実はピーマンは「唐辛子」
ピーマンはナス科トウガラシ属で、「トウガラシ」に分類されます。青唐辛子は完熟すると赤くなり、「ピーマン」は青唐辛子の辛味成分となる「カプサイシン」が少なくなるように品種改良した植物になります。
青唐辛子はどの国がどのくらい生産しているのでしょうか?
世界の青トウガラシ
ピーマン
産量ランキング
世界の青唐辛子 生産量
世界一位 中国
世界二位 メキシコ
世界三位 インドネシア
世界の青唐辛子 生産量ランキング
Chilles and peppers, green
(Capsicum spp. and Pimenta spp.)
Production (Tonnes/year)
各国
青唐辛子やピーマン
情報
青唐辛子の重さ・エネルギー
青唐辛子1本の重さは約5gで、エネルギーは約4.8Kcalです。
青唐辛子とピーマンの関係
ピーマンはナス科トウガラシ属で、「トウガラシ」の仲間になります。「Green Pepper(グリーンペッパー)」「Sweet pepper(スイートペッパー)」「Paprika(パプリカ)」「Bell pepper(ベルペッパー)」と英語圏では呼ばれます。
ピーマン・青唐辛子は同種で、ピーマンの生産量も青唐辛子に含まれます。日本ではあまり青唐辛子を生産していませんが、非常に多くのピーマンを生産しています。
ピーマンはなんで辛くないの?
ピーマンは青唐辛子の辛み成分となる「カプサイシン」が無くなるように品種改良した植物です。明治以降にアメリカから伝わり、現在では非常に多くのピーマンが全国で生産されています。
「シシトウ」も唐辛子
「シシトウ」もナス科トウガラシ属です。シシトウは「シシトウガラシ」の訳で、ピーマン・トウガラシと同種になります。
青唐辛子は赤くなる
トウガラシは青唐辛子を完熟させた植物です。様々な品種が存在し、辛さも大きく異なります。一般的に辛み少ない種を「甘味種」、辛い種を「辛味種」と分類します。
なぜ暑い地方で「トウガラシ」は好まれるの?
トウガラシを食べる事で「発汗」すると同時に体温が下がります。また、トウガラシには「腐敗効果」があります。科学的に解明されており、辛味成分が強いほど「害虫」などに実をかじられる確率が下がります。
「米」などにトウガラシを入れておく事である程度の防虫効果になります。
中国
青唐辛子・ピーマン
情報
中国の青唐辛子やピーマン
中国語で青唐辛子は「青辣椒(シンラージャオ)」、ピーマンは「青椒(シンジャオ)」です。
中国の青唐辛子生産地
主に北東部の「山西省(さんせいしょう)」、東部の「山東省(さんとうしょう)」、北東部の「内モンゴル自治区」「吉林省(きつりんしょう)」「黒龍江省(こくりゅうこうしょう)」などで多くのトウガラシが生産されています。
日本も主に冷凍食品などで利用される青唐辛子・ピーマンは中国から輸入しています。
中国の唐辛子の歴史
唐辛子は主に観賞用として栽培されていましたが、「貴州省(きしゅうしょう)」の山岳地帯などで栽培されており、「塩」などのかわりの調味料として利用されていました。唐辛子は安価に取引されていたため労働階級に普及し、現在では一般的な食材の一つとして利用されています。
辛い料理で有名な四川料理
中国西部の四川省の料理がとくに辛く、非常に多くの「トウガラシ」「サンショウ」「コショウ」が料理に利用されます。四川省は盆地で気温・湿度が高く、青唐辛子の栽培しやすい気候です。
四川省の他に中南部の「湖南省(こなんしょう)」、南西部の「雲南省(うんなんしょう)」「貴州省(きしゅうしょう)」なども辛い料理が有名です。
テュルキエ
青唐辛子・ピーマン
情報
テュルキエ(旧トルコ)の青唐辛子やピーマン
テュルキエ語で青唐辛子は「Yeşil Biber(イェーシリ ビバール)」です。
テュルキエの食文化
テュルキエでもピーマンや青唐辛子が日常的に消費されます。テュルキエ料理にも辛い料理は存在しますが、基本的には辛さは「アクセント」をつける程度で、上品な味の料理が多いのが特徴です。オリーブオイル・バターなどを多用し、地中海料理や中東料理など様々な食文化の影響を受けています。
テュルキエの青唐辛子生産地
主に地中海やエーゲ海に面した地域、西部の「チャナッカレ県」「マニサ県」、南部の「アダナ県」。南東部の「シャンルウルファ県」、南西部の「アンタルヤ県」、北西部の「ブルサ県」、北部の「サムスン県」などで多くのスパイスが生産されています。
インドネシア
青唐辛子・ピーマン
情報
インドネシアの青唐辛子やピーマン
インドネシア語で青唐辛子は「Cabai Hijau(ジャビ ヒジャーウ)」です。
インドネシアの青唐辛子生産地
主にカリマンタン島東部の「東カリマンタン州」、カリマンタン島北部の「北カリマンタン州」、カリマンタン島西部の「西カリマンタン州」、スマトラ島西部の「西スマトラ州」、スマトラ島から東へ行ったバンカ島・ブリトゥン島の「バンカ・ブリトゥン州」で多く生産されています。
インドネシアは辛い食べ物を好む
インドネシアは辛い物を好みます。インドネシア料理は全体的に辛い料理が多く、日常的に辛い食べ物が消費されます。
唐辛子を輸入している
インドネシアは多くの粉末の「赤唐辛子」を中国から輸入しています。中国は非常に多くの赤唐辛子を生産しており、日本も国内で利用している大多数の赤唐辛子を中国から輸入しています。
メキシコ
青唐辛子・ピーマン
情報
メキシコの青唐辛子やピーマンの生産量
メキシコで利用されているスペイン語で青唐辛子は「Chile verde(チリ ベルデ)」、ピーマンは「pimiento verde(ピメントベルデ)」です。
メキシコ料理は辛いものが多い
メキシコは非常に多くの唐辛子を利用する国で、全体的に辛い料理が多くなります。青唐辛子の「甘味種」も好まれ、タコスなどの様々な料理に利用されます。
メキシコの青唐辛子生産地
主に北西部の「チワワ州」「シナロア州」、中部の「サカテカス州」「サン・ルイス・ポトシ州」「ソノラ州」、西部の「ハリスコ州」「ミチョアカン州」、中部の「グアナフアト州 」、北西部の「バハ・カリフォルニア州」、北部の「ドゥランゴ州」などで多くの青唐辛子が生産されています。
スペイン
青唐辛子・ピーマン
情報
スペインの青唐辛子やピーマン
スペイン語で青唐辛子は「Chile verde(チリ ベルデ)」です。
スペインは辛い料理が少ない
メキシコ料理はスペインの文化の影響を受けていますが、スペインは辛味の強い料理があまり多くありません。国内でパプリカやピーマンを非常に多く生産しており、ヨーロッパ諸国に輸出しています。
スペインの青唐辛子生産地
主に南部「アンダルシア州アルメリア県」、南東部「ムルシア州ムルシア県」多く生産されています。
エジプト
青唐辛子・ピーマン
情報
エジプトの青唐辛子やピーマン
エジプトで利用されているアラビア語で青唐辛子は「الفلفل الحار الأخضر(アルフィルフル ハール アルアクハダール)」です。
エジプトの青唐辛子生産地
主に北部の「ブハイラ県」「北シナイ県」などの北部で青唐辛子生産が盛んにおこなわれています。地下水を利用した「点滴灌漑:点滴のように水を与える方法」などの灌漑農業により青唐辛子栽培がおこなわれています。
エジプトの青唐辛子
エジプトは青唐辛子がピクルスやペーストに加工される事が多くなります。エジプト料理は中東や地中海料理の影響を強く受けており、辛い料理があまり多くありませんが、暑い国のため辛味を好む人が多くなります。
ナイジェリア
青唐辛子・ピーマン
情報
ナイジェリアの青唐辛子生産地
主に中北部の「カドゥナ州」、北部の「カノ州」「ジガワ州」「カツィナ州」、北西部の「ソコト州」、中東部の「プラトー州」「バウチ州」などで多くの唐辛子が生産されています。
国内需要量が増加
ナイジェリアは人口増加などにより青唐辛子の需要が増加しています。生産した青唐辛子の輸出もおこなわれており、今後ナイジェリアの青唐辛子生産は増加すると思われます。
米国
青唐辛子・ピーマン
情報
米国のピーマン生産地
主に東部の「フロリダ州」でピーマンが生産されています。その他に西部の「カルフォルニア州」、南部の「テキサス州」、北東部の「ニュージャージー州」、東部の「ノースカロライナ州」で多くのピーマンが生産されています。
アメリカではメキシコ料理が人気
アメリカではメキシコ料理の人気が高く、日常的に消費されます。メキシコからの移民も多く、本格的なメキシコ料理がアメリカの各地で食べる事が可能になっています。
オランダ
青唐辛子・ピーマン
情報
オランダの青唐辛子やピーマン
2021年にオランダは青唐辛子やピーマンを440,000トン生産しています。世界で生産されている青唐辛子の1.21%がオランダで生産されています。
オランダ語で青唐辛子は「Groene Chili(グルーエネシリ)」です。
ピーマンの語源
ピーマンの語源はフランス語の「piment(ピーマン)」、スペイン語の「pimiento(ピメント)」が語源とされています。意味は「トウガラシ」で、ピーマンは「西洋トウガラシ」「甘トウガラシ」と呼ばれていましたが、青トウガラシと区別されるようになり「ピーマン」と呼ばれるようになりました。
オランダでも多くの青唐辛子が生産されている
オランダでは「温室栽培」などにより多くのパプリカ・ピーマンが生産されています。
チュニジア
青唐辛子・ピーマン
情報
チュニジアの青唐辛子やピーマンの生産量
チュニジアで利用されているアラビア語で青唐辛子は「الفلفل الحار الأخضر(アルフィルフル ハール アルアクハダール)」です。
チュニジアの唐辛子生産地
主に中北部の「ケルアン県」、中部の「シディブジッド県」などで多くの唐辛子が生産されています。
青唐辛子栽培
ピーマンや青唐辛子は「ハウス栽培」などもおこなわわれています。ハウス栽培をおこなう事で季節前に収穫、または、季節後に収穫が可能になり、収獲できる期間が全体的に長くなります。
アルジェリア
青唐辛子・ピーマン
情報
アルジェリアの青唐辛子やピーマン
アルジェリアで利用されているアラビア語で青唐辛子は「الفلفل الحار الأخضر(アルフィルフル ハール アルアクハダール)」です。
アルジェリアの青唐辛子生産地
主に北部の「ゲルマ県」などで唐辛子生産がおこなわれており、農業は主に北部でおこなわれています。
ヨーロッパで人気の調味料「ハリッサ」
アルジェリアでは生産された唐辛子が「Harissa(ハリッサ)」に加工される事が多くなっています。ハリッサはチュニジアが発祥の調味料で、ニンニク・コリアンダー・オリーブオイル・唐辛子などを組み合わせた調味料です。フランスやスペインでも人気があります。
まとめ
日本のピーマンの生産量
茨城県・宮崎県・高知県・鹿児島県・岩手県などで多く生産されています。生産量は世界的に見ても多く、非常に多くのピーマンが国内で消費されています。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考
FAO, FAOSTAT. "Crops and livestock products - Chillies and peppers, green (Capsicum spp. and Pimenta spp.), Production (t)" (English) 1961-2022年. ©FAO 2024. 2021年07月08日閲覧。
FAOの利用規則はこちら (English) です。
サムネイル:Pixabay
ライセンスに関してはこちら (English) をご覧ください。