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日本はキャベツ生産大国!世界のキャベツ 生産量ランキング

ヨーロッパのキャベツと日本のキャベツは異なる

日本で一般的に消費されるキャベツは「春キャベツ」「早摘みキャベツ」と呼ばれ、ヨーロッパではあまり消費されていません。ヨーロッパのキャベツは非常に固く、「ザワークラウト」などの漬物などに加工される事が多くなります。

世界ではどの国がどのくらいキャベツを生産しているのでしょうか?

世界のキャベツ
生産量 ランキング

世界のキャベツの生産量
世界一位 中国
世界二位 インド
世界三位 ロシア

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世界のキャベツ 生産量ランキング
Cabbages and other Brassicas
Production (tonnes/year)

各国のキャベツ
情報

キャベツの重さ・エネルギー
キャベツは一玉約1.2㎏で、エネルギーは約230カロリーになります。

キャベツの歴史
キャベツは「ヤセイカンラン」というアブラナ属の野草で、ヤセイカンランを元にキャベツが作られました。古代ローマ人がケルト人(現在のドイツ周辺に住んでいた人)に伝え、ヨーロッパ各国に伝わったとされています。

日本への伝播
江戸時代に貿易をおこなっていたオランダから伝わり、観賞用として栽培されていました。一般的に食用として栽培が開始されたのは明治以降になります。

中国
キャベツ 情報

中国のキャベツ
中国語でキャベツは「卷心菜(ジェンシンサイ)」です。

中国のキャベツ生産地
主に東部のさんとう省・ほく省・なん省・ほく省・こう省でキャベツが生産されています。特に生産量が多いのは山東省で、国内で生産される大多数のキャベツが生産されています。

日本に輸出されるキャベツ
日本も非常に多くのキャベツを生産していますが、中国から約2%程のキャベツを輸入しています。

白菜は「チャイニーズキャベツ」
ヨーロッパのマーケットでは白菜が「チャイニーズキャベツ」という名で販売されています。

白菜は古くから揚子江の下流地域で栽培されており、14世紀に中国各地へ広まっています。中国北部には白菜を壺の中で発酵させる「酸菜(さんさい)」という漬物が古くから存在しており、「キムチ」の元になったとされています。

インド
キャベツ 情報

インドのキャベツ
インドで利用されるヒンディー語でキャベツは「पत्ता गोभी(パッタゴーブヒー)」です。

インドのキャベツ生産地
主に西部の「西ベンガル州」、南東部の「オリッサ州」、中部の「マディヤプラデーシュ州」、西部の「ビハール州」・西部の「アッサム州」、東部の「クジャラート州」でキャベツ生産がおこなわれおり、国内で生産されるキャベツの25%が西ベンガル州で生産されています。

インドの漬物「ポリヤル
インドでは「ポリヤル」という「千切りキャベツの和え物」が日常的に消費されます。ポリヤルはニンニク・ニンジン・玉ねぎなどが加えられ、味付けはマスタードやターメリックなどが利用されます。インド料理は非常に多くの「ターメリック(ウコン)」が利用される事が多く、どんな料理も「カレー味」になります。

食文化の違い
インドは南北で食文化が違います。北は「パン食」、南は「米食」になり、南部は肉を消費しないベジタリアンが多く存在します。

韓国
キャベツ 情報

韓国のキャベツ
韓国語でキャベツは「양배추(ヤンベチュ)」です。

キムチ
韓国には非常に多くの漬物が存在します。キムチは非常に有名で、世界中で人気のある漬物の一つです。韓国の冬も非常に厳しく、越冬前に漬物を作る文化が存在します。この文化を「キムジャン」といい、ユネスコの「人類無形文化遺産」に登録されています。

中国で生産されるキムチ
中国で「粗悪な環境で生産されるキムチ」の動画が拡散されており、中国から多くのキムチを輸入している韓国は中国産のキムチを避ける傾向が強くなっています。輸入量も3割程度減少し、国内産のキムチの販売数が増加しています。

ロシアのキムチ
ロシアではニンジンの漬物を「Морковь по-корейски マルコーブ パコリスキ(韓国風ニンジン)」という名が付けられています。キムチに似せた漬物ですが、味はフルーティで甘酸っぱく、韓国キムチと味が異なります。

ロシア
キャベツ 情報

ロシアのキャベツ
ロシア語でキャベツは「Капуста(カプスタ)」です。

ロシアはキャベツ大国
ロシアもキャベツが好まれる国で、ジャガイモに次ぐ生産量があります。千切りにしたキャベツを漬物にする文化があり、「Квашеная капуста(クバシェーナヤ カプースタ):キャベツの漬物の意」が冷蔵庫に必ず常備されています。

すり減った漬物のフタ
ロシアでは漬物に利用した「ビン」「フタ」を大切に保管します。物が少なかったソ連時代の名残りで、食べ終わったビンを市場へ持ち帰り、漬物販売者へ返却するためです。フタの大きさは統一されており、どんなビンにも合うサイズになっています。長い間利用されるため、すり減ったフタを良く見かけます。

ロシアのキャベツ生産
ロシア全土でキャベツ生産がおこなわれています。中部の「シベリア」でもキャベツ生産がおこなわれており、その土地に合ったキャベツが選別・品種改良がおこなわれています。

ロシアで生産されているキャベツの品種
●「Амагер 611(アーマゲル611)」:シベリアを除くロシア・ウクライナで生産されている品種です。

●「Агрессор(アグレェーサル)」:シベリアを含む全土で生産されている品種です。意味は「アグレッシブ」です。「侵略者」という意味もあります。

●「Золотой гектар 1432 ザラトーイ キェクタール1432」:シベリアを除くロシア・ウクライナで生産されている品種です。意味は「黄金の土地」です。

●「Подарок(パダーラク)」:漬物用のキャベツで3ヵ月保存が可能です。意味は「現代」です。

●「Ринда(リーンダ)」:夏に栽培される品種です。シベリアを含む全土で生産されている品種です。

●「Три богатыря(トゥリ バガトィーリヤ)」:冬の保管用のキャベツで、6~8か月保存が可能です。シベリアを含む全土で生産されている品種です。意味は「三銃士」です。ロシアでは三銃士の物語が非常に人気があります。

ウクライナ
キャベツ 情報

ウクライナのキャベツ
ウクライナ語でキャベツは「Капуста(カプスタ)」です。

ウクライナの漬物文化
ウクライナ料理も全体的にキャベツを使う料理が多く、ロシア同様にキャベツの漬物を非常に多く生産・消費します。

キャベツ以外の野菜も多く漬物にされ、パプリカ・キュウリ・唐辛子・ニンジン・アスパラガス・ニンニクなど様々な野菜の漬物をウクライナのマーケットで見る事ができます。

ボルシチにキャベツ
ウクライナ・ロシアは国内に非常に多くのスープが存在しており、「ボルシチ」を含めた様々なスープにキャベツが利用されます。ヨーロッパのキャベツは非常に固いキャベツを利用しますが、長時間煮込んだキャベツは柔らかくなります。

インドネシア
キャベツ 情報

インドネシアのキャベツ
インドネシア語でキャベツは「kubis(クビス)、Kol(コル)」です。

インドネシアのキャベツ生産地
インドネシアはジャワ島西部の「西ジャワ州」、ジャワ島中部の「中央ジャワ州」、スマトラ島中部の西側に位置する「西スマトラ州」で多くのキャベツが生産されています。

キャベツの害虫
インドネシアでは「アブラムシ」などによるキャベツの食害が多く発生しています。これらの害虫は夏~秋・冬~春などの季節の変わり目に発生する事が多く、湿度が高い状態で多く発生します。

日本
キャベツ 情報

日本のキャベツ生産
日本では群馬県・愛知県・千葉県・茨城県・鹿児島県で多くのキャベツが生産されています。生産量の多い群馬県では、日本で生産されているキャベツの約18%が生産されています。

キャベツの普及
日本でキャベツが普及したのは明治時代に「トンカツ」が流行った事がキッカケと言われています。当時のトンカツは海外と同じようにキャベツを「煮込み料理」として提供していましたが、次第に生のキャベツに切り替わりました。

ケニア
キャベツ 情報

ケニアのキャベツ
ケニアで利用されているスワヒリ語でキャベツは「kabichi(カビーチ)」です。

ケニアで生産されるキャベツ
ケニアはアフリカの中西部に位置しており、標高5000mを超える「ケニア山」など山岳地帯を国内に有しています。世界最長の川「ナイル川」の源流「ビクトリア湖」が存在しており、農業に適した気候を有しています。

ケニアのキャベツは標高が高い山岳地帯で栽培される事が多く、栽培に適した冷涼な場所で栽培されています。主に灌漑農業(水を人工的に引き込む農業)がおこなわれていますが、水の節約のために「マルチング」などがおこなわれています。

マルチングとは?
「マルチング」は作物を植えた土壌を「ビニール」などで覆い、水分の蒸発や湿度を一定に保つ方法です。ビニールの他にウッドチップなどを利用する場合もあります。

ベトナム
キャベツ 情報

ベトナムのキャベツ
ベトナム語でキャベツは「cải bắp(カイバップ)」です。

ベトナムで上昇するキャベツ生産量
ベトナムはキャベツの生産量が爆発的に増加しており、1980年から約20倍増加しています。

ベトナムのキャベツ生産地
ベトナムのキャベツ生産はベトナム全土でおこなわれていますが、生産が多い地域はベトナム北部の紅河下流地域・中部高原地域(比較的に気温が低い地域)・メコン川下流地域などになります。

キャベツの生産
キャベツは冷涼な気候を好む野菜で、15度~25度の気温が適切な栽培温度とされています。気温が高くなるベトナムでは、比較的に涼しい場所でキャベツ栽培がおこなわれています。

米国
キャベツ 情報

米国のキャベツ生産
主に西部の「カリフォルニア州」、北東部の「ウィスコンシン州」「ニューヨーク州」、東部の「フロリダ州」、南東部の「テキサス」でキャベツが生産されています。

フロリダ州・テキサス州・カルフォルニア州では春・秋・冬に栽培され、ウィスコンシン州・ニューヨーク州では夏にキャベツが栽培されています。

米国のキャベツの食べ方
アメリカでは千切りキャベツに果物などを加えた「コールスロー」の消費が多く、次いでサラダなど生食が多くなっています。ヨーロッパ同様にキャベツの漬物(ザワークラウト)も人気があり多く消費されています。

まとめ

中国・インドの生産量が多い
キャベツは世界中で人気がある野菜であり、各国で栽培がおこなわれていますが、中国とインドの生産量が多く、世界で生産されるキャベツの60%以上が2か国で生産

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考

FAO, FAOSTAT. "Crops and livestock products - Cabbages, Production (t)" (English) 1961-2022年. ©FAO 2024. 2023年06月28日閲覧。
FAOの利用規則はこちら (English) です。


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