Image:https://pixabay.com

Food

消費量が非常に多い!世界のオレンジ 生産量ランキング

日本のオレンジ生産量は少ない?

日本は国内で「ミカン」を多く生産していますが、「オレンジ」の生産量は限定的であり、日本国内に流通するオレンジは輸入品が多くなります。温暖な気候で栽培される果物であり、中米・南米などが多い傾向があります。

世界ではどの国がどのくらいオレンジを生産しているのでしょうか?

世界のオレンジ
生産量 ランキング

世界のオレンジの生産量
世界一位 ブラジル
世界二位 インド

世界三位 中国

世界のオレンジ 生産量ランキング
Oranges
Production (tonnes/year)

生産量
(t)
2022年
世界76,410,037.46
ブラジル16,929,631.00
インド10,198,000.00
中国7,600,000.00
メキシコ4,850,083.04
エジプト3,392,819.14
アメリカ合衆国3,148,840.00
スペイン2,817,400.00
インドネシア2,684,978.10
イラン2,321,124.11
ベトナム1,807,858.82
南アフリカ1,800,067.77
イタリア1,783,110.00
パキスタン1,605,293.53
テュルキエ1,322,000.00
モロッコ1,248,308.38
アルジェリア1,209,559.96
アルゼンチン1,057,677.78
ギリシャ873,670.00
コロンビア749,440.22
ガーナ696,925.12
ペルー591,187.26
タイ503,818.18
タンザニア438,037.39
マリ402,108.00
オーストラリア390,680.18
ポルトガル378,450.00
ベネズエラ365,286.00
チュニジア345,000.00
シリア301,376.00
パナマ264,672.62
ホンジュラス242,722.64
パラグアイ225,768.48
コスタリカ217,160.00
エクアドル205,539.00
ボリビア188,971.62
スーダン178,931.75
イラク175,057.73
グアテマラ168,036.23
コンゴ民主共和国165,190.72
レバノン160,204.10
ギニア144,460.19
チリ138,222.01
イエメン135,005.73
ケニア130,319.09
ウルグアイ121,961.79
イスラエル111,893.00
ニカラグア109,028.85
台湾106,852.63
ジンバブエ100,439.56
ドミニカ共和国100,009.03
マダガスカル83,854.50
ハイチ76,892.79
ジャマイカ74,153.00
マラウイ69,058.61
モザンビーク67,000.00
カンボジア65,708.73
エルサルバドル62,733.63
セネガル58,400.00
ベリーズ53,400.18
リビア53,232.47
ネパール48,905.00
ヨルダン46,876.64
エスワティニ45,961.67
ラオス42,375.91
コートジボワール41,367.24
中央アフリカ共和国33,933.23
日本28,075.75
エチオピア25,165.98
ガイアナ23,338.47
ブータン18,466.60
スリナム18,302.34
キプロス16,000.00
トーゴ15,297.82
ベナン14,969.31
マレーシア14,878.86
アルバニア14,294.00
プエルトリコ11,875.89
ソマリア11,066.66
フランス9,760.00
モンテネグロ9,273.97
アフガニスタン8,261.21
ニュージーランド7,996.17
リベリア7,794.73
スリランカ7,607.00
キューバ7,517.78
ギニアビサウ7,026.48
パレスチナ5,788.07
アゼルバイジャン5,057.90
ドミニカ4,883.97
ボツワナ4,309.08
ザンビア4,184.64
トリニダード・トバゴ3,957.96
バハマ3,691.03
バングラデシュ3,550.00
メラネシア3,271.80
ルワンダ3,180.73
フィジー2,328.00
コンゴ2,198.06
ナミビア2,019.06
東ティモール1,894.47
タジキスタン1,821.86
フィリピン1,521.84
ポリネシア1,380.56
ジョージア1,200.00
ニューカレドニア943.80
トンガ892.15
セントビンセント
グレナディーン諸島
708.50
クロアチア680.00
マルタ640.00
ブルキナファソ624.15
グレナダ556.75
フランス領ポリネシア479.24
ブルネイ454.86
クウェート255.93
セントルシア241.00
ボスニア
ヘルツェゴビナ
135.06
ロシア70.75
セーシェル45.02
クック諸島9.17
ジブチ4.88
オーストリア0.00
ベルギー0.00
ブルガリア0.00
チェコ0.00
デンマーク0.00
エストニア0.00
フィンランド0.00
ドイツ0.00
ハンガリー0.00
アイルランド0.00
ラトビア0.00
リトアニア0.00
ルクセンブルク0.00
オランダ0.00
ポーランド0.00
ルーマニア0.00
スロバキア0.00
スロベニア0.00
南スーダン0.00
スウェーデン0.00

各国のオレンジ
情報

オレンジの重さ・エネルギー
オレンジの重さは1個約150gであり、エネルギーは約50カロリーです。

オレンジとミカンの違い
オレンジとミカンは同じ「ミカン科」に属する果物であり、日本のミカンは一般的に鹿児島産の「温州ミカン」の事を「ミカン」と呼びます。

ヨーロッパでも日本原産のミカンが「Satsuma mandarin(サツマミカン)」「unshu mikan(ウンシュウミカン)」として苗木などが販売されており、大規模に生産している農家なども存在します。

「世界のオレンジ消費量ランキング」の記事はこちらになります。よろしかったらご覧ください。


「世界のミカン生産量ランキング」の記事はこちらになります。よろしかったらご覧ください。


ブラジル
オレンジ 情報

ブラジルのオレンジ
ブラジルで利用されるポルトガル語でオレンジは「Laranja(ラレンジャ)」です。

オレンジの生産量の減少
ブラジルのオレンジ生産量は1990年代をピーク(2,300万トン)に減少し、現在は1600万トン~1800万トンの生産量が続いています。

オレンジの生産量が減少する理由
オレンジの生産量が減少する理由は国内のオレンジの価格の下落・人件費の高騰・化学薬品のコスト上昇などにより、生産コストが低く利用価値の高い「サトウキ」「トウモロコシ」などの作物に生産を変更する農家が増加しています。サトウキビやトウモロコシは「バイオ燃料」「家畜の飼料」として利用可能であり、多くの国で生産量が増加しています。

オレンジ農家は「ブラック企業」
オレンジの栽培は「厳しい労働環境」「給料の未払い」「長時間労働」など様々な問題があり、オレンジの栽培と言えば「ブラックな仕事」という印象が付いています。

オレンジジュースの輸出国
ブラジルは世界最大の「オレンジジュース」の輸出国です。非常に多くのオレンジが国内で加工され、世界中に輸出されています。

オレンジの生産地
主に南東部の「サンパウロ州」で非常に多くのオレンジが生産されており、ブラジルで生産されるオレンジの70%以上がサンパウロで生産されています。

その他に南東部の「ミナスジェライス州」でも多くのオレンジが生産されています。

インド
オレンジ 情報

インドのオレンジ生産量
インドで利用されるヒンディーでオレンジは「संतराサントラ)です。

インドのオレンジ生産地
インドはオレンジの生産量が爆発的に増加しています。主に中部の「マディヤプラデーシ州」、北部の「パンジャーブ州」、南西部の「マハーラーシュトラ州」、北西部の「ラージャスターン州」、中北部の「ハリヤーナー州」などで多くのオレンジが生産されています。

オレンジの質の向上
インドで生産されるオレンジは様々な問題を抱えていますが、「品質の向上」「輸送」など様々な問題に対して改善がおこなわれており、国内のオレンジ生産は増加すると思われます。

輸送の立地が良い
インドは「中東」「中央アジア」と距離が近く、主にオレンジが輸入されている「東南アジア」に比べ早く到着します。インドは生産品の質が向上しており、「バナナ」を含めた様々な果物の輸入がインドから増加しています。

中国
オレンジ 情報

中国のオレンジ生産量
中国でオレンジは「橙(チャン)です。

中国のオレンジ生産地
主に中部の「甘粛省(かんしゅくしょう)」、南東部の「江西省(こうせいしょう)」、南西部の「四川省(しせんしょう)」、中東部の「湖北省(こほくしょう)」、中南東部の「湖南省(こなんしょう)」、東部の「江蘇省(こうそしょう)」、南部の「広西チワン族自治区」、南部の「広東省(かんとんしょう)」、南西部の「雲南省(うんなんしょう)」で多くのオレンジが生産されています。

中国のオレンジ生産量は爆発的に増加しています。南東部の「江西省(こうせいしょう)」や他の省で新たに植えられた樹木の果実の収穫が見込まれており、生産量が増加すると思われます。

価格の下落
国内の生産量が増加により、オレンジ全体の価格が下落しています。

メキシコ
オレンジ 情報

メキシコのオレンジ
メキシコで利用されるスペイン語でオレンジは「naranja(ナランジャ)」です。

メキシコのオレンジ生産地
主に南東部の「ベラクルス州」、北東部の「タマウリパス州」、中部の「サン・ルイス・ポトシ州」、北東部の「イダルゴ州」、南部の「オアハカ州」、北部の「ヌエボ・レオン州」、南東部の「ユカタン州」「タバスコ州」「チアパス州」、南西部の「コリマ州」などで多くのオレンジが生産されています。

気候変動による農業への大打撃
メキシコは近年「干ばつ」が続いています。柑橘類への影響が非常に大きく、生産量は最大で45%減少すると見込まれています。加工品として利用されるオレンジの供給が著しく減少しており、米国へ輸出している「オレンジジュース」の供給量が大きく減少する可能性があります。

Covid-19の影響
2020年からCovid-19の影響により、オレンジを利用するホテルや飲食店への提供量が減少しています。メキシコ国内の消費量も減少しており、様々な要因がオレンジの生産量を減少させています。

米国
オレンジ 情報

米国のオレンジ生産地
米国では主に西部のカリフォルニア州・東部のフロリダ州・南部のテキサス州・南西部のアリゾナ州などで多く生産されています。これらの地域では「ミカン」も多く生産されています。

「カンキツグリーニング病」
フロリダ州などの州では「カンキツグリーニング病」と呼ばれる「オレンジの緑化」が発生しており、大きな損害を受けています。カンキツグリーニング病は生産数の多いカリフォルニア州では発生しておらず、カリフォルニア州では大きな問題になっていません、

オレンジの生産数は1990年代~2000年代にかけて1/3に減少しており、利用価値の高い作物への変更などがおこなわれています。

オレンジをブラジルから多く輸入している
アメリカではブラジルから多くのオレンジを輸入しています。

スペイン
オレンジ 情報

スペインのオレンジ
メキシコで利用されるスペイン語でオレンジは「naranja(ナランジャ)」です。

スペインのオレンジ生産地
主に西部の「バレンシア州」、南部の「アンダルシア州」、南東部の「ムルシア州」、東部の「バレアレス諸島」、北東部の「カタルーニャ州」などで多くのオレンジが生産されています。「ミカン」の生産量もバレンシア州での生産が多く、国内で生産されているミカンの70%以上がバレンシア州で生産されています。

ヨーロッパのオレンジ生産の中心地
国内で非常に質の良いオレンジを生産しており、多くのヨーロッパ諸国へ輸出しています。

エジプト
オレンジ 情報

エジプトのオレンジ
エジプトで利用されるアラビア語でオレンジは「البرتقالي(アルブルトカリウ)」です。

エジプトのオレンジ生産地
主にナイル川の下流「ナイルデルタ」で農業が盛んにおこなわれており、北部の「ヌバリア(Nubaria)」で多くのオレンジが生産されています。

オレンジの生産量が多い
エジプトでは多くの柑橘系フルーツが生産されていますが、国内で生産される柑橘系フルーツの80%がオレンジになります。

オレンジの輸出量も多い
国内で生産された多くのオレンジが海外へ輸出しており、「ロシア」「ウクライナ」「中東」「オランダ」「イギリス」「バングラデシュ」「中国」などの国々へ多く輸出しています。

インドネシア
オレンジ 情報

インドネシアのオレンジ
インドネシア語でオレンジは「jeruk(ジェルク)」です。

インドネシアのオレンジ生産地
主にジャワ島東部の「東ジャワ州」、スマトラ島北部の「北スマトラ州」、スマトラ島東部の「バリ州」、カリマンタン島西部の「西カリマンタン州」、カリマンタン島南部の「南カリマンタン州」で多くのオレンジが生産されています。

インドネシアのオレンジ消費量の増加
インドネシアではオレンジの消費量が増加しています。インドネシアで生産されるオレンジの質は年々向上しており、消費量の増加・生産量が増加しています。

イラン
オレンジ 情報

イランのオレンジ生産量
イランで利用されるペルシャ語でオレンジは「نارنجی(オーレンジ)」です。

イランのオレンジ生産量
主に北部の「マーザンダラーン州」、北東部の「ゴレスターン州」、北部の「ギーラーン州」、南部の「ケルマーン州」「ファールス州」、南東部の「ホルモズガーン州」で多くのオレンジが生産されています。

オレンジ生産は北部と南部
オレンジは北部の「カスピ海」と南部の「地中海」の近くで多くのオレンジ生産がおこなわれています。イランは大部分が乾燥した「ステップ気候」であり砂漠に覆われています。限られた水資源を最大利用し、多くの農作物が国内で生産されています。

イタリア
オレンジ 情報

イタリアのオレンジ生産量
イタリア語でオレンジは「arancia(アランシャ)」です。

イタリアのオレンジ生産地
主に南部の「シチリア州」「カラブリア州」などで多くのオレンジが生産されており、「ミカン」も多く栽培されています。北部でもオレンジ栽培がおこなわれていますが、「温室栽培」などが多くなります。

シチリア産「ブラッドオレンジ」
シチリアのオレンジ生産は非常に歴史があります。「ブラッドオレンジ」はスペイン産の「サンギネロ(Sanguinello)」の変異種であり、実や皮を「ガーネットレッド」に染めた宝石のようなオレンジです。

日本
オレンジ 情報

日本のオレンジ生産地
主に「広島県」「静岡県」「和歌山県」などで多くオレンジが生産されています。

日本のオレンジ生産量は少ない
日本は「ミカン」の生産量が多くなりますが「オレンジ」の生産量は限定的です。オレンジは輸入品が多く、輸入されたオレンジは主に加工品として利用されています。

まとめ

加工品としての利用が多い
オレンジは世界中で人気がある果物であり、主にジュースなどの「加工品」として利用される事が多くなります。近年、気候変動などの影響と思われる「干ばつ」「ハリケーン」「大雨」などが増加しており、果物の生産量が減少するなどの問題が発生しています。生産にコストがかかりにくい生産物への変更をおこなう農家なども増加しており、オレンジの生産量も変動しています。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考

FAO, FAOSTAT. "Crops and livestock products - Oranges, Production (t)" (English) 1961-2022年. ©FAO 2024. 2023年08月30日閲覧。
FAOの利用規則はこちら (English) です。


サムネイル:Pixabay
ライセンスに関してはこちら (English) をご覧ください。

-Food