世界では主にワイン用にブドウが生産される
ブドウは主に「ワイン」に加工される事が多く、多くのブドウが世界中で生産されています。ワイナリーは川沿いに併設されている事が多く、「気温」「水」「土」がブドウの味を決め、地域により様々な味を作り出します。
世界ではどの国がどのくらいブドウを生産しているのでしょうか?
世界のぶどう
生産量 ランキング
世界のブドウの生産量
世界一位 中国
世界二位 イタリア
世界三位 フランス
世界のブドウ 生産量ランキング
Grapes
Production
各国
葡萄 情報
ブドウの重さ・エネルギー
ぶどうの重さは一房約300gであり、100gあたりのエネルギーは約100~120カロリーになります。
歴史のあるフルーツ
ブドウは歴史のあるフルーツであり、古代からヨーロッパで栽培されていました。宗教の伝来よりワイン生産の方が早い国があり、イスラム教を主体とする国でもワインを伝統的に飲酒する国がいくつか存在します。
川を見ればワインの味がわかる
ワインの味は「水」「温度」「気候」が関係します。温かい地方で栽培されるブドウは甘くなる傾向があり、標高が高く比較的に涼しい場所で栽培されるブドウは酸味が強くなります。(どちらも例外がある)
そのため、標高の高い場所で生産されるワインは「酸味」が強い傾向があり、逆に川の下流など標高が低い場所では「甘味」が強い傾向があります。「ワイナリー」は「川の周辺」に立地している場合が多く、味を判断する重要なポイントとなります。
「世界のブドウ消費量ランキング」の記事はこちらです。よろしかったらご覧ください。
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中国
ブドウ 情報
中国のブドウ
ブドウは中国語で「葡萄(プータオ)」です。
ワインが古来から作られていた
中東部の「河南省(かなんしょう)」に存在する「賈湖(かこ)遺跡」から7000年にワインが飲酒されていた形跡が発見されています。紀元前3000年~2000年の青銅器時代になると「殷(いん)」「周(しゅう)」などでワインにかわりに「米」「キビ」「ライチ」「プラム」などから酒が造られるようになります。ワインがの一般的に飲酒されるようになるのは618年~907年の「唐王朝(とうおうちょう)」の時代からになります。
中国のブドウ生産地
中国は主に北東部の「北京」、東部の「山東省(さんとんしょう)の煙台市(えんたいし)」、北東部の「河北省(かほくしょう)の張家口市(ちょうかこうし)」、中西部の「四川省(しせんしょう)の宜賓市(ぎひんし)」、北東部の「吉林省(きつりんしょう)の通化市(つうかし)」「山西省(さんせいしょう)の太原市(たいげんし)」「寧夏回族自治区(ねいかかいぞくじちく)」です。とくに煙台市の蓬莱区(ほうらいく)には140以上のワイナリーが存在しており、中国国内で生産されるワインの40%以上が蓬莱区で生産されます。
イタリア
ブドウ 情報
イタリアのブドウ
ブドウはイタリア語で「Uva(ウーバ)」です。
イタリアのブドウ生産地
主に南東部の「プッリャ州」「シチリア州」でテーブルグレープ(一般的に生食用のブドウ)が多く生産されており、国内で生産されるテーブルグレープの90%以上が生産されています。1970年~1980年代に1300万トンのブドウを生産していましたが、現在は生産量が減少しており、約800万トン程度のブドウを生産しています。
天候不順によるブドウの生産量の増減
天候の影響によりブドウの生産量が大きく変動します。2017年は天候に恵まれない年で生産量が710万トンまで減少しましたが、2018年~2019年は約800万トン生産しています。
スペイン
ブドウ 情報
スペインのブドウ
ブドウはスペイン語で「Uva(ウーバ)」です。
スペインのワイン生産地
主に中部の「カスティーリャ・ラ・マンチャ州」、南西部の「エストレマドゥーラ州」、北東部の「カタルーニャ州」、南東部の「バレンシア州」、中北部の「カスティーリャ・イ・レオン州」「ラ・リオハ州」、北東部の「アラゴン州」などで多くのブドウが生産されています。
温暖な気候に恵まれた土地
スペインは東部・南部が「地中海性気候」、中央部が「大陸性気候」、北西部と北部が「西岸海洋性気候」を有しており、国内で400種以上の様々なブドウを生産しています。ワインに加工されるブドウは約20種であり、国内で生産されるワインの80%がその20種の中から加工されています。
ワイン生産の歴史
スペインでワイン生産が開始されたのは紀元前1100年~500年とされ、ワインの交易所などが設置されていました。スペインの西部から伝わったワインは紀元前500年にはスペイン東部まで広まったとされています。
食前酒
スペインは「食前酒」を飲む習慣があり、甘めのワインが食前酒として飲酒される事が多くなります。
米国
ブドウ 情報
アメリカのブドウ生産地
主に中南西部の「アーカンソー州」、北西部の「オハイオ州」、北東部の「オレゴン州」、西部の「カリフォルニア州」、南西部の「ジョージア州」、北西部の「ミシガン州」、中西部の「ミズーリ州」、東部の「バージニア州」、北西部の「ニューヨーク州」、西部の「ノースカロライナ州」、北東部の「ペンシルベニア州」、南部の「テキサス州」、北西部の「ワシントン州」の13州でブドウ生産がおこなわれています。
アメリカは「ブドウの国」
アメリカは大陸を発見したのは「コロンブス」ですが、コロンブスがアメリカ大陸を発見する以前にヨーロッパの「バイキング」がグリーンランドからアメリカへ渡っています。
アメリカには非常に多くのブドウの木が自生しており、バイキング達はアメリカを「ヴィンランド」と名付けています。ヨーロッパ言語で「Vino(ヴィノ)」はワインやブドウを意味します。
ワイナリーは1500年代から
アメリカで最初にワイナリーがつくられたのはフロリダ州であり、1500年代になります。
フランス
ブドウ 情報
フランスのブドウ
ブドウはフランス語で「Raisin(レイザン)」といい、日本の「レーズン」はフランス語のブドウを意味します。
フランスのブドウ生産地
主に中西部の「ブルゴーニュ地域圏」、北西部の「アルザス地域圏」、中西部の「ソーヌ=エ=ロワール県」、南部の「ボジョレー」、北西部の「シャンパーニュ地方」、中部の「サントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏の東部」、西部の「ジュラ県」などで多くのブドウが生産されています。
フランスには非常に多くワイナリーが存在しており、とくに南フランスの「ローヌ川」「デュランス川」に面した地域やビスケー湾・バレアス海に面した海沿いに多く存在します。
イタリア・スペイン・フランスはワインの名産地
イタリアは「ワインの生産量世界一」、スペインは「ブドウの栽培面積世界一」、フランスは「ワインの質が世界一」と自負しており、フランスの気候や風土はワイン用のブドウ栽培に適しています。
飲酒量は大きく減少しているが・・・
1960年代に一人あたり年間約170リットル以上のワインを飲酒しており、非常に多くのワインが飲酒されていました。現在ワインの飲酒量は60年代と比べ大きく減少しています。
テュルキエ
ブドウ 情報
テュルキエのブドウ生産量
ブドウはテュルキエ語で「Üzüm(ウズム)」です。
テュルキエのブドウ生産地
主に地中海の近辺でブドウ生産が盛んにおこなわれており、西部の「マニサ県」で国内で生産されるブドウの85%以上が生産されています。他には西部の「イズミル県」、南西部の「デニズリ県」でブドウ生産がおこなわれています。
イスラム教よりブドウ生産の歴史の方が古い
テュルキエは「イスラム教」を主体としている国ですが、ブドウ・ワイン生産の歴史の方が古くなります。ワイン古来から日常的に飲酒されおり、イスラム教が伝わった後も飲酒に対して寛容に扱われました。
テュルキエの飲酒率は年々減少しており、飲酒に対しタブー意識を持つ若者が増加しています。今後、テュルキエの飲酒率は更に減少すると思われます。
インド
ブドウ 情報
インドのブドウ
ブドウはインドで利用されるヒンディー語で「अंगूर(アングール)」です。
インドのブドウ生産地
主に南西部の「マハーラーシュトラ州」で多くのブドウ生産がおこなわれており、国内で生産されるブドウの80%以上がマハーラーシュトラ州で生産されています。その他に北部の「パンジャーブ州」「ハリヤーナー州」「ウッタル・プラデーシュ州」、北西部の「ラージャスターン州」などの亜熱帯気候でブドウ生産がおこなわれています。
干しブドウの生産量も多い
マハーラーシュトラ州で生産されたブドウの約20%程度が「干しブドウ」に加工されます。ワインも多く生産されていますが、国内であまりワインを飲む習慣が無く限定的になります。
飲酒量は増加している
インドではワインの消費量が増加していますが、飲酒しない若者も増加しています。
チリ
ブドウ 情報
チリのブドウ
ブドウはチリで利用されるスペイン語で「Uva(ウーバ)」です。
チリのブドウ生産地
主に中部の「ビオビオ州」「マウレ州」で多くのブドウ栽培がおこなわれており、ワインも非常に有名です。他に北部の「アタカマ州」、中北部の「コキンボ州」「バルパライソ州サン・フェリペ・デ・アコンカグア県」、中部の「首都州マイポ県」「リベルタドール・ベルナルド・オイギンス州ラペル地域ッ」などで多くのブドウが生産されています。
チリのワインは世界的に有名
チリもブドウ生産に適した土地を有しており、チリで生産されるワインは世界的に有名です。
アルゼンチン
ブドウ 情報
アルゼンチンのブドウ
ブドウはアルゼンチンで利用されるスペイン語で「Uva(ウーバ)」です。
アルゼンチンのブドウ生産地
主に中西部の「メンドーサ州」、西部の「サン・フアン州」「ラ・リオハ州」で多くのブドウが生産されています。北部の「サルタ州」「カタマルカ州」、南西部の「ネウケン州」、中南部の「リオネグロ州」などで多くのブドウが栽培されています。
生産されるブドウの90%がワイン用
国内で生産されるブドウの90%以上がワインへ加工されます。テーブルグレープはワイン加工用のブドウと比べ生産に手間がかかります。テーブルグレープは国内で生産されるブドウ全体の5%になります。
南アフリカ
ブドウ 情報
南アフリカのブドウ生産地
主に西部の「北ケープ州」、南部の「東ケープ州」、北東部の「リンポポ州」、中部の「フリーステイト州」、東部の「ムプマランガ州」などで多くのブドウが生産されています。
南アフリカのブドウ生産
南アフリカは東から西へ「オレンジ川」が流れており、オレンジ川の水を利用したブドウ栽培がおこなわれています。テーブルグレープも多く栽培されており、輸出先は主にヨーロッパ・英国になります。
日本
ブドウ 情報
日本のブドウ生産
日本は「長野県」「山梨県」「山形県」などで多くのブドウを生産しています。
日本のブドウは高級品
日本ではブドウは「山地」で生産される事が多くなります。国内で非常に多くのブドウが生産されていますが、産地が限られており「高級品」として印象が強い果物の一つです。
まとめ
ワインの飲酒量の減少
世界全体で飲酒量が減少しています。インターネットの普及によりコミュニケーションの形が大きく変化しており、酒を飲みに行く機会が減少しています。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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参考
FAO, FAOSTAT. "Crops and livestock products - Grapes, Production (t)" (English) 1961-2022年. ©FAO 2024. 2021年09月01日閲覧。
FAOの利用規則はこちら (English) です。
サムネイル:Pixabay
ライセンスに関してはこちら (English) をご覧ください。