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日本は貧乏?世界で貧困層が多い国ランキング

貧困の定義とは?

現在、貧困のラインは1日の生活費が「2.15ドル以下」とされ、2015年以前は「1.90ドル」、2005年以降は「1.25ドル」でした。世界の物価は上昇が激しく、今後更に貧困ラインは上昇すると思われます。

世界の貧困層の割合はどのくらいなのでしょうか?

世界の貧困数が多い国

貧困数が多い国
世界一位 インド
世界二位 ナイジェリア
世界三位 コンゴ民主主義共和国

貧困層が多い国ランキング
living below the International
Poverty Line (day/1.90 USD)

貧困数
(人)
貧困率
(%)
世界合計668,130,427
2019年
8.37
1インド
(India)
136,638,377
2019年
9.99
2ナイジェリア
(Nigeria)
76,558,029
2019年
38.09
3コンゴ民主共和国
(D.R Congo)
53,251,043
2012年
71.33
4エチオピア
(Ethiopia)
31,056,825
2015年
30.79
5タンザニア
(Tanzania)
27,799,164
2018年
40.36
6バングラデシュ
(Bangladesh)
22,629,510
2016年
14.32
7ウガンダ
(Uganda)
18,146,878
2019年
40.99
8ケニア
(Kenya)
17,752,598
2015年
34.93
9マダガスカル
(Madagascar)
17,618,218
2012年
78.84
10モザンビーク
(Mozambique)
16,739,306
2014年
62.21
11ウズベキスタン
(Uzbekistan)
15,743,018
2003年
61.14
12アンゴラ
(Angola)
15,374,994
2018年
48.76
13マラウイ
(Malawi)
13,696,581
2019年
73.52
14南アフリカ共和国
(South Africa)
10,199,330
2014年
18.69
15ソマリア
(Somalia)
10,010,464
2017年
66.66
16ザンビア
(Zambia)
9,328,490
2015年
58.74
17ニジェール
(Niger)
9,281,065
2018年
41.35
18南スーダン
(South
Sudan)
8,287,288
2016年
76.50
19パキスタン
(Pakistan)
7,615,392
2018年
3.58
20ブルンジ
(Burundi)
6,945,326
2013年
72.79
21ブルキナファソ
(Burkina Faso)
6,648,555
2018年
33.66
22ルワンダ
(Rwanda)
6,594,759
2016年
56.18
23インドネシア
(Indonesia)
5,978,474
2021年
2.16
24カメルーン
(Cameroon)
5,891,510
2014年
25.97
25ジンバブエ
(Zimbabwe)
5,789,669
2019年
37.49
26コロンビア
(Colombia)
5,249,036
2020年
10.31
27チャド
(Chad)
5,137,466
2018年
33.19
28フィリピン
(Philippines)
4,969,261
2018年
4.65
29イエメン
(Yemen)
4,717,496
2014年
17.94
30スーダン
(Sudan)
4,619,590
2014年
12.16
31ネパール
(Nepal)
4,048,942
2010年
14.98
32メキシコ
(Mexico)
4,011,648
2020年
3.11
33エジプト
(Egypt)
3,670,571
2017年
3.80
34ブラジル
(Brazil)
3,670,284
2020年
1.72
35ガーナ
(Ghana)
3,604,647
2016年
12.65
36シエラレオネ
(Sierra Leone)
3,288,877
2018年
42.99
37アメリカ
(America)
3,280,576
2019年
0.99
38マリ
(Mali)
3,115,509
2018年
0.16
39ギニア
(Guinea)
2,878,299
2018年
23.18
40中央アフリカ
(Central African
Republic)
2,817,271
2008年
65.92
41パプアニューギニア
(Papua
New Guinea)
2,717,327
2009年
38.03
42ハイチ
(Haiti)
2,510,345
2012年
24.48
43コートジボワール
(Ivory Coast)
2,302,506
2018年
9.18
44ベナン
(Benin)
2,201,151
2018年
19.16
45トルクメニスタン
(Turkmenistan)
2,198,733
1998年
49.81
46リベリア
(Liberia)
2,038,028
2016年
44.43
47トーゴ
(Togo)
1,899,514
2018年
24.07
48ベネズエラ
(Venezuela)
1,792,540
2006年
6.67
49コンゴ共和国
(Congo)
1,738,946
2011年
39.56
50ベトナム
(Vietnam)
1,721,227
2018年
1.80
51ペルー
(Peru)
1,461,515
2020年
4.43
52(Honduras) 1,440,331
2019年
1.47
53グアテマラ
(Guatemala)
1,343,731
2014年
8.43
日本
(Japan)
927,657
2013年
0.72

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各国の貧困層が多い国

世界の貧困
2021年には推定6億9,800万人以上(世界人口の約8~9%)が1日1.90ドル(約295円)未満の極度の貧困状態で生活しています。世界人口の1/5以上の人が1日3.20ドル(498円)未満の貧困ライン、2/5以上の人(約32億9,300万人)が1日5.50ドル未満(856円)で生活しています。(1ドル155円 2024年5月のレート)

アフリカ諸国はとくに貧困層が多く、1日1.9ドル以下で生活している人が非常に多く存在します。

日本の貧困
日本では生活が非常に苦しい家庭を救済するシステム(生活保護など)が存在しており、絶対的貧困(最低限の衣食住をおくる事が出来ない)が少ないとされています。しかし、収入が極端に低い(一般的に120万円以下)家庭も多く存在しており、1日に300円以下の生活を強いられている家庭も存在します。

インドの貧困層
割合

インドの貧困層の割合
2019年にインドは約1億3663千万人が1日に300円以下の生活をおくり、割合は全人口の8.37%になります。

減少するインドの貧困
インドは1991年以降急激な経済成長を遂げており、国内の貧困層が減少しています。しかし、インドでは1億人を超える貧困層が多く存在し、主にインド中部から東部にかけて貧困層が多く存在しています。

インドの貧困
経済成長が著しいインドですが、インドでは極貧生活を強いられている人も多く存在します。国内の識字率は70%(15歳以上)を超えていますが、高齢者や女性の識字率は低く、主に単純な農作業などに従事している人が多く存在します。

どうやったら貧困から抜け出せるの?
世界中から多くのボランティアなどがインドに対し「寄付」などをおこなっていますが、根本的な貧困からの脱却にはなりません。自立には社会に溶け込む必要があり、「文盲(もんもう):文字が読めない事」などを克服し、社会福祉などを利用する事が可能な最低限度のレベルに底上げする必要があると思われます。

ナイジェリアの貧困層
割合

ナイジェリアの貧困層の割合
2019年にインドは約7655千万人が1日に300円以下の生活をおくり、割合は全人口の38.09%になります。

人口が爆発するナイジェリア
ナイジェリアでは人口増加が著しく、とくにナイジェリア最大の都市「ラゴス」は将来的に世界一の人口を有する「超巨大都市」になる可能性があります。現在ラゴスの人口は推定1,300万人程度とされ、2050年には3000万人を超えるとされています。地方出身者もラゴスで仕事を探す人が多く、多くの「スラム街」などが存在します。

ナイジェリアの貧困
ナイジェリアの識字率は60%(15歳以上)を超えています。文字を読めない人が多く、単純な労働作業に従事しており、非常に安い賃金で働いている事が多くなっています。

貧困から抜け出すために犯罪に手を染める人も多く、国内では犯罪率が上昇しています。

コンゴ民主共和国の貧困層
割合

コンゴ民主共和国の貧困層の割合
2012年にコンゴ民主共和国は5325千万人が1日に300円以下の生活をおくり、割合は全人口の71.33%になります。

コンゴ民主共和国はどこ?
コンゴ民主共和国は中央アフリカに位置する国で、フランス語が公用語として利用されています。70%を超える人が貧困層で、非常に貧しい生活を強いられている人の割合は人口の1/6になります。

コンゴ民主共和国の貧困

コンゴ民主共和国の識字率は70%(15歳以上)を超えています。初等教育などが無料で受けられる制度などが整っており、若者の識字率などは上昇していますが、貧困率が高く、国内で産出される天然資源の採掘など単純作業に従事している人が非常に多く、多くの課題を抱えています。

栄養失調などにより命を失う子供が多く、10歳以下の貧困が非常に多くなっています。

エチオピアの貧困層
割合

エチオピアの貧困層の割合
2015年にエチオピアは3105千万人が1日に300円以下の生活をおくり、割合は全人口の30.79%になります。

エチオピアはどこ?
エチオピアはアフリカ大陸の東部に位置し、人口が1億5000万人を超える国です。公用語はアムハラ語で、エチオピア高原を中心とした農業が盛んにおこなわれています。

インフラ整備が難しい
エチオピアは高地が多く、インフラを整えるのに莫大な資金が必要になります。現在もインフラが整っておらず、生産された作物などが適切に輸送できないなどの多くの問題を抱えています。また、エチオピアは内陸部に存在するため、隣国のジブチを介して海上輸送がおこなわれています。ジブチ・エチオピア鉄道の完成により、海上輸送が容易になったため、現在は多くの多国籍企業などが参入しており、工業なども大きく発展してきています。

エチオピアの貧困
エチオピアも非常に多くの貧困層が存在します。識字率は50%(15歳以上)と低く、単純作業に従事する人が多くなっています。

タンザニアの貧困層
割合

タンザニアの貧困層の割合
2018年にタンザニアは2779千万人が1日に300円以下の生活をおくり、割合は全人口の40.34%になります。

貧困層の減少
タンザニアの貧困層は2010年以降大きく減少しています。経済成長により、都市部などが大きく発展・貧困からの脱却などが大きな要因となっていますが農村部などの貧困は大きく、単純作業を低賃金で行う人も多く存在しています。

タンザニアの識字率は75%以上
タンザニアの識字率は75%(15歳以上)を超えています。教育を受ける人も増加しており、識字率は上昇しています。

バングラデシュの貧困層
割合

バングラデシュの貧困層の割合
2016年にバングラデシュは2262千万人が1日に300円以下の生活をおくり、割合は全人口の14.32%になります。

バングラデシュの識字率
バングラデシュの識字率は70%(15歳以上)を超えています。非常に人口が多いバングラデシュでも若者の識字率が90%を超えており、今後さらに識字率は増加すると思われます。

貧困からの脱却
バングラデシュの経済は急激に成長しています。自国で産出される「天然ガス」と共に「LNG:液化天然ガス」の輸入も開始され、国内に安定したエネルギーの供給のインフラが整い、さらに経済成長を続けています。

また、女性の社会進出なども増加しており、バングラデシュの経済成長に拍車をかけています。

ウガンダの貧困層
割合

ウガンダの貧困層の割合
2019年にウガンダは1814千万人が1日に300円以下の生活をおくり、割合は全人口の40.99%になります。

ウガンダの貧困
ウガンダの識字率は75%(15歳以上)です。ウガンダでは女性の識字率が低く、15歳以下を下回る女性の識字率は50%以下になります。とくに農村部の識字率が低く、農村部の貧困率は場所により80%を超えています。貧困層は南部に多く、ウガンダ政府は現金の給付や食料の配布をおこなっていますが、根本的な貧困問題の解決にはならず、包括的な問題解決方法などが模索されています。

アフリカの多くの国は平均寿命が短い
アフリカの多くの国々では乳児の死亡率が高く、平均寿命を下げる大きな要因になっています。これらの地域では適切な医療を受ける事ができない・乳児に必要な栄養を与える事ができないなどの様々な問題が存在します。

ケニアの貧困層
割合

ケニアの貧困層の割合
2015年にケニアは1775千万人が1日に300円以下の生活をおくり、割合は全人口の34.93%になります。

ケニアの貧困
ケニアは農業が盛んにおこなわれていますが大部分が砂漠に覆われており、耕作が可能な面積は国の面積の20%以下になります。農業はケニアを支える基盤となっていますが、近年は気候変動などの影響により農作物の生産量が不安定になるなど様々な問題を抱えています。

ケニアの識字率は80%(15歳以上)で、「ナイロビ」などの都市部では識字率が高くなっています。貧困率も低く、一部の地域では貧困率が5%を下回るなど農村部と大きな差があります。

マダガスカルの貧困層
割合

マダガスカルの貧困層の割合
2012年にマダガスカルは1761千万人が1日に300円以下の生活をおくり、割合は全人口の78.84%になります。

マダガスカルの貧困
マダガスカルは貧困層の比率が非常に高くなっています。国内では「バニラ」「クローブ」「カカオ」などの貴重な農産品を生産していますが生産量は限定的で、人口2500万人を超えるマダガスカルの経済を安定させる程の力はありません。人口の80%以上が農業に従事していますが、気候変動問題・天災なども多く、多くの貧困層を抱えています。

マダガスカルの識字率
マダガスカルの識字率は75%(15歳以上)を超えています。アフリカの他国同様に女性の識字率が低く、農作業などの単純労働に従事している人が多くなっています。

モザンビークの貧困層
割合

モザンビークの貧困層の割合
2014年にモザンビークは1673千万人が1日に300円以下の生活をおくり、割合は全人口の62.21%になります。

モザンビークの識字率
モザンビークの識字率は60%を超えています。他国と比べても低い識字率で、単純労働や危険な作業に従事する人が多くなっています。

識字率と貧困層の比例
貧困層の多い国は識字率が低い傾向があります。文字が読めない事により公共のサービスを受ける事ができない・子供に適切な医療サービスを受けられない・単純作業などに職が限定されるなど負のスパイラルに陥り、貧困からの脱却には文字を理解する事が必要になる事が多くなります。

まとめ

識字率を上げると貧困層が減少
世界では貧困層を減少されるために「識字率」を上昇させる取り組みがおこなわれています。日本の識字率はほぼ100%で問題はありません。

今後訪れる可能性がある貧困
日本の物を海外で売るには「英語」などの言語が必要になります。日本では英語を利用できる人が少なく、海外で戦う事のできる力が極めて低い状態です。識字率は貧困に直接結びつくので、「言葉が話せない」「理解できない」「コミュニケーションができない」はライバル達と戦う上で不利になります。少なくとも英語を学びましょう!

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考

WORLD BUNK. "people lived below the $1.90 per day poverty line in 1990-2019" (English) 2022年. ©2022 The World Bank Group. 2022年01月12日閲覧。
World Bank Groupの利用規則はこちら (English) です。


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