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北欧で人気がある!世界のクランベリー 生産量ランキング

ジュースなどに加工されるクランベリー

クランベリーはツツジ科の植物であり「ブルーベリー」の仲間です。ツツジやブルーベリー同様に酸性の土壌を好む植物であり、北半球の寒い地域で栽培される事が多くなりますが、ハワイなどの温暖な地域でも栽培されています。

クランベリーはどの国がどのくらい生産しているのでしょうか?

世界のクランベリー
生産量 ランキング

世界のクランベリー生産量
世界一位 米国
世界二位 カナダ
世界三位 テュルキエ

世界のクランベリー 生産量ランキング
Cranberries - Production

生産量
(t)
2022年
世界582,923.64
アメリカ合衆国365,500.00
カナダ209,205.00
トゥルキエ4,305.00
アゼルバイジャン2,813.98
ウクライナ416.52
北マケドニア309.51
ベラルーシ189.41
チュニジア184.24

出典: ©United Nations Food and Agriculture Organization
データを元にFumib.netがリストを作成

各国のクランベリー
情報

クランベリーエネルギー
クランベリーのエネルギーは100gあたり約300カロリーです。

ジュースなどに加工
東欧や北欧ではクランベリーのジュースがよく販売されています。食事の際に飲む人が多く、人気がある飲み物です。

「ブルーベリーの生産量ランキング」はこちらになります。よろしかったらご覧ください。


米国
クランベリー 情報

アメリカのクランベリー生産量
主にアメリカ北東部の「ウィスコンシン州」で国内生産されるクランベリーの半数が生産されています。他には北東部の「マサチューセッツ州」、「ニュージャージー州」、北西部の「オレゴン州」「ワシントン州」でも生産されており、多くのクランベリーが国内で消費される以外に海外へ輸出されています。

クランベリーの歴史
クランベリーの栽培は1810年に北東部のマサチューセッツ州から始まり、そこから限定的に拡大しました。

クランベリーの語源は「Crane(鶴)」であり、ヨーロッパからアメリカに渡った移民が「鶴」の赤い頭頂部のような赤いベリーを「クランベリー」と呼んだ事がキッカケとされています。

北米では先住民が食用としており、「薬」「染料」としても利用されていました。

カナダ
クランベリー 情報

カナダのクランベリー生産地
主に西部の「ブリティッシュコロンビア州」の生産量が多く、国内で生産されるクランベリーの95%以上がブリティッシュコロンビア州で生産されています。その他には東部の「ニューブランズウィック州」「オンタリオ州」、中西部の「ノバスコシア州」極東部の「プリンスエドワードアイランド州」、東部の「ニューファンドランド・ラブラドール州」「ケベック州」でも生産されており、ケベック州でも多く生産されています。

クランベリーの人気
カナダは近年、クランベリーの人気が上昇しており、国内の需要が増加しています。2017年から作付面積を拡大させており、「ケベック州」では作付面積が倍以上増加しています。

ケベック州は技術開発・収穫・灌漑方法などが日々進化しており、非常に効率の良い生産と収穫がおこなわれています。

大量生産のデメリット
需要を超える大量生産は過剰生産になり、マーケットの値段が下落する恐れがあります。

アゼルバイジャン
クランベリー 情報

アゼルバイジャンのクランベリー
クランベリーはアゼルバイジャン語で「Zoğal(ゾゴール)」です。

イスラム教徒が多い
アゼルバイジャンは人口の90%以上が「イスラム教」を信仰していますが、テュルキエ同様に宗教の世俗化(宗教が近代社会で衰退するという考え方)が進んでおり、飲酒する人が多く存在します。そのため、酒の加工場が多く、クランベリーを利用した果実酒なども国内で生産されています。

テュルキエ
クランベリー 情報

テュルキエのクランベリー(旧トルコ)
クランベリーはテュルキエで「Yaban mersini(ヤバンメルシー二)」です。

テュルキエのクランベリー生産地
クランベリーは「黒海」周辺に自生していますが、主な生産地はテュルキエ東部の「マラティヤ県」、北西部の「ブルサ県」、北東部の「ヤロヴァ県」で生産されています。

温暖な気候でも栽培可能
クランベリーはテュルキエのような温暖な気候でも良く育ちます。天候不順による生産量の増減が拡大していますが、クランベリーは寒さに非常に強く、国内で多くのクランベリーが生産されています。

クランベリーは「ドライフルーツ」「ジャム」「マーマレード」など様々な物に加工され、日本を含む多くの国へ輸出されています。

ルーマニア
クランベリー 情報

ルーマニアのクランベリー
クランベリーはルーマニア語で「merisor(メリーサー)」です。

ルーマニアのクランベリー生産地
主に中部の「ブラショヴ県」にあるファガラス山脈で多くのブルーベリー・クランベリーが生産されています。ファガラス山脈は比較的に涼しい気候と土壌改良がおこなわれており、ベリーが栽培しやすい環境が整っています。

生産は60年代から
ルーマニアでは60年代からベリー生産が開始され、現在は非常に多くの生産量があります。

ウクライナ
クランベリー 情報

ウクライナのクランベリー
クランベリーはウクライナ語で「Журавлина(ジュラブリィナ)」です。

ウクライナのクランベリー
主に「中部」「西部」でクランベリーが生産されています。「カルパティア山脈」「プリカルパッチャ地方」「ポリーシャ地方」などでも生産されていますが、生産量が減少しています。

ウクライナの気候
ウクライナは温暖な気候を有しており、国内で様々な作物を生産しています。「小麦」「油料作物」の生産量が非常に多く、世界有数の農業大国です。

ラトビア
クランベリー 情報

ラトビアのクランベリー
クランベリーはラトビア語で「dzērvene(ゼルベネ)」です。

ラトビアのクランベリー生産地
ラトビアは湿地が多く、クランベリーは湿地帯に自生・生産されています。収穫されたクランベリーは市場などに運ばれ販売されています。ラトビアはブルーベリー・イチゴなどの生産量も多く、人気が高い果実です。

国民的な飲み物「クランベリージュース」
ラトビアではレストランなどでクランベリージュースが提供されます。国内で一般的な飲み物であり、「ケフィール:飲むヨーグルト」と共に日常的に消費されます。酸っぱい印象があるクランベリーですが甘く味付けされており、飲みやすくなっています。

北マケドニア
クランベリー 情報

北マケドニアのクランベリー
クランベリーはマケドニア語で「брусница(ブルシ―ツィア)」です。

増加する生産量
北マケドニアのクランベリー生産は限定的ですが、国内の生産量は増加しています。

ベラルーシ
クランベリー 情報

ベラルーシのクランベリー
クランベリーはベラルーシ語で「журавіны(ジュラヴィヌィ)」です。

ベラルーシのクランベリー生産地
主に南西部の「ブレスト州ピンスク」で多くのクランベリーが生産されています。ピンスクの大部分が沼地で覆われており、クランベリーなどのベリーが栽培しやすい環境を有しています。

クランベリーの祭り「鶴とクランベリー」
北部の「ヴィーツェプスク州」のミオリー地域で2012年からクランベリーと鶴の祭り「鶴とクランベリー」が開催されています。この祭りは9月に湿地に訪れる「タンチョウ」を観察するイベントであり、湿地には4000羽を超えるタンチョウが訪れます。

チュニジア
クランベリー 情報

チュニジアのクランベリー生産量
クランベリーはチュニジアで利用されるアラビア語で「توت بري(トートバリーヨ)」です。

チュニジアのクランベリー生産地
主に北部の「ベジャ県」でクランベリーが主に生産されています。クランベリーはジャムなどに加工される事が多く、生産には多くの女性が関わっています。

まとめ

日本のクランベリー
日本では北海道などが適地とされていますが、商業的にクランベリーは生産されていません。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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