https://pixabay.com

Food

サワークリームという謎の食べ物。いったい正体は何なのか?

ロシア・東欧・東ヨーロッパの生活に欠かせない「サワークリーム」は、クリームなのに酸っぱい不思議な乳製品です。

サワークリームの正体とはいったい何なのでしょうか?

サワークリームって何?

 
サワークリームって何?

サワークリームとは文字通り「酸っぱいクリーム」ですが、そこまで酸味の強い食品ではありません。「クリームを発酵させた乳製品」で、ある程度保存が効き、発酵と共に酸味が強くなります。

生クリームや牛乳を利用して作られ、東ヨーロッパやウクライナなどで様々な料理に加えられます。マヨネーズに近い用途があり、「調味料」の一つとしても利用されています。



世界の牛乳の消費量についての記事です。よろしかったら一緒にご覧ください。


サワークリームの歴史


サワークリームの誕生

サワークリームが誕生したのは16世紀で、ロシア人によって作られました。元々はモンゴルの馬乳酒「クミス」から派生したとされ、20世紀に一般的に浸透しました。馬乳酒とは馬乳を乳酸菌と酵母で発酵させ作らる「低アルコール飲料」です。非常に強い酸味があり、カザフスタン・キルギス・ロシアでも飲まれています。

日本でサワークリームが広まったのは戦後で、ロシア大使館を通して作り方が伝授されたとしています。


栄養不足を補う食品として

90年代のロシアは非常に貧しい生活を強いられ食べ物が不足しました。サワークリームやマヨネーズは子供の栄養を補うための「スーパーフード」で、様々な食品に加えられました。非常にシンプルな野菜やスープもサワークリームを加えると味や見栄えが良くなり、食卓が豊かになりました。

サワークリーム利用される国


サワークリームがとくに利用される国

サワークリームの消費が多い国はアメリカ・フランス・ポーランド・ロシア・ドイツなどで、年間に260万トン消費されていると言われています。


サワークリームは万能調味料

サワークリームが国民食になっている国はロシア・北欧・東欧・東ヨーロッパです。これらの国々では非常に多くの料理にサワークリームが使用され、スープには必ずと言って良いほどサワークリームが加えられます。パンケーキ・水餃子・サラダ(マヨネーズのように利用)・ジャガイモに合わせても食べられていて、「万能調味料」のような使い方がされています。東ヨーロッパやロシアに旅行した際に見かける事が多く、非常に重要な食材の一つです。


アメリカで利用されるサワークリーム

アメリアでは「チャイブ(西洋のネギのような植物)」を添えた暖かいスープなどに加えられ、ヨーロッパと同じように利用されています。

ヨーロッパのサワークリーム



東ヨーロッパではサワークリームの事を「スメタナ」と呼びます。私は東欧に長く住んでいますが違いがはっきりわかりません。ロシア人に聞くと、サワークリームとスメタナは、厳密には全く違う食べ物で、作り方にも若干の違いがあります。

スメタナとサワークリームの違い


 スメタナ

スメタナは乳脂肪分が20%から30%と言われています。乳脂肪分が少なくふわふわで、クラッカーに乗せる事がギリギリ可能ですが、こぼれやすいです。スメタナは調理中でも分離する事が無く、温かいスープにも入れる事ができます。



 サワークリーム

サワークリームは日本で販売されているものは乳脂肪分が40%です。スメタナと比べると、もっと形がはっきりして、クラッカーにもしっかり乗ります。

ロシア人は辛い物が苦手


辛い物は好まれない

ロシア・東欧・東ヨーロッパの国々の人は、人により辛い食べ物を好みません。“胡椒”ですら「辛い」と避ける傾向があります。辛い調味料が使われてこなかった歴史があり、「唐辛子」などは避けられる傾向があります。しかし、生の玉ねぎや「ワサビ」などの辛さは平気なようで、「単に食べ慣れていない」だけだと思います。


味をごまかすために入れる

「味をごまかすためにサワークリーム利用」する事が可能です。過去に安い食材の味をごまかすために「スメタナ」や「マヨネーズ」が多様された背景があり、スメタナやマヨネーズの味に慣れた人にとっては「味の平均化」がおこります。

ボルシチはサワークリームを入れる


ボルシチには必ずサワークリーム!

ウクライナを代表的する料理は「ボルシチ」です。ボルシチはスメタナを加えないと「新のボルシチ」とは呼べません。必ず入れてください!

私はボルシチにスメタナを入れない派ですが、入れないと必ず理由を問われます。「入れなくてもすでに美味しいから」といつも言っていますが、毎回必ず聞かれます。


スメタナが入っている状態が普通

逆に「なぜスメタナを入れるのか?」と聞いたところ、「入っているのが当たり前だから考えた事がない」との事です。スメタナが入っていないボルシチは不思議に感じるようです。

味噌が入っていない味噌汁みたいな感覚なのでしょうか?

東欧のスーパーなどで販売されているスメタナは非常に酸味が強いです。私は酸味の強いスメタナが苦手なのであまり買いません。

市場などには、発酵が進んでいないスメタナが販売されていますので、そちらを購入したりします。

簡単なサワークリームのレシピ


サワークリームどうやって作るのでしょうか?作り方が非常に簡単なので説明します。

 用意するもの

・適当な空き瓶
・生クリーム
・レモン
・牛乳


 作り方


1.適当な空き瓶に生クリームを入れます。量は空き瓶に対して三分の一以下が良いです。

2.レモンを切り、レモン汁を加えます。

3. 牛乳を少し加えます。全部を混ぜ合わせて三分の一ぐらいの量が良いです。

4.空き瓶のフタを閉め、良く振ります。

5.フタを開け、ゴミが入らないようにキッチンペーパーなどでフタをします。

6.24時間温度の低いところで発酵させます。

7.分離したものをもう一度よく混ぜたら出来上がり!


出来上がった物にお好みの調味料を加えても美味しくなります。

レモンからヨーグルトに変えても作る事ができます。

1週間ぐらい冷蔵庫で保存も可能ですので、是非作ってみてください!

まとめ


サワークリームは東ヨーロッパの味噌的なポジションで、国民食として愛されています。脂肪分が高いのでダイエットに向いていませんが、非常に簡単に作る事が可能で冷蔵庫にて保存が可能です。

今回の記事は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

-Food