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世界の爬虫類 固有種ランキング

「爬虫類」は「両生類」から進化した生き物と言われており、通常硬い殻で覆われた「卵」を産みます。「肺呼吸」をおこない、幼生期に「エラ呼吸」をおこなう両生類とは大きく違います。両生類は主に水辺で生活していますが、爬虫類は水辺を離れて生活する種も非常に多くなっています。

世界ではどの国にどのくらいの「爬虫類の固有種」が存在するのでしょうか?

世界の爬虫類
固有種ランキング

世界の爬虫類の固有種(種)
世界一位 オーストラリア
世界二位 メキシコ
世界三位 マダガスカル

世界の爬虫類の固有種数ランキング
Endemic Repitiles (Number of types)

爬虫類の固有種
(種)
2022年
1オーストラリア
(Australia)
916
2メキシコ
(Mexico)
448
3マダガスカル
(Madagascar)
375
4インドネシア
(Indonesia)
346
5ブラジル
(Brazil)
325
6インド
(India)
309
7アルゼンチン
(Argentina)
195
8フィリピン
(Philippines)
175
9マレーシア
(Malaysia)
158
10コロンビア
(Colombia)
150
11エクアドル
(Ecuador)
146
12スリランカ
(Sri Lanka)
144
13ペルー
(Peru)
140
14南アフリカ共和国
(South Africa)
137
15ケイマン諸島
(Cayman Islands)
135
16ベトナム
(Vietnam)
122
17パプアニューギニア
(Papua
New Guinea)
121
18ベネズエラ
(Venezuela)
119
19中国
(China)
118
20アメリカ
(America)
107
21ニューカレドニア
(New Caledonia)
100
22タンザニア
(Tanzania)
90
23タイ
(Thailand)
78
24チリ
(Chile)
74
25ニュージーランド
(New Zealand)
70
26ミャンマー
(Myanmar)
52
27ホンジュラス
(Honduras)
51
28プエルトリコ
(Puerto Rico)
46
29日本
(Japan)
45
30ソマリア
(Somalia)
45
31グアドループ
(Guadeloupe)
44
32イエメン
(Yemen)
43
33ナミビア
(Namibia)
43
34ドミニカ国
(Dominica)
40
35ハイチ
(Haiti)
34
36パナマ
(Panama)
32
37コンゴ民主共和国
(Democratic Republic
of the Congo)
32
38イラン
(Iran)
32
39パキスタン
(Pakistan)
30
40ケニア
(Kenya)
28
41ボリビア
(Bolivia)
26
42アンゴラ
(Angola)
26
43ラオス
(Laos)
25
44モザンビーク
(Mozambique)
25
45バハマ
(Bahamas)
25
46グアテマラ
(Guatemala)
24
47台湾
(Taiwan)
22
48カーボベルデ
(Cape Verde)
21
49モーリシャス
(Mauritius)
21
50コスタリカ
(Costa Rica)
19
51スペイン
(Spain)
19
52テュルキエ
(Turkiye)
18
53ソロモン諸島
(Solomon Islands)
17
出典: ©IUCN
データを元にFumib.netがリストを制作

各国の爬虫類の固有種

爬虫類とは?
爬虫類は「カメ」「ヤモリ」「トカゲ」「ヘビ」「ワニ」などが含まれます。「両生類」との大きな違いは「水辺を離れて生活できるか・できないか」になります。爬虫類も環境に合わせて体温が変わる「変温動物」ですが、爬虫類の中には体温が変わらない「恒温動物」も存在しており、「ウミガメ」などになります。

両生類に比べて環境に適応している
爬虫類は「両生類」に比べ環境に適応しており、「砂漠」などの「乾燥した土地」にも生息している種が存在します。環境の変化に弱い両生類に比べ「絶滅危惧種」の数も少なくなっています。

「世界の両生類の固有種ランキング」の記事はこちらになります。よろしかったらご覧ください。


オーストラリア
爬虫類 固有種

オーストラリアの爬虫類の固有種数
2022年にオーストラリアには爬虫類の固有種が916種存在します。

爬虫類の宝庫
オーストラリアには国内に「非常に多くのバイオーム(熱帯雨林や砂漠などの生態系を含めた生物集団)」が存在し、2位の【メキシコ】と比べても2倍以上の種の固有種が国内に生息しています。

オーストラリアの気候
北部「熱帯雨林気候」・中北部「熱帯性気候」・中部「砂漠性気候」・東部、西部「亜熱帯気候」・南東部「温帯性気候」などが存在します。全体的に「乾燥した気候」で、年間を通して雨量が非常に少なくなっており、雨が多く降る地域は限定的になります。

オーストラリアの爬虫類
オーストラリアには世界に存在する爬虫類の約14%が国内に存在します。オーストラリアは「大陸」ですが、他の国々と大きく離れており、非常に多くの固有種が国内に生息しています。

オーストラリアの爬虫類の固有種
ノーザンリーフテールゲッコー
「ノーザンリーフテールゲッコー(Northern leaf-tailed gecko)」は「尾が葉っぱの様な形状」をした「ヤモリ」です。

マツカサトカゲ
「マツカサトカゲ(Pinecone lizard)」は「松の実」の様な姿をした「トカゲ」で、「舌が青い」のが特徴です。日本に密輸される事が多く、問題になっています。

メキシコ
爬虫類 固有種

メキシコの爬虫類の固有種数
2022年にメキシコには爬虫類の固有種が448種存在します。

メキシコの固有種の分布
メキシコの西部と中部は「砂漠」に覆われており、生息できる生物が限られています。

固有種は主に「西シエラ・マドレ山脈」・南部の「バルサス盆地」・「太平洋沿岸平野」などに多く分布しており、メキシコに生息している半数近くの爬虫類が固有種になります。

メキシコの爬虫類の固有種
メキシコドクトカゲ
「メキシコドクトカゲ(Beaded lizard)」は体長70cm~100cmを超える大型の「トカゲ」で、下顎に神経毒を持つ爬虫類です。ワシントン条約で取引が厳しく制限されている爬虫類で、日本への輸入・販売は禁止されています。

メキシコワニトカゲ
「メキシコワニトカゲ(Mexican alligator lizard)」は南東部の「チアパス州」に生息する「トカゲ」で、「絶滅の危機:絶滅危惧IB類(Endangered:EN)」に分類されています。


全滅危惧種について
絶滅危惧にはカテゴリーがあります。

「絶滅している
(Extinct :EX)」

「野生種が絶滅している
(Extinct in the Wild:EW)」

「深刻な絶滅危機:絶滅危惧IA類
(Critically Endangered:CR)」

「絶滅の危機:絶滅危惧IB類
(Endangered:EN)」

「危急な状態:絶滅危惧II類
(Vulnerable:VU)」

「絶滅の懸念
(Near Threatened:NT)

「低懸念
(Least Concern :LC)」

「情報不足
(Data Deficient :DD)」

「未評価
(Not Evaluated :NE)」

これらの「レッドリスト」は、国際自然保護連合(IUCN)によって管理されています。

マダガスカル
爬虫類 固有種

マダガスカルの爬虫類の固有種数
2022年にマダガスカルには爬虫類の固有種が375種存在します。

生息する爬虫類のほどんどが固有種
マダガスカルは「島国」で、他の大陸や島から「移動」する事が非常に困難です。そのため、マダガスカルには非常に多くの固有種が生息しており、国内に生息する爬虫類の90%以上が固有種になります。

多くの固有種が絶滅の危機に瀕している
マダガスカルに生息する爬虫類は非常に「個体数が少ない種」が多く、違法に取引されるケースが多くなっています。著しく個体数が減少している種も多く、絶滅の危機に瀕している種も多く存在します。

マダガスカルの爬虫類の固有種
パロエドゥラ・ロハツァ
パロエドゥラ・ロハツァ(Paroedura lohatsara)」はマダガスカル北部に生息する「ヤモリ」の一種で、「深刻な絶滅危機:絶滅危惧IA類(Critically Endangered:CR)」に指定されています。

ホウシャガメ
「ホウシャガメ(Radiated tortoise)」はマダガスカル南部に生息する「カメ」で、甲羅に放射状の模様があります。「深刻な絶滅危機:絶滅危惧IA類(Critically Endangered:CR)」に指定されており、ワシントン条約で取引が厳しく制限されています。

日本で販売されているホウシャガメは「ワシントン条約批准前に輸入された個体」であり、登録書付きで流通する事があります。

インターネットなどで違法に取引がおこなわれている場合があります。違法取引は犯罪です。
違法な取引を見つけた場合、運営会社に通報・連絡してください。

インドネシア
爬虫類 固有種

インドネシアの爬虫類の固有種数
2022年にインドネシアには爬虫類の固有種が346種存在します。

インドネシアの爬虫類
インドネシアには広大な「熱帯雨林」が広がっており、爬虫類だけではなく、「両生類」にとっても非常に住みやすい環境になっています。

都市化による森林伐採
インドネシアは近代化しており、「都市化」「農地開拓」により「森林破壊」が進行しています。

インドネシアの爬虫類の固有種
コモドオオトカゲ
「コモドオオトカゲ(Komodo dragon)」コモドオオトカゲは世界最大級の「オオトカゲ」で、大きい個体は3mを超える物も存在します。「絶滅の危機:絶滅危惧IB類(Endangered:EN)」に指定されています。

マコードナガクビガメ
「マコードナガクビガメ(Roti Island snake-necked turtle)」インドネシア東部の東ヌサ・トゥンガラ州「ロテ島」に生息するカメで、首が非常に長い「カメ」です。「深刻な絶滅危機:絶滅危惧IA類(Critically Endangered:CR)」に分類されています。

ブラジル
爬虫類 固有種

ブラジルの爬虫類の固有種数
2022年にブラジルには爬虫類の固有種が325種存在します。

広大なアマゾン
アマゾンは【エクアドル】【ガイアナ】【ブラジル】【ボリビア】【コロンビア】【ペルー】【ベネズエラ】などの国々が共有する様々な生物が存在する「熱帯雨林」で、非常に多くの爬虫類が生息しています。

2019年に発生したアマゾンの大火災では、森林の10%以上が消失したとされており、多くの生物が命を失っています。アマゾンには固有種が非常に多く、絶滅危惧種や新種なども多く存在しており、種によっては体の粘液などから「薬」が作られる「両生類」なども多く生息しています。アマゾンの消失は「二酸化炭素の大量放出」だけではなく、人間にとって非常に利用価値のある生物の消失にも繋がり、包括的な保護が必要になります。

アマゾンの面積は日本の約17倍
アマゾンの面積は日本の約17倍で、非常に広大な面積を有しています。森林の面積は地球上に存在する森林の約8%で、地球の酸素の20%がアマゾンで生産されていると言われています。

ブラジルの爬虫類の固有種
ノローニャトカゲ
「ノローニャトカゲ(Noronha skink)」はブラジルから東に少し離れた孤島「フェルナンド・デ・ノローニャ」に生息している固有種です。フェルナンド・デ・ノローニャ島は「世界自然遺産」に登録されており、非常に美しい島になります。

インド
爬虫類 固有種

インドの爬虫類の固有種数
2022年にインドには爬虫類の固有種が309種存在します。

インドの森林面積
インドの森林面積は国土の20%以上で、地球上に存在する約1%以上の森林がインドに存在しています。国内には非常に多くの爬虫類が生息しており、固有種も多く存在しています。

表面化する「水不足」
インドは急激な都市化・人口爆発などにより国内で深刻な「水不足」が発生しています。インドでは増え続ける人口と共に農地面積が拡大、新たに森林を切り開き「地下水」の利用・「灌漑農業(人工的に水を与える農業)」がおこなわれています。国内では地下水の水位の低下が発生しており、インド政府は水の使用量を管理する「ジャルシャクティ省」などを設立・国内で不足する水の包括的な管理がおこなわれています。

インドの爬虫類の固有種
インディアンカメレオン
「インディアンカメレオン(Indian chameleon)」はインド全域に生息する一般的なカメレオンで、【スリランカ】【パキスタン】などの一部にも生息しています。

アルゼンチン
爬虫類 固有種

アルゼンチンの爬虫類の固有種数
2022年にアルゼンチンには爬虫類の固有種が195種存在します。

爬虫類の生息地は森林だけではない
「爬虫類」「両生類」の住処は「森林」に焦点が当てられる事が多いと思いますが、実際は「岩場」などにも非常に多く存在します。岩場などは生き物が隠れやすい場所が多く、このようば場所に住む「昆虫」などを捕食する爬虫類が多く生息しています。

アルゼンチンの生態系
アルゼンチンは日本の約10倍の国土を有しており、様々な生態系が国内に広がっています。国内に生息する生物の多くが固有種で、テユー科に属する「トカゲ」なども生息しています。

アルゼンチンの爬虫類の固有種
アルゼンチンホワイトアンドブラックテグー
「アルゼンチン白黒テグー」はアルゼンチンに生息する大きな「トカゲ」で、気温によって肌の色を変えます。

フィリピン
爬虫類 固有種

フィリピンの爬虫類の固有種数
2022年にフィリピンには爬虫類の固有種が175種存在します。

フィリピンの生態系
フィリピンは湿度の高い温暖な気候を有しており、「熱帯雨林」が広がっています。また、島国のためフィリピンでしか見る事のできない「両生類」「爬虫類」などの固有種が多く生息しています。

違法売買
フィリピンでは絶滅危惧種に指定されている生物の違法売買が頻繁におこなわれており、密輸者などが摘発されています。絶滅危惧種は高値で取引されるケースが多く、日本を含め多くの国へ密輸がおこなわれています。

フィリピンの爬虫類の固有種
フィリピンヤマガメ
「フィリピンヤマガメ(Philippine forest turtle)」は南西部の「パラワン島」に生息する「ヤマガメ」で、非常に個体数が少なく、「深刻な絶滅危機:絶滅危惧IA類(Critically Endangered:CR)」に指定されています。

ミンダナオオオトカゲ
「ミンダナミズオオオトカゲ(Yellow-headed water monitor)」は美しい黄色の斑模様を持つ「オオトカゲ」で、マングローブや森林などに生息しするフィリピンの固有種です。

マレーシア
爬虫類 固有種


マレーシアの爬虫類の固有種数
2022年にマレーシアには爬虫類の固有種が158種存在します。

マレーシアの生態系
マレーシアも非常に温かく、湿度が高い気候を有しており、様々な爬虫類・両生類が国内に存在しています。また、マレーシアは「半島」で固有種が非常に多く、マレーシアでしか見る事のできない爬虫類が多く存在します。

ボルネオ島の熱帯雨林
インドネシアとマレーシアの国境を有する「ボルネオ島」は「世界最古の熱帯雨林」とも呼ばれており、非常に多くの生物が生息しています。

インドネシアの首都移転
インドネシア政府は首都を「ジャカルタ」から「ボルネオ島東部」に移す計画が発表されています。ジャカルタの人口は1000万人を超え、交通渋滞が慢性的に発生しており、中心部へのアクセスが非常に不便になりつつあります。首都機能を人口が少ないボルネオ島に移し、インドネシアの都市機能を正常に動かす目的などで都市の移動が計画されていますが、環境破壊が懸念されています。

マレーシアの爬虫類の固有種
コガタラルティアトカゲ ー 「コガタラルティアトカゲ(Larutia kecil)」は2019年に日本の研究者によって発見された新種の「トカゲ」で、マレーシアと【インドネシア】の国境を有している「カリマンタン島」に生息しています。

コロンビア
爬虫類 固有種

コロンビアの爬虫類の固有種数
2022年にコロンビアには爬虫類の固有種が150種存在します。

コロンビアの生態系
コロンビアは「赤道」を有する「熱帯」の国です。南部には「アマゾン」が広がっており、様々な「爬虫類」「両生類」が生息しています。両生類の固有種はブラジルに次いで多く、国内に378種の両生類の固有種が生息しています。

コロンビアの爬虫類
コロンビアには非常に多くの爬虫類が生息していますが、絶滅危惧種も多く存在します。とくに「ワニ」の絶滅危惧種が多く、国内に存在するワニの種の半数が絶滅危惧種にしていされています。

乱獲される爬虫類
コロンビアではワニなどの爬虫類が「食用」「革としての利用」「薬」「ペット」などとして乱獲される事が多く、個体数が減少しています。

コロンビアの爬虫類の固有種
カウカドクガエル
「カウカドクガエル(Cauca poison frog)」はコロンビアに生息する「毒を有するカエル」で、「危急な状態:絶滅危惧II類(Vulnerable:VU)」に分類されています。

まとめ

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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