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世界のホップ 生産量ランキング

ホップとはビールの原料になる植物で、ビールの苦味、香り、アワに非常に重要になります。

ホップはどの国がどれくらい生産しているのでしょうか?

記事は「ビール」の原材料「ホップ」についての記述になります。日本の法律で二十歳未満の飲酒は「未成年者飲酒禁止法」により禁止されています。

世界のホップ 生産量ランキング


世界のホップの生産量
世界一位 ウクライナ
世界二位 ロシア
世界三位 アルゼンチン

世界のホップ 生産量ランキング
Hops - Production (tonnes/year)

生産量
(トン)
(t)
2020年
世界合計171,841
1エチオピア
(Ethiopia)
Population: 112,078,700
47,323
2アメリカ
(America)
Population: 335,624,927
47,090
3ドイツ
(Germany)
Population: 83,517,000
46,900
4中国
(China)
Population: 1,406,473,280
7,837
5チェコ
(Czech)
Population: 10,689,200
5,930
6ポーランド
(Poland)
Population: 37,887,800
3,420
7スロベニア
(Slovenia)
Population: 2,078,700
2,720
8北朝鮮
(North Korea)
Population: 25,500,000
2,025
9アルバニア
(Albania)
Population: 2,880,900
1,746
10スペイン
(Spain)
Population: 46,736,800
1,040
11ニュージーランド
(New Zealand)
Population: 4,783,100
898
12フランス
(France)
Population: 65,129,700
700
13日本
(Japan)
Population: 125,810,000
693
14オーストラリア
(Australia)
Population: 25,203,200
606
15ウクライナ
(Ukraine)
Population: 43,993,600
510
16オーストリア
(Austria)
Population: 8,955,100
500
17アルゼンチン
(Argentina)
Population: 44,780,700
471
18南アフリカ共和国
(South Africa)
Population: 58,558,300
445
19イギリス
(U.K)
Population: 67,530,200
395
20ロシア
(Russia)
Population: 145,872,300
221
21ルーマニア
(Romania)
Population: 19,364,600
210
22イタリア
(Italy)
Population: 60,550,100
70
23スイス
(Switzerland)
Population: 8,591,400
37
24セルビア
(Serbia)
Population: 8,772,200
34
25ポルトガル
(Portugal)
Population: 10,226,200
20
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2020年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO


各国のホップ生産量


ビールの苦み

ホップはビールの苦みをつくる重要な植物です。苦みの他に香り・泡などにも非常に重要になります。


殺菌効果

ホップには「殺菌効果」があり、雑菌の発生を緩やかにする事が可能になります。ビールにホップが利用されるようになったのはこの殺菌効果が主な要因で、「ビールの腐敗を防ぐ効果」「保存期間が長くなる」理由でホップが利用されるようになりました。


ホップが利用される前は「グルート」を利用していた

グルートとは様々な「ハーブ」を混ぜた物で、一般的に日本ではあまりなじみの無い薬草が利用されます。薬草は一般的に「カキドオシ(シソ)」「ギョリュウモドキ属(ツツジ科)」「ホアハウンド(シソ・ハッカ)」「ノコギリソウ」「ヤナギ」「ヨモギ」などが一般的に加えられ、各地でオリジナルの薬草が加えられるのが一般的になっています。加えられていた物には「ベルガモット」「レモングラス」「ローズマリー」「レモンの皮」「タンポポ」「ラベンダー」「ショウガ」「コリアンダー」などが含まれており、ビールは「ハーブ感」の強い酒だった事がうかがえます。


「ホップ」の利用は12世紀から

「ホップ」はハーブの一種として12世紀のドイツの修道院で利用されていました。


なぜ修道院でビールが作られていたの?

教会は現在のように観光客・礼拝者が多く、お布施以外に教会内で「ロウソク」「聖書」などが販売されています。これらは教会の運営資金になり、教会を維持するための大切な資金になります。そのため、教会へ訪れる人へ「ビール」をふるまっていました。ビール以外にも「チーズ」などを生産している場所も存在しており、教会を支える重要な資金源だったと思われます。

現在は教会でビールを提供している場所は限られていますが、ビールの醸造所などは現在も多く存在しています。

エチオピアのホップ 生産量


2020年にエチオピアは47,323トンのホップを生産しています。

世界で生産されているホップの27.53%がエチオピアで生産されています。

ホップはエチオピアで利用されているアムハラ語ሆፕ(ホップ)」です。


これはビール?

エチオピアでは「Tej(テジ、またはタッジ)」という蜂蜜酒が非常に多く飲酒されています。エチオピアではこのテジの製造に利用する「Gesho(ゲショ)」という植物をホップとして利用しています。ゲジョは日本の「ナツメ」に似た植物になります。ゲジョは「エチオピアホップ」と呼ばれていますが、ホップではありません


エチオピアビールの作り方

「ゲショの枝を煮出した汁」「蜂蜜」を混ぜ合わせた液体を発酵させテジをつくります。ゲショにはホップと同様苦味があり、ビールと雰囲気が似た飲み物がテジになります。


エチオピアでは非常に人気がある

テジはエチオピア・エリトリアで非常に人気のある酒で、非常に人気のあるお酒です。ハチミツ酒の「ミード」として扱われ、アルコール度数も高めになっています。

アメリカのホップ 生産量


2020年にアメリカは47,090トンのホップを生産しています。

世界で生産されているホップの27.40%がアメリカで生産されています。


アメリカのホップ生産地

アメリカでは主に北西部のワシントン州でホップ生産がおこなわれており、アメリカ国内で生産されているホップ65%以上がワシントン州で生産されています。その他には北西部のアイダホ州で10%以上、オレゴン州で約10%以上のホップが生産しています。


アメリカのホップの歴史

アメリカで最初にホップが生産されたのは1600年代のマサチューセッツ州です。1800年代になると、ホップの生産の中心はニューヨーク州に移りましたが、東部でもホップが生産が増加し、ニューヨーク州の生産量を直ぐに上回りました。

1920年にアメリカで禁酒法が施行されると、アメリカ東部のホップの生産量は激減し、現在ホップの生産の中心となる北西部のワシントン州やオレゴン州生産が増加します。禁酒法の終了と共に生産数をぐっと伸ばし、現在のアメリカのホップ生産の中心地になっています。


クラフトビール

アメリカも日本と同じように「クラフトビール」が流行っています。クラフトビールのブームと共に地方のホップ生産が再び増加しており、ホップ以外にも様々なハーブを加えた「古いけど新しいビール」が誕生しています。

ドイツのホップ 生産量


2020年にドイツは46,900トンのホップを生産しています。

世界で生産されているホップの27.29%がドイツで生産されています。

ホップはドイツ語Hüpfen (ホップフェン)」です。


ドイツのホップ生産地

ドイツでが主にドイツ南部バイエルン州「ハレルタウ地区」で国内で生産されるホップの90%が生産されています。ハレルタウ地区は世界的にホップ生産で有名な地になります。

他には中北東部のザクセン=アンハルト州、南部のバーデン=ヴュルテンベルク州や、ライン川の近郊でもホップが生産されています。


世界一のアロマホップ

ホップの生産の中心地であるバイエルン州ハレルタウ地区では日々ホップの研究が行われており、様々な品種のホップが開発・生産されています。ドイツでは「アロマホップ」という香りが強いホップの生産が主に行われており、ハレルタウので生産されるアロマホップは世界一の品質といわれています。


大麦の生産量も多い

ドイツはビールの原料となる大麦の生産量も多くなっています。ホップ共に非常に多く生産しており、「世界一のビール大国」といっても過言ではありません。

中国のホップ 生産量


2020年に中国は7,837トンのホップを生産しています。

世界で生産されているホップの4.56%が中国で生産されています。

ホップは中国語で「酒花(ジュ―ファ忽布(フーブゥ)」です。


中国のビール生産地

中国では主に西部の新疆ウイグル自治区でホップ生産がおこなわれています。さらに中部の寧夏回族自治区(ねいかほいぞくじちく)・中北部甘粛省(かんしゅくしょう)・南西部の四川省(しせんしょう)・中東部の陝西省(せんせいしょう)・南部の雲南省(うんなんしょう)でも生産されています。


中国のビールの歴史

中国では紀元前7000前後に「ビールに似た飲み物」が飲まれていた形跡がありますが、近代的なビールの醸造方法が伝わったのはロシアからで、ハルビン市に伝わりました。「ハルビンビール」は現在も販売されており、中国国内で人気があります。


苦味を出すためにゴーヤを利用

中国のビールは苦味を出すためにホップの代わりに「ゴーヤ」を利用する事があります。「ゴーヤビール」は国内外にファンが多く、日本でも沖縄県で生産されています。

チェコのホッ 生産量


2020年にチェコは5,930トンのホップを生産しています。

世界で生産されているホップの3.45%がチェコで生産されています。

ホップはチェコ語chmel(フメル)」です。


ドイツと並ぶビール大国

チェコはビールの原料の一つとなる「ホップ」を国内で多く生産しています。主なホップ生産地はチェコ北西部「Žatec(ザテック)」で国内で生産されるホップの約75%以上がザテックで生産されています。ザテックで生産されるホップは世界的に有名で、「Saaz hop(ザーツホップ)」として知られています。日本でもザーツホップを利用したビールは多く、非常に人気があります。

その他には北東部の「Úštěk(ウシュテック)」約で10%以上、東部の「Tršice(トルシーツェ)」で約10%以上生産されています。


気候変動の影響

近年では気候変動によりホップの生産量の増減が大きくなっています。需要が追い付かない年は去年のホップを利用や、生産を安定させるため灌漑へ切り替えなどが行われています。

ポーランドのホッ 生産量


2020年にポーランドは3,420トンのホップを生産しています。

世界で生産されているホップの1.99%がポーランドで生産されています。

ホップはポーランド語chmiel (フゥニェル)」です。


ポーランドのホップ生産地

ポーランドでは主に東部のルブリン県での生産が多く、国内で生産されるホップの80%以上がるルブリン県で生産されています。ルブリン県で生産されたホップは「Saaz hop(ザーツホップ)」と特徴が似ており、非常に質の高いホップがルブリン県で生産されています。ルブリンで生産されるホップは「アルファ酸」が低い傾向がありますが、非常に香が良いのが特徴です。


「アルファ酸」って?

ホップの苦味を表す源です。数値が高いほど苦くなります。大体4~8%が基本ですが、10を超える物も存在します。

ホップはビールの苦味を決める重要な植物で、世界中のビールメーカーが質の良いホップを探しています。そのため、いつも飲んでいるビールのホップは実は「チェコ産」「ポーランド産」なんて事もあります。

スロベニアのホッ 生産量


2020年にスロベニアは2,720トンのホップを生産しています。

世界で生産されているホップの1.58%がスロベニアで生産されています。

ホップはスロベニアhmelj (フミェリィ)」です。


スロベニアのホップ生産地

スロベニアのホップ生産は主に東部の「Savinjska statistična regija(サビンジャ地方)」でおこなわれており、非常に質の良いホップが生産されています。ホップの生産量は減少していましたが、アメリカなどのホップの需要が増加しており、スロベニアのホップ生産も増加しています。


生産されたホップは輸出される

スロベニアで生産されたホップの95%以上が輸出されています。国内のビール消費量は他のヨーロッパと比べても低水準で、国内で人気のあるのは「白ワイン」になります。


スロベニアは白ワインの国

スロベニアでは小規模なブドウ農家が非常に多く存在します。栽培されている品種は200種を超え、特に「白ブドウ」の生産が多くなっており、国内で生産されるブドウの70%が白ブドウになります。

北朝鮮のホッ 生産量


2020年に北朝鮮は2,025トンのホップを生産しています。

世界で生産されているホップの1.17%が北朝鮮で生産されています。

ホップは北朝鮮で利用されている朝鮮語홉(ホップ)」です。


北朝鮮のホップ生産地

北朝鮮のホップ生産地の情報は少なく、どの地区でホップ生産がおこなわれているかわかりませんでした。北朝鮮のビールは非常に有名で、国内で販売されているビールは非常に美味しいと有名です。

北朝鮮では大麦の生産も盛んにおこなわれており、質の良い麦・ホップが生産され、国内外で人気のビールが屋内で生産されていると思われます。

アルバニアのホッ 生産量


2020年にアルバニアは1,746トンのホップを生産しています。

世界で生産されているホップの1.01%がアルバニアで生産されています。

ホップはアルバニアhops(ホップス)」です。

イスラム教徒が多い

アルバニアは70%以上がイスラム教を占めていますが、ワインなどの酒造りはイスラム教の伝来より歴史が古く、飲酒に関して寛大です。アルバニアでも非常に多くホップが生産されており、生産されたホップの多くが海外へ輸出されています。

アルバニアはアドリア海・イオニア海・エーゲ海に囲まれた半島に位置しており、様々な作物が生産されています。


アルバニアでビール生産が開始されたのは1900年代

アルバニアでビールが普及したのはソビエト連邦時の影響が強いとされています。ソビエト連邦時に生産工場の設立・生産のノウハウが共され、現在もアルバニア国内で素晴らしいビールの生産がおこなわれています。

スペインのホッ 生産量


2020年にスペインは1,040トンのホップを生産しています。

世界で生産されているホップの0.60%がスペインで生産されています。

ホップはスペイン語saltos (サルトス)」です。


スペインのホップ生産地

スペインのホップは主にスペイン北西部のレオン県で生産されており、その中でもリベラ・デル・オルビゴ地域でスペインで生産されるホップのほぼすべてが生産されています。


豊な水源

リベラ・デル・オルビゴ地域にはオルビゴ川が流れており、豊富な水源を利用することが可能です。この水を利用したホップを栽培しており、非常に質の良いホップが生産されています。

日本のホッ 生産量


2020年に日本は693トンのホップを生産しています。

世界で生産されているホップの0.40%が日本で生産されています。


日本のホップ生産は減少している

日本では北海道と岩手県でホップが生産されています。最近ではクラフトビールへの人気が高まっていますが、ポップの生産数は年々減少してきています。

まとめ


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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