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日本も生産大国!世界のレタス 生産量ランキング

日本は生産大国!
レタスは世界中で人気がある野菜

「レタス」は世界中でサラダなどに利用される野菜であり、日本でも非常に多く生産されています。

世界ではどの国がどのくらいレタスを生産しているのでしょうか?

世界のレタス
生産量ランキング

世界のレタス生産量
世界一位 中国
世界二位 米国
世界三位 インド

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世界のレタス 生産量ランキング
Lettuce and chicory
Production (tonnes/year)

各国のレタス
情報

レタスの重さ・エネルギー
レタスは1個約500gで、エネルギーで約57Kcalになります。

レタスの語源はラテン語
レタスの語源はラテン語の「lac(ラク)」とされています。意味はミルクでレタスから出る「ミルクの様な樹液」などを意味しています。

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中国
レタス 情報

中国のレタス
レタスは中国語で「生菜(シャンシャイ)」です。

世界で生産されるレタスの半数が中国
中国のレタス生産量は全世界で生産されるレタスの半数を超えています。

中国のレタスの食べ方
中国は一般的に「冷めた食べ物」を食べる習慣が無く、レタスは「炒める」「焼く」などの調理がおこなわれます。冷めた食べ物は「古い食べ物」という認識があり、基本的に温かい食べ物を食べます。

「冷やした飲み物」も「体を冷やす」と考えられており、常温で販売される事が多くなります。この習慣はロシアにも存在しており、冷たい飲み物を一切飲まない人も非常に多く存在します。

日本へ伝来
奈良時代に中国からレタスの和名「しちゃ」として伝わりました。現在のレタスとは形が異なり、現在の丸いレタスは江戸時代にアメリカから伝わったものになります。

中国のレタス生産地
主に中部の「陝西省(せんせいしょう)」、中北部の「甘粛省(かんしゅくしょう)」、中北部の「寧夏省(ねいかしょう)」、中西部の「青海省(せいかいしょう)」、南西部の「チベット」、中西部の「山西省(さんせいしょう)」、北東部の「河北省(かほくしょう)」で生産され、秋~冬の間は中国の南部でレタス生産がおこなわれます。

米国
レタス 情報

米国のレタスの種類

「ロメインレタス」
普通のレタスより細身であり、若干「苦み」があります。丸くならないレタスで、サラダなどに利用されます。歯ごたえが強く、白菜のレタスの中間ぐらいになります。

「サラダ菜」
サラダ菜は結球レタスであり、葉が非常に柔らかく、鮮やかな緑色をしているのが特徴です。味は甘味が強く、主にサラダに利用されます。

「グリーンリーフ」
グリーンリーフはロメインレタス同様に結球しないレタスです。若干苦みがあり、鮮やかな緑色をしています。炒め物などに利用される事が多くなりますが、サラダなどに利用される事も多くなります。

「レッドリーフ」
日本では「サニーレタス」と呼ばれる種になります。レッドリーフは若干苦みがあり、紫色の葉を有している特徴があります。美しい彩のためにサラダに利用される事が多くなります。

米国のレタス生産地
主に西部の「カリフォルニア州」、南西部「アリゾナ州」でレタス生産がおこなわれています。

インド
レタス 情報

インドのレタス
レタスはインドで使われているヒンディー語で「सलाद(サラード)」です。

食の欧米化
インドは豆を利用したサラダが多く、国内に非常に多くのサラダが存在します。近年では外資系のファストフードチェーン店が増加しており、レタスの消費が増加しています。

インドのレタス生産地
南部の「タミル・ナードゥ州」などで多くのレタスが生産されています。タミル・ナードゥ州で生産されるレタスは米国の大手企業などに提供されており、非常に質の高いレタスが生産されています。

スペイン
レタス 情報

スペインのレタス
レタスはスペイン語で「Lechuga(レチューガ)」です。

ヨーロッパのレタス生産の中心
スペインで生産されたレタスはヨーロッパ各国に輸出されています。スペイン国内で生産されたレタスの80%以上がヨーロッパで消費されており、ヨーロッパ各国でスペイン産のレタスの購入が可能です。

スペインのレタス生産地
主に南東部の「ムルシア州」でレタスが生産がおこなわれています。南部の「アンダルシア州」でも生産が多く、レタス生産は全体的にスペイン南部でおこなわれています。

イタリア
レタス 情報

イタリアのレタス
レタスはイタリア語で「lattuga(ラトゥーガ)」です。

イタリアのレタス生産
イタリアのレタスもスペインと同様に多くのヨーロッパ諸国へ輸出されています。イタリアでは「ロメインレタス」が好まれる傾向があり、スーパーマーケットでは多くのロメインレタスが販売されています。

イタリアのレタス生産地
主に南東部の「プーリア州」、南部の「シチリア州」、中部の「ラツィオ州」、北部の「エミリア=ロマーニャ州」、南部の「カンパニア州」でレタス生産がおこなわれています。イタリアでは広範囲でレタス生産がおこなわれており、年間を通してレタスの生産が可能になっています。

古代ローマでは就寝前にレタスを食べた
レタスには「ラクチュコピクリン」という成分が含まれています。この成分はレタスから出る「白い液体」に含まれており、鎮静作用や催眠促進効果があります。この効果は2500年前から知られており、古代ローマでは「睡眠」を目的として利用していました。

日本
レタス 情報

日本のレタス生産地
日本では長野県・茨城県・群馬県などで多くのレタスが生産されています。

レタスの連作障害
レタスは連作障害を起こす植物で、同じ場所での栽培間隔を2~3年毎にあける事が望ましいとされています。海外では輪作がおこなわれる事が多く、葉物野菜(レタス・ほうれん草・ブロッコリーなど) → 根菜(ニンジン・カブ・ジャガイモなど) → 実をつける野菜(トマト・ピーマン・ナスなど)など栽培作物の切り替えなどをおこないます。

工場で生産されるレタス
無農薬のレタス栽培は非常に難しく、害虫からの被害を防ぐために農薬が利用します。

近年、工場内でLEDを利用した野菜栽培がおこなわれています。「太陽光を利用しない野菜生産」に抵抗がある人が多いと思いますが、工場内で生産される野菜は害虫などの被害を最低限度に抑える事が可能であり、農薬の利用も限定的になります。

近年、気候変動などの問題が増加しており、工場などの管理された場所での野菜生産が増加しています。「ハイドロポ二クス」などの家庭内で可能な野菜生産が流行しており、農業の形が少しずつ変化してきています。

ベルギー
レタス 情報

ベルギーのレタス
レタスはベルギーで利用されているフランス語で「salade(サラード)」です。

ベルギー原産の「チコリー」
チコリーはレタスの一種で、「ロメインレタス」の一種になります。普通のロメインレタスを比べ白色であり、甘みと苦みのバランスがとれた味が特徴になります。

1830年の「ベルギー独立革命」の中でチコリーは誕生しており、野菜の盗難を防ぐために地下で栽培をはじめた事がチコリーの誕生のキッカケです。

ベルギーの農業
主に北部の「フランダース地方」、南部の「ロワン地方」でおこなわれています。植物工場も存在しており、LEDを利用した次世代の農業が増加しています。

テュルキエ
レタス 情報

テュルキエのレタス
レタスはテュルキエ語で「marul(マル―ル)」です。

テュルキエのレタス生産地
主に北部の「サカリヤ県」、南部の「アンタルヤ県」、中北部の「トカット県」、南部の「アダナ県」で生産されています。テュルキエは北部の「黒海」に面した地域と南部の「地中海」に面した地域で農業が盛んにおこなわれています。

テュルキエの温室栽培
冬の間あまり気温が低下しない「マルマラ海」「地中海」に面した地方で「温室栽培」がおこなわれています。温室栽培により通常より長い期間の作物の栽培が可能になり、生産された野菜は国内外で消費されます。

メキシコ
レタス 情報

メキシコのレタス
レタスはメキシコで利用されているスペイン語で「Lechuga(レチューガ)」です。

メキシコのレタス生産地
メキシコは22の州でレタス生産がおこなわれていますが。主に中部の「グアナファト州」「サカテカス州」「アグアスカリエンテス州」、南部の「プエブラ州」でレタス生産がおこなわれています。レタスは2月~4月と7月~8月から生産されており、年間を通してレタスを購入する事が可能になっています。

メキシコ料理に多用されるレタス
レタスはメキシコ料理に欠かす事の出来ない野菜の一つです。メキシコでは朝食からボリューミ―な食事が好まれ、トルティーヤにレタスや様々な野菜、肉などを巻いて食べられています。

フランス
レタス 情報

フランスのレタス生産
レタスはフランス語で「salade(サラード)」です。

フランスのレタス生産地
フランスでは主に北部の「マンシュ県」「セーヌ=エ=マルヌ県」、中北部の「ロワレ県」、中西部の「メーヌ=エ=ロワール県」、南東部の「ローヌ県、南東部の「ヴォクリューズ県」、南西部の「ランド県」、南東部の「ブーシュ=デュ=ローヌ県」「ピレネー=オリアンタル県」でレタスが生産されています。

フランスの温室栽培
フランスでは野菜の多くが「温室」で栽培されています。温室で栽培される野菜は主に輸出用に生産されており、生産された野菜は多くのヨーロッパの国々で購入する事が可能になっています。

まとめ

中米・南米・アフリカの生産量が少ない
レタスは中米・南米・アフリカの生産量が限定的であり、アジア・ヨーロッパ・北米の生産量が多くなっています。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考

FAO, FAOSTAT. "Crops and livestock products - Lettuce and chicory, Production (t)" (English) 1961-2022年. ©FAO 2024. 2021年07月16日閲覧。
FAOの利用規則はこちら (English) です。


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