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世界のカボチャ 生産量ランキング

カボチャは新しい野菜

カボチャは非常に栄養価が高い緑黄色野菜であり、原産地は「メキシコ」です。大航海時代に世界中に運ばれ、16世紀にポルトガルから日本へ伝わります。

世界ではどの国がどのくらいカボチャを生産しているのでしょうか?

世界のかぼちゃ
生産量ランキング

世界のカボチャの生産量
世界一位 中国
世界二位 ウクライナ
世界三位 ロシア

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世界のカボチャ 生産量ランキング
Pumpkins, squash and gourds
Production (tonnes/year)

各国のカボチャ
情報

カボチャの重さ・エネルギー
かぼちゃの重さは一個約1.5kgで、エネルギーは約1,100カロリーです。100gあたりのカロリーは80~90カロリーです。

カボチャは免疫を高める
カボチャには「カロチン」が多く含まれています。カロチンは免疫を高める効果があり、中国では病気の際などに良く食べられます。カボチャの種には「亜鉛」が含まれており、インドでは「うつ病」に効果があるとされています。

ハロウィンは「アイルランド」のお盆
ハロウィンは「アイルランド」が発祥とされています。

アイルランドに住んでいたケルト人は新年(ケルト人の新年は11月1日)に合わせて収穫などを祝う祭りがおこなわており、新年の祭りは「季節の死」を表したとされています。サウィン(ハロウィンの前夜祭)により、死んでいた者達が霊として浮世に戻り、日本の「盆」のように再び合う事が出来ると考えられていました。

その霊達に合わせて「動物の皮」を被り、「タマネギ」「カブ」の中をくり抜いて中に火を灯す習わしがおこなわれ、現在は「カボチャ」が利用されるようになりました。

カボチャはウリ科の植物
カボチャはウリ科の植物です。日本は「カンボジア」を介して伝わった事から、カンボジアからカボチャに訛ったのではないかと考えられています。(所説あります)

「Pumpkin」は黄色いカボチャ
「Pumpkin」は黄色のカボチャであり、日本で一般的に販売されているカボチャは「squash(スクアッシュ)」といいます。

中国
カボチャ 情報

中国のカボチャ
カボチャは中国語で「南瓜(ナンクァ)」です。

中国のカボチャ生産量
中国は世界最大のカボチャ生産国です。世界で生産されるカボチャの半数が中国で生産されていましたが、近年インドの生産数が爆発的に増加しており、現在は世界で生産されるカボチャの1/3程度が中国で生産されています。

中国で生産されるカボチャのほとんどが国内で消費されており、アメリカやメキシコからも輸入しています。

中国のカボチャ生産地
主に中部の「陝西省(せんせいしょう)」、北東部の「山西省(さんせいしょう)」、南西部の「雲南省」、北東部の「河北省(かほくしょう)」「北京市」、中東部の「河南省(かなんしょう)」、中北部の「甘粛省(かんしゅくしょう)」「新疆ウイグル自治区」、東部の「山東省(さんとんしょう)」、北東部の「遼寧省(りょうねいしょう)」で多くのカボチャ生産がおこなわれています。

カボチャは中国で健康をもたらす野菜
中国でカボチャは「健康をもたらす」と信じられており、「中秋節(日本の十五夜のようなもの)」に消費が多くなります。また、カボチャを食べる事により「中絶の促進」「やけどの治療」などの「迷信」も中国には存在します。

インド
カボチャ 情報

インドのカボチャ
カボチャはヒンディー語で「कद्दू(カッドゥ)です。

インドのカボチャ生産地
主に「南部のタミル・ナードゥ州」「カルナータカ州」「東部のアッサム州」「西ベンガル州」、中部の「マディヤプラデーシュ州」、北西部の「ビハール州」、南東部の「オリッサ州」、北東部の「ウッタル・プラデーシュ州」などで多くのカボチャ生産がおこなわれています。

インドの農業の変化
インドはカボチャの生産量が爆発的に増加しています。カボチャは成長がはやく、他の作物に比べ換金性が高い野菜です。多くの農家がカボチャ生産を開始しており、生産量が増加しています。

ウクライナ
カボチャ 情報

ウクライナのカボチャ
カボチャはウクライナ語で「арбуз(アルブス)です。

ウクライナのカボチャ生産地
主に北西部の「ジトーミル州」、西部のフメリニツキー州」、西部の「リウネ州」、北部の「キーウ州」、北西部の「ヴォルィーニ州」「ヘルソン州」などで多くのカボチャが生産されています。

ウクライナのカボチャの食べ方
ウクライナはカボチャを利用したスープ、カボチャと穀物を合わせたカーシャ(お粥)などがカボチャのシーズンによく食べられます。

カボチャを利用した風習
ウクライナでは現在はほとんど行われていませんが、「プロポーズを断る際にカボチャを渡す」という風習があります。

ロシア
カボチャ 情報

ロシアのカボチャ
カボチャはロシア語で「Тыква(ティークバ)です。

ロシアのカボチャ生産地
ロシアでは主に南部連邦管区に属する「ヴォルゴグラード州」、沿ヴォルガ連邦管区の「サトフ州」などの北カフカス地方で多くのカボチャが生産されています。北カフカス地方は様々な農作物の生産がおこなわれており、ロシアで消費される多くの作物を支える重要な土地になります。

ロシアのカボチャ消費
ロシアでも非常に多くのカボチャが生産されています。ロシア国内ではカボチャを利用したカーシャ・クリームスープ・パンケーキなど様々な料理が存在します。

2018年にはロシアで635キロの世界最大のカボチャが収穫され話題になりました。

米国
カボチャ 情報

アメリカのカボチャ生産地
主に中東部の「イリノイ州」、西部の「カリフォルニア州」、中北東部の「インディアナ州」、南東部の「テキサス州」、東部の「バージニア州」で多くのカボチャが生産されています。イリノイ州はカボチャ生産に適した気候を有しており、非常に多くのカボチャが生産されています。

カボチャは暑く乾燥した気候を好む
カボチャの生産地はインドや中国など雨量の多い地域の生産が多くなっていますが、実際は水はけの良い土地を好む植物で、乾燥した土地で盛んに栽培されています。アメリカでも中西部などで栽培が多く、乾燥した土地での栽培が多くなっています。

スペイン
カボチャ 情報

スペインのカボチャ生産
カボチャはスペイン語で「Calabaza(カラバサ)です。

スペインのカボチャ生産地
スペインでは南部の「アンダルシア州アルメリア県」、中南部の「エストレマドゥーラ州カセレス県」、東部の「バレンシア州アリカンテ県」で多くのカボチャが生産されています。

日本への伝来
日本のカボチャはスペイン・ポルトガルの宣教師によって「長崎県」「大分県」にもたらされ、日本全国に広まったとされています。

スペインで生産される「北海道カボチャ」
スペインやドイツは日本の「ウチキクリ」という品種のカボチャが栽培されています。ウチキクリは「Hokkaido」「Red Hokkaido」とスペインで呼ばれており、主に輸出用として生産されています。

スペインのカボチャの利用
スペインは様々なカボチャ料理が存在し、デザートとしても利用されています。カボチャのシーズンにはカボチャ焼いた料理「Calabaza asada(カラバサ アサダ)」などが東部バレンシア州で作られます。

テュルキエ
カボチャ 情報

テュルキエ(旧トルコ)のカボチャ生産
カボチャはテュルキエで利用されているテュルキエ語で「Kabak(カバク)」です。

テュルキエのカボチャ生産地
主に中部の「カイセリ県」「ネヴシェヒル県」「アクサライ県」、中東部の「コンヤ県」、中北西部の「エスキシェヒル県」など中央アナトリア地方の生産が多くなっています。

テュルキエの農業の特徴
テュルキエは北部の「黒海に近い土地」と、南部の「エーゲ海に近い土地」で多くの農作物が栽培されています。テュルキエ中部は乾燥した土地が多く、カボチャを含めた乾燥に強い作物が生産されています。国内で生産されたカボチャは食品だけではなく化粧品・医療品などにも利用されています。

メキシコ
カボチャ 情報

メキシコのカボチャ生産
カボチャはメキシコで利用されるスペイン語で「Calabaza(カラバサ)です。メキシコでは「ズッキーニ」も「カラバサ」です。

メキシコのカボチャの歴史
メキシコは「カボチャの原産地」です。カボチャ生産は非常に歴史が古く、約8000年前~1万年前から開始されたといわれています。

メキシコのカボチャ生産地
主に北西部の「ソノラ州」「シナロア州」、中南東部の「プエブラ州」、中西部の「ミチョアカン州」、中部の「モレロス州」、中西部の「イダルゴ州」で多くのカボチャが生産されています。

日本へも輸出されている
メキシコのカボチャは日本にも輸出されています。日本は主にニュージーランド・メキシコ・韓国などからカボチャを輸入しています。

バングラデシュ
カボチャ 情報

バングラデシュのカボチャ
カボチャはバングラデシュで利用されるベンガル語で「কুমড়া(クムラ)」です。

バングラデシュのカボチャの生産地
主に南部の「Gadighat(ガディハット)」や首都のダッカ郊外で多くのカボチャが生産されています。

バングラデシュのカボチャ料理
バングラデシュはインドの食文化に強く影響を受けています。料理に様々な香辛料が利用され、パンチの効いた料理が多く存在します。カボチャはカレーなどに利用される他に「シャルバット」という東南アジアなどで飲まれるジュース、カボチャを加えた「パロッタ」というパン、「プーリー」という揚げパンなど様々な料理にカボチャが加えられます。

イタリア
カボチャ 情報

イタリアのカボチャ
カボチャはイタリア語で「Zucca(カラバサ)」です。

イタリアのカボチャ生産地
主に北部の「ロンバルディア州」「エミリア=ロマーニャ州」、北東部の「ヴェネト州」、南部の「カンパニア州」、中部の「ラツィオ州」、北東部の「リグーリア州」、南部の「シチリア州」、中部の「トスカーナ州」などで多くカボチャが生産されています。生産量が多いのはロンバルディア州であり、イタリアで生産されるカボチャの25%以上がロンバルディア州で生産されています。

イタリア料理にも多くのカボチャが利用される
イタリアではカボチャのスープ・リゾット・パスタ・パイ・揚げ物など日本同様に様々なカボチャ料理が存在します。

インドネシア
カボチャ 情報

インドネシアのカボチャ
カボチャはインドネシア語で「Labu(ラブ)」です。

インドネシアのカボチャ生産地
主に「西ジャワ州チアンジュール県」で多くのカボチャを生産しており、インドネシアの中で有名なカボチャの名産地です。チアンジュール県で生産されるカボチャは甘味が強く、アイスクリームなどに加工される事も多くなります。

日本
カボチャ 情報

日本のカボチャ生産地
日本では「北海道」「鹿児島県」「茨城県」などで多くのカボチャが生産されています。

カボチャの消費は江戸時代から
カボチャの消費が多くなったのは江戸時代からであり、中国でカボチャが中秋節に食べられるように日本でも「冬至」の食べ物として主に消費されていました。

まとめ

カボチャは世界中で生産される野菜
カボチャはアジア圏の生産量が多くなりますが、全世界で生産される作物です。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考

FAO, FAOSTAT. "Crops and livestock products - Pumpkins, squash and gourds, Production (t)" (English) 1961-2022年. ©FAO 2024. 2021年08月01日閲覧。
FAOの利用規則はこちら (English) です。


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