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Food

日本人の消費は世界トップレベル!世界の卵 消費量ランキング

日本人は卵を良く食べる

世界中で「卵」は日常的に消費される食品の一つです。日本の消費量は世界平均に比べ2倍近くの消費量があり、世界トップレベルです。

世界で卵はどのくらい消費されているのでしょうか?

世界の卵
消費量ランキング

世界の卵消費量(一人あたり)
世界一位 香港
世界二位 マカオ
世界三位 中国

世界の卵 消費量ランキング
Egg
Food supply quantity

消費量
(kg)
2021年
消費量
(60g)
2021年
1香港
(Hong Kong)
26.09kg434個
2マカオ
(Macao)
22.72378
3中国
(China)
21.89364
4メキシコ
(Mexico)
21.42357
5日本
(Japan)
19.76329
6グレナダ
(Grenada)
19.69328
7オランダ
(Netherlands)
19.59326
8ウクライナ
(Ukraine)
17.31288
9マレーシア
(Malaysia)
17.17286
10インドネシア
(Indonesia)
17.07284
11アルゼンチン
(Argentina)
16.84280
12カタール
(Qatar)
16.84280
13アルバニア
(Albania)
16.82280
14ロシア
(Russia)
16.52275
15ルクセンブルク
(Luxembourg)
16.46274
16パラグアイ
(Paraguay)
16.33272
17モルディブ
(Maldives)
16.17269
18台湾
(Taiwan)
16.10268
19クウェート
(Kuwait)
15.97266
20ドイツ
(Germany)
15.96266
21米国
(U.S.A)
15.83263
22カナダ
(Canada)
15.52258
23コロンビア
(Colombia)
15.33255
24スペイン
(Spain)
15.27254
25デンマーク
(Denmark)
15.23253
26オーストリア
(Austria)
14.25237
27ドミニカ共和国
(Dominican
Republic)
14.22237
28ハンガリー
(Hungary)
13.85230
29フランス
(France)
13.84230
30ウルグアイ
(Uruguay)
13.79229
31コスタリカ
(Costa Rica)
13.77229
32アルメニア
(Armenia)
13.73228
33マルタ
(Malta)
13.48224
34スイス
(Switzerland)
13.26221
35ベルギー
(Belgium)
13.10218
36グアテマラ
(Guatemala)
13.08218
37ベラルーシ
(Belarus)
13.02217
38韓国
(Korea)
12.94215
39スウェーデン
(Sweden)
12.84214
40ブラジル
(Brazil)
12.83213
41ラトビア
(Latvia)
12.72212
42エストニア
(Estonia)
12.62210
43ノルウェー
(Norway)
12.41206
44セルビア
(Serbia)
12.15202
45イスラエル
(Israel)
12.12202
46リトアニア
(Lithuania)
12.11201
47トルクメニスタン
(Turkmenistan)
12.03200
48タイ
(Thailand)
11.99199
49モルドバ
(Moldova)
11.70195
50フランス領ポリネシア
(French Polynesia)
11.52192
51ニュージーランド
(New Zealand)
11.48191
52イギリス
(U.K)
11.48191
53スロバキア
(Slovakia)
11.41190
54イタリア
(Italy)
11.32188
世界平均10.41173
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各国の卵
情報

食料供給量(Food supply quantity)
基準にしているバランスシートは「輸出・輸出量」「家畜の飼料量」「種子として使用する量」「保管および輸送中の損失」「人間が消費可能な食料供給量」が区別されており、この記事は「供給量を消費量として計算」しています。

理由は「一人ひとりの消費量を正確に把握する事は不可能」「生食以外に加工品として利用」「利用されないまま廃棄される」など目的が異なる消費が混在している事から、単純にわかりやすい供給量を消費量として計算しています。

日本の卵消費量は多い
日本は卵を利用する料理が沢山あり、国内の消費量は非常に多くなります。

日本の卵の規格
SSサイズ = 40g - 46g
Sサイズ  = 46g - 52g
MSサイズ = 52g - 58g
Mサイズ = 58g - 64g
Lサイズ = 64g - 70g
LLサイズ = 70g - 76g

アメリカの卵の規格
Peewee(ちびサイズ) = 15oz per dozen
(1ダースで425.24g)(1個35.43g)
Small(Sサイズ)  = 18oz per dozen
(1ダースで510.29g)(1個42.52g)
Medium(Mサイズ) = 21oz per dozen
(1ダースで595.34g)(1個49.61g)
Large(Lサイズ) = 24oz per dozen
(1ダースで680.38g)(1個56.69g)
Extra-Large(LLサイズ)= 27oz per dozen
(1ダースで765.43g)(1個63.78g)
Jumbo(XLサイズ) = 30oz per dozen
(1ダースで850.48g)(1個70.87g)

海外の卵のサイズは大きいの?
日本と同じぐらいのサイズですが、ヨーロッパでは価格の異なる卵が多く販売されています。

香港
卵の情報

世界一の卵消費
アジア圏は卵の消費量が多い国が多く、香港は世界一卵を多く消費します。「卵の生産量」はアジア圏が多く、世界で生産される卵の過半数以上がアジア圏で生産されます。

卵を消費しない国も多い
アジア圏でも大きく文化が異なり、「アフガニスタン」「カンボジア」など卵の消費が少ない国もアジア圏に存在します。

香港で有名な卵料理
香港は「蛋挞:エッグタルト」が非常に有名です。エッグタルトは小さなタルトにカスタードを乗せた「デザート」であり、世界各国で販売されています。

エッグタルトはポルトガルで作られる「Pastel de Nata(パステルナタ)」がオリジナルであり、ポルトガルの首都「リズボン」の修道院で販売されました。

マカオ
卵の情報

マカオの卵消費量
マカオの卵消費量は「香港」に次いで多く、非常に多くの卵が観光客を含めて消費されます。

西洋文化の融合
「香港」「マカオ」は他国の占領下において多くの西洋文化が融合しています。「日本」は国内に存在する有名な料理が西洋文化を吸収して生まれた料理であるように、香港やマカオにも様々な料理が存在します。

マカオの卵料理
マカオは「ポルトガル」の占領下で様々なポルトガル料理がマカオに伝わり、「蛋挞:エッグタルト」はマカオでも非常に有名です。

また、マカオは「海鮮料理」が非常に有名であり、多くの卵が加えられた海鮮料理が提供されます。

中国
卵の情報

中国から日本に卵が伝わった
日本の卵は2500年以上前に「中国」から朝鮮半島を経て日本へ伝わったとされます。日本でも食料として利用されていましたが「仏教」が普及し、730年に「殺生禁断の令」が制定され、卵や肉が消費されなくなりました。

古代中国で「卵」は高級品
中国は漢王朝時代(紀元前206年~)の遺跡から「卵」が入れられた壺が「金」などの貴重品と共に発見されています。古代の中国で卵は「皇帝」に提供されるなど、高級品として扱われました。

中国で有名な卵料理
「トマトのスクランブルエッグ」が人気です。トマトが中国に伝わったのは近年であり、「酸味」の強い食べ物でした。

中華料理は「炒め物」が多く、トマトも揚げ物として調理され、中国各地でトマトのスクランブルエッグが爆発的に流行し、現在は一般的な料理の一つとして消費されます。

メキシコ
卵の情報

メキシコの卵の歴史
古くから七面鳥が「北米」「メキシコ」などで生息しており、一般的に「家禽」として飼育されていました。「アステカ文明」は七面鳥の羽を「装飾品」として利用されていた形跡があり、主に儀式などで利用されたと思われます。

メキシコの卵生
20世紀に卵の生産が本格化します。メキシコは現在、アメリカ大陸で一番多く卵を生産する国であり、国内で多くの卵が生産されています。

メキシコの卵料理
メキシコは「メキシカンエッグ」という、スクランブルエッグに「トウガラシ」を加えた料理が非常に有名です。メキシコ料理は「トウガラシ」などスパイスが利用される事が多く、「アメリカ」でも人気がある料理です。

日本
卵の情報

日本の卵の歴史
730年に聖武天皇が制定した「殺生禁断の令」により「肉」を食べる習慣が無くなり、「卵」が消費される事が無くなりましたが、江戸時代に西洋文化が受け入れと共に肉食がブームになり、卵も消費されるようになりました。

江戸の町には「卵売り」が登場し、1個 7文(1文が32.5円として227.5円)程度で販売されました。

「養鶏」は武士がおこなった
明治に入ると職を失った「武士」が「養鶏」を始め、生産量が増加した卵の消費量が増加しました。

現在の日本料理は「洋食」
日本料理の多くが「江戸時代後に確立された料理」であり、「洋食」を魔改造した料理が多くなります。

江戸の味は「5白」と言われます。5白は「白米」「豆腐」「ダイコン」「鯛」「白魚」の事であり、淡泊な料理が多い事が特徴です。

グレナダ
卵の情報

グレナダはどこ?
カリブ海に浮かぶ島国であり、2021年の人口は約11万人です。

グレナダの卵料理
グレナダは島国で多くの「シーフード料理」が有名です。「卵」を加えたシーフード料理が多く、「Fried Plantain and Eggs(調理バナナと卵の炒め物)」は伝統料理です。また、カリブ海の島国はグレナダを含め多くの「スパイス」が料理に利用されます。

グレナダの料理は地元の食材や文化の影響を受けたものが多く、卵料理に関しても地元の伝統的な料理や独自の料理などを多くみる事が出来ます。

オランダ
卵の情報

オランダの卵生産
ヨーロッパの卵消費量はアジア圏と比べて少ない傾向がありますが、オランダはヨーロッパの中で一番多くの卵を消費する国であり、国内で非常に多くの卵を生産しています。

国内で生産される卵の品質管理は徹底的におこなわれ、卵の表面に「農場が識別できるコード」が記されています。また、卵の輸出量も多く、オランダで生産された卵の2/3が海外へ輸出されています。

オランダの卵料理
「スコッチエッグ」という「コロッケの中に卵を入れた料理」が人気であり、オランダで日常的につくられる料理の一つです。

ウクライナ
卵の情報

ウクライナの卵生産
ウクライナ国内には多くの卵料理が存在しており、日常的に消費される食材です。

ウクライナは農業が盛んな国であり、非常に多くの「小麦」「菜の花」などが国内で栽培されています。農家でニワトリが飼育される事が多く、古来から日常的に卵が消費されています。

ウクライナのイースター
ウクライナ正教会は「イースター(キリストの復活祭)」で卵をデコレーションする風習があり、スーパーマーケットなどで卵をデコレーションする道具が販売されます。

なぜ卵をデコるのか?
卵は「新しい命」の象徴です。卵の染色はキリストが十字架にかけられるのを見守り、埋葬を見届けた「マグダラのマリア」がローマ皇帝に「赤い卵」を贈った事が始まり(諸説あり)とされ、イースターには「紫タマネギの皮」で卵を煮込み、染色するようになりました。

現在はカラフルな色で染色される事が多くなりますが、ウクライナでは多くの家庭がタマネギの皮で卵を染色します。また、卵アレルギーの子供のために卵以外の物が利用される事も多くなります。

マレーシア
卵の情報

マレーシアの卵料理
マレーシアは「イスラム教」を主体にする国であり、食物はイスラム教の教えに沿った「ハラール食品:ハラールは許されたものという意味」のみを消費します。

「卵」は食べる事が可能であり、「Egg sambal(エッグサンバル:辛く味付けされた卵)」などが有名です。インドネシアと食文化が非常に似ており、「ナシゴレン(焼き飯)」にも多くの卵が利用されます。

「ブンガ・テロー」
マレーシアは結婚式に「bunga telur(ブンガ・テロー)」という「卵の花」をゲストに配る風習があります。これは子宝反映のために配れれていましたが、現在は「お菓子」などが配れれる事が多くなります。

インドネシア
卵の情報

インドネシアも「イスラム教」の国
インドネシアも「イスラム教」を主体とした国であり、イスラム教を信仰する人は「ハラール食」のみを消費します。「鶏」「牛」などの肉を食べる事ができますが、「動物の屠殺方法」が厳格に決められており、イスラム教の教えに沿わない食べ物はハラール食として認定されず、口にする事ができません。

卵は食べる事が可能ですが、「ワニの卵」「カメの卵」などは食べる事ができません。(ワニやカメは不浄とされるため)

インドネシアの卵料理
【マレーシア】同様に「Sambal Telur(サンバルテルー:辛く味付けされた卵)」が人気があります。インドネシア・マレーシアでは「辛い料理」が好まれる傾向があり、「トウガラシ」などの香辛料が多く利用されます。

アルゼンチン
卵の情報

「グラマジョ・スクランブルエッグ 」
「グラマジョ・スクランブルエッグ 」は卵・ハム・フライドポテトを混ぜたスクランブルエッグであり、アルゼンチンで人気の卵料理です。

まとめ

卵は栄養価の高い食品
「卵」は非常に栄養価が高い食品であり、日本古来の食事に不足していた「カルシウム」「タンパク質」を補うために急速に普及した食品の一つです。現在も卵を利用した料理が多く、卵の消費量は世界と比較しても非常に多く消費されます。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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