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Food

世界のブドウ 消費量ランキング

ブドウは温暖で乾燥した土地を好む植物であり、主にヨーロッパで生産されていますが、近年は日本でも非常に質の良いブドウが生産されています。

ブドウはどの国がどのくらい生産しているのでしょうか?


世界のブドウ
消費量 ランキング


世界のブドウの消費量
世界一位 アルバニア
世界二位 モルドバ
世界三位 北マケドニア


世界のブドウ 消費量ランキング
Grapes and products - Food supply quantity (kg/capita/year)

消費量
(kg)
2021年
消費量
(300g)
2021年
1アルバニア
(Albania)
72.81kg242.70房
2モルドバ
(Moldova)
54.87182.90
3北マケドニア
(North Macedonia)
40.96136.53
4ウズベキスタン
(Uzbekistan)
39.07130.23
5トルクメニスタン
(Turkmenistan)
35.52118.40
6スロベニア
(Slovenia)
35.01116.70
7ギリシャ
(Greece)
19.3664.53
8テュルキエ
(Turkiye)
18.4961.63
9アゼルバイジャン
(Azerbaijan)
17.9359.76
10タジキスタン
(Tajikistan)
17.7559.16
11セルビア
(Serbia)
16.6855.60
12イラン
(Iran)
16.3754.56
13アフガニスタン
(Afghanistan)
15.1550.50
14チェコ
(Czech)
14.7349.10
15ルーマニア
(Romania)
14.5748.56
16ドイツ
(Germany)
14.2847.60
17アルジェリア
(Algeria)
14.2547.50
18イタリア
(Italy)
13.5045.00
19ジョージア
(Georgia)
13.1243.73
20バルバドス
(Barbados)
13.0143.36
21オランダ
(Netherlands)
12.3341.10
22フランス
(France)
11.9439.80
23ボスニア
ヘルツェゴビナ
(Bosnia and
Herzegovina)
11.6138.70
24イラク
(Iraq)
11.4538.16
25スペイン
(Spain)
11.0436.80
26エジプト
(Egypt)
10.8436.13
27ブルガリア
(Bulgaria)
10.7335.76
28クロアチア
(Croatia)
10.7335.76
29モロッコ
(Morocco)
10.6535.55
30アルメニア
(Armenia)
10.3234.44
31カザフスタン
(Kazakhstan)
9.4431.46
32イスラエル
(Israel)
9.3731.23
33チュニジア
(Tunisia)
9.2930.96
34モンテネグロ
(Montenegro)
9.0730.23
35イギリス
(U.K)
9.0530.16
36マルタ
(Malta)
8.8229.40
37キプロス
(Cyprus)
8.5328.43
38アイスランド
(Iceland)
8.4928.30
39スロバキア
(Slovakia)
8.2527.50
40カナダ
(Canada)
7.9026.33
41シリア
(Syria)
7.8326.10
42ノルウェー
(Norway)
7.6325.43
43デンマーク
(Denmark)
7.4724.90
44アメリカ
(America)
7.1923.96
45リビア
(Libya)
6.6922.30
46アイルランド
(Ireland)
6.4821.60
47サウジアラビア
(Saudi Arabia)
6.1520.50
48アルジェリア
(Algeria)
6.0320.10
49スイス
(Switzerland)
6.0320.10
50ハンガリー
(Hungary)
5.8819.60
51中国
(China)
5.6918.96
52ウクライナ
(Ukraine)
5.4818.26
53ブラジル
(Brazil)
5.2117.36
54オーストリア
(Austria)
5.0616.86
世界平均4.3414.60
日本
(Japan)
2.247.46
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2020年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO

国別ブドウ 消費量


ブドウの重さ・エネルギー

ぶどうの重さは一房約300gであり、エネルギーは約150カロリーです。

食料供給量(Food supply quantity)

基準にしているバランスシートは「輸出・輸出量」「家畜の飼料量」「種子として使用する量」「保管および輸送中の損失」「人間が消費可能な食料供給量」が区別されており、この記事は「供給量を消費量として計算」しています。

理由は「一人ひとりの消費量を正確に把握する事は不可能」「生食以外に加工品として利用」「利用されないまま廃棄される」など目的が異なる消費が混在している事から、単純にわかりやすい供給量を消費量として計算しています。


「テーブルグレープ」

ブドウは「ワイン」として利用される事が多く、ヨーロッパの業界用語で食用ブドウを「Table grape(テーブルグレープ)」と呼びます。このランキングはテーブルグレープのみであり、ワイン用のブドウは含まれていません。

「世界のブドウ生産量ランキング」の記事はこちらになります。よろしかったらご覧ください。



「世界のワイン消費量ランキング」の記事はこちらになります。よろしかったらご覧ください。


アルバニア
ブドウ 消費量


アルバニアのブドウ消費量

2021年にアルバニアは一人あたり年間72.81kgのブドウを消費しています。

アルバニア語でブドウは「Rrushz(ルルーシュ)」です。


アルバニアの気候

地中海性気候で温かく、ブドウの栽培に適した土地を有しています。アルバニアは「ヨーロッパ最貧国」と言われていますが、国内の交通インフラは整備されており、生産されたブドウの輸送が非常にスムーズにおこなわれています。

ブドウの生産量は1996年以降増加しており、海外へ輸出量が増加しています。


ワインの消費量は低い

アルバニアは非常に多くの「テーブルグレープ」が消費していますが、「ワイン」の消費量は少なくなります。モルドバは「イスラム教」が人口の7割程度と多く、飲酒する人は限定的です。


ワイン造りの歴史

アルバニアの「ワイン」の消費量は少なくなりますが、「ワイン造り」は3000年前からおこなわれており、イスラム教が伝わる以前からワインを生産しています。そのため、イスラム教を信仰する人でもワイン造りに携わる人や飲酒する人が限定的に存在します。

モルドバ
ブドウ 消費量


モルドバのブドウ消費量

2021年にモルドバは一人あたり年間54.87kgのブドウを消費しています。

モルドバで使用されるルーマニア語でブドウは「Struguri(ストログリ)」です。


モルドバのブドウ栽培の歴史

モルドバは紀元前2800年「ククテニ文化」が栄えた新石器時代からブドウの栽培がおこなわれた形跡があります。ククテニ文化は「小麦」「大麦」「オーツ麦」「エンドウ豆」「プラム」なども栽培されており、集落を形成して集団で「農業」をおこなっていたと思われます。


ブドウは霜に弱い

モルドバは初秋に「霜」が降りる事があり、ブドウの収穫に影響を及ぼします。近年は「気候変動」の影響によりブドウの栽培が難しくなっています。

北マケドニア
ブドウ 消費量


北マケドニアのブドウ消費量

2021年に北マケドニアは一人あたり年間40.96kgのブドウを消費しています。

北マケドニアで利用されるマケドニアでブドウは「Грозје(グローシェ)です。


北マケドニアはどこ?

北マケドニアは「バルガン半島」の内陸部に位置しており、「ギリシャ」の北に存在します。「ギリシャ」「ブルガリア」「アルバニア」「セルビア」と国境を接しています。


北マケドニアのブドウの生産地

北に位置する「Pcinja-Osogovo(プシンヤ-オソボ)」、南に位置する「Pelagonija-Polog(ペラゴニヤ-ポログ)」などで多くのブドウが生産されています。


豊かな気候を有する北マケドニア

北マケドニアはバルガン半島の内陸部に位置しています。「地中海特有の気候」を有しており、非常に味の豊なブドウを生産しています。

ウズベキスタン
ブドウ 消費量


ウズベキスタンのブドウ消費量

2021年にウズベキスタンは一人あたり年間39.07kgのブドウを消費しています。

ウズベキスタンで利用されるウズベクでブドウは「Uzum(ウズム)です。


イスラム教だが飲酒に寛大

ウズベキスタンは「ワイン生産」が紀元前1世紀からおこなわれていた事が「ゾロアスター教の聖典アヴェスター」に記されています。ゾロアスター教は「ペルシャ(現在はイラン)」が発祥の地であり、ウズベキスタンも大きな影響を受けています。

7世紀にイスラム教が広まり「ワイン」の飲酒は禁止され、ブドウの消費は生食やドライフルーツへ切り替わりました。

19世紀に「旧ソビエト連邦」の配下で商業的なワイン生産が開始され、宗教を禁止していたソビエト連邦の元で飲酒をする人が再び増加しました。

ウズベキスタンは現在90%がイスラム教徒ですが、飲酒する人が多く存在します。


ドライフルーツの輸出

ウズベキスタン産の「ブドウのドライフルーツ」日本へも輸出がおこなわれており、簡単に購入する事が可能です。


雨の少ない土地

ウズベキスタンは年間降水量が100ミリ~200ミリと非常に少なく、農業に適した土地とは言えません。

「旧ソビエト連邦」の指揮の元で「綿花」生産が指示され、ウズベキスタンの北西部に位置する「アラル海」の水を利用した「灌漑農業(人工的に水を引き込む農業)」が開始されました。綿花は栽培に非常に多くの「水」必要とする植物であり、利用されたアラル海の水は激減、現在は1/3程度まで水量が減少しています。


ブドウ生産はウズベキスタンの土地に適している

「ブドウ」は乾燥した土地での栽培が適しています。日本などの「雨」の多い土地はブドウの栽培に「雨除け」を用いるほどであり、水が多すぎると「カビ」が発生します。

ウズベキスタンは年間200日の晴天に恵まれ、適度な水分により実が甘くなり、非常に質の良いブドウが生産されています。

トルクメニスタン
ブドウ 消費量


トルクメニスタンのブドウ消費量

2021年にトルクメニスタンは一人あたり年間35.52kgのブドウを消費しています。

トルクメニスタンで利用されるトルクメン語でブドウは「üzüm(ウズム)です。


トルクメニスタンのブドウ生産

トルクメニスタンも「イスラム教」を主体とする国ですが、国内のブドウ栽培は非常に歴史があり、限定的に「ワイン」を飲酒します。ブドウは「レーズン」などに加工され海外へ輸出される事が多くなります。


降水量が少ない

トルクメニスタンは「ウズベキスタン」同様に雨が非常に少ない国です。トルクメニスタンも「旧ソビエト連邦」の指導の元で「綿花」栽培に力を入れていましたが、生産量はソ連崩壊後に減少し、現在は「穀物」の生産量が増加しています。

スロベニア
ブドウ消費量


スロベニアのブドウ消費量

2021年にスロベニアは一人あたり年間35.01kgのブドウを消費しています。

スロベニアでブドウは「Grozdje(グローシェ)です。


スロベニアは「マスカット」

スロベニア国内には非常に多くの小規模なブドウ農家が存在します。主に「白ブドウ」の生産が多く、国内で生産されるブドウの70%が白ブドウになりますが、国内に赤・白を含めたブドウの品種が200種以上存在します。


高血圧の人が多い

スロベニアは「高血圧」を患う人が多く、「ワイン」やその他の酒が血圧を上げる要因の一つとして問題になっています。

スロベニアのワインの消費量はヨーロッパの中で多くありませんが、「自家製のワインを製造する人」が多く存在し、正確なワインの消費量を計測する事が不可能です。

ギリシャ
ブドウ 消費量


ギリシャのブドウ消費量

2021年にギリシャは一人あたり年間19.36kgのブドウを消費しています。

ギリシャ語でブドウは「σταφύλια(スタフィーア)です。


古代からブドウ生産の地

ギリシャは温暖で豊かな気候を有しており、ワイン生産は6500年前から開始されたとしています。ギリシャ文明の拡大と共に「イタリアのシチリア島」「フランス」「スペイン」などにブドウ・ワイン生産が拡大し、ヨーロッパ全体でワインが生産されるようになりました。


ワイン貿易

古代のギリシャは「ワイン」が重要な貿易品として利用されていました。ワインの他に「オリーブ」も非常に重要な貿易品であり、国内で多く栽培されていたとされます。

テュルキエ
ブドウ 消費量


テュルキエ(旧トルコ)のブドウ消費量

2021年にモルドバは一人あたり年間18.49kgのブドウを消費しています。

テュルキエ語でブドウは「üzüm(ウズム)です。


農業大国テュルキエ

テュルキエは温暖で豊な気候を有しており、国内で様々な農作物が生産されています。非常に多くの「ブドウ」も生産しており、ブドウを利用した加工品やワインが有名です。


テュルキエのワイン

テュルキエもイスラム教を主体とする国ですが、国内で多くの「ワイン」が生産されており、ワイン生産は7000年前(説有)から開始されたとされています。


ブドウは600種を超える

国内で600種を超えるブドウが栽培されています。

アゼルバイジャン
ブドウ 消費量


アゼルバイジャンのブドウ消費量

2021年にアゼルバイジャンは一人あたり年間17.93kgのブドウを消費しています。

アゼルバイジャン語でブドウは「üzüm(ウズム)です。


アゼルバイジャンのワイン生産

アゼルバイジャンは古来からワイン生産がおこなわれています。主に北部の「Qəbələ rayonu(ガバラ地区)」、中部の「Şamaxı rayonu(シャマキ地区)」、南部の「Qobustan rayonu(ゴブスタン地区)」などで多くのワイン生産がおこなわれています。

また、生産されたワインは国内外で有名であり、世界中でアゼルバイジャンのワインを購入する事ができます。

タジキスタン
ブドウ 消費量


タジキスタンのブドウ消費量

2021年にタジキスタンは一人あたり年間17.75kgのブドウを消費しています。

タジキスタンで利用されるタジク語でブドウは「Ангур(アングル)」です。


ブドウの街「トゥルスンゾダ」

タジキスタン最西端に位置する「トゥルスンゾダ」はブドウ生産が有名な都市であり、生産されるブドウは主に「テーブルグレープ」として消費されます。トゥルスンゾダには近くに「Karadagh Khanate(カラダグ川)」という河川が存在し、カラダグの水源を利用して灌漑農業をおこなっています。「米」「野菜」なども多く栽培されており、多くの人が農業に従事しています。


ワイン生産の衰退

タジキスタンは「旧ソビエト連邦」配下時に「ワイン」を量産化し生産していましたが、現在はワインをほどんど生産していません。量産化に切り替えた事でワインの質が低下、輸出量や消費量の減少と共にワイン生産量も減少しました。


巨大なブドウ「Pobeda(ポベダ)」

「トゥルスンゾダ」で栽培されている品種に「ポベダ」という巨大なブドウの品種が存在します。非常に巨大であり、長さが50センチを超える房もあります。

アフガニスタン
ブドウ 消費量


アフガニスタンのブドウ消費量

2021年にアフガニスタンは一人あたり年間15.15kgのブドウを消費しています。

アフガニスタンで利用されるパシュトー語でブドウは「انګور(イナブン)」です。


アフガニスタンのブドウの生産地

主に南部の「カンダハール州」、東部の「カピサ州」、東部の「ガズニ州」、東部「カブール州」、東部の「パーワン州」、北西部の「ヘラート州」で多くのブドウが生産されています。


ブドウの長期保存「kangina(カンギナ)」

アフガニスタンではブドウを長期保存するために古来から伝わる「kangina(カンギナ)」がおこなわれます。

「カンギナ」は泥で作られた皿の上にブドウを置き、更に泥で蓋をするという方法です。この方法でブドウは6か月間保存が可能になり、長期保存しないブドウは「レーズン」に加工します。

ルーマニア
ブドウ 消費量


ルーマニアのブドウ消費量

2021年にアルメニアは一人あたり年間14.57kgのブドウを消費しています。

ルーマニア語でブドウは「strugurii(ストログーリ)です。


ルーマニアのブドウ生産

ルーマニアはブドウの栽培に適した土地を有しており、ワイン生産が古来からおこなわれています。


社会主義とワインの関係

ルーマニアは非常に質の良いワインが生産されていましたが、「社会主義」の導入と共にワインの生産が「国営」に切り替わり、量産体制と共にワインの質が低下しました。


民主化後ワインの質が向上

1989年の民主化後にワイン生産が民営化に戻り、ワインの質が劇的に向上・輸出量が増加しています。

アルメニア
ブドウ 消費量


アルメニアのブドウ消費量

2021年にアルメニアは一人あたり年間10.32kgのブドウを消費しています。

アルメニアでブドウは「խաղող(ハーゴグ)です。


アルメニアのブドウ生産

アルメニアは「アルメニア使徒教会(正教会のような東方諸教会系)」を主体とした国ですが、「イスラム教徒」の割合も多くなります。「ワイン」の生産は非常に古い歴史があり、紀元前4000前後からワイン造りがおこなわれいた痕跡が残っています。

ワイン生産は「旧ソビエト連邦」の配下時に体勢が整えられ、現在も多くのワインを生産しています。


ブドウ生産地

南東部の標高1000m前後の土地で国内で生産される多くのブドウが生産されています。

日本
ブドウ 消費量


日本のブドウ消費量

2021年に日本は一人あたり年間2.24kgのブドウを消費しています。


日本のブドウ生産

日本では「長野県」「山梨県」「山形県」などで多くのブドウを生産しています。


質が高すぎる日本のブドウ

日本のブドウは非常に質が良く高級品です。近年は中国の富裕層などが日本のブドウを購入しており、「人気があるブドウが購入できない」などの問題が発生しています。1房2000円を超えるものも多く、日常的に消費する家庭は限定的です。

まとめ


伝統的なブドウ造りを守るヨーロッパ

ヨーロッパのブドウ生産は非常に長い歴史があり、ワイン生産と密接な関係があります。近年、「ワイン」の消費量は減少しており、将来的にブドウの需要量の低下と共に生産量が減少する可能性があります。


今回は以上です。

最後で読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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