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世界の二酸化硫黄(SO2)排出量ランキング

石油や石炭は多量の硫黄化合物を含んでおり、この硫黄化合物が燃焼される事により二酸化硫黄が発生します。二酸化硫黄は二酸化窒素などと混ざり酸化され、硫酸などに化学変化し、酸性雨など非常に有害で大気汚染を引き起こします。

二酸化硫黄の排出量が多い国はどこでしょうか?

記事の内容

世界の二酸化硫黄(SO2)排出量ランキング
各国の二酸化硫黄(SO2)排出量

世界の二酸化硫黄(SO2)排出量ランキング

二酸化硫黄の排出量世界一はブルネイ、世界二位はブルガリア、世界三位はクウェートです。

世界の二酸化硫黄(SO2)排出量ランキング
SO2 emissions per capita

排出量
(トン)
(ton)
1ブルネイ
(Brunei)
Population: 433,300
0.37
2ブルガリア
(Bulgaria)
Population: 7,000,100
0.13
3クウェート
(Kuwait)
Population: 4,207,100
0.13
4オーストラリア
(Australia)
Population: 25,203,200
0.12
5アイスランド
(Iceland)
Population: 339,000
0.12
6カザフスタン
(Kazakhstan)
Population: 18,551,400
0.12
7バーレーン
(Bahrain)
Population: 1,641,200
0.10
8エストニア
(Estonia)
Population: 1,325,600
0.08
9シンガポール
(Singapore)
Population: 5,804,300
0.08
10チリ
(Chile)
Population: 18,952,000
0.07
11カナダ
(Canada)
Population: 37,411,000
0.07
12イスラエル
(Israel)
Population: 8,519,400
0.07
13サウジアラビア
(Saudi Arabia)
Population: 34,268,500
0.07
14マルタ
(Malta)
Population: 440,400
0.07
15コンゴ共和国
(Republic of the Congo)
Population: 5,380,500
0.06
16カタール
(Qatar)
Population: 2,832,100
0.06
17オマーン
(Oman)
Population: 4,975,000
0.05
18南アフリカ共和国
(South Africa)
Population: 58,558,300
0.05
19アメリカ
(America)
Population: 335,624,927
0.05
20ボスニア・ヘルツェゴビナ
(Bosnia and
Herzegovina)
Population: 3,301,000
0.05
21アラブ首長国連邦
(AUE)
Population: 9,770,500
0.05
22スロベニア
(Slovenia)
Population: 2,078,700
0.05
23北マケドニア
(North Macedonia)
Population: 2,083,500
0.05
24ハンガリー
(Hungary)
Population: 9,684,700
0.05
25ボツワナ
(Botswana)
Population: 2,303,700
0.05
26ギリシャ
(Greece)
Population: 10,473,500
0.05
27ジャマイカ
(Jamaica)
Population: 2,948,300
0.04
28ロシア
(Russia)
Population: 145,872,300
0.04
29ペルー
(Peru)
Population: 32,510,500
0.04
30ポーランド
(Poland)
Population: 37,887,800
0.04
31ガボン
(Gabon)
Population: 2,172,600
0.04
32スペイン
(Spain)
Population: 46,736,800
0.04
33アイルランド
(Ireland)
Population: 4,882,500
0.04
34キプロス
(Cyprus)
Population: 1,198,600
0.03
35ルーマニア
(Rumania)
Population: 19,364,600
0.03
36ザンビア
(Zambia)
Population: 17,861,000
0.03
37メキシコ
(Mexico)
Population: 120,575,500
0.03
38ポルトガル
(Portugal)
Population: 10,226,200
0.03
39キューバ
(Cuba)
Population: 11,333,500
0.03
40ウクライナ
(Ukraine)
Population: 43,993,600
0.03
41モンゴル
(Mongolia)
Population: 3,225,200
0.03
42トルコ
(Turkey)
Population: 83,429,600
0.03
43チェコ
(Czech)
Population: 10,689,200
0.03
44アゼルバイジャン
(Azerbaijan)
Population: 10,047,700
0.02
45レバノン
(Lebanon)
Population: 6,855,700
0.02
46スロバキア
(Slovakia)
Population: 5,457,000
0.02
47チュニジア
(Tunisia)
Population: 11,694,700
0.02
48ヨルダン
(Jordan)
Population: 10,101,700
0.02
49ナミビア
(Namibia)
Population: 2,494,500
0.02
50イギリス
(U.K)
Population: 67,530,200
0.02
51イラン
(Iran)
Population: 82,913,900
0.02
52韓国
(Korea)
Population: 51,225,300
0.02
日本
(Japan)
Population: 125,810,000
0.01以下
出典: ClioInfra 2000
https://www.clio-infra.eu/

各国の二酸化硫黄(SO2)排出量


二酸化硫黄(SO2)排出量は20年前のデータで、非常に古くなっていています。日本の二酸化硫黄の排出量は1時間あたり75ppb、3時間当たり0.5ppmとなっています。

ブルネイの二酸化硫黄(SO2)排出量


ブルネイの2000年度の二酸化硫黄排出量は0.37トンです。

ブルネイはマレーシアのカリマンタン島に存在している小さな国で、石油と天然ガスを豊富に有している国です。

ブルネイは都市化、人口増加、経済発展が著しく、自動車による排気(NOX)や、石油や天然ガスの採掘工場から排出される二酸化硫黄(SO2)が大きな大気汚染を引き起こしています。ブルネイ政府はこれらの工場などが大気汚染を引き起こしている事を認知していますが、詳しい調査などはおこなわれておらず、監察のみがブルネイ国際空港の民間航空局の気象局によっておこなわれています。

ブルネイ国内では野焼きや山火事などの火災も多く、1994年から382件の火災が発生し、390ヘクタールの森林が消失しています。

ブルガリアの二酸化硫黄(SO2)排出量


ブルガリアの2000年度の二酸化硫黄排出量は0.13トンです。

ブルガリアの二酸化硫黄排出量は非常に多く、EUで制限されている基準値の2倍以上排出しているとされ、欧州連合司法裁判所(CJEU)はブルガリアに対し、大気質と産業排出物に関するEU指令への同国の遵守するよう要請しています。

ブルガリアでは古い火力発電所が現役で活動していて、これらの発電所から多くの二酸化硫黄が排出されています。

二酸化硫黄は喘息などを引き起こし、日本でも過去に二酸化硫黄によって引き起こされた四日市喘息などが有名です。

クウェートの二酸化硫黄(SO2)排出量


クウェートの2000年度の二酸化硫黄排出量は0.13トンです。

クウェートは石油産出国で、多くの火力発電所を有しています。火力発電所から排出される二酸化硫黄が多く、大気汚染をひきおこしています。

クウェートでは8月の二酸化炭素の排出量が多くなり、排出量が低い1月と比べ2倍以上の排出量です。気温上昇によるエアコンの使用などで電力需要が増加するのが要因とされていています。

オーストラリアの二酸化硫黄(SO2)排出量


オーストラリアの2000年度の二酸化硫黄排出量は0.12トンです。

オーストラリアは他の国とは異なり、石炭火力発電所が排出する二酸化硫黄の量に法的な制限はありません。最大で基準の12倍の二酸化硫黄が排出されていて、大気汚染を引き起こしています。

「国際環境団体NGOグリーンピース」は、汚染された石炭火力発電所を10年以内にクリーンな再生可能エネルギーに置き換えなければならない、大気汚染の影響から保護されることを保証法律を作らなければならない、医療機関が掲げるクリーンエア基準を採用しなければならない、石炭火力発電所がクリーンな再生可能エネルギーに置き換える間、石炭火力発電所に大気汚染基準を設ける必用があるとしています。

アイスランドの二酸化硫黄(SO2)排出量


アイスランドの2000年度の二酸化硫黄排出量は0.12トンです。

アイスランドの二酸化硫黄排出量はヨーロッパの3倍以上です。

大気汚染は人工的なものだけでは無く、自然現象からも引き起こされます。アイスランドには火山が存在していて、火山の噴火による二酸化硫黄の排出量が多くなっています。2014年8月に始まったアイスランドにあるバルダルブンガ火山の噴火では、溶岩の放出により、1日あたり最大12万トンの二酸化硫黄が放出されました。大気に放出された二酸化硫黄は2700km離れたフィンランドでも観測されています

まとめ


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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