それぞれの国の人口はバラバラで、CO2の排出量は「人口が多い国」が必然的に多くなります。
世界の人口が等しくなった場合、CO2の排出が多い国はどこなのでしょうか?
✓今回の記事内容
各国のCO2の排出量(世界の人口を平均化して算出)
世界のCO2の排出量(世界の人口を平均化して算出)
世界のCO2の排出量(世界の人口を平均化して算出)世界一はカタール、世界二位はトリニダード・トバゴ、世界三位はクウェートです。

世界のCO2の排出量(世界の人口を平均化して算出)
Hypothetical global emissions
国 | CO2 排出量 (t) 2014年 | |
1 | カタール (Qatar) ![]() Population: 2,832,100 | 361,050,000,000 |
2 | キュラソー(オランダ) (Curacao) Population: 142,180 | 274,650,000,000 |
3 | トリニダード・トバゴ (Trinidad and Tobago) ![]() Population: 1,395,000 | 248,520,000,000 |
4 | クウェート (Kuwait) ![]() Population: 4,207,100 | 184,790,000,000 |
5 | アラブ首長国連邦 (AUE) ![]() Population: 9,770,500 | 169,060,000,000 |
6 | バーレーン (Bahrain) ![]() Population: 1,641,200 | 167,460,000,000 |
7 | ブルネイ (Brunei) ![]() Population: 433,300 | 158,660,000,000 |
8 | サウジアラビア (Saudi Arabia) ![]() Population: 34,268,500 | 141,590,000,000 |
9 | フォークランド島(イギリス) (Falkland Islands) Population: 3,398 | 137,590,000,000 |
10 | ルクセンブルク (Luxembourg) ![]() Population: 615,700 | 126,130,000,000 |
11 | ジブラルタル (Gibraltar) Population: 32,194 | 119,990,000,000 |
12 | ニューカレドニア (New Caledonia) ![]() Population: 275,355 | 119,990,000,000 |
13 | アメリカ (America) ![]() Population: 335,624,927 | 118,130,000,000 |
14 | オーストラリア (Australia) ![]() Population: 25,203,200 | 111,190,000,000 |
15 | カナダ (Canada) ![]() Population: 37,411,000 | 109,860,000,000 |
16 | エストニア (Estonia) ![]() Population: 1,325,600 | 107,730,000,000 |
17 | オマーン (Oman) ![]() Population: 4,975,000 | 105,060,000,000 |
18 | カザフスタン (Kazakhstan) ![]() Population: 18,551,400 | 104,000,000,000 |
19 | トルクメニスタン (Turkmenistan) ![]() Population: 5,942,100 | 93,860,000,000 |
20 | フェロー諸島(デンマーク) (Faroe Islands) Population: 53,358 | 90,400,000,000 |
21 | パラオ (Palau) ![]() Population: 18,000 | 89,860,000,000 |
22 | ロシア (Russia) ![]() Population: 145,872,300 | 86,400,000,000 |
23 | 韓国 (Korea) ![]() Population: 51,225,300 | 85,330,000,000 |
24 | 台湾 (Taiwan) ![]() Population: 23,600,900 | 82,130,000,000 |
25 | シンガポール (Singapore) ![]() Population: 5,804,300 | 74,400,000,000 |
26 | オランダ (Netherlands) ![]() Population: 17,097,100 | 72,000,000,000 |
27 | アンギラ(イギリス) (Anguilla) Population: 18,090 | 70,930,000,000 |
28 | モントセラト(イギリス) Population: 5,164 | 70,130,000,000 |
29 | 日本 (Japan) ![]() Population: 125,810,000 | 69,600,000,000 |
30 | ノルウェー (Norway) ![]() Population: 5,378,900 | 67,200,000,000 |
31 | バミューダ諸島(イギリス) (Bermuda) Population: 65,445 | 66,930,000,000 |
32 | ケイマン諸島(イギリス) (Cayman Islands) Population: 53,737 | 66,660,000,000 |
33 | チェコ (Czech) ![]() Population: 10,689,200 | 66,660,000,000 |
34 | 南アフリカ共和国 (South Africa) ![]() Population: 58,558,300 | 65,860,000,000 |
35 | グリーンランド (デンマーク) (Greenland) Population: 55,877 | 65,600,000,000 |
36 | ドイツ (Germany) ![]() Population: 83,517,000 | 64,800,000,000 |
37 | フィンランド (Finland) ![]() Population: 5,532,200 | 62,660,000,000 |
38 | アルバ(オランダ) (Aruba) Population: 103,400 | 61,330,000,000 |
39 | ベルギー (Belgium) ![]() Population: 11,539,300 | 60,530,000,000 |
40 | イラン (Iran) ![]() Population: 82,913,900 | 60,530,000,000 |
41 | イスラエル (Israel) ![]() Population: 8,519,400 | 59,200,000,000 |
42 | マレーシア (Malaysia) ![]() Population: 31,949,800 | 58,930,000,000 |
43 | ニュージーランド (New Zealand) ![]() Population: 4,783,100 | 56,000,000,000 |
44 | 中国 (China) ![]() Population: 1,406,473,280 | 54,660,000,000 |
45 | ポーランド (Poland) ![]() Population: 37,887,800 | 53,860,000,000 |
46 | アイルランド (Ireland) ![]() Population: 4,882,500 | 53,060,000,000 |
47 | モンゴル (Mongolia) ![]() Population: 3,225,200 | 52,000,000,000 |
48 | オーストリア (Ausria) ![]() Population: 8,955,100 | 50,130,000,000 |
49 | ベラルーシ (Belarus) ![]() Population: 9,452,400 | 48,530,000,000 |
50 | 赤道ギニア (Equatorial Guinea) ![]() Population: 1,356,000 | 47,460,000,000 |
51 | イギリス (U.K) ![]() Population: 67,530,200 | 47,460,000,000 |
52 | アンドラ (Andorra) Population: 77000 | 46,400,000,000 |
Hypothetical global CO2 emissions if everyone had the average per capita footprint of a given country 2014年
※世界の人口を平均化して算出されているので、実際の排出量ではありません
各国のCO2の排出量
(世界の人口を平均化して算出)
化石燃料が自国で産出されている国のCO2の排出量が顕著になっています。
カタールのCO2の排出量
(世界の人口を平均化して算出)
カタールのCO2の排出量(世界の人口を平均化して算出)は、361,050,000,000トンです。
カタールのエネルギー
カタールは世界最大のLNG(液化天然ガス)生産国であり、非常に多くの国へ輸出しています。2011年に18ヶ国へ輸出していて、主な輸出先は日本・中国・韓国・インド・英国・スペインです。
カタールのエネルギー使用
カタールは2020年に化石燃料の利用により、1.71EJのエネルギーを使用しています。石油が0.45EJで26.31%、天然ガスが1.26EJで73.68%になります。(出典: BP Statistical Review of World Energy 2020)
カタール国内のエネルギーの消費は平均的ですが、化石燃料の産出国で、非常に多くの化石燃料を海外へ輸出しています。
カタールのエネルギー使用

トリニダード・トバゴのCO2の排出量
(世界の人口を平均化して算出)
トリニダード・トバゴのCO2の排出量(世界の人口を平均化して算出)は、248,520,000,000トンです。
トリニダード・トバゴのエネルギー
トリニダード・トバゴは石油・天然ガスの産出国で、累積生産量は合計30億バレルを超えています。カリブ海で最大の石油・天然ガス生産国で、1990年代初頭から石油から天然ガスが多くなっています。
トリニダード・トバゴのエネルギー使用
トリニダード・トバゴは2020年に化石燃料の利用により、0.62EJのエネルギーを使用しています。石油が0.08EJで12.90%、天然ガスが0.54EJで87.09%になります。(出典: BP Statistical Review of World Energy 2020)
トリニダード・トバゴのエネルギー使用

クウェートのCO2の排出量
(世界の人口を平均化して算出)
クウェートのCO2の排出量(世界の人口を平均化して算出)は、184,790,000,000トンです。
クウェートのエネルギー
石油はクウェート経済を支える基盤です。石油産業は国のGDPの40%を占めており、天然ガスと共に、クウェートのエネルギー需要のほぼすべてを満たしています。
世界中でカーボンニュートラルが叫ばれる今、クウェートは化石燃料の依存から脱却する必要があります。
クウェートのエネルギー使用
クウェートは2020年に化石燃料の利用により、1.51EJのエネルギーを使用しています。石油が0.76EJで50.33%、天然ガスが0.74EJで49.00%になります。(出典: BP Statistical Review of World Energy 2020)
クウェートのエネルギー使用

アラブ首長国連邦のCO2の排出量
(世界の人口を平均化して算出)
アラブ首長国連邦のCO2の排出量(世界の人口を平均化して算出)は、169,060,000,000トンです。
アラブ首長国連邦のエネルギー
アラブ首長国連邦も化石燃料の利用に依存していますが、「太陽光」などの再生エネルギーの利用に力を入れていています。
2030年までに再生エネルギーの発電量を25%に増やすことで、化石燃料の消費の減少によるコストの削減などが掲げられています。
アラブ首長国連邦のエネルギー使用
アラブ首長国連邦は2020年に化石燃料の利用により、4.19EJのエネルギーを使用しています。石油が1.51EJで36.03%、天然ガスが2.51EJで59.90%、石炭が0.11EJで2.62%、原子力が0.01EJで0.23%、再生可能エネルギーが0.05EJで1.19%になります。(出典: BP Statistical Review of World Energy 2020)
アラブ首長国連邦のエネルギー使用

バーレーンのCO2の排出量
(世界の人口を平均化して算出)
バーレーンのCO2の排出量(世界の人口を平均化して算出)は、167,460,000,000トンです。
バーレーンのエネルギー
バーレーンは、非OPEC加盟国(石油輸出国機構)の石油・天然ガス生産国です。国内で石油・天然ガスを生産していますが、国内のエネルギー需要を満たすために化石燃料を輸入しています。バーレーンも再生可能エネルギーの利用に力を入れていて、2035年までに再生可能エネルギー資源からの発電の10%を達成することを目指しています。(出典: RCREEE)
バーレーンのエネルギー使用
バーレーンは2020年に化石燃料の利用により、0.81EJのエネルギーを使用しています。石油が0.67EJで82.71%、天然ガスが0.13EJで16.04%になります。(出典: BP Statistical Review of World Energy 2020)
バーレーンのエネルギー使用

まとめ
世界の人口を平均化して算出されたCO2の排出量が多いのは化石燃料の産出国が多く、非常に自国のエネルギーに依存しています。しかし、化石燃料からの脱却を目指す国が多く、太陽光を利用した大型の発電所などが建設されています。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。