日本の果物消費量は非常に少ない
日本は多くの果物を生産する国ですが、一人あたりの消費量は非常に少なく、「世界平均」を大きく下回っています。
食料供給量(Food supply quantity)とは?
その期間に人間の食料として利用可能な商品の総量になります。データにはその食べ物が加工された物も含まれます。詳しくは©FAO 「食料供給量(Food supply quantity)の定義」をご覧ください。
世界ではどの国がどのくらい果物を消費しているのでしょうか?
世界のフルーツ
消費量 ランキング
世界の果物の消費量
世界一位 ドミニカ国
世界二位 ドミニカ共和国
世界三位 ガイアナ
世界のフルーツ 消費量ランキング
Fruits - Excluding Wine
Food supply quantity (kg/capita/year)
各国のフルーツ
情報
世界のフルーツ摂取量
世界のフルーツ消費量上位国は一日に果物を300グラム以上摂取している国が多くなります。
カロリーの低いフルーツ
「イチゴ」「アンズ」「スイカ」などはカロリーが低く、100グラムあたり30~40カロリーです。
カロリーが高いフルーツ
カロリーの高いフルーツは「バナナ(100グラムあたり80~90カロリー)」や「アボカド(100gあたり180~190カロリー)」です。
糖質が少ないフルーツ
「アボカド」は糖質が少なく、100グラムあたり1グラム以下の糖質になります。「イチゴ」も糖質が少なく、100グラムあたり約7グラムです。
糖質が多いフルーツ
「バナナ」「ブドウ」などは100グラムあたり約20グラムの糖質が含まれています。
ドミニカ国
果物 情報
ドミニカ国のフルーツ
ドミニカ国で利用されるスペイン語でフルーツは「Fruta(フルータ)」です。
ドミニカ国はどこ?
ドミニカ国は「カリブ海」に浮かぶ島国の一つです。人口は7万人超えており、人口が増加しています。
カリブ海の島国はフルーツの消費量が多い
果物の消費量は「島国」が多い傾向があり、「カリブ海の島国」などで多く消費されます。ドミニカ国は「アメリカ」「スペイン」資本のスーパーマーケットが国内に存在しており、様々な輸入品を購入する事が可能です。
ドミニカ国は「トロピカルフルーツ」を国内で生産しており、非常に安い価格でトロピカルフルーツを購入する事が可能です。
ドミニカ国で多く消費される果物
ドミニカ国は調理用バナナ「プランテン」を主食として消費する国であり、「バナナ」の消費が非常に多くなります。その他に「グレープフルーツ」「オレンジ」「アボカド」「スターフルーツ」「ココナッツ」「グァバ」「レモン」「マンゴー」などの消費が多くなります。
栽培が難しい「カカオ」も栽培されています。
ドミニカ共和国
果物 情報
ドミニカ共和国のフルーツ消
ドミニカ共和国で利用されるスペイン語でフルーツは「Fruta(フルータ)」です。
ドミニカ共和国はどこ?
「ドミニカ国」「ドミニカ共和国」は異なる国です。カリブ海に浮かぶ「イスパニョーラ島」に存在する国であり、島の西側半分は「ハイチ」です。ドミニカ共和国の面積は日本の「九州」より大きく、「ドミニカ」と訳される場合はドミニカ共和国を指す事が多くなります。
トロピカルフルーツの宝庫
ドミニカ共和国では「トロピカルフルーツ」の宝庫であり、日本で見る事の少ない果物が多く販売されています。ドミニカ共和国も「バナナ」のプランテン種が多く栽培され、国内の主食の一つです。
「パパイヤ」「ココナッツ」「アボカド」「マンゴー」「メロン」「スイカ」「パイナップル」「サクランボ」などが国内で消費されるメジャーな果物です。
「スターフルーツ」、メキシコ原産の「サポジラ」「パンノキ」「スターアップル」「パッションフルーツ「ドラゴンフルーツ」などのトロピカルフルーツが国内で人気です。
ガイアナ
果物 情報
ガイアナはどこ?
ガイアナは南アメリカ大陸の北に位置する国であり、南アメリカ大陸で三番目に小さい国です。熱帯雨林気候を有しており、国内で様々な果物を栽培しています。
ガイアナのフルーツ
ガイアナはカリブ諸国同様に様々なトロピカルフルーツが国内で販売されています。
ガイアナで消費が多いフルーツ
ドミニカ共和国に次いで非常に多くの「パイナップル」が消費され、年間35kg以上消費しています。
セントルシア
果物 情報
セントルシアはどこ?
カリブ海に浮かぶ島国の一つであり、南アフリカ大陸の北側、カリブ海の東側に位置します。
セントルシアで有名な果物
「バナナ」「パパイヤ」「マンゴー」「パッションフルーツ」などが比較的に手に入りやすく、トロピカルフルーツが人気です。
セントビンセント
グレナディーン
果物 情報
セントビンセント・グレナディーンはどこ?
セントビンセント・グレナディーンはカリブ海の東に位置する国であり、セントビンセント島とグレナディーン諸島からなる島国です。
セントビンセント・グレナディーンの果物
「バナナ」「マンゴー」「パパイヤ」などの南国の果物が生産されており、バナナは国内の主要な輸出品目です。
パプアニューギニア
果物 情報
パプアニューギニアの言語
パプアニューギニアは「トク・ピシン語」「ヒリモツ語」「英語」が利用されています。
パプアニューギニアの果物
「パイナップル」「ポポー」「マンゴー」「パッションフルーツ」「バナナ」「スイカ」「グアバ」「パンノキ」などが国内で有名なフルーツです。
隣国のインドネシアはフルーツの摂取量が少ない
国境を接する「インドネシア」はフルーツの摂取量が少なく、言語や文化が似ている「マレーシア」と比べても大きな違いがあります。
アルバニア
果物 情報
アルバニアのフルーツ
アルバニア語でフルーツは「frutat(フルータ)」です。
アルバニアはどこ?
アルバニアは東ヨーロッパのバルガン半島南西部に位置し、「ギリシャ」「モンテネグロ」「北マケドニア」「セルビア」と国境を接しています。
リンゴが大好き
アルバニアは「リンゴ」の消費量が非常に多く、「ハンガリー」「オランダ」に次ぐ世界三位の消費国です。国内で生産される果物の20%が「リンゴ」であり、様々な品種のリンゴが国内で生産されています。
料理に様々なフルーツが利用される
アルバニアは料理に「リンゴ」「ブドウ」「オレンジ」「ブラックベリー」「サクランボ」「イチジク」など様々な果物が利用されます。アルバニアは「オスマン帝国」の影響を強く受けており、「ヨーロッパ」と「中東」の文化が混ざり合う国です。
サントメ・プリンシペ
果物 情報
サントメ・プリンシペのフルーツ
サントメ・プリンシペで利用されるポルトガル語でフルーツは「frutas(フルータス)」です。
サントメ・プリンシペはどこ?
サントメ・プリンシペはアフリカの「ガボン」から西にいった場所に浮かぶ島国で、「サントメ島」「プリンシペ島」の二つの島からなる小さな島国です。赤道直下にあります。
プランテンが主食
サントメ・プリンシペは「バナナ」のプランテン種を主食の一つとして消費する国であり、多くのプランテンが調理に利用されます。「パイナップルを利用したお粥」など「果物を加えた料理」が多く、「伝統料理」として消費されます。
アフリカや中東を代表する「デーツ」
サントメ・プリンシペは「アフリカ」「中東」を代表する「デーツ(ナツメヤシ)」が多く栽培されており、国内で非常に多く消費されています。
「São Tomé Peach(サントメピーチ)」と呼ばれる「桃」や「オレンジ」「スターアップル」なども人気です。
バハマ
果物 消費
バハマはどこ?
バハマはカリブ海に浮かぶ島国であり、北大西洋に浮かぶ700以上の島国で構成されています。
バハマの果物
「マンゴー」「パパイヤ」「グアバ」「スターフルーツ」「バナナ」「ココナッツ」などが生産されており、国内でも多く消費されています。
ルワンダ
果物 情報
ルワンダのフルーツ
キニアルワンダ語でフルーツは「Buto(ブゥトゥ)」です。
ルワンダはどこ?
アフリカ大陸の東に位置し、「コンゴ共和国」「ウガンダ」「タンザニア」「ブルンジ」と国境を接しています。 ルワンダは小さな国ですが、2020年の人口は約1300万人を超えており、アフリカで最も人口密度が高い国です。
バナナは主食の一つ
ルワンダは「バナナ」のプランテン種を主食の一つとして消費しています。「サツマイモ」「キャッサバ」も主食の一つとして人気があり、国内で多く消費されます。
ルワンダで人気の果物
「アボカド」「マンゴー」「パイナップル」「パッションフルーツ」などを生産しており、国内で人気がある果物です。生産した果物は海外へ輸出され、ルワンダの経済を支える輸出品目です。
ウガンダ
果物 情報
ウガンダのフルーツ
ウガンダで利用されるスワヒリ語でフルーツは「matunda(マトゥンダ)」です。
ウガンダの果物
「アボカド」「マンゴー」「パイナップル」「バナナ」「スイカ」「リンゴ」「パッションフルーツ」「オレンジ」「パパイヤ」「レモン」「ジャックフルーツ」「シトラスフルーツ」などが人気であり、市場で販売されています。
「カンパラストリート」
ウガンダの首都「カンパラ」は人口増加率が非常に高い都市です。人口が2050年に約950万人、2100年に約4000万人まで増加すると予測されており、世界で非常に人口の多い都市の一つになると予想されています。
カンパラは「フルーツの路上販売が禁止」されていますが、非常に多くの路上販売者が商売をおこなっています。路上販売は通常より安い価格でフルーツがの購入が可能で、利用する人が多く問題になっています。
ガーナ
果物 情報
ガーナの「カカオ」生産量は世界一ではない
ガーナはチョコレートの原料「カカオ」を生産している国として有名ですが、カカオを世界一生産する国は「コートジボアール」です。
カカオの果肉は食べる事が可能
チョコレートはカカオの「種」を原料としています。種をバナナなどの葉で包み「発酵」させ、水分を減少させるために「乾燥」させます。乾燥したカカオを「焙煎」し、粉にした物がチョコレートの原料です。
種子を包んでいる「果肉」は食べる事が可能です。
ガーナで人気の果物
「バナナ」「オレンジ」「リンゴ」「レモン」「パイナップル」「マンゴー」「パパイヤ」「メロン」「ココナッツ」などの果物の他に「ジャックフルーツ」などのトロピカルフルーツも人気があります。
サモア
果物 情報
サモアのフルーツ
サモアで利用されるサモア語でフルーツは「fua(ファ)」です。
サモアの主食
サモアは「タロイモ」「米」「ウルと呼ばれるパンの実」「ココナッツ」「バナナ」などが主食として消費されます。
サモアのフルーツ
「ココナッツ」「パンノキ」「パパイヤ」「マンゴー」「パイナップル」「パッションフルーツ」などのトロピカルフルーツが人気であり、国内で多く消費されます。
マラウイ
果物 情報
マラウイはどこ?
マラウイはアフリカ大陸の南東部に位置し、「タンザニア」「モザンビーク」「ザンビア」と国境を接しています。
マラウイの主食
「ウガリ(フフ)」というトウモロコシの粉を水や牛乳と混ぜ「餅状」にした物を主食として消費します。ウガリは「米」「キャッサバ」なども原料として利用され、固さや弾力により名前がかわります。
「スーパーフルーツ」
アフリカでは特徴的な形をした「バオバブ」の木が有名です。バオバブの木にはビタミンやミネラルが多い果実を付けます。「スーパーフルーツ」とも呼ばれ、種子からは油、果実を粉にしたものを「茶」「スムージー」として利用します。
日本
果物 情報
日本人の1日のフルーツ摂取目安量
日本では果物の摂取目安量は「200グラム」ですが、果物を摂取しない人も多く、世界平均と比べても低い数値です。
フルーツは食前に
フルーツは一般的に「食後」に食べる印象がありますが、食前に食べる事により「血糖値」の上昇を緩やかにする事ができます。食後にフルーツの摂取すると血糖値が急激に上昇し、食べ過ぎる事により「肥満」の原因にもなります。
日本のフルーツは高い
日本のフルーツの価格は高く、消費量は世界平均を大きく下回っています。海外へ限定的に輸出されますが「高級フルーツ」として扱われる事がほどんどであり、主に富裕層が購入しています。
まとめ
ビタミン不足による障害
フルーツを主食として消費する国も多く、「カリブ海」の島国では非常に多くのフルーツが消費されます。ヨーロッパの国々は1日300グラム以上のフルーツを消費している国が多く、消費量が低いのはアジアの一部の国々や中東です。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考
FAO, FAOSTAT. "Food Balance Sheets - Fruits - Excluding Wine" (English) 1961-2021年. ©FAO 2024. 2023年06月14日閲覧。
FAOの利用規則はこちら (English) です。
サムネイル:Pixabay
ライセンスに関してはこちら (English) をご覧ください。