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日本のカロリー摂取量は低い?世界のカロリー 摂取量ランキング

日本人のカロリー摂取量は
先進国を大きく下回る

日本人が一日に必要なカロリーは「女性が1400~2000カロリー」「男性が2000~2400カロリー」とされています。実際にはこれ以上のカロリーが接種されていますが、世界平均から比べると低い数値であり、先進国の中でもダントツでカロリー摂取量が低い国です。

世界の国々は一日にどれくらいのカロリーを摂取しているのでしょうか?

世界のカロリー
摂取量 ランキング

世界のカロリーの摂取量
世界一位 アメリカ
世界二位 ベルギー
世界三位 アイルランド

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カロリー摂取量 ランキング
Dairy Calorie Supply (kcal/capita/day)
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世界のカロリー摂取量
タップ or クリックで数値が表示されます

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*データを元にFumib.netが制作
*サイズをスマホ用に最適化しています
*表示されるまでに少し時間がかかる場合があります

国別カロリー摂取量

日本のカロリー摂取量は先進国の中で最下位
世界の平均摂取カロリーは1日約2959カロリーです。日本の平均摂取カロリー(FAOの統計では2659カロリー。日本の統計では約2000カロリー)は世界平均を大きく下回り、アジアの平均摂取カロリーの2,931カロリーよりも低い水準です。

カロリーが低い食べ物が多い
日本食事は欧米化により様々な物が食べられるようになりましたが、現在も野菜、魚、大豆製品、海藻、米などが中心であり、低カロリーの食品が多くなります。また、食事スタイルも一汁三菜で構成される事が多く、バランス良い健康的な食事を摂取する人が多く存在します。

カロリーの高い洋食が増えている印象がありますが、平均摂取カロリーは世界と比べても非常に低カロリーです。

身長とカロリーの関係
少なからず関係します。

身長の差で基礎代謝率が異なります。身長が高い人は生命を維持するために多くのカロリーを摂取する必要があり、同じ活動量でも多くのカロリーを消費する必要があります。

そのため、平均身長が高いヨーロッパでは、カロリー摂取量が多い傾向があります。

身長を伸ばすためにはカロリーを多くとる必要がある?
成長期の子供や青年は成長に伴いエネルギーが必要になります。身長が伸びる段階では、特に栄養の摂取が重要であり、十分なカロリーと栄養素が必要です。

どうすれば身長が伸びる?
身長には「遺伝」なども関係しており、難しい問題です。日本人は1896年から1996年の100年間に身長が14.65㎝伸びています。この成長率は世界5位であり、身長が大きく伸びています。

100年前の欧米人の平均身長は現在と比べると低くなりますが、高い傾向があり、日本と同様に100年間に身長が伸びています。

「日本」「韓国」「中国」の摂取カロリー
「韓国」「中国」は3,000カロリーを超えるカロリーを摂取しており、「日本人より多くのカロリーを摂取している」事がわかります。実際に韓国や中国の平均身長は日本人より高く、カロリーの摂取量の違いも関係している可能性があります。

ただし、「遺伝」「食生活」「生活環境」などに大きな違いがあり、一つの要因だけで身長の差が説明できるわけではありません。

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米国
カロリー 摂取量

米国は肥満率が高い
アメリカは高カロリーな食品を低価格で提供しており、購入する低所得者の肥満が問題になっています。全国民の1/3が肥満体質であり、「高血圧」「ダイアベティス:糖尿病」「心血管疾患」を患う人が増加しています。高所得者は食事や運動に金をかける傾向があり、肥満率が低くなります。

食品加工の普及度
加工食品やファストフードの普及度が高いほど、摂取カロリーが増加する傾向があります。アメリカでは加工食品の市場規模が非常に大きく、これはカロリー摂取量の高さに直接影響を与えています。

米国は加工食品の価格が安く、主に低所得者が購入します。カロリーも非常に高く、肥満率は低所得者が多い傾向があります。

米国で一番売れている飲み物は「水」
アメリカで一番売れている飲み物は「水」です。健康に気を使う人が増加しており、ソフトドリンクの売り上げは年々減少しています。

州により異なる「ソーダ税」
「ソーダ税」はソフトドリンクなどにかけられている税金であり、主に「過剰なソフトドリンクの摂取防止」「肥満予防」などの目的で税金がかけられています。

アメリカは州によってソーダ税がかけられており、州により「一部の市だけ」税金をかけている場所などが存在します。

日本と大きな違い
アメリカは高カロリーな食品やファストフードが日常的に消費されており、運動不足と相まって肥満が深刻な社会問題となっています。特に、清涼飲料水やスナック菓子の摂取が多く、これが肥満率の高さに繋がっています。

ベルギー
カロリー 摂取量

カロリーの高い食事が多い
「チョコレート」「ワッフル」「ビール」「フライドポテト」など、カロリーが高い食品がベルギーの名産品です。また、国内に多様な食文化があり、「チーズ」「パン」「ジャガイモ」「肉」などが大量に摂取される傾向があります。

肥満率は低い?
EU平均より若干高い肥満率

ベルギーの成人の肥満率は約22%と言われており、EU諸国の平均よりもわずかに高い水準です。過体重(肥満未満を含む)の割合は約50%を超えており、多くの人が肥満またはその予備軍に該当します。

男女別の肥満率
男性の肥満率が女性よりも高い傾向があります。これは、男性の方がカロリー摂取量が多く、運動不足の傾向が強いことが一因と考えられます。

ソフトドリンクの消費量が多い
ベルギーは「ソフトドリンク」の消費量が多く、15歳以上の1/5の人々が1日に一度以上ソフトドリンクを摂取しており、ヨーロッパ最大です。

「ソーダ税」の導入
ソフトドリンクの過剰摂取を危惧している国は多く、これらの国々はソフトドリンクに「ソーダ税・砂糖税」などを設けており、購入に税金がかかります。

ベルギーは2015年から「ソーダ税」を導入しており、1リットルあたり11.9セント(16円 2022年4月)の税金がかかります。しかし、非常に低い税率に設定されており、あまり効果が得られていません。

アイルランド
カロリー 摂取量

ヨーロッパの肥満率は高い
ヨーロッパの肥満率は25.30%(2018年)であり、比較的に肥満率が高い国々が多くなります。

アイルランドはヨーロッパの平均肥満率を超えており、肥満による深刻な健康被害が多く発生しています。国民はカロリー摂取量に敏感になっており、レストランのメニューにカロリーの表示を求めるなどの対策がとられています。

赤身の肉や炭水化物の摂取量が多い
アイルランドは「肉」によるカロリー摂取が一番多く、イギリスの約3倍の肉をアイルランド国内で消費しています。次いで「菓子」「パン」「乳製品」など、にカロリーの高い食事が国内で多く摂取される傾向があります。

豊富な乳製品の消費
アイルランドは乳製品の生産が盛んで、バターやチーズ、クリームなどの消費量が多いです。これらは栄養価が高い一方で、カロリーも多めです。

近年の食生活の変化
都市化に伴うライフスタイルの変化で、伝統的な家庭料理よりも便利な高カロリー食品を選ぶ人が増えています。

グローバル化によりファストフードや加工食品が普及し、高カロリーな食品を手軽に摂取できるようになりました。

ソフトドリンクの摂取量も多い
ソフトドリンクによるカロリー摂取量も非常に多く、1日にソフトドリンクにより、100カロリー以上のエネルギーが摂取されています。

アルコール消費
アイルランドはビールやウイスキーで有名であり、アルコール摂取がカロリー摂取量に影響を与えています。例えば、1パイント(約500ml)のビールには約200キロカロリー含まれています。

テュルキエ(旧トルコ)
カロリー 摂取量

非常に高い肥満率
テュルキエの肥満率はヨーロッパの平均を超えており、国民の30%以上が肥満です。中東の肥満率はアメリカに次いで高く、2016年に「クウェートで37.00%」「サウジアラビアで35.00%」「カタールで33.90%」「ヨルダンで33.40%」です。

多様で高カロリーな伝統料理
トルコ料理は、肉料理、パン類、米、揚げ物、乳製品、そして甘いデザートが豊富で、これらがカロリー摂取の主な要因となります。
ケバブ:羊肉や牛肉を使った料理は脂肪が多く、高カロリーです。
ピラフ:バターや油で調理されるため、エネルギー量が高くなります。
ボレキ:層状のパイ生地にチーズやひき肉を挟んだ料理は非常にカロリーが高いです。
デザート:バクラヴァやロクムのようなシロップたっぷりのデザートが頻繁に食べられます。

豊かな食文化を有していますが、カロリーの食事が多いため、肥満率が高くなります。

パンの消費量が多い
中東や西アジアは「パン」の消費量が非常に多く、主食として多くのパンが消費されます。

テュルキエは農業大国
テュルキエは農業大国であり、国内で多くの作物栽培や家畜の飼育をおこなっています。食生活は隣国の「ギリシャ」「中東」の豊な食生活を受けており、国内で様々な食事が提供されます。

摂取目安カロリーは日本と同じ
トルコは一日の適切な摂取カロリーは「男性が2,500~2,700カロリー」「女性が2,000カロリー」と日本とあまりかわりません。肥満による健康被害が多く発生しており、対策が必要です。

オーストリア
カロリー 摂取量

伝統的な料理が高カロリー
オーストリアの伝統料理は、バターやクリーム、肉を多用しており、エネルギー密度が高いです
シュニッツェル:揚げた薄切りの肉料理。
アプフェルシュトゥルーデル:バターをたっぷり使ったペストリー。
ケーキやデザート:ザッハトルテやクレームシュニッテなど、高カロリーのスイーツが豊富です。

高カロリーと運動不足
オーストリアは国内にゆたかな食文化があり、「ビール」「ソーセージ」「乳製品」「デザート」など非常に高カロリーな食品が名産です。肥満率はヨーロッパの平均を下回っていますが、「子供の1日の運動量が30分以下」など、運動不足が問題視されています。

アルコールの消費
ビールやワインの消費量が多く、飲酒によるカロリー摂取も影響しています。特にビール文化は深く根付いています。

オーストリア人は山好き
オーストリアは「山」が多く、山登りやハイキングが好まれます。「肥満率が低いのはアクティビティが多いから」とも言われており、オーストリアはウインタースポーツの強豪国です。

伝統的な食事習慣
料理が家庭で作られることが多く、ファストフードや加工食品の過剰摂取が他国に比べて少ないです。また、規則正しい食事時間や、適度な量を守る文化が根付いています。

健康志向の高まり
近年では、オーガニック食品や地産地消が普及し、健康を意識した食生活が広まっています。

イタリア
カロリー 摂取量

イタリアの食生活
イタリアは一般的に「地中海料理」が特徴的であり、「野菜」「オリーブオイル」「魚」「果物」「穀物」などが主要な食材です。

消費カロリーは高い傾向があり、チーズ(モッツァレラ、パルミジャーノ)、オリーブオイル、生ハムなど、カロリーが高い食材が日常的に使われます。

また、イタリア料理は炭水化物を主成分とするパスタやピザ、リゾットなどが中心で、これらはエネルギー密度が高いです。

甘いデザート(ティラミス、カンノーロ、ジェラート)もカロリー摂取の要因です。

肥満率は低い
国内の肥満率はヨーロッパの中でも低い傾向があり、10%程度とされています。

地中海食のバランスの良さ
イタリアの食生活は、野菜、果物、魚介類、全粒穀物、ナッツ、オリーブオイルを多く含む地中海食が基本で、これは健康的な脂質や豊富なビタミン・ミネラルを供給しつつ、肥満リスクを低下させることが分かっています。

食事の質を重視
高カロリーの食品が含まれていても、イタリア人は小分けにして適度な量を食べる傾向があります。「質の良いものを少量食べる」という文化が肥満予防に役立っています。

歩く習慣が多い生活スタイル
イタリアの都市は古くからの街並みが多く、徒歩での移動が一般的です。これにより、日常生活でカロリー消費が増加します。

ゆっくり食事をする文化
イタリアでは、食事をゆっくり楽しむ習慣があります。これにより満腹感を得やすく、食べ過ぎを防ぎます。

規則正しい食事のリズム
朝食、昼食、夕食がしっかりと決まっており、間食が比較的少ないため、総摂取カロリーが抑えられています。

肥満に対する文化的な価値観
イタリアでは、見た目や健康に対する意識が高く、体型を維持することが一般的な価値観とされています。

ちょっとコンビニへ行く場合もフルメイク・フル装備で出かけます。汚い恰好はご法度です。

イスラエル
カロリー 摂取量

地中海料理の影響
これらの食材は健康的ではありますが、エネルギー密度が高いため、カロリー摂取量を増やします。イスラエルの食文化は地中海料理を基盤にしており、オリーブオイル、タヒニ(ゴマペースト)、ナッツ、種子類など、高カロリーながら健康的な脂質を多く含む食材が日常的に使用されています。

高い肥満率
イスラエルの肥満率は非常に高く、男女ともに肥満が多い国です。肥満率は50%を超えると言われており、国内で「糖尿病」「血管疾患」などの病気を患う人が増加しています。

肥満に対する取り組み
政府や関連する機関は、健康な食生活や運動の重要性を強調しており、肥満対策のためのプログラムやキャンペーンを導入しています。食品業界においても低カロリーで栄養価の高い商品の提供や、食品の製造において健康を意識した取り組みが行われています。

多国籍料理の影響
イスラエルにはヨーロッパ、中東、北アフリカ、アジアの食文化が融合しており、バラエティ豊富な料理が日常的に楽しまれます。
●フムス(ひよこ豆とタヒニを使ったペースト)やファラフェル(揚げたひよこ豆の団子)は高カロリーの典型例です。
●シャクシュカやマラウアなどの料理にもオイルやバターが多く使用されます。

パンの消費量
●ピタパンなど、イスラエル料理ではパンが主食の一部として広く消費されます。これが炭水化物摂取量の増加につながります。

デザートとスイーツ
イスラエルでは、バクラヴァやクナーファのような甘いシロップたっぷりの中東デザートが人気です。また、現代的なケーキやクッキーも頻繁に消費されています。

アルコールとジュース文化
ワインやビールの消費が広がっているほか、果物を使った甘いジュースやスムージーが日常的に飲まれることもカロリー摂取量を押し上げています。

ユダヤ教はアルコールを禁止していません。

ルーマニア
カロリー 摂取量

肥満率の上昇
ルーマニアはヨーロッパの中では比較的に肥満率が低くなりますが、近年の肥満率は上昇しており、肥満による健康状態の悪化が危惧されています。

伝統的な食文化
ルーマニアの伝統的な食事は、高カロリーな食品が多いです。肉(特に豚肉や牛肉)や乳製品(チーズ、サワークリームなど)、パン類、揚げ物などがよく食べられます。また、スープや煮込み料理が多く、これらには脂肪分の高い材料が使われることが一般的です。

炭水化物の多さ
ルーマニアの食事は、主にパン、ポテト、パスタ、米など、炭水化物が豊富です。これらの食品はエネルギーを多く供給しますが、摂取過多になるとカロリーオーバーにつながります。

加工食品の摂取増加
近年、加工食品やファーストフードの消費が増加しています。これらの食品は、脂肪や糖分、塩分が高く、摂取カロリーが増える要因となります。

食事の規模と習慣
ルーマニアでは、一回の食事がボリューム満点で、食べる量が多くなる傾向があります。特に家族や友人と食事を共にする際、豊富な料理を一度に食べることが一般的です。

栄養失調と肥満
国内には「ジプシー(遊牧民)」が多く、人口の約3.4%程度がジプシーです。ヨーロッパではジプシーを差別する傾向があり、都市部から離れた場所で集団で固まって生活している事が多く、農業などで生計を立てている人が多く存在します。

ジプシーの子供は栄養失調率が高く、乳幼児の死亡率が高い傾向がありますが、同時にジプシー全体の肥満率は上昇しており、栄養失調と肥満の問題を同時に抱えています。

健康への取り組み
ルーマニアでは、健康への意識も高まっており、特に若年層を中心に、ダイエットやフィットネスへの関心が増加しています。また、政府やNGOによる健康促進活動が行われ、健康的な食事やライフスタイルを支援する取り組みも強化されています。

しかし、依然として高カロリーで脂肪分の多い食事が普及しているため、肥満問題に対処するためのさらなる努力が必要とされています。

ドイツ
カロリー 摂取量

健康志向者が増加
ドイツはヨーロッパの中でも中~高水準の肥満率を有しており、国内で健康な食生活を求める人の増加、低カロリーで栄養価の高い食事やオーガニック食品への関心が高まっています。

しかし、国内には「ビール」「ソーセージ」「揚げ物」などドイツを代表する魅力的な高カロリーが食事が多く、国内の肥満率を上昇させています。

肥満防止対策
ドイツ政府は2000年に「Nationale Gesundheitsziele(国民健康目標)」を設定し、これに基づいて様々な健康促進活動が行われています。「1.糖尿病の早期発見と病気リスクの軽減」「2.乳がん死亡率の低下」「3.喫煙率の減少」「4.運動と健康的な食事」「5.医療技術の向上」「6.うつ病の早期発見と予防」「7.健やかに歳を重ねる」「8.飲酒量の減少」「9.出産前後の健康」「10.患者の安全」

これらの10が国民健康目標です。

高カロリーな伝統料理
ドイツ料理は、肉やジャガイモ、乳製品を中心とした食事が多く、カロリー摂取量が高くなる傾向があります。
●ソーセージ(ヴルスト):多種類のソーセージが日常的に食べられます。
●シュニッツェル:揚げたカツレツ。
●ザワークラウトとポテト:付け合わせとして提供されることが多く、総カロリー量を押し上げます。

パンの消費量
ドイツはパンの種類が世界的に多い国で、パンが主食の重要な部分を占めています。プレッツェルや全粒粉のパンも含め、炭水化物が摂取カロリーの大部分を占めます。

乳製品の豊富な使用
バター、クリーム、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品が日常的に使われ、高カロリーの要因となっています。チーズケーキやクリームベースのソースも典型的な高カロリー食品です。

アルコール消費
ドイツはビールの消費量が非常に多い国です。特に、フェスティバルや日常の食事でビールが飲まれることが多く、これが摂取カロリーを大きく押し上げる要因となっています。

デザートとスイーツ
シュトゥルーデル(Strudel:渦巻き)やシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ( Schwarzwälder Kirschtorte:黒い森のケーキ)などの甘いお菓子も日常的に楽しまれます。これらは砂糖やバターを多く含むため、高カロリーです。

食事の量が多い
ドイツでは一度の食事の量が多く、特に肉料理や付け合わせがボリュームたっぷりで提供されることが一般的です。

アイスランド
カロリー 摂取量

魚の消費量世界一
アイスランドは「魚」を多く消費する国です。アイスランド非常に寒冷な土地を有しており、人間が住みやすい環境とは言えません。ヨーロッパでは「塩漬けの魚」が消費される習慣がありましたが、アイスランドでは古来から「木」は部屋を暖める「薪」として利用されるため、塩漬けの魚が生産される事はあまりありませんでした。

魚は「干物」に加工され、現在も多くの魚の干物が消費されます。

寒冷な気候
アイスランドは寒冷な気候のため、歴史的に人々は体温を維持するために高カロリーの食事を摂る必要がありました。脂肪分やエネルギーの高い食品は、寒冷地では重要なエネルギー源です。

伝統的な食文化
アイスランドの伝統的な食事には、魚(特に脂の多い魚)、羊肉、乳製品(バターやチーズなど)が多く含まれています。これらはカロリーが高い一方で、栄養価も高いです。

食材の選択肢の制限
アイスランドは農業が制限されているため、輸入食品に頼る部分が多く、加工食品や保存性の高い食品の摂取が増える傾向にあります。これらの食品は一般的に高カロリーです。

太り気味の人は非常に多い
アイスランドの肥満率はヨーロッパの中で平均的ですが、「太り気味」の人は非常に多く、「男性の約68%」「女性の51%」が太り気味です。太り気味の人は増加しており、医療費の上昇・生産性の低下・平均寿命の低下などの問題につながっています。

健康への取り組み
近年、アイスランドでは健康的なライフスタイルを促進するための政策や活動が増えています。ジムやスポーツへの関心が高まり、ヘルシーフードへの意識も高まっています。特に地元の新鮮な魚やオーガニック食品の需要が増加しているのは、健康志向の表れと言えるでしょう。

寒冷地特有の文化や生活環境が影響を与える一方、健康を意識した取り組みも進行中です。

カナダ
カロリー 摂取量

肥満率は高い
カナダの肥満率は高く、2017年の国内の「太り気味の人」は国民の60%以上です。

国内は「肥満の人を支援するプログラム」を受けている人が少なく、何らかの対策が必要とされています。子供の肥満も増加しており、深刻な問題になっています。

カナダの食生活
カナダの食文化は多様であり、特にアメリカやヨーロッパの影響を受けた料理が豊富です。外食文化が発展しており、ファーストフードや加工食品の消費が高いです。これらの食品はカロリーが高く、簡単に摂取しやすいという特徴があります。

炭水化物と脂肪分が豊富な食事
カナダの食事には、パン、ポテト、ピザ、パスタなどの炭水化物や、バター、油、チーズなどの脂肪分が多く含まれています。また、肉類(特に加工肉)や揚げ物もよく食べられ、これがカロリー摂取を増加させます。

食品の大きなポーション
外食産業では、サービングサイズが大きいことが一般的であり、これが一度に大量のカロリーを摂取する原因となります。特にファーストフード店やカジュアルなレストランでは、メニューのポーションが非常に大きく、食べ過ぎてしまうことがあります。

便利な食品と加工食品の普及
カナダでは忙しいライフスタイルを送っている人々が多く、時短を求めて加工食品や冷凍食品を利用することが増えています。これらの食品は通常、保存性を高めるために糖分や脂肪分が加えられており、カロリーが高くなりがちです。

寒冷地域における食習慣
カナダは寒冷な地域が多いため、伝統的に高カロリーでエネルギーが豊富な食事を摂取してきました。これは、寒冷地で身体を温めるために必要なエネルギーを補うための食習慣です。

ポーランド
カロリー 摂取量

肥満率の上昇
ポーランドの肥満率の上昇は社会的な健康課題となっており、成人以外にも子供の肥満も問題になっています。

伝統的な食文化
ポーランドの伝統的な料理は、肉(特に豚肉や牛肉)、ポテト、キャベツ、パンなどが豊富で、これらはカロリーが高い食材です。料理にはバターや油を多く使用し、揚げ物や煮込み料理が一般的です。これらの食事はエネルギー密度が高く、摂取カロリーが増えやすいです。

高カロリーな料理
ポーランドの伝統料理には、「ピエロギ」(ポーランド風餃子)や「ゴウォンキ」(キャベツの詰め物)など、カロリーが高い料理が多くあります。これらの料理は炭水化物や脂肪分を多く含んでおり、満腹感を得やすいですが、その分摂取カロリーも増加します。

炭水化物の多さ
ポーランドの食事には、パン、ポテト、米、麺などの炭水化物が多く含まれます。これらはエネルギー源として重要ですが、摂取過多になるとカロリーオーバーになりやすいです。

加工食品やファーストフードの普及
現代的な生活スタイルや都市化の進展により、加工食品やファーストフードの消費が増加しています。これらの食品は高カロリー、高脂肪、高糖分であることが多く、手軽に摂取できるため、摂取カロリーが増加する原因となっています。

導入された「ソーダ税」
ポーランドは他のヨーロッパ諸国と同様に「ソーダ税」が導入されています。税金は砂糖・甘味料やジュース・カフェインを含むソフトドリンクやエナジードリンクに適応され、1リットルあたり0.50ズウォッティ(18.62円 2024年2月)の税金がかけられています。

生活習慣病のリスク
肥満は心血管疾患、糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクを高めます。ポーランドでも、これらの疾患が増加しており、肥満がその要因となっていることが指摘されています。

生活習慣の変化
ポーランドでは、都市化が進んでおり、伝統的な食事に加えて、ジャンクフードやスナック食品の消費が増えています。また、運動不足やデスクワークが多くなるなど、生活習慣が影響して肥満率が増加しています。

日本
カロリー 摂取量

日本の肥満率
日本の肥満率は男性が3割、女性が2割(BMIの数値が25以上の人)です。肥満率はアジアの中でも低く、隣国の「韓国」「フィリピン」と比べても肥満率は低くなります。

炭水化物摂取量の減少
炭水化物の摂取量が減少しています。日本は「米」を主食としていますが、食の多様化により米の消費量は年々減少しています。また、低糖質の食事を心がける人が増加しており、炭水化物の摂取量が減少しています。

日本人はダイアベティスになりやすい
「ダイアベティス(旧糖尿病)」になりやすい遺伝的な感受性が他の民族と比較して高いとされています。日本人はインスリン抵抗性が高く、インスリン分泌が適切に行われないことが多く、その結果、血糖値が上昇しやすい傾向があります。

また、加齢によって体内のインスリン分泌能力が低下する事により、年齢が上昇するほどダイアベティスに罹患する人が増加します。

まとめ

日本の平均摂取カロリーの低迷
戦後、日本人の平均摂取カロリーは約2,100カロリー程度でしたが、近年、平均摂取カロリーは減少しており、2000年代移行は2000カロリー(女性)を下回っています。

日本人の平均身長が低下
日本人は1896年から1996年の100年間に身長が14.6㎝延びていますが、1996年から2016年の間で2~3㎜程度、平均身長が低下しています。高齢化により身長が縮んだり、栄養状態が良くなった事で、戦後から上昇した身長が限界に達したなど様々な要因があります。

しかし、日本の摂取カロリーは世界と比べても低い傾向があり、成長期に栄養ある食事と運動と心がければ更に身長が伸びる可能性があります。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考

1. FAO, FAOSTAT. "Food Balance Sheets - Food supply (kcal/capita/day)" (English) and "Suite of Food Security Indicators"(English) 1961-2021年. ©FAO 2024. 2024年2月09日閲覧
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