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世界のインゲン豆の生産量ランキング

インゲン豆は中米・南米原産の植物で、16世紀にヨーロッパに伝わりました。ヨーロッパから中国に伝わったインゲン豆は日本に伝わり、現在は北海道で多くのインゲン豆が生産されています。

世界ではどの国がどのくらいインゲン豆を生産しているのでしょうか?

世界のインゲン豆
生産量ランキング


世界のインゲン豆の生産量
世界一位 中国
世界二位 インドネシア
世界三位 インド


世界のインゲン豆生産量ランキング
Other beans, Green - Production (Tonnes/year)

生産量
(トン)
(t)
2021年
世界合計23,411,173
1中国
(China)
18,104,504
2インドネシア
(Indonesia)
904,043.2
3インド
(India)
661,923.7
4テュルキエ
(Turkiye)
510,366
5フランス
(France)
374,730
6タイ
(Thailand)
290,091.9
7エジプト
(Egypt)
265,419.1
8モロッコ
(Morocco)
227,784.4
9バングラデシュ
(Bangladesh)
170,000
10イタリア
(Italy)
169,900
11スリランカ
(Sri Lanka)
162,365.6
12スペイン
(Spain)
147,220
13ベルギー
(Belgium)
113,150
14メキシコ
(Mexico)
102,542.7
15アルジェリア
(Algeria)
87,948
16イラン
(Iran)
65,124.25
17オランダ
(Netherlands)
60,600
18ドイツ
(Germany)
51,950
19チリ
(Chile)
50,119.01
20ポーランド
(Poland)
49,900
21シリア
(Syria)
47,684.1
22ギリシャ
(Greece)
46,900
23ケニア
(Kenya)
45,331.4
24カナダ
(Canada)
45241
25グアテマラ
(Guatemala)
42,919.53
26オーストラリア
(Australia)
39,910
27タジキスタン
(Tajikistan)
31,822.77
28ニジェール
(Niger)
31,401.8
29アメリカ
(America)
31,104.07
30セルビア
(Serbia)
30,290.98
31ルーマニア
(Romania)
27,310
32ガーナ
(Ghana)
24,471.34
33イギリス
(U.K)
23,426.64
34セネガル
(Senegal)
21,122
35南アフリカ共和国
(South Africa)
20,977
36エクアドル
(Ecuador)
17,677.33
37パキスタン
(Pakistan)
17,403
38レバノン
(Lebanon)
17,146.01
39サウジアラビア
(Saudi Arabia)
17,079
40ペルー
(Peru)
16,415.82
41フィリピン
(Philippines)
14,182.6
42台湾
(Taiwan)
13,660.44
43アルバニア
(Albania)
13,082.6
44ポルトガル
(Portugal)
12,970
45ハンガリー
(Hungary)
12,850
46ヨルダン
(Jordan)
12,275.7
47ブルキナファソ
(Burkina Faso)
9,719.93
48北マケドニア
(North Macedonia)
9,707
49イスラエル
(Israel)
9,219
50ガイアナ
(Guyana)
8,938.79
51パレスチナ
(Palestine)
7,564.75
52ニュージーランド
(New Zealand)
7,420.73
53ルワンダ
(Rwanda)
7,291.56
出典: United Nations Food and
Agricultural Organization (FAO) 2021年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO


各国のインゲン豆生産量


インゲン豆の重さ・エネルギー

サヤインゲン1本の重さは約3~4gで、エネルギーは約2~3カロリーです。


インゲン豆の原産地

中央アメリカ・南アメリカといわれています。古代からアステカ帝国などで消費されていた食べ物で、税の徴収としてインゲン豆が利用されていたとされます。


日本への伝来

1654年に中国の仏教僧「隠元和尚(いんげんおしょう)」が日本にインゲン豆を持ち込んだとされています。隠元和尚はインゲン豆以外にモヤシ・落花生・スイカ・蓮(レンコン)なども持ち込んだとされています。


生食は中毒を起こす可能性がある

インゲンには「サポニン(saponin)」「フィトヘマグルチニン(phytohemagglutinin)」という中毒を起こす成分が含まれています。大豆・エンドウ豆などの豆類の多くには中毒を起こす成分が含まれており、高温で調理する必要があります。

中国
インゲン豆 生産量


中国のインゲン豆生産量

2021年に中国はインゲン豆を18,104,504トン生産しています。世界で生産されている77.33%のインゲン豆が中国で生産されています。

中国語でインゲン豆は「四季豆(シージードウ)」です。


中国のインゲン豆生産地

主な生産地は北部の「内モンゴル自治区」、北東部の北朝鮮と国境を接している「吉林省」、中東部の「山西省」「河南省」、東部の「安徽省(あんきしょう)」です。内モンゴル自治区で国内で生産される大多数のインゲン豆が生産されています。


日本への伝来

日本のインゲン豆の名前の由来となる「隠元和尚(いんげんおしょう)」は中国であまり認知度が高くありません。近年、隠元和尚が住職を務めていた中国福建省福清市にある「万副寺」の再建がおこなわれました。再建がおこなわれる以前の万副寺は完全に廃墟と化していました。


世界最大の生産国

生産量2位のインドネシアから20倍以上の生産量があります。輸出も多く、世界中に輸出されています。

インドネシア
インゲン豆 生産量


インドネシアのインゲン豆生産量

2021年にインドネシアはインゲン豆を904,043.2トン生産しています。世界で生産されている3.86%のインゲン豆がインドネシアで生産されています。

インドネシア語でインゲン豆は「kacang hijau(カンチャンヒジャウ)」です。


インドネシアのインゲン豆の生産地

インドネシアは中部のジャワ州「Pati Regency(パティ県)」「Grobogan(グロボガン県)」「Demak(ドゥマック)」、東ジャワ州「Gresik(グレシック)」「Sidoarjo Regency(シトアルジョ県)」、マドゥラ島の「Sumenep Regency(スメネップ県)」「Sampang(サンパー県)」、スンバワ島の西ヌサ・トゥンガラ州「Dompu Regency(ドンプ県)」、南スラウェシ州の南部などでインゲン豆が生産されています。


インゲン豆の輸出先

中国・フィリピン・台湾が主な輸出先になります。

日本・香港・ベトナム・シンガポール・東ティモールにも輸出されていますが少量になります。


インゲン豆の国内消費

インゲン豆はインドネシア国内で年中購入する事が可能で、非常に多くのインドネシア料理にインゲン豆が利用されています。インゲン豆以外にも様々な豆類がインドネシアで生産されており、日常的に消費されます。

インド
インゲン豆 生産量


インドのインゲン豆生産量

2021年にインドはインゲン豆を661,923.7トン生産しています。世界で生産されている2.82%のインゲン豆がインドで生産されています。

インドで使用されているヒンディー語でインゲン豆は「हरी सेम(ハレセーム)」です。


インドのインゲン豆生産地

主に西部のラージャスターン州・北西部のグジャラート州・北部のハリヤーナー州・北東部のウッタルプラデーシュ州でインゲン豆が生産されています。とくに生産量が多いのはラージャスターン州で、インド国内で生産される大多数のインゲン豆を生産しています。


インドの南部は菜食主義者が多い

インド南部は宗教的に肉を食べない菜食主義者が多く住んでおり、非常に多くの豆が消費されます。カレーにも多くの豆が利用され、豆を利用したカレーは「ダール」という国民食の一つです。


インゲン豆以外の消費も多い

インゲン豆以外の豆の消費も多く、国内で非常に多くの豆を生産しています。

テュルキエ
インゲン豆 生産量


テュルキエのインゲン豆生産量

2021年にテュルキエ(旧トルコ)はインゲン豆を510,366トン生産しています。世界で生産されている2.18%のインゲン豆がテュルキエで生産されています。

テュルキエ語でインゲン豆は「Yeşil fasulyeler(イェシリ ファスリェラ)」です。


テュルキエのインゲン豆生産地

主に北部の黒海に面した「サムスン県」、南西部の「アンタルヤ県」、南部の「メルスィン県」、西部の「イズミル県」、中北部の「トカット県」、南西部の「ブルドゥル県」、南東部の「ムーラ県」、南部の「ハタイ県」、中南部の「コンヤ県」でインゲン豆が生産されています。


インゲン豆の栽培に適した土地

テュルキエ様々な作物が栽培が可能な温暖な気候を有しており、インゲン豆は春から秋にかけて栽培されます。インゲン豆は日常的に消費される豆で、インゲン豆を利用した煮込み料理が人気です。

フランス
インゲン豆 生産量


フランスのインゲン豆生産量

2021年にフランスはインゲン豆を374,730トン生産しています。世界で生産されている1.60%のインゲン豆がフランスで生産されています。

フランス語でインゲン豆は「Haricots verts(アリコヴェール)」です。


フランスのインゲン豆の生産地

主に西部の「ブルターニュ県」、フランス北端部の「ノール=パ・ド・カレー地域圏」、南西部の「アキテーヌ地域圏」でインゲン豆が生産されています。


フランスのインゲン豆の歴史

南アメリカ原産のインゲン豆は18世紀初頭にフランスに伝わり、現在は良質のインゲン豆がフランスで生産されています。インゲン豆は「ソラマメ」と違い中毒を起こしにくいため、ソラマメが代用品として生産されました。(インゲン豆も中毒を起こす)

南フランスにインゲン豆を利用した料理が多く存在します。

タイ
インゲン豆 生産量


タイのインゲン豆生産量

2021年にタイはインゲン豆を290,091.9トン生産しています。世界で生産されている1.23%のインゲン豆がタイで生産されています。

タイ語でインゲン豆は「ถั่วเขียว(スーヒーョウ)」です。


土壌の改善させる豆

豆科の植物の根は植物の成長に必要な「窒素」を生成します。豆科の植物の根には「根粒菌(こんりゅうきん)」が根粒を生成し、植物に窒素栄養分を供給します。豆科の植物が抜かれると、根粒からの余分な窒素が土壌に残り、次の植物の養分になります。

植物の栽培で土壌の窒素を吸い上げてしまい、次の栽培で栄養が足りなくなる事を「連作障害」と言い、土壌に窒素などの栄養を供給する必要があります。


連作障害を防ぐインゲン豆

タイは作物の収穫が終了した畑でインゲン豆の栽培がおこなわれる事が多くなります。インゲン豆は乾燥に強く、水の利用少なくて済む植物です。インゲン豆はタイで一年中栽培可能な作物であり、農家の収入を少しでも増加させるために栽培がおこなわれます。


水不足により稲作から他の作物へ

2021年からタイでは水不足が続いています。水不足の発生で稲作がおこなえない農家が増加しており、稲のかわりにインゲン豆やトウモロコシなどの栽培などが促進されています。

エジプト
インゲン豆 生産量


エジプトのインゲン豆生産量

2021年にエジプトはインゲン豆を265,419.1トン生産しています。世界で生産されている1.13%のインゲン豆がエジプトで生産されています。

エジプトで利用されているアラビア語でインゲン豆は「فاصوليا خضراء(ファースリャーハドラー)」です。


エジプトのインゲン豆生産地

主に北西部の「ナイルデルタ:ナイル川の下流」に位置する「ブハイラ県」で多くのインゲン豆が生産されています。ブハイラ県ではインゲン豆以外の豆も生産されており、国内最大の豆の生産地になります。


エジプトの豆の輸出先

主にイギリス・ベルギー・ドイツ・アラブ諸国とアラブ湾岸地域・南アジアや東アジアに豆類が輸出されています。


豆は検疫が必要なの?

植物の輸出には「検疫」という検査が必要になります。害虫や病気をもつ植物が海外へ輸出された場合、輸出先で病気などが蔓延する可能性があり非常に危険です。このような事態を事前に防ぐために検疫がおこなわれます。

缶詰などに加工されている場合は検疫が必要ありません。

モロッコ
インゲン豆 生産量


モロッコのインゲン豆生産量

2021年にエジプトはインゲン豆を227,784.4トン生産しています。世界で生産されている0.97%のインゲン豆がモロッコで生産されています。

モロッコで利用されているアラビア語でインゲン豆は「فاصوليا خضراء(ファースリャーハドラー)」です。


モロッコのインゲン豆生産量

主に南西部の「アガディール」、北部の「スコイラ」、「モハメディア」、「カサブランカ」で多くのインゲン豆が生産されています。


ジャガイモに次ぐ輸出量

モロッコでは生産したインゲン豆の多くが輸出されています。インゲン豆の輸出量は国内で一番多く輸出される「ジャガイモ」に次ぐ輸出品で、国内の経済を支える重要な生産品の一つです。

バングラデシュ
インゲン豆 生産量


バングラデシュのインゲン豆生産量

2021年にバングラデシュはインゲン豆を170,000トン生産しています。世界で生産されている0.72%のインゲン豆がバングラデシュで生産されています。

バングラデシュで利用されているベンガル語でインゲン豆は「সবুজ মটরশুটি(シュブージマッタルシューティ)」です。


冬の間の生産が多い

バングラデシュは稲作が盛んにおこなわれています。インゲン豆を含む豆類の栽培は主に冬季におこなわれますが、近年、夏の間にも豆を栽培する農家が増加しています。


バイオ燃料の生産

限定的に生産される豆類を利用し、「バイオ燃料」への転換がおこなわれています。バイオ燃料の生産は日本企業を通じておこなわれており、植物から作られた「持続可能な燃料」が生産されています。

イタリア
インゲン豆生産量


イタリアのインゲン豆生産量

2021年にイタリアはインゲン豆を169,900トン生産しています。世界で生産されている0.72%のインゲン豆がイタリアで生産されています。

イタリア語でインゲン豆は「fagioli rossi(ファジョリ ロッシ)」です。


イタリアの豆類生産地

北西部の「ピエモンテ州」、南西部の「カンパニア州」、北東部の「エミリア=ロマーニャ州」「ヴェネト州」、中西部の「ラツィオ州」「トスカーナ州」、中東部の「マルケ州」「アブルッツォ州」で豆類の生産がおこなわれています。


サヤインゲンを利用したイタリア料理

イタリアではサヤインゲンが炒め物として利用される事が多く、「トマトソースとインゲン豆の炒め物」はイタリアの伝統料理になります。

スリランカ
インゲン豆 生産量


スリランカのインゲン豆生産量

2021年にスリランカはインゲン豆を162,365.6トン生産しています。世界で生産されている0.69%のインゲン豆がスリランカで生産されています。

スリランカで利用されているシンハラ語でインゲン豆は「කොළ බෝංචි(クウルボムチ)」です。


スリランカのインゲン豆の生産地

主に中央高地の南東部の「バドゥッラ県」、中央高地の南部「ヌワラ・エリヤ」、中部の「マータレー県」「中部州のキャンディ」でインゲン豆が生産されています。


スリランカのインゲン豆の料理

スリランカではインゲン豆を利用した「カレー」が頻繁につくられます。スリランカはインドの食文化の影響を受けており、主に南インド料理が国内で提供されています。東南アジアの食文化も強く影響を受けており、「ココナッツ」などが料理に多様されます。

日本
インゲン豆 生産量


日本のインゲン豆生産量

日本では毎年、約2~2.5万トンほどのインゲン豆が生産されています。


日本のインゲン生産地

生産が多い地域は北海道・長野県・群馬県などになりますが、国内で生産されるインゲン豆の90%以上が北海道で生産されています。

まとめ


生産の多くが中国

インゲン豆の生産量は「中国」がダントツに多く、世界で生産されているインゲン豆の約80%が中国で栽培されています。


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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