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若者が老人を支える未来がやってくる!世界の高齢者の割合

若者が老人を支える未来がやってくる!
世界の高齢者の割合

先進国の出生率は大きく減少しており「少子化」と共に社会の高齢化が進んでいます。日本は「将来的に高齢化は無くならい」「2050年に高齢者の80%が労働に従事」という未来が予測されています。

世界の国々はどのくらい高齢者が労働に従事しているのでしょうか?

働ける人に対して
子供・老人の割合

働ける人に対して子供・老人の割合
世界一位 日本
世界二位 フィンランド
世界三位 ドイツ

働ける人に対して子供・老人の割合
Older Dependents to
Working-Age Population

高齢者
割合
2022年
(%)
高齢者
割合
2050年
(%)
1日本
(Japan)
54.0080.70
2フィンランド
(Finland)
42.2051.40
3ドイツ
(Germany)
40.5058.10
4イタリア
(Italy)
40.2074.40
5ギリシャ
(Greece)
37.9075.00
6スウェーデン
(Sweden)
37.9045.50
7フランス
(France)
37.8054.50
8クロアチア
(Croatia)
37.0059.20
9オランダ
(Netherlands)
36.5053.30
10ベルギー
(Belgium)
36.2051.30
11ポルトガル
(Portugal)
36.2060.30
12スロベニア
(Slovenia)
36.2065.00
13デンマーク
(Denmark)
35.6044.60
14エストニア
(Estonia)
34.2054.90
15チェコ
(Czech)
33.9055.90
16オーストリア
(Austria)
33.7056.00
17スペイン
(Spain)
33.7078.40
18ハンガリー
(Hungary)
33.6052.60
19イギリス
(U.K)
33.6047.10
20カナダ
(Canada)
32.3044.90
21ポーランド
(Poland)
32.2060.30
22チリ
(Chile)
32.2054.40
23ノルウェー
(Norway)
31.3043.40
24アメリカ
(America)
30.4040.40
25ニュージーランド
(New Zealand)
29.7043.80
26オーストラリア
(Australia)
Population: 25,203,200
29.5041.60
27アイスランド
(Iceland)
27.5046.20
28スロバキア
(Slovakia)
27.4054.60
29韓国
(Korea)
26.2078.80
30ルクセンブルク
(Luxembourg)
25.7043.80
31イスラエル
(Israel)
25.4031.3
32ロシア
(Russia)
25.3041.70
33イスラエル
(Israel)
24.3031.30
34チリ
(Chile)
21.7054.40
35アルゼンチン
(Argentina)
21.5030.30
36中国
(China)
19.4054.40
37ブラジル
(Brazil)
16.6039.50
38テュルキエ
(Turkiye)
16.0037.00
39メキシコ
(Mexico)
14.9028.90
40南アフリカ共和国
(South Africa)
11.8017.40
41インドネシア
(Indonesia)
11.5027.30
42インド
(India)
11.4022.50
43サウジアラビア
(Saudi Arabia)
7.2028.20
44キプロス
(Cyprus)
4.2045.80
45リトアニア
(Lithuania)
3.7055.70
46ルーマニア
(Romania)
3.5052.20
47ラトビア
(Latvia)
3.0053.00
48マルタ
(Malta)
2.8058.00
49ブルガリア
(Bulgaria)
2.7054.60

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世界の
高齢者の状況

働ける人に対して子供・老人の割合
(0歳から14歳の数)+(65歳以上の数)/
14歳から65歳の数 × 100
=働ける人に対して子供・老人の割合(%)

14歳から65歳の年齢の人に対し、
14歳以下と65歳以上の割合です。

延びる平均寿命
「医療技術の発達」「人々の健康に対する意識の向上」「満足な栄養」など多くの国が長寿命化しています。

日本の危機
日本の高齢者は急激に増加しており、2022年は既に働ける人に対して子供・老人の割合「50%」です。2050年は「80%」を超えるとされ、高齢者ばかりの世界がやってきます。

「高齢化は将来的に解消される」と考える人もいると思いますが、日本は出生率が非常に低く「止まらない高齢化」が慢性的に続きます。

高齢者は保守的
「イノベーション」は保守的な生活を望む高齢者から発生しにくいとされます。日本の経済は鈍化し「力のある国から下請けを担う国」として扱われる可能性が高くなると思われます。

日本の高齢化はいつ止まるのか?
止まりません。2070年以降も働ける人に対し、高齢者・子供の割合は75%以上です。2050年頃から高齢者の労働者の割合が5%~10%程度低下しますが、依然として高齢者の労働者が大半を占める事になります。

どうすれば良いのか?
高齢化を止めるのは不可能です。高齢者の労働が「当たり前」になり「高齢者が働きやすい環境」をつくる必要があります。

中国の高齢化はどうなのか?
中国も高齢社会へ移行していますが、2060年~70年頃に日本の現在のような状況(働ける人に対し、高齢者・子供の割合は50%程度)になると予想されます。しかし、中国の少子化は予想以上に進行しており、将来的に国を維持できないくらいの未来がやってくる可能性があります。

ヨーロッパの高齢者の割合
2050年、ヨーロッパの働ける人が高齢者・子供を支える割合は50%程度です。一部の国が日本と同じような状況になりますが、多くの国々50%程度です。

現代人は疲れている
現代人はネットの中のフリーダムな世界に簡単にアクセスできるため、リアルな人間関係の構築に「疲れ」を感じる人が多くなります。男女の関係も同性の友達の延長線上のような関係が好まれ「あれこれ文句を言うならこのままの関係でいいや」「結婚?なにそれ?儀式?重要性を感じない」と考える人が多い傾向があります。「食事代は男が払うべき」「子育ては女がするべき」など、色々な議論があると思いますが、現代社会において結婚の重要度は低いと思われます。

日本
若者が高齢者を支える割合

日本の若者が高齢者を支える割合
2022年、日本の働ける人口に対し、子供・高齢者の割合は54%です。2050年には80%を超え、その後も高齢社会が維持されます。

世界一の高齢社会
日本は「世界一の高齢社会」であり、少子化と高齢社会が今後、長く継続されます。

高齢者が生活しやすい環境ではある
日本は医療・福祉などが整っており「高齢者が生活しやすい環境」を有しています。しかし、高齢者は今後更に増加し「高齢者を支え切れない状況」が将来的に訪れる可能性があります。

世界の高齢化社会の模範として
日本の高齢化は世界的に理解されている問題ですが、将来的に多くの国が高齢化社会に突入します。世界は「高齢化社会を用意できていない」国も多く、日本をモデルとする国も多くなると思われます。

介護不足
「人手不足」などが深刻化しており「介護をおこなう高齢者」なども増加します。

日本は山積みの課題
日本は「少子高齢化」に対して対策が取られておらず、高齢社会が長く継続されます。少子化の問題は世界中で発生しており、中国・韓国などは予想以上に出生率が低下しているため、若者が高齢者を支える割合は更に増加する可能性があります。

2100年の日本人口は約7000万人
現在の出生率が保たれた場合、2100年の日本の人口は約7000万人になると予想されています。

世界の人口は2080年から2090年がピークでその後、減少します


フィンランド
若者が高齢者を支える割合

フィンランドの若者が高齢者を支える割合
2022年、フィンランドの働ける人口に対し、子供・高齢者の割合は42.20%です。2050年には50%を超えますが、先進国の多くが50%を超えるため、標準的な数字です。

10人に一人が75歳以上
フィンランドは急速に高齢化が進行しており、人口の1/10が75歳以上になります。

国民の幸福度が高い国
フィンランドは「国民が感じる幸福度」が世界一高い国です。生活レベルは日本と差ほど変わりませんが、現在の生活に満足している人が多く、高齢化は緩やかに上昇しますが、「急激に何かが変化する」という事は少ないかもしれません。

高齢化に向けた国造り
フィンランド政府は2004年に「すべての年齢のための社会」というレポートを発行し、高齢化社会を据えた改革がおこなわれています。包括的な老後対策・充実した福祉・適切な税金・高齢者が住みやすい住宅など様々な対策がフィンランドでおこなわれています。

フィンランドの人口は600万人を下回っています


ドイツ
若者が高齢者を支える割合

若者が高齢者を支える割合
2022年、ドイツの働ける人口に対し、子供・高齢者の割合は40.50%です。2050年は58%を超え、2070年には60%を超えるとされます。

低下する出生率
ヨーロッパの人口はドイツ・イギリス・フランス・イタリア・スペインの順に多く、ヨーロッパの中で一番多くの人口をかかえる国です。

ドイツ国内は少子化が続いており、出生率は一人の母親あたり約1.5~1.6人になります。(日本は1.3~1.4人)

なぜ出生率が低いのか?
ドイツは「託児所」の料金が非常に高額であり、子供を育てながら仕事をするという事が非常に難しくなります。共働きの家庭も多く、日本と似たような状況がドイツ国内で見られます。平均所得は日本よりドイツの方が高額になりますが、生活費は日本よりも高額であり、子供を育てる余裕がないと考える人が多く存在します。

移民も多い
ドイツは非常に多くの移民を受け入れており、国内で生活する約1/5人が移民のルーツを持っています。外国人に対する差別などはありますが、ドイツ語を理解する定住者には偏見が少ないとされ、移民がある程度生活しやすい国になっています。

イタリア
若者が高齢者を支える割合

若者が高齢者を支える割合
2022年、イタリアの働ける人口に対し、子供・高齢者の割合は40.20%です。2050年は74%を超え、ヨーロッパの高齢者社会のモデルとなります。

イタリアの出生率は日本より低い
イタリアの一人当たりの出生率は1.2~1.3と日本より低くなっています。

出生率の低下
2016年に18〜49歳のイタリアの女性のほぼ半数(45%)が子供を産んでいません。イタリアは人口減少に歯止めをかけるために多くの移民を受け入れていますが、「イタリアに移住した移民の半数以上が独身」のため、出生率の大きな上昇にはつながっていません。

子供を育てる余裕がないという答えが多いです

移民の受け入れ=出生率が上昇は勘違い
イスラム教を主体にする国々では出生率が高く、これらの国々からの移民の受け入れる事が出生率の上昇につながると考える人が多く存在すると思いますが、移民にはそれぞれの理由があり、異国で子供を育てるという事は非常にハードルが高くなります。イタリアは移民の数も減少しており「イタリアに移住しても生活が難しい」と考える人が多いのかもしれません。

ヨーロッパの場合、永住権を得ないとローンが組めません。年金も貰えません!永住権を得るにはA2-B1程度の言語テストをクリアする必要があり、ハードルが高くなります。言語テストは高齢者でも免除されません!


ギリシャ
若者が高齢者を支える割合

ギリシャの若者が高齢者を支える割合
2022年、ギリシャの働ける人口に対し、子供・高齢者の割合は37.90%です。2050年は74%を超え、ヨーロッパの中でも高齢者がとくに多い国になります。

ギリシャの高齢化と少子化問題
ギリシャでも高齢化が急激に進行しており、高齢者に対する社会保障などが増大・国を圧迫しています。

高齢化対策をおこなっているが・・・
ギリシャは増加する高齢者の問題を解決するために「出生率の上昇」「移民導入による人口の増加と出生率の上昇化」「老後の健康的な生活支援」「高齢労働者の自立支援」「オンラインなどを利用したデジタルヘルス」などに力をいれていますが、将来的に国民のほとんどが高齢者になる恐れがあります。

また、ギリシャはヨーロッパの中でも経済の不安が大きく、子供を育てにくい国になりつつあります。

スウェーデン
若者が高齢者を支える割合

若者が高齢者を支える割合
2022年、スウェーデンの働ける人口に対し、子供・高齢者の割合は40.20%です。2050年は45.50%とされ、比較的に高齢者の割合は低くなります。

積極的に社会に参加する女性
スウェーデンは女性が積極的に社会に進出しているモデルであり、女性議員の割合も50%近くになります。日本でも「ジェンダーギャップ」の話題が上がる事が多く、ヨーロッパと比べられる事が多くなります。

ジェンダーギャップを無くすべき?
日本は「昇進したくない」「管理職」になりたくないと考える人が60~70%程度存在します。ジェンダーギャップを無くすには女性を管理職に就ける必要があり、矛盾が発生します。

フランス
若者が高齢者を支える割合

フランスの若者が高齢者を支える割合
2022年、フランスの働ける人口に対し、子供・高齢者の割合は37.80%です。2050年は54.50%と予想され、国内では少子化が続いています。

離婚率が高いフランス
フランスの離婚率は50%を超えており、他のヨーロッパ諸国同様に非常に高い離婚率を有しています。子供を一人で育てながら働く人も非常に多く、フランス政府は少子化に対し、育児手当や教育支援をおこなっています。

医療費が無料の穴
ヨーロッパは「医療費が無料」の国が多くなりますが「予約が取れない」「半年~1年待ち」など、直ぐに医者に行く事ができません。これを解消するには「個人経営のクリニック」を利用する必要があり、医療費がかかります。この場合、医療保険に加入している人は保険によりカバーされますが、日本のように医療保険に加入している人が多いわけではありません。

クロアチア
若者が高齢者を支える割合

クロアチアの若者が高齢者を支える割合
2022年、クロアチアの働ける人口に対し、子供・高齢者の割合は37.00%です。2050年は59.0%を超え、他のヨーロッパ諸国と比べると高くなります。

少子化問題
クロアチアは出生率が低く、少子化により高齢化が進行しています。「イタリア」と似た風土を有しており、食生活が似ていますが、システムは「ユーゴスラビア」から続くものが多く、東ヨーロッパ色が強くなります。

東ヨーロッパは高齢化が進む
東ヨーロッパの多くの国で賃金の低さや、物価上昇が続いており、金銭面で子供を育てにくい環境が存在します。クロアチアはイタリアに劣らない観光地として多くの観光客が訪れる国であり、観光収入が国を支える軸となりますが、西ヨーロッパと比べ低賃金になります。

オランダ
若者が高齢者を支える割合

オランダの若者が高齢者を支える割合
2022年、オランダの働ける人口に対し、子供・高齢者の割合は36.50%です。2050年は53.30%と予想され、他のヨーロッパ諸国同等になります。

進む高齢化
高齢者の割合はヨーロッパの中でも平均的ですが、将来的に人口の半数が高齢者となる社会がやってくると予想されます。国内は少子化が拡大しており「若者の結婚に対する意識」も大きく変化しています。

一緒にいて楽しい「友達みたいなパートナー」を好む傾向が高くなっています。年収・学齢・身長などで判断していませんか?

ベルギー
若者が高齢者を支える割合

ベルギーの若者が高齢者を支える割合
2022年、ベルギーの働ける人口に対し、子供・高齢者の割合は36.20%です。2050年は51.30%と予想されています。

高齢化に向けた社会
ベルギーは将来の高齢化に向けた社会に対し、高齢者の雇用促進、バリアフリー、医療・介護サービス、年金などの見直しがおこなわれています。

まとめ

高齢化に備えた社会を
高齢者は爆発的に増加しており「高齢者が仕事をしやすい環境」を整える必要があります。年齢と共に「判断力の低下」「生産性の低下」「ミスをしてしまう」など様々な問題が発生してしまいますが、それらのミスをカバーできる体制を整える事が大切です。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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