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日本の生産量は世界4位!世界のホウレンソウ 生産量ランキング

中国の生産量が非常に多い
ほうれん草

「ホウレンソウ」は日本でも非常に多く生産されている野菜ですが、中国がホウレンソウ生産で爆発的なシェアを有しており、世界で生産される90%以上が中国で生産されています。

ホウレンソウはどの国がどのくらい生産しているのでしょうか?

世界ほうれん草
生産量 ランキング

世界のホウレンソウの生産量
世界一位 中国
世界二位 アメリカ
世界三位 テュルキエ

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世界のホウレンソウ 生産量ランキング
Spinach
Production (tonnes/year)

各国
ホウレンソウ 情報

ホウレンソウのエネルギー
ホウレンソウは100gあたりエネルギーが約20カロリーであり、非常にエネルギーが低い野菜です。

ホウレンソウの原産地
ホウレンソウの原産地は「西アジア・コーカサス地方」とされており、栽培が開始されたのはイランです。日本へは16世紀に「中国」から伝わり、ホウレンソウの語源は中国語の「菠菜(ボーツァイ)」です。

寒さに強い
ホウレンソウは寒さに強い植物であり、氷点下の寒さでも成長できる植物です。「連作障害:同じ場所で栽培すると土地の栄養が減り、生産量が減少する」がある植物であり、ヨーロッパでは「輪作」をおこなう農家が多くなります。

鮮度が落ちると栄養素が減る
ホウレンソウは鮮度が落ちると栄養素が大きく減少します。非常に多くのビタミン・鉄分が多く含まれる野菜であり、鮮度の良いほうれん草を選ぶ必要があります。

ヨーロッパでも非常に人気のある野菜
ホウレンソウはアジア圏だけでは無くヨーロッパでも非常に人気がある野菜です。生産量は中国が非常が多く、他の国の生産量は少なく見えますが実際は生産している国が多く、ヨーロッパの市場で頻繁に見かける事が多い野菜です。

ホウレンソウの食べ過ぎ注意
ホウレンソウには多くの「シュウ酸」が含まれています。シュウ酸は「尿路結石症」の結石を作り出す事が知られており、ホウレンソウの食べ過ぎには注意が必要です。

中国
ホウレンソウ 情報

中国のホウレンソウ
ホウレンソウは中国語で「菠菜(ボーツァイ)」です。

ホウレンソウ生産大国
世界で生産されるホウレンソウの90%以上が中国でされており、ほとんどのホウレンソウが中国で生産されています。

世界へ輸出が多い
国内で生産された多くのホウレンソウは海外へ輸出されています。主な輸出先は「香港」「マレーシア」「シンガポール」「タイ」「マカオ」「ベトナム」「カンボジア」「ラオス」「カナダ」「日本」「米国」「オーストラリア」「韓国」「カタール」「ニュージーランド」「ロシア」などへ生鮮、冷凍されたホウレンソウが輸出されています。

日本も中国から多くの冷凍のホウレンソウを輸入しており、主に冷凍食品などに利用されています。

中国のホウレンソウ生産地
中国では全土でホウレンソウ栽培がおこなわれています。主に生産が顕著などは東部の「山東省(さんとうしょう)」「河北省(かほくしょう)」、南西部の「四川省(しせんしょう)」、南部の「雲南省(うんなんしょう)」などが多くなります。

2019年~2020年にホウレンソウの作付け面積は減少していますが生産量は増加しています。現在も中国の人口は増加しており、しばらく独占的な生産力が継続すると思われます。

米国
ホウレンソウ 情報

米国のホウレンソウ生産地
主に西部の「カルフォルニア州」、南西部の「アリゾナ州」、南部の「テキサス州」「ニュージャージー州」で生産されています。とくに生産量が多いのは西部のカルフォルニア州で、国内で生産されるホウレンソウの70%以上がカルフォルニア州で生産されています。

カルフォルニア州で生産されたホウレンソウの多くが海外へ輸出され、とくに「カナダ」への輸出が多くなります。

「ポパイ」がホウレンソウの売り上げに貢献した
1930年に登場したアメリカのキャラクター「ポパイ」は、ホウレンソウを食べて強くなるキャラクターです。ポパイはアメリカのホウレンソウ消費量を約30%以上増加させたとされ、ホウレンソウの売り上げに大きく貢献しています。

当時のアメリカは「大恐慌時代」で、毎日暗いニュースが放送されていました。大不況の中、消費量が増加するホウレンソウはアメリカ人にとって明るい話題の一つになりました。

テュルキエ
ホウレンソウ 情報

テュルキエ(旧トルコ)のホウレンソウ
ホウレンソウはテュルキエで「Ispanak(イスパナク)」です。

テュルキエのホウレンソウ生産地
主に中東部の「アンカラ県」、北部の「サムスン県」、西部の「マニサ県」、北東部の「ブルサ県」、北部の「トカット県」、北東部の「サカリヤ県」、南部の「メルスィン県」「アダナ県」、東部の「バルケスィル県」「イズミル県」などで多くのホウレンソウが栽培されています。とくに生産量が多いのは東部のイズミル県であり、非常に多くのホウレンソウを生産しています。

ホウレンソウの輸出
テュルキエで生産されたホウレンソウは「オーストリア」「イギリス」「ドイツ」「オランダ」「ブルガリア」などヨーロッパを中心に多く輸出されています。

2019年に発生した食中毒
テュルキエは2019年にホウレンソウを食べた60人から集団食中毒が発生しています。原因はホウレンソウに混入した「毒性のある植物」が原因であり、テュルキエ国民・テュルキエからホウレンソウを輸入している国々に大きな衝撃を与えました。

日本
ホウレンソウ 情報

日本のホウレンソウ生産地
日本でホウレンソウの生産量が多い都道府県は「千葉県」「埼玉県」「群馬県」で、関東平野の生産が多いのが特徴です。

過去に米国を超える
ホウレンソウの量を生産していた
日本は過去に米国を超えるホウレンソウの生産量がありましたが、2011年以降、ホウレンソウの生産量は減少しています。

人気のある野菜
ホウレンソウは日本では比較的に人気の高い野菜の一つです。日本のホウレンソウは苦味が少なく、甘みが多いホウレンソウが多く栽培されています。

ケニア
ホウレンソウ 情報

ケニアのホウレンソウ
ホウレンソウはスワヒリ語で「Mchicha(チィーチャ)」です。

ケニアのホウレンソウ生産地
主に中部の「ナイロビ州」「中部」、北部の「東部州」、西部の「リフトバレー州」などで多くのホウレンソウが栽培されています。

ケニアで増加するホウレンソウ生産
ケニアでホウレンソウの栽培が増加したのは近年です。ホウレンソウを生産する家庭が増加しており、一般的に消費される野菜の一つとして定着してきています。

ケニアは非常に貧困層が多く、貧困層の多くが農業に従事しています。

インドネシア
ホウレンソウ 情報

インドネシアのホウレンソウ
ホウレンソウはインドネシア語で「Bayam(バンヤ)」です。

インドネシアのホウレンソウ生産地
主にジャワ島西部の「西ジャワ州」で多くのホウレンソウ生産がおこなわれており、その中でも農業大学などが存在する「ボゴール」で非常に多くのホウレンソウ生産がおこなわれています。ボゴールは「雨の街」として知られており、雨の多い地域になります。

ジャワ島は農作物の生産が多い
巨大都市「ジャカルタ」があるジャワ島には様々な農作物が生産されており、農作物の質は年々向上しています。人口も多く、国内で農業に力を入れる若者も増加しており、インドネシアの農業は発展する可能性があります。

ベルギー
ホウレンソウ 情報

ベルギーのホウレンソウ
ホウレンソウはベルギーで利用されるフランス語で「Épinard(エピナード)」です。

フランスから多く輸入されている
ベルギーはホウレンソウを多くフランスから輸入しており、過半数が冷凍食品になります。

オーガニックのホウレンソウ栽培は難しい
近年、ヨーロッパは「有機栽培:科学的な肥料を利用しない」の野菜の人気が上昇しています。ホウレンソウは有機栽培は非常に難しい野菜といわれていますが、研究が進み、有機栽培のホウレンソウが増加すると思われます。

イタリア
ホウレンソウ 情報

イタリアのホウレンソウ
ホウレンソウはイタリア語で「Spinaci(スピナチ)」です。

イタリアのホウレンソウの生産地
主に西部の「ラツィオ州」、北東部の「トスカーナ州」、南東部の「カンパニア州」、南東部の「プーリア州」、北西部の「ピエモンテ州」などで多く栽培されており、比較的に広範囲で生産されているのが特徴です。

ヨーロッパのホウレンソウ栽培のリーダー
中国の爆発的な生産量により、ヨーロッパのホウレンソウ生産量が霞んで見えますが、実際にはヨーロッパでも多く栽培される野菜であり、非常に人気があります。イタリアでも非常に人気があり、ホウレンソウを練りこんだパスタ(フェットチーネなど)なども多く存在します。様々なイタリア料理に利用される野菜の一つで、サラダとしても多く消費されています。

イラン
ホウレンソウ 情報

イランのホウレンソウ
ホウレンソウはイランで利用されるペルシャ語で「Ispanak(イスパナク)」です。

ホウレンソウの原産地
イランはホウレンソウの原産地とされており、イラン北部の「アルボルズ州・ザグロス山脈」などの涼しい気候を有する地域で自生しています。また、北部「ザンジャーン州」には「Efnaj(イファナ)」という村が存在し、この村の名前がホウレンソウの名前になったのではないかと考えられています。

ホウレンソウは英語で「Spinach(スピナッチ)」とかけ離れていますが、隣国では割とペルシャ語に近い発音をする国も多く、ペルシャ語が語源と思われます。

イランのホウレンソウ生産地
イランは比較的に寒冷な地域でホウレンソウ栽培をおこなっており、北東部の「ラザヴィー・ホラーサーン州」、北西部の「東アーザルバーイジャーン州」、中部の「エスファハーン州」などで栽培がおこなわれています。

フランス
ホウレンソウ 情報

フランスのホウレンソウ
ホウレンソウはフランス語で「Épinard(エピナード)」です。

フランスのホウレンソウ生産地
主に南東部の「プロヴァンス地方」、中北部の「イル=ド=フランス地域圏」で多くのホウレンソウ栽培がおこなわれています。生産されたホウレンソウの多くが加工されており、加工されていないホウレンソウが市場に出回るのは15%以下とされています。

消費量は少ない
フランスではホウレンソウの消費量が少なく、年間に1度か2度購入する程度です。

まとめ

中国の生産量が多い
日本でも非常に多く生産されている野菜で、非常に人気のある野菜の一つです。現在は中国が爆発的なシェアを誇っており、冷凍食品にも多く中国産のホウレンソウが利用されています。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考

FAO, FAOSTAT. "Crops and livestock products - Spinach, Production (t)" (English) 1961-2022年. ©FAO 2024. 2021年09月30日閲覧。
FAOの利用規則はこちら (English) です。


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