ(旧トルコ)は茶を1,450,000トン生産しています。世界で生産される茶の5.14%がテュルキエで生産されています。

茶はテュルキエ語で「Çay(チャーイ)」です。

テュルキエの茶生産の歴史
テュルキエの茶栽培の試みは1700年代におこなわれました。テュルキエ北西部「ブルサ県」で「日本から輸入した茶の種」の栽培がおこなわれましたが、気候が合わず、茶栽培は失敗してしまいます。

1971年に国内で「茶の栽培に適した場所」の探索がおこなわれ、茶栽培に適したトルコ北東の黒海に面した「リゼ県」で茶の栽培が開始されました。茶の種はロシアのコーカサス地方の茶が利用されています。

ロシアも茶を生産していますが、生産が可能な地域は限定的です。

テュルキエの茶「リゼ・ティー」
トルコの黒海沿岸の「リゼ県」で生産される茶であり、国内で日常的に飲まれる茶です。リゼティーの特徴は非常に渋みが強く、加糖される事が多くなります。テュルキエの茶の消費量は非常に多く、アジア・ヨーロッパ圏で一番多くの消費されています。

スリランカ
茶 情報

スリランカの茶
茶はスリランカで利用されるシンハラ語で「තේ(テー)」です。

世界的に有名なお茶の生産国
スリランカの茶生産量は緩やかに上昇を続けており、国内で生産されている大多数の茶が「海外輸出」されています。スリランカは茶の生産地として非常に有名ですが、国内の茶の消費量は非常に限定的であり、一人当たりの消費量は日本人の約半分です。

セイロンティー
「セイロンティー」は世界中で有名な茶であり、高級品として扱われています。セイロンは「セイロン島」の意味であり、「スリランカ」を意味します。

セイロンティーは「柑橘系」の芳香と独特な風味があります。

ベトナム
茶 情報

ベトナムの茶
茶はベトナム語で「Trà(チャー)」です。

ペットボトルのお茶
ベトナムは日本と同じように「ペットボトルの茶」が普及しており、国内で簡単に購入する事が可能です。

増加する消費と生産量
2020年の消費量は年間一人当たり1.4㎏であり、非常に多くの茶が消費されています。国内消費は増加傾向であり、生産量も増加しています。

蓮茶はすちゃ
「蓮の花の粉末を茶に練り込んだ茶」であり、蓮の花の香りが広がる爽やかなベトナムの茶です。ティーパックで販売されており、簡単に購入する事が可能です。

国内で一番人気がある茶は「緑茶」です。

インドネシア
茶 情報

インドネシアの茶
インドネシア語で茶は「teh(テー)」です。

インドネシアで消費される茶
インドネシアは日本やイギリスのような形式ばった「茶の作法」は存在しませんが茶を飲む文化が根付いており、日常的にお茶が消費されています。人気のある茶は「緑茶」「紅茶」「ジャスミンティー」などの人気が高く、国内で栽培される「バニラ」を加えた「冷茶」なども人気があります。

生産は16世紀から
インドネシアで茶の生産が開始されたのは16世紀からであり、オランダの入植者により「中国茶」やインドの「アッサムティー」の栽培がはじめられました。インドネシアは高温多湿で「インド」の気候と類似点が多く、インド原産の茶の種などの栽培にも適していています。

「ジャワ島」「スマトラ島」「スラウェシ島」の山間部で多くの茶が栽培されています。

バングラデシュ
茶 情報

バングラデシュの茶
バングラデシュで利用されるベンガル語で茶は「চা(チャ)」です。

紅茶が人気
国内では「紅茶」の人気が高く、加糖された紅茶が露天などで販売されています。

過酷な労働
国内の茶の生産量は非常に多く、「茶摘み」に従事している人は60万人を超えるとされています。住み込みで働く人も多く、過酷な環境のため病気にかかる人が多く問題になっています。

アルゼンチン
茶 情報

アルゼンチンの茶
茶はアルゼンチンで利用されるスペイン語で「té(テ)」です。

北米のお茶事情を支えるアルゼンチン
北米で消費されている茶の50%以上がアルゼンチンで生産されています。アメリカも日本や南アジア同様に「冷茶」の人気が高く、夏には「キンキンに冷えた茶」が提供されます。

南米は「マテ茶」
南米の「アルゼンチン」「ブラジル」「パラグアイ」「ウルグアイ」はイェルバ・マテという茶葉から淹れられる「マテ茶」の人気が高く、マテ茶の淹れた「水筒」を携帯しています。伝統的な「ヒョウタン水筒」には口の中に茶葉が入らないように「金属製のストロー」が取り付けられています。

南米の茶の消費量は非常に多い
南米の茶の消費量は非常に多く、主に「マテ茶」が消費されます。

アルゼンチンはティーパックのマテ茶も一般的に販売されており、牛乳や砂糖を加えて飲む人も多く存在します。伝統的な飲み方は牛乳を加えたマテ茶に「オレンジの皮」を加えます。

ウガンダ
茶 情報

ウガンダの茶
茶はウガンダで利用されるスワヒリ語で「chai(チャイ)」です。

ウガンダの茶生産
ウガンダはイギリスの植民地時代に「スリランカ」「インド」から輸入された茶を国内で栽培し、現在も非常に多くの茶の生産がおこなわれています。国内には5000mを超える「ルウェンゾリ山地」が存在し、「コーヒー」なども生産されています。

ミャンマー
茶 情報

ミャンマーの茶
茶はミャンマー語で「လက်ဖက်ရည်(ラパタイール)」です。

茶を食べる文化
ミャンマーは乳酸菌を利用して発酵させた後発酵茶「ラペソー」を漬物の様に食べる文化があり、「副食」として消費されています。ミャンマーでは非常に多くのラペソーが消費され、「国民食」の一つです。

古来から存在する「緑茶」
古来から「茶ノ木」の栽培がおこなわれており、日常的に「緑茶」が飲まれていました。イギリスの植民地時代に「紅茶」が定着し、現在は多くの紅茶が国内で消費されます。

ミャンマーでは紅茶に「練乳」「砂糖」などを加える事が好まれます。

タイ
茶 情報

タイの茶生産量
茶はタイ語で「ชา(チャー)」です。

タイで好まれるセイロンティー
国内では「セイロンティー」「アッサムティー」などのインド原産の茶の人気が高く、加糖した氷茶に練乳を加えた「練乳アイスティー」なども人気です。タイでは「ビニール袋」に入れられた飲み物が販売されており、現在も観光客などに非常に人気があります。

タイの茶生産地
タイ北部の「チエンラーイ県」の山岳地帯で多くの茶栽培がおこなわれています。茶の栽培は比較的に新しい産業であり、約40年前に栽培が開始されました。現在は非常に多くの茶が生産量があり、輸出などもおこなわれています。

日本
茶 情報

鹿児島で増加するお茶の生産量
茶生産は「静岡県」が非常に有名ですが、天候不順が続いており、茶の生産量が減少しています。近年では温暖な気候を有する「鹿児島県」の茶生産量が増加しています。

茶は「霜」によるダメージを受けやすく、新芽が出る4月に気温が低下すると茶の葉がダメージを受けます。

世界的に有名な「抹茶」
「抹茶」の人気が世界的に上昇しており、ヨーロッパでも「MACHA」がカフェなどで販売されています。「健康に良い」という印象が強く、今後も消費量が増加すると思われます。

まとめ

緑茶の人気上昇
世界的に「健康志向」の人が増加しており、アメリカなどでも「グリーンティー」の消費が増加しています。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考

FAO, FAOSTAT. "Crops and livestock products - Tea leaves, Production (t)" (English) 1961-2022年. ©FAO 2024. 2021年08月14日閲覧。
FAOの利用規則はこちら (English) です。


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