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世界のサトウキビ 生産量ランキング

砂糖の原料となるサトウキビ。ヨーロッパでの栽培は非常に難しく、「甜菜」というダイコン・カブに似た野菜から砂糖を生産しています。

サトウキビはどの国でどれくらい生産しているのでしょうか?

世界のサトウキビ 生産量ランキング


世界のサトウキビの生産量
世界一位 ブラジル
世界二位 インド
世界三位 中国


世界のサトウキビ生産量ランキング
Sugar cane - Production (tonnes/year)

生産量
(トン)
(t)
2020年
世界合計1,869,715,086
1ブラジル
(Brazil)
757,116,855
2インド
(India)
370,500,000
3中国
(China)
108,651,796
4パキスタン
(Pakistan)
81,009,261
5タイ
(Thailand)
74,968,070
6メキシコ
(Mexico)
53,952,698
7アメリカ
(America)
32,749,379
8オーストラリア
(Australia)
30,283,457
9インドネシア
(Indonesia)
28,913,829
10グアテマラ
(Guatemala)
28,350,253
11コロンビア
(Colombia)
24,650,062
12フィリピン
(Philippines)
24,398,941
13南アフリカ共和国
(South Africa)
18,220,000
14アルゼンチン
(Argentina)
18,045,886
15エジプト
(Egypt)
14,913,516
16キューバ
(Cuba)
13,894,931
17ミャンマー
(Myanmar)
11,886,485
18ベトナム
(Vietnam)
11,534,539
19エクアドル
(Ecuador)
11,016,167
20ペルー
(Peru)
10,468,800
21ボリビア
(Bolivia)
10,094,423
22ニカラグア
(Nicaragua)
8,584,531
23イラン
(Iran)
7,826,820
24エルサルバドル
(El Salvador)
7,693,622
25パラグアイ
(Paraguay)
7,430,975
26ケニア
(Kenya)
6,799,923
27ウガンダ
(Uganda)
5,778,187
28エスワティニ
(Eswatini)
5,699,469
29ドミニカ共和国
(Dominican Republic)
5,317,273
30スーダン
(Sudan)
5,192,477
31ホンジュラス
(Honduras)
5,030,354
32ザンビア
(Zambia)
4,827,104
33コスタリカ
(Costa Rica)
4,194,597
34バングラデシュ
(Bangladesh)
3,682,951
35タンザニア
(Tanzania)
Population: 58,005,500
3,619,570
36ジンバブエ
(Zimbabwe)
3,589,936
37ネパール
(Nepal)
3,400,176
38マラウイ
(Malawi)
3,058,500
39マダガスカル
(Madagascar)
3,016,827
40パナマ
(Panama)
2,779,176
41モザンビーク
(Mozambique)
2,737,556
42モーリシャス
(Mauritius)
2,620,874
43ベネズエラ
(Venezuela)
2,619,188
44コンゴ共和国
(Republic of the Congo)
2,136,031
45コートジボワール
(Ivory Coast)
2,134,285
46カンボジア
(Cambodia)
2,123,185
47フィジー
((Fiji)
1,726,000
48ハイチ
(Haiti)
1,550,275
49ベリーズ
(Belize)
1,536,864
50ナイジェリア
(Nigeria)
1,517,047
51ラオス
(Laos)
1,450,041
52セネガル
(Senegal)
1,389,150
53エチオピア
(Ethiopia)
1,345,431
54カメルーン
(Cameroon)
1,249,056
55日本
(Japan)
1,167,202
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2020年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO


各国のサトウキビ 生産量ランキング


サトウキビのエネルギー

砂糖のエネルギーは100gあたり386Kcalです。


サトウキビの原産地

サトウキビは南太平洋の島々が原産とされていますが、近年ではインド原産ともいわれています。


「世界の砂糖消費量ランキング」の記事はこちらになります。よろしかったらごらんください。


ブラジル サトウキビ生産量


2020年にブラジルはサトウキビを757,116,855トン生産しています。

世界のサトウキビの40.49%がブラジルで生産されています。

ブラジルで利用されているポルトガル語でサトウキビはCana de açúcar(カーナ デ アスカー)」といいます。


ブラジルのサトウキビの歴史

ブラジルは16世紀から17世紀にかけて「砂糖の時代」と呼ばれ、ポルトガルの植民地としてサトウキビの生産量を拡大させていました。17世紀半ばで世界最大の砂糖生産地になり、1690年代に金やダイヤモンドの発掘にかわるまで砂糖がメイン産業になっていました。

現在はバイオエタノールなどに変換されるなど他方向に利用されており、サトウキビ産業は成長を続けています。


ブラジルのサトウキビ生産地

ブラジルでは主に南東部のサンパウロ州、中南東部ゴイアス州、南東部ミナスジェライス州、南西部マットグロッソスル州、南部パラナ州でサトウキビ生産がおこなわれています。


ブラジルのバイオエタノール

ブラジルは1973年に発生した「オイルショック」を期に、車などに利用する燃料を「バイオエタノール」とブレンドする法律が1977年に制定されています。バイオエタノールの混合率は年々上昇し、現在車に利用する燃料に対し、27%のバイオエタノールを混合させる必要があります。

ヨーロッパは2020年に10%・イギリスでは4.75%のバイオエタノールのブレンドが義務付けられています。

ブラジルのサトウキビから加工されたバイオエタノールが最も環境に良い燃料と言われています。


バイオマスプラスチック

バイオマスプラスチックは植物を原料としたプラスチックで、サトウキビ・トウモロコシなどから生産する事が可能です。現在日本ではビニール袋の利用の削減などが求められており、バイオプラスチックの利用は環境に負担をかけにくい製品として注目が集まっています。

インド サトウキビ生産量


2020年にインドはサトウキビを370,500,000トン生産しています。

世界のサトウキビの19.81%がインドで生産されています。

サトウキビはインドで利用されているヒンディー語गन्ना(ガンナ)」といいます。


インドのサトウキビ生産地

インドでは多くの地でサトウキビ栽培が行われていますが、主に北東部のウッタル・プラデーシュ州、ウッタラーカンド州、ビハール州、北部のパンジャブ州、ハリヤーナー州などの北部での栽培が多くなっています。


休息に拡大するサトウキビ産業

近年インドではサトウキビ産業が拡大しており、急激に生産量の増加と共に在庫の増加・サトウキビ代の支払いの延滞などの問題が発生しています。バイオエタノールへの転換が行われていますが生産は停滞しており、需要と供給のバランスに多くの問題を抱えています。


国内で5000万人がサトウキビ産業に従事している

インドでは5000万人以上の人がサトウキビ産業に従事しています。国内に存在する3%がサトウキビ農園で、インドの経済を支える重要な生産物の一つです。

中国 サトウキビ生産量


2020年に中国はサトウキビを108,651,796トン生産しています。

世界のサトウキビの5.81%が中国で生産されています。

サトウキビは中国語甘蔗(ガンジュウ)」といいます。


中国のサトウキビ生産地

中国では主に広東省南西部の湛江市・南部の海南省・広西チワン族自治区・南東部の福建省・南西部の雲南省・中南西部の四川省でサトウキビ栽培がおこなわれています。


人手不足のサトウキビ産業

中国でも多くサトウキビを生産していますが農村部では労働者不足に陥っています。労働力不足により作業の機械化が促進されていますが、種付け作業が機械化されている農家は3割程度にとどまり、収穫が機械化されている農家は数%です。

日本も過去にサトウキビ農家の労働力不足に見舞われ、機械化が促進されました。現在では70~80%を超えるサトウキビ農家が機械化されています。

サトウキビ産業は拡大しており、中国のサトウキビ農家は今後急激な機械化が行われると思われます。

パキスタン サトウキビ生産量


2020年にパキスタンはサトウキビを81,009,261トン生産しています。

世界のサトウキビの4.33%がパキスタンで生産されています。

サトウキビはパキスタンで利用されているウルドゥー語گنا(ゴーナ)」といいます。


パキスタンのサトウキビ生産地

パキスタンでは主に東部のパンジャーブ州、南部シンド州、北部のカイバル・パクトゥンクワ州でサトウキビ栽培がおこなわれています。南西部バローチスターン州でもサトウキビ栽培がおこなわれていますが限定的です。


綿花栽培からサトウキビ栽培へシフト

パキスタンでは気候変動などの問題を踏まえて綿花の栽培からサトウキビへの栽培へ切り替えられています。強制的にサトウキビ栽培を求められた市民は不満を漏らしてり、大きな問題になっています。


綿花栽培の危険性

綿花栽培は過去にソビエト連邦などで積極的に取り入れられた農業ですが大量の水を必要とする作物で、「アラル海」の水を枯渇させるほどの水が利用されました。雨量が限定的な国では農業に地下水を利用した灌漑農業がおこなわれていますが、地下水の減少など大きな問題に繋がっています。

タイ サトウキビ生産量


2020年にタイはサトウキビを74,968,070トン生産しています。

世界のサトウキビの4.00%がタイで生産されています。

サトウキビはタイ語อ้อย(ナムオーイ)」といいます。


タイのサトウキビ生産地

タイではサトウキビをタイ中部・北部・東北部で生産しており、東北部で生産されているサトウキビがタイ国内で生産されているサトウキビの4割を占めています。


大規模な焼き畑

タイでは非常に多くのサトウキビを生産していますが、7割のサトウキビが手作業で収穫されています。農業の効率を上げるために焼き畑が行われており、大気汚染などの原因になっています。


日本への輸出も多い

日本はタイから多くの砂糖を輸入しています。

メキシコ サトウキビ生産量


2020年にメキシコはサトウキビを53,952,698トン生産しています。

世界のサトウキビの2.88%がメキシコで生産されています。

サトウキビはメキシコで利用されているスペイン語Caña de azúcar(カーニャデアズーカ))」といいます。


メキシコのサトウキビ生産地

メキシコでは主に南東部ベラクレス州、西部ハリスコ州、中北東部サン・ルイス・ポトシ州でサトウキビ栽培がおこなわれています。


サトウキビの生産により50万人以上の雇用につながっている

メキシコでもサトウキビがバイオエタノールや家畜の飼料として利用されており、サトウキビに関連する様々な産業で50万人以上の人が仕事に従事しています。サトウキビ産業は今後も大きく拡大すると思われ、メキシコでサトウキビに関連する職業に従事する人は増加すると思われます。


国内で減少する砂糖の使用量

国内では砂糖の使用量が減少しています。メキシコでは政府が国をあげて肥満率を下げる取り組みをしており、砂糖の使用の制限掲げるキャンペーンなどが行われています。近年では健康に気を使う人が増加しており、砂糖の使用量が減少傾向にまります。

アメリカ サトウキビ生産量


2020年にアメリカはサトウキビを32,749,379トン生産しています。

世界のサトウキビの1.75%がアメリカで生産されています。

サトウキビは英語Sugar cane(シュガーコーン)」といいます。


アメリカのサトウキビ生産地

アメリカでは主に南西部フロリダ州・ルイジアナ州・テキサス州・プエルトリコ(アメリカの自治)でサトウキビが生産されています。


キューバとの関係悪化

キューバではアメリカとの1960年代に悪化し、砂糖の輸入が停止されました。関係悪化により気候が温暖なフロリダ州の砂糖生産が増加し、現在も多くの砂糖が生産されています。

オーストラリア サトウキビ生産量


2020年にオーストラリアはサトウキビを30,283,457トン生産しています。

世界のサトウキビの1.61%がオーストラリアで生産されています。


オーストラリアのサトウキビ生産地

オーストラリアでは主に北東部のクイーンズランド州で栽培されており、国内で生産される95%以上のサトウキビが生産されています。残りが南東のニューサウスウェールズ州で生産されていますが少量になります。


日本へも輸出されている

オーストラリアで生産された砂糖は日本・韓国・マレーシア・インドネシアをメインに輸出されています。クイーンズランドで生産される砂糖の85%以上が海外へ輸出されています。

インドネシア サトウキビ生産量


2020年にインドネシアはサトウキビを28,913,829トン生産しています。

世界のサトウキビの1.54%がインドネシアで生産されています。

サトウキビはインドネシア語tebu(テブ)」といいます。


インドネシアのサトウキビ生産地

インドネシアでは主にジャワ島東部の東ジャワ州、スマトラ島南部のランプン州、ジャワ島中部の中部ジャワ州、スマトラ島南部の南スマトラ州、スウェラシ島南部の南スラウェシ州でサトウキビ栽培されています。栽培が多いのは東ジャワ州とランプン州が多くなります。


インドネシアのサトウキビ栽培の歴史

インドネシアではオランダの植民地時代だった1830年からサトウキビ栽培が開始されています。オランダはサトウキビ以外にもコーヒーなどの栽培をおこない、海外市場で莫大な利益を得ています。現在も多くのサトウキビが生産され、インドネシアの経済を支える重要な生産品の一つです。

グアテマラ サトウキビ生産量


2020年にグアテマラはサトウキビを28,350,253トン生産しています。

世界のサトウキビの1.51%がグアテマラで生産されています。

サトウキビはグアテマラで利用されているスペイン語Caña de azúcar(カーニャデアズーカ))」といいます。


グアテマラはどこ?

グアテマラは北米と南米の真ん中に存在し、メキシコと国境を接しています。


グアテマラのサトウキビ生産地

グアテマラでは主に南西部の「Retalhuleu(レタルハレウ県)」「Suchitepéquez(スチテペケス県)」「Escuintla(エスクィントラ県)」「Santa Rosa(サンタ・ローサ県)」でサトウキビが生産されています。


サトウキビ生産は大量の水を必要とする

サトウキビの栽培には大量の水が必要になります。グアテマラではサトウキビの栽培のために森林を伐採しており、森林破壊に繋がっています。


サトウキビの生産は森林破壊に繋がる

化石燃料を控えるためにサトウキビなどによって生産されるバイオエタノールに注目が集まっています。サトウキビの生産量を拡大させるために森林伐採などがおこなわれ、更なる環境破壊に繋がるケースが多くなっています。

日本 サトウキビ生産量


2020年に日本はサトウキビを1,167,202トン生産しています。

世界のサトウキビの0.00624%が日本で生産されています。


日本のサトウキビ生産地

日本では沖縄県・鹿児島県でサトウキビ生産がおこなわれています。


日本のバイオエタノール生産量

日本ではほどんどバイオエタノールが生産されていません。原料となる作物の生産量が低く、現在はほどんど生産されていません。


米からバイオエタノールは生産できないの?

可能です。県によっては1㎏20円でバイオエタノール用の米を買い取りしています。1a(10mx10m)あたり5万~10万円の産地確立交付金を交付していたりします。


儲かる?

儲かりません。

日本では昔の単位で「ちょう」というものがあり、約1ヘクタールに相当します。日本の農家は平均で1町の農地を有している人が多くなっています。

1町の1/10が「たん」になります。1反で収穫できる「米」の量は平均で530kgです。530kgのお米をバイオエタノール用の米として販売しても1万600円にしかなりません。

通常は530kgの米から約12万円弱の収入を得る事ができます。そこから肥料が約1.5 万円、除草剤・農薬などで1万円、用水路整備や灌漑などにかかる土地改良費が約2万円として、水田 1 反当りの限界利益は6万円程度となる計算になります。(人件費は除く)

まとめ


サトウキビは環境問題の観点から現在注目を集めており、多くの生産国が増産をおこなっています。生産できる国は限られており、日本でも生産は可能ですが利用方法は限定的になります。


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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