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温室効果ガスの原因ランキング

 世界では様々な物から温室効果ガスが排出されます。温室効果ガスには二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスなどがあります。

 どんな事が多くの温室効果ガスの排出しているのでしょうか?

記事の内容

温室効果ガスの原因ランキング
温室効果ガスの原因

温室効果ガスの原因ランキング

温室ガスの排出量一位は化石燃料を利用した発電二位は飛行機など移動三位は製造業や建設業です。

温室効果ガスの原因ランキング
Greenhouse gas emissions by sector

温室効果ガス
発生源
排出量
(t)
2016年
割合
(%)
1発電所(化石燃料など)
Electricity & Heat
15,010,000,00029.65
2飛行機など移動(人)
Transport
7,870,000,00015.55
3製造業や建設業
Manufacturing &
Construction
6,110,000,00012.07
4農業
Agriculture
5,800,000,00011.46
5森林破壊や土地利用変化
Land-Use Change and
Forestry
3,220,000,0006.36
6フュージティブ
エミッション
(ベンゼン、メタンなど)
Fugitive emissions
2,880,000,0005.69
7産業
Industry
2,770,000,0005.47
8建物(セメントなど)
Buildings
2,720,000,0005.37
9無駄な排出(廃棄物など)
Waste
1,560,000,0003.08
10その他の燃料の利用
Other fuel combustion
1,430,000,0002.82
11航空および荷物などの輸送
Aviation and shipping
1,240,000,0002.45
出典: CAIT Climate Data Explorer via. Climate Watch 2016年
https://www.climatewatchdata.org/data-explorer/historical-emissions

温室効果ガスの原因


 合計で50,610,000,000トンの温室効果ガスが排出されています。

発電所よる温室効果ガスの排出


 化石燃料を利用した発電による温室効果ガスの排出量は15,010,000,000トンで、全体の29.65%が化石燃料を利用した発電により温室効果ガスが発生しています。

 カーボンニュートラルに向けて、私たちは化石燃料の使用を止める必用がありますが、世界で利用されているエネルギーの大部分が化石燃料を利用した発電になります。しかし、数値を見てもわかるように、発電所や電気や熱の利用による温室効果ガスの排出量は約30%になります。何が温室効果ガスの排出につながるかを良く理解し、小さな事でも始める事が温室効果ガスの減少に繋がり、継続して続ける必要があります。

飛行機など移動よる温室効果ガスの排出


 飛行機など移動による温室効果ガスの排出量は7,870,000,000トンで、 全体の15.55%が飛行機など移動により温室効果ガスが発生しています。

 飛行機の燃料には化石燃料が利用されています。人を高速で移動させるという事は莫大なエネルギーを要し、非常に多くの温室効果ガスが排出されています。また、車などもガソリン車からEV車への切り替えを加速していますが、これらのエネルギーは化石燃料を利用した発電所で作られた電力になります。

 具体的な温室効果ガスの削減対策は、バイオ燃料と呼ばれるサトウキビやトウモロコシを加工した燃料を利用する事です。温室効果ガスは排出されますが、化石燃料の利用に比べて温室効果ガスの排出をある程度抑える事ができます。

製造業や建設業による温室効果ガスの排出


 製造業や建設業による温室効果ガスの排出量は6,110,000,000トンで、 全体の12.07%が製造業や建設業により温室効果ガスが発生しています。

 生産の過程で非常に多くの温室効果ガスが発生します。先端技術などにより、生産の過程で発生する温室効果ガスの発生量は先進国で減少していますが、先進国によって生産を委託された発展途上国により、非常に多くの温室効果ガスが排出されています。発展途上国では温室効果ガスを減少させるためのインフラが整っていない場合が多く、より多くの温室効果ガスを排出してしまう場合があります。

農業による温室効果ガスの排出


 農業による温室効果ガスの排出量は5,800,000,000トンで全体の11.46%が農業により温室効果ガスが発生しています。

 農業は温室効果ガスを発生させる印象が少ないと思われますが、非常に多くの温室効果ガスが発生します。米の栽培も温室効果ガスを多く発生させますので、日本人も農業に対して温室効果ガスの発生を低減させる農業にシフトさせていく必要があると思われます。

森林破壊や土地利用変化による温室効果ガスの排出


 森林破壊や土地利用変化による温室効果ガスの排出量は3,220,000,000トンで、全体の6.36%が森林破壊や土地利用変化により温室効果ガスが発生しています。

 気候変動などによる気温の上昇などにより、世界中で多くの火災が発生しています。2021年にはアマゾンで大規模な火災(2019年には82,285件の火災)が発生しており、1万3235平方キロメートル消失しています。アマゾンは農地の開発や違法伐採などでも減少しており、20年8月~21年7月の消失面積は前年同期比で22%増加しています。

 農地の拡大は大きな温室効果ガスの排出につながります。新たに森林や農地では無い土地を農地へと転換する際に非常に多くの温室効果ガスが排出されます。遊休農地(利用が停止されているの農地)を耕作すると1ヘクタールあたり1〜2トンのCO2が排出が発生しますが、それ以外の土地を開拓し、農地として利用した場合は1ヘクタールあたり12〜34トンのCO2が排出されます。

まとめ


 今回は以上です。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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