https://pixabay.com

Food Life

世界のサヤインゲン 生産量ランキング

サヤインゲンは「インゲンマメ」の若いサヤを食用とした物です。日本には中国の福建省(ふっけんしょう)から来た隠元和尚が日本に持ち込んだと言われています。

世界ではどの国がどれくらいサヤインゲンを生産しているのでしょうか?

世界のさやいんげん
生産量 ランキング


世界のサヤインゲン生産量
世界一位 アメリカ
世界二位 メキシコ
世界三位 フィリピン


世界のサヤインゲン 生産量ランキング
String beans - Production (Tonnes/year)

生産量
(トン)
(t)
2020年
世界合計1,388,561
1アメリカ
(America)
750,319
2メキシコ
(Mexico)
121,299
3フィリピン
(Philippines)
109,516
4モロッコ
(Morocco)
109,433
5テュルキエ
(Turkiye)
88,107
6アルゼンチン
(Argentina)
50,008
7イラク
(Iraq)
46,210
8日本
(Japan)
36,070
9ペルー
(Peru)
26,921
10マラウイ
(Malawi)
21,020
11台湾
(Taiwan)
10,102
12ヨルダン
(Jordan)
7,000
13ジャマイカ
(Jamaica)
5,425
14コートジボワール
(Ivory Coast)
4,889
15エジプト
(Egypt)
310
16バルバドス
(Barbados)
284
17フランス領ポリネシア
(French Polynesia)
175
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2020年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO


各国のサヤインゲン生産量


サヤインゲンの重さ・エネルギー

サヤインゲンの重さはひとつ約6gで、エネルギーは約2Kcalになります。


サヤインゲンとは

インゲンマメの若いサヤを食用とした物で、海外では「French beans(フレンチビーンズ)」「String beans(ストリングビーンズ)」「snap beans(スナップビーンズ)」「Green beans(グリーンビーンズ:インゲンマメ)」など様々な名称で呼ばれています。


サヤインゲンの原産地

サヤインゲンの原産地はメキシコ南部からアンデス山脈と言われています。現在食用となっているサヤインゲンは品種改良などにより500種以上存在します。インゲンマメを生産している国は多く存在しますが、サヤインゲンを商用的に生産している地域はそれほど多くありません。


日本への伝来

日本のインゲン豆の名前の由来となっている隠元和尚ですが、中国ではあまり認知度が高くありません。最近になり隠元和尚が住職を務めていた中国福建省福清市にある「万副寺」の再建が行われ、現在では非常に立派な寺が再建されました。

再建がおこなわれる万副寺は完全に廃墟と化していました。

アメリカ
サヤインゲン 消費量


2020年にアメリカは750,319トンのサヤインゲンが生産されています。

世界で生産されているサヤインゲンの54.03%がアメリカで生産されています。

サヤインゲンは英語で基本的にはGreen beans (グリーンビーンズ)」いいますが、String beans(ストリングビーンズ)」「French beans(フレンチビーンズ)」「snap beans(スナップビーンズ)」などと呼ばれています。


サヤインゲンは温暖な気候を好む

サヤインゲンは豊富な水分と温暖な土地を好みます。メキシコ南部のグアテマラ、ホンジュラスあたりが原産といわれ、1400年代後半にアメリカに導入(所説あり)されました。サヤインゲンはアメリカ合衆国南西部に広がり、次第に東部のフロリダからバージニアにも広がります。


サヤインゲンの生産地

北西部のウィスコンシン州で多く生産されており、アメリカ全土で生産されているサヤインゲンの35%以上がウィスコンシン州で生産されています。

ウィスコンシン州でサヤインゲンの生産量が増加したのは1990年代で、灌漑設備などの栽培インフラ整備された事により生産量が増加しました。ウィスコンシン州では非常に質の良いサヤインゲンが生産され、一般的に缶詰や冷凍食品として加工されています。

フロリダ州・ニューヨーク州でも非常に多くのサヤインゲンが生産されています。

メキシコ
サヤインゲン 消費量


2020年にメキシコは121,299トンのサヤインゲンが生産されています。

世界で生産されているサヤインゲンの8.73%がメキシコで生産されています。

サヤインゲンはメキシコで利用されているスペイン語Judías verdes(ユディアスベルデス)」といいます。


メキシコのサヤインゲン生産地

メキシコでは中部のモレロス州・北東部のシナロア州・中東部のイダルゴ州などで多く生産されています。


サヤインゲンの原産地

メキシコはサヤインゲンの原産地の一つとされており、7000年前以上前からサヤインゲンを栽培していた形跡があります。非常に歴史のある生産品で、メキシコで栽培されていたサヤインゲンはコロンブスによって世界中にもたらされたとされています。


気候変動の影響

メキシコでは多くの州でサヤインゲンが栽培されていますが、気候変動の影響により干ばつやハリケーンなどによる被害が大きく、農作物全体の生産量が減少しています。

今後も気候変動による天候不順が続くと思われ、農業大国メキシコでは非常に苦しい立場に置かれています。

フィリピン
サヤインゲン 消費量


2020年にフィリピンは109,516トンのサヤインゲンが生産されています。

世界で生産されているサヤインゲンの7.88%がフィリピンで生産されています。

サヤインゲンはフィリピンで利用されているタガログ語Mga berdeng beans(マガベルディンビーンズ)」「Baguio beans(バギオビーンズ)」「habichuelas(ハビシュレイアス)」といいます。


フィリピンでは非常に人気のある食べ物

フィリピンではサヤインゲンが非常に人気のある野菜の一つで、様々な料理にに利用されます。


フィリピンのサヤインゲン生産地

フィリピンではルソン島でのサヤインゲンの生産量が多く、ルソン島中部のブラカン州、ヌエヴァ・エシハ州で非常に多くのサヤインゲンが生産されています。


生産品に対する意識の向上

フィリピンの農家は害虫や病気に耐性があり、生産性の高い良質のサヤを持つサヤインゲンの栽培をおこなっていますが、消費者は安全性の高い野菜・無農薬野菜を求める声が多くなっています。無農薬野菜は手間がかかり、病気にかかりやすくなるため、生産が難しくなります。

フィリピンではサヤインゲンの研究が行われており、消費者のニーズに合う農家でも栽培しやすい品種の開発が行われています。

モロッコ
サヤインゲン 消費量


2020年にモロッコは109,433トンのサヤインゲンが生産されています。

世界で生産されているサヤインゲンの7.88%がモロッコで生産されています。

サヤインゲンはモロッコで利用されているアラビア語فاصوليا خضراء(ファスーリャハドラ)です。


モロッコのサヤインゲン生産地

モロッコではアガディール=イダ=オ=タナネ県でサヤインゲンの生産が多くおこなわれています。豊富な日照時間と大西洋に近い温暖な気候を有しており、多くの農作物の生産がおこなわれています。

モロッコ政府の支援もあり灌漑農業が整備され、非常に質の良いサヤインゲンを生産しています。


サヤインゲンの栽培には水が必要

サヤインゲンの栽培には非常に多くの水を要するため、灌漑農業が整備されていない場所では生産する事が難しくなっています。

サヤインゲンの生産は非常にコストがかかるため、スペインでは生産拠点をモロッコに移して生産するなど、ヨーロッパ向けに輸出されているサヤインゲンは主にモロッコやエジプトで栽培されています。

テュルキエ
サヤインゲン 消費量


2020年にテュルキエは88,107トンのサヤインゲンが生産されています。

世界で生産されているサヤインゲンの6.34%がテュルキエで生産されています。

サヤインゲンはテュルキエ語Yeşil fasulyeler(イェシリファスリェラ)」です。


テュルキエのサヤインゲン生産地

サヤインゲンは主に北部の黒海に面するサムスン県・南西部のアンタルヤ県・南部のメルスィン県・中北部のトカット県・南西部ブルドゥル県・ムーラ県・ハタイ県などで多く生産されています。いずれの県も1万トン以上の生産量があります。


テュルキエは温暖な気候を有している

温暖なテュルキエではサヤインゲンの栽培に適した土地を有しています。質の良いサヤインゲンが生産され、国内で販売、海外に輸出されています。


乾燥した地域が多い

トルコの中部は乾燥した地帯がおおく、農業は主に北部の黒海に面した地域と南部の地中海に面した地域でおこなわれています。また、乾燥した地域でも灌漑農業などがおこなわれています。

アルゼンチン
サヤインゲン 消費量


2020年にアルゼンチンは50,008トンのサヤインゲンが生産されています。

世界で生産されているサヤインゲンの3.60%がアルゼンチンで生産されています。

サヤインゲンはアルゼンチンで利用されているスペイン語で「Judías verdes(ユディアスベルデス)」です。


アルゼンチンのサヤインゲン生産地

アルゼンチンではサヤインゲンの生産が北部に生産が集中しており、主にサンティアゴ・デル・エステロ州、フフイ州、トゥクマン州、サルタ州で生産が多くなっています。


多くのサヤインゲンは輸出される

アルゼンチンでは生産された多くの農作物が輸出されています。サヤインゲンも多く輸出されており、主にアメリカなどに輸出されています。


イラク
サヤインゲン 消費量


2020年にイラクは46,210トンのサヤインゲンが生産されています。

世界で生産されているサヤインゲンの3.32%がイラクで生産されています。

サヤインゲンはイラクで利用されているアラビア語で「فاصوليا خضراء(ファスーリャハドラ)」です。


深刻な水不足

イラクにはユーフラテス川やティグリス川が流れており、豊富な水資源を利用した灌漑農業がおこなわれていましたが、近年水の乱用が多く、深刻な水不足が発生しています。サヤインゲンの栽培にも多くの水が必要になり、水不足は大きな懸念事項になっています。


マメの生産地

イラクでは北部のニーナワー県が豆の生産の中心地になっています。ニーナワー県には古代メソポタミア文明が栄えていた頃からティグリス川の水源を利用した農業がおこなわれており、現在も多くの農作物が生産されています。

日本
サヤインゲン 消費量


2020年に日本は36,070トンのサヤインゲンが生産されています。

世界で生産されているサヤインゲンの2.59%が日本で生産されています。


日本のサヤインゲン生産地

日本では千葉県・北海道・福井県などで多くのサヤインゲンが生産されています。


インゲンマメを日本へ持ち込んだ隠元和尚

インゲンマメは中国の福建省から日本へ渡り、黄檗宗(おうばくしゅう)という宗派を築いたお坊さんです。隠元和尚は中国から様々な野菜・文化を運んだとされ、日本では非常に有名です。

とくに食に関しての物を沢山運んでおり、非常に「グルメ」な人だった事が伺えます。

ペルー
サヤインゲン 消費量


2020年にペルーは26,921トンのサヤインゲンが生産されています。

世界で生産されているサヤインゲンの1.93%がペルーで生産されています。

サヤインゲンはペルーで利用されているスペイン語で「Judías verdes(ユディアスベルデス)」です。


ペルーのサヤインゲン生産地

ペルーでは主に海岸地域と高地でインゲンマメが生産されています。生産が多いのは北西部のピウラ県、ランバイエケ県、ラ・リベルタ県での生産が多くなっています。


輸出大国

ペルーで生産された豆類は様々な国へ輸出されています。輸出先はアメリカ・ヨーロッパ・アジアなど様々な地域にわたります。

マラウイ
サヤインゲン 消費量


2020年にマラウイは21,020トンのサヤインゲンが生産されています。

世界で生産されているサヤインゲンの1.51%がマラウイで生産されています。

マラウイでは「英語」が利用されています。


マラウイはどこ?


マラウイはアフリカ大陸の南に位置し、タンザニア・モザンビークなどと国境を接しています。マラウイには「マラウイ湖」という大きな湖が存在し、マラウイの農業を支える貴重な水資源になります。


マラウイの貴重な収入源

マラウイではサヤインゲンが多く生産されており、マラウイの経済を支える重要な生産品になります。

まとめ


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

-Food, Life