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世界のセメントによるCO2排出量ランキング

 セメントは石灰石や粘土を含んだ岩石を燃やして得られる「クリンカー」が主成分になっています。クリンカーの焼成時に多くのCO2が排出されます。

 世界ではセメントによるCO2がどのくらい排出されているのでしょうか?

記事の内容

世界のセメントによるCO2排出量ランキング
各国のセメントによるCO2排出量

世界のセメントによるCO2排出量ランキング

世界のセメントによるCO2の排出量世界一は中国世界二位はインド世界三位はベトナムです。

世界のセメントによるCO2排出量ランキング
Annual CO2 emissions from cement

二酸化炭素
排出量(t)
1中国
(China)
Population: 1,406,473,280
858,230,000
2インド
(India)
Population: 1,402,862,229
122,910,000
3ベトナム
(Vietnam)
Population: 96,462,100
53,040,000
4アメリカ
(America)
Population: 335,624,927
40,790,000
5トルコ
(Turkey)
Population: 83,429,600
35,230,000
6インドネシア
(Indonesia)
Population: 274,522,988
33,800,000
7サウジアラビア
(Saudi Arabia)
Population: 34,268,500
25,590,000
8日本
(Japan)
Population: 125,810,000
25,380,000
9イラン
(Iran)
Population: 82,913,900
23,880,000
10韓国
(Korea)
Population: 51,225,300
22,870,000
11ブラジル
(Brazil)
Population: 211,049,500
22,200,000
12メキシコ
(Mexico)
Population: 120,575,500
20,860,000
13ロシア
(Russia)
Population: 145,872,300
20,310,000
14エジプト
(Egypt)
Population:100,388,100
18,130,000
15パキスタン
(Pakistan)
Population: 216,565,300
15,610,000
16タイ
(Thailand)
Population: 69,625,600
15,090,000
17ドイツ
(Germany)
Population: 83,517,000
13,290,000
18マレーシア
(Malaysia)
Population: 31,949,800
12,020,000
19アルジェリア
(Armenia)
Population: 43,053,100
10,750,000
20フィリピン
(Philippines)
Population: 108,116,600
9,950,000
21スペイン
(Spain)
Population: 46,736,800
9,060,000
22アラブ首長国連邦
(AUE)
Population: 9,770,500
8,730,000
23ナイジェリア
(Nigeria)
Population: 200,963,600
8,140,000
24イタリア
(Italy)
Population: 60,550,100
7,910,000
25ポーランド
(Poland)
Population: 37,887,800
7,690,000
26カナダ
(Canada)
Population: 37,411,000
7,180,000
27フランス
(France)
Population: 65,129,700
6,590,000
28南アフリカ共和国
(South Africa)
Population: 58,558,300
6,010,000
29モロッコ
(Morocco)
Population: 36,471,800
5,580,000
30台湾
(Taiwan)
Population: 23,600,900
5,380,000
31コロンビア
(Colombia)
Population: 50,339,400
5,310,000
32イギリス
(U.K)
Population: 67,530,200
4,450,000
33ペルー
(Peru)
Population: 32,510,500
4.320,000
34ウクライナ
(Ukraine)
Population: 43,993,600
4,080,000
35ルーマニア
(Rumania)
Population: 19,364,600
3,830,000
36カザフスタン
(Kazakhstan)
Population: 18,551,400
3,800,000
37アルゼンチン
(Argentine)
Population: 44,780,700
3,650,000
38エチオピア
(Ethiopia)
Population: 112,078,700
3,600,000
39ウズベキスタン
(Uzbekistan)
Population: 32,981,700
3,530,000
40イラク
(Iraq)
Population: 39,309,800
3,490,000
41ネパール
(Nepal)
Population: 28,608,700
3,430,000
42ギリシャ
(Greece)
Population: 10,473,500
3,360,000
43カンボジア
(Cambodia)
Population: 16,486,500
3,320,000
44チュニジア
(Tunisia)
Population: 11,694,700
3,130,000
45オーストラリア
(Australia)
Population: 25,203,200
3,022,000
46ベルギー
(Belgium)
Population: 11,539,300
2,820,000
47ベネズエラ
(Venezuela)
Population: 28,515,800
2,760,000
48北朝鮮
(North Korea)
Population: 25,500,000
2,630,000
49レバノン
(Lebanon)
Population: 6,855,700
2,440,000
50リビア
(Libya)
Population: 6,777,500
2,400,000
51カタール
(Qatar)
Population: 2,832,100
2,310,000
52エクアドル
(Ecuador)
Population: 17,373,700
2,290,000
出典: Global Carbon Budget - Global Carbon Project 2021年
https://doi.org/10.18160/gcp-2021

各国のセメントによるCO2排出量

 
 世界でセメントによるCO2の排出量は約1,630,000,000(1.6億トン)になります。そのうち、アジア地域からの排出が約1,320,000,000トン(1.3億トン)で約80.9%、北米で約76,870,000トン(7,687万トン)で4.7%、ヨーロッパで110,110,000トン(1,101万トン)で6.7%排出しています。

 世界で排出されているCO2のうち、4.6%がセメントの使用により発生したCO2になります。

 コンクリートは「水」の次に利用されている材料です。コンクリートの生成にセメントが必要で、世界中で多くのセメントが利用されています。

中国のセメントによるCO2排出量


 中国のセメントによるCO2排出量は2020年に1,780,000,000トンです。

 2011年、世界で生産されているセメントの約60%が中国で生産されており、非常に多くのセメントが中国国内だけでも生産されています。中国では、CO2の排出などが多い古い施設を閉鎖し、新たな技術を取り入れたCO2の排出量の少ない施設の設立が積極的におこなわれています。

 中国は2020年までにGDP当たりのCO2排出量を40~45%、2030年まで60~65%削減にするという目標(2005年比)を設定しています。実際に2017年には、GDP当たりのCO2排出量は2005年比で46%減少していて、目標を達成しています。セメントの生産により排出される炭素の排出量は38.6%低下するなど、非常に多くの温室効果ガスが削減されています。

インドのセメントによるCO2排出量


 インドのセメントによるCO2排出量は2020年に122,910,000トンです。

 インドは爆発的な人口増加と共に、セメント消費量は2018年から2019年に約3億3700万トンで、2025年には5億5000万トンまで増加すると見込まれています。セメントの消費量はインド国民一人当たり、240キロと世界平均の530キロから比べ低くなっています。(DIPP 2020年)

 インドではCO2回収・貯留(CCS)、先端の再生可能エネルギー技術により、48%の排出削減が可能になっています。しかし、初期投資の問題や電気料金などコスト面の問題が多く、インドのセメント産業では、先端技術を使用してCO2の削減を実施している企業などは限られています。しかし、インド国内ではCO2の排出削減目標に対し努力をしていて、今後問題の解決に最善が尽くされると思われます。

ベトナムのセメントによるCO2排出量


 ベトナムのセメントによるCO2排出量は2020年に53,040,000トンです。

 ベトナムは2030年までに9%のCO2の排出量の削減(2014年比)を目標としています。また、2050年までには排出量をゼロを目標としており、COP26による2050年までに排出量ゼロを掲げた140ヶ国のグループに参加しています。

 ベトナムも全体のCO2排出量は非常に多く、世界の二酸化炭素排出量ランキング23位、254,300,000(2.5億トン)が2020年に排出されています。

 ベトナムでは化石燃料の利用が大きく、2030年にベトナムの電力構成の約半分を占めると思われます。ベトナムがCO2排出量ゼロを達成するには非常に問題を抱えており、根本的な変化が必要になると思われます。

アメリカのセメントによるCO2排出量


アメリカのセメントによるCO2排出量は2020年に40,790,000トンです。

 アメリカでは最先端の技術により、セメントから発生するCO2の排出削減をおこなっています。

 ニュージャージー州のソリディア・テクノロジーズは、従来品と比べ、CO2の排出量の70%を削減するという驚異的な技術を2019年に発表し、大きな話題になっています。この技術は、原料として利用される石灰石の量を減らし、他の鉱物と混ぜる事によって石灰石自体の使用量を減らし、CO2の排出量を30%削減、コンクリートブロックの形成に利用される水に二酸化炭素を吸収させ、形を形成するという新技術により、二酸化炭素の排出量を40%削減させています。今後これらの技術は応用され、アメリカの更なるCO2削減を加速させると思われます。

トルコのセメントによるCO2排出量


 トルコのセメントによるCO2排出量は2020年に35,230,000トンです。

 2020年にトルコは3000万トン(約10億米ドル)のセメントを輸出しています。ヨーロッパで最大(夜トルコはヨーロッパではありません)、さらにヨーロッパへの最大の輸出国です。

 ヨーロッパ圏内のセメント生産者は、EUのEUアローワンス(EU-Allowance)を購入する必要があります。トルコ国内ではEUアローワンスを購入する必要がないため、トルコ起業と不正な価格競争が発生する恐れがあります。

EUアローワンス(EU-Allowance)とは?


EU域内でのCO2排出量取引制度で、EU加盟の国々が対象になり、2005年1月から開始されています。

発電所、石油精製、製鉄、セメント、大型ボイラー等のエネルギー多消費施設を対象(EUのC02排出量の約45%をカバー)とし、日系企業も一部対象となっています。

加盟国は、排出枠の国家配分計画(National Allocation Plan : NAP)を作成し、EU委員会の承認を受けた上で、対象施設にEUアローワンス (EU-Allowance)を交付されます。

各施設は各年終了後に、排出量と同量の排出枠を政府に提出しなければなりません。EUアローワンスは購入する事も可能です。

まとめ


 今回は以上です。

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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