グレープフルーツは島国の消費が多い
グレープフルーツは「カリブ海の島国」で多く消費される果物であり、「ジュース」「ジャム」にも加工されます。
食料供給量(Food supply quantity)とは?
その期間に人間の食料として利用可能な商品の総量になります。データにはその食べ物が加工された物も含まれます。詳しくは©FAO 「食料供給量(Food supply quantity)の定義」をご覧ください。
世界ではどの国がどのくらいグレープフルーツを消費しているのでしょうか?
世界のグレープフルーツ
消費量 ランキング
世界のグレープフルーツ供給量
世界一位 ドミニカ国
世界二位 バハマ
世界三位 エスワティニ
世界のグレープフルーツ
供給量ランキング (一人あたり)
Grapefruits
Food supply quantity (kg/capita/year)
各国のグレープフルーツ
情報
グレープフルーツとは?
「ポメロ(ブンタン)」と「オレンジ」が自然交配などにより生まれた果物です。カリブ海の島国で多くの柑橘類が栽培されており、栽培の中で新たに自然配合で生まれる種なども存在します。
グレープフルーツの重さ・エネルギー
グレープフルーツは1個約300gであり、エネルギーは60カロリーです。
「世界のグレープフルーツ生産量ランキング」の記事はこちらになります。よろしかったらご覧ください。
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世界のグレープフルーツ生産量ランキング
グレープフルーツは日本でも生産される果物だが、生産量は少ない。世界各国でどのくらい生産されているか?
ドミニカ国
グレープフルーツ 情報
ドミニカ国はどこ?
ドミニカ国はカリブ海に位置する島国であり、「ドミニカ共和国」とは別の国です。
ドミニカ共和国もカリブ海に位置する島国で、「イスパニョーラ島」の右側がドミニカ共和国になります。左半分が「ハイチ」であり、国境を接しています。ドミニカ共和国の面積は北海道の半分程度の面積を有しており、英語で「Dominica」と訳されている場合はドミニカ共和国を指す事が多くなります。
ドミニカ国は世界一果物の消費量が多い
ドミニカ国は「世界一果物の消費量する国」と言われており、「グレープフルーツ」の他に「バナナ」「パイナップル」「オレンジ」「マンゴー」などの消費量が非常に多くなります。
「グレープフルーツ」が大好き
ドミニカ国は「グレープフルーツ」が好まれる国であり、1日に1個以上のグレープフルーツが消費されます。
南西部に位置する「Layou River Valley(ラユー川渓谷)」で質の良い「グレープフルーツ」「レモン」「オレンジ」などが栽培されています。
バハマ
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バハマはどこ?
バハマはカリブ海に位置する島国です。カリブ海諸国は「グレープフルーツ」などの柑橘系果物の人気が非常に高く、日常的に消費されます。
観光業からの脱却
バハマは観光業が国を支える重要な収入源でしたが、観光業依存から脱却をはかるために90年代から「農業」に力を注いでいます。バハマの農業は90%が国営であり、様々な果物が生産されています。
果物の他に「サツマイモ」「玉ねぎ」「ジャガイモ」「エンドウ豆」などが栽培されています。
エスワティニ
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エスワティニはどこ?
エスワティニはアフリカ大陸の南に位置する国で、「南アフリカ共和国」「モザンビーク」と国境を接しています。絶対君主制の国であり、国王が国をおさめています。
フルーツの缶詰加工が有名
エスワティニは生産した果物を缶詰に加工し、海外へ輸出しています。「グレープフルーツ」「パイナップル」を加工した缶詰などは日本へも輸出しています。
ジャマイカ
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ジャマイカはどこ?
ジャマイカはカリブ海に位置する島国です。面積は日本の「岐阜県」と同じぐらいになります。
グレープフルーツの起源
「グレープフルーツ」はカリブ海の島国「バルバドス」やジャマイカが起源とされており、「オレンジ」と「ポメロ(ブンタン)」が自然配合した種です。カリブ海諸国は自然配合で誕生した果物が多く存在します。
ジャマイカは多国籍料理が多い
ジャマイカは移民が多い国で「インド」からの移民が多く、移民によって伝えられた「カレー」はジャマイカの国民食の一つです。果物を加えたカレーも人気があり、多くの果物が料理に利用されています。
「アグリフルーツ」
「アグリフルーツ」はジャマイカで「オレンジ」と「グレープフルーツ」が自然に交雑して生まれたフルーツでジャマイカに自生しています。アメリカでは「ジャマイカタンジェロ(タンジェロはミカンの事)」といわれ、ミカンと共に秋から冬にかけてスーパーマーケットなどで見かける事が多くなっています。
グレナダ
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グレナダはどこ?
グレナダはカリブ海に位置する島国の一つです。
カリブ海諸国の人はアフリカルーツの人が多い
カリブ海に属する島国は「砂糖」の原料となる「サトウキビ」をアフリカから運ばれた奴隷に強制的におこなわせた歴史があります。
「グレナダ」に住む大多数の人がアフリカ系のルーツを持ちます。
ハリケーンの影響
グレナダの「農業」は多発するハリケーンにより大きな被害を受けています。2004年に発生した大型のハリケーンにより、国内に存在する80%の建物が被害に受け、農業も甚大な被害を受けています。
近年「気候変動」の影響と思われるハリケーンが頻繁に発生しており、非常に大きな問題になっています。
ベトナム
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ベトナムのグレープフルーツ
ベトナム語でグレープフルーツは「bưởi(ブオイ)」です。
輸出される「グレープフルーツ」
「果物」の海外輸出は非常に時がかかります。
果物の輸出は「2ヶ国間で合意された果物」でなければならず、「検疫証明書」「税関申告」など様々な手続きが必要になります。
ベトナムは「スターアップル」「ドラゴンフルーツ」「マンゴー」「ライチ」「ランブータン」「リュウガン」などが米国輸出されており、2023年から「グレープフルーツ」の輸出が開始されました。
米国の一人あたりのグレープフルーツの消費量は多くありませんが、人口が多いため輸出量は多くなります。
ベリーズ
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ベリーズはどこ?
ベリーズは中米に位置する国であり、「メキシコ」「グアテマラ」と国境を接しています。
ベリーズのグレープフルーツ
ベリーズで生産されたグレープフルーツの「濃縮還元されたジュース」が日本で販売されています。
「濃縮還元」とは果物の絞り汁などの水分を一度飛ばし、輸出先で再び水分を加えた飲み物です。液体の輸送はコストがかかり、運搬の際に容積を減らすためこのような方法がとられます。
チュニジア
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チュニジアのグレープフルーツ
チュニジアで利用されるアラビア語でグレープフルーツは「جريب فروت(ジャリブフルートゥ)」です。
チュニジアはどこ?
チュニジアはアフリカのアフリカ大陸の北に位置し、「アルジェリア」「リビア」と国境を接しています。
どんな果物が有名?
北アフリカの国々は降水量が少なく、「オリーブ」「デーツ(ナツメヤシ)」など、主に水の利用が少ない植物の栽培がおこなわれています。
柑橘系フルーツも栽培される
チュニジアの北部はある程度の降水量があり、北部の「ナブール州」で柑橘系果物の栽培がおこなわれています。チュニジアで生産される果物の約5%程度が柑橘系の果物で、主に「オレンジ」が生産されています。
パラグアイ
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パラグアイのグレープフルーツ
パラグアイで利用されるスペイン語でグレープフルーツは「toronja(トローニャ)」です。
パラグアイはどこ?
パラグアイは南米の中南部に位置する国であり、「ブラジル」「ボリビア」「アルゼンチン」と国境を接しています。日系のパラグアイ人も多く、1万人を超えています。
パラグアイの農業
パラグアイは様々な農作物が栽培されており、柑橘類の他にメジャーな「モモ」「バナナ」「イチゴ」「ナシ」「パパイヤ」「マンゴー」「リンゴ」「スイカ」などを商用的に栽培しています。
スーダン
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スーダンのグレープフルーツ
スーダンで利用されるアラビア語でグレープフルーツは「جريب فروت(ジャリブフルートゥ)」です。
スーダンはどこ?
スーダンはアフリカ大陸の北東に位置し「エジプト」の南に位置します。スーダンは年間降水量が少なく、主に農業は降水量がある南部や「ナイル川」の水を利用した「灌漑農業:人工的に水を引き込む方法」がおこなわれます。
スーダンのグレープフルーツ生産
グレープフルーツの生産はスーダンの中西部に位置する「ジャジーラ州」や、西部の「バカラ川下流」で果物が栽培されます。「バカラ川下流」は「トカラデルタ」と呼ばれ、野菜・果物・小麦・多くの水が必要になる「綿花」も栽培されています。
ハイチ
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ハイチはどこ?
ハイチはカリブ海に位置する国であり、「イスパニョーラ島」の左半分がハイチです。
ハイチのグレープフルーツ
ハイチは「グレープフルーツ」栽培が盛んです。国内の「トロピカルフルーツ」の消費量は多く、生食以外に「ジャム」「菓子」「茶」など加工品などにも多く利用します。
グレープフルーツジャム
ハイチでは「グレープフルーツジャム」の利用が事が多く、「Confiture(コンフィチュール)」という砂糖少なめのジャムが生産されます。
日本
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日本のグレープフルーツ生産
日本でも少量グレープフルーツを生産しています。主な生産地は「静岡県」であり、ハウス栽培がおこなわれています。生産されたグレープフルーツは生食以外に「ジュース」「酒」に加工され販売されます。
まとめ
1971年の「貿易自由化」により
グレープフルーツが日本へ
1971年アメリカは日本に対し「貿易自由化」を要求し、「グレープフルーツ」の輸入が開始されました。グレープフルーツは日本で人気の果物になりましたが、近年はグレープフルーツの人気は低迷しています。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
参考
FAO, FAOSTAT. "Food Balance Sheets - Grapefruit and products, Food supply quantity (kg/capita/yr)" (English) 1961-2021年. ©FAO 2024. 2021年06月20日閲覧。
FAOの利用規則はこちら (English) です。
サムネイル:Pixabay
ライセンスに関してはこちら (English) をご覧ください。