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世界のチコリー 生産量ランキング

チコリーはキク科の植物で、小さな「白菜」「レタス」の様な野菜です。生野菜として利用される事が多くなっていますが、茹でても非常に美味しく、ヨーロッパでは限定的に人気のある野菜です。また、コーヒーの代用品として利用される事が多くなっています。

チコリーはどの国でどれくらい生産されているのでしょうか?

世界のチコリー 生産量ランキング


世界のチコリーの生産量
世界一位 ベルギー
世界二位 オランダ
世界三位 フランス


世界のチコリー生産量ランキング
Chicory roots - Production (tonnes/year)

生産量
(トン)
(t)
2020年
世界全体27,018
(2020年)
496,501
(2017年)
1ベルギー
(Belgium)
327,760
(2017年)
2オランダ
(Nederland)
54,800
(2017年)
3フランス
(France)
50,335
(2017年)
4ポーランド
(Poland)
29,130
(2017年)
5フィリピン
(Philippines)
4,784
(2020年)
6クロアチア
(Croatia)
4,626
(2017年)
7ウクライナ
(Ukraine)
4,060
(2020年)
8セルビア
(Serbia)
3,516
(2020年)
9カザフスタン
(Kazakhstan)
2,980
(2020年)
10スペイン
(Spain)
2,395
(2017年)
11プエルトリコ
(Puerto Rico)
1,913
(2020年)
12ハイチ
(Haiti)
200
(2020年)
13カメルーン
(Cameroon)
152
(2020年)
14ボスニア・ヘルツェゴビナ
(Bosnia and Herzegovina)
102
(2020年)
15カタール
(Qatar)
90
(2020年)
16ロシア
(Russia)
25
(2020年)
17スロバキア
(Slovakia)
25
(2017年)
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2020,2017年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO

各国のチコリー 生産量


チコリーの重さ・エネルギー

チコリーは一個約100gで、エネルギーは約16Kcalになります。


チコリーはなに?

チコリーはキク科の多年生野菜で、「白菜」「レタス」の様な味、「タケノコ」のような見た目で、生でも茹でても美味しく食べられる野菜です。若干苦みがあるものがありますが、苦みがほとんどない物も多く、ヨーロッパではメジャーな野菜の一つです。


チコリーの原産

チコリーはベルギーの農家が「たまたま」発見した、とされていますが諸説あり、エジプトや古代ギリシャでもチコリーの名前が記載されているものがあります。栽培が開始されたのは17世紀で、限定的に栽培が開始されました。

現在ではアメリカでも知られていますが、日本同様に「珍しい野菜」の一つとして利用されています。


コーヒーの代用品として

チコリーの根を焙煎し、「コーヒーの代用品」として飲まれる事があります。タンポポの根もコーヒーとして代用される事があり、どちらも限定的に人気があります。

ベルギー
チコリー 生産量


2017年にベルギーはチコリーを327,760トン生産しています。

世界で生産されているチコリーの66.01%がベルギーで生産されています。

チコリーはベルギーで利用されているフランス語Chicon(シコン)」です。


チコリーの発見

「白色」のチコリーが多くなっていますが、これは1800年代に偶然にベルギーで発見されました。

ブリュッセル首都圏地域に住んでいた農民が「ベルギー独立革命」から逃れるために地下でチコリーを栽培したところ、白いチコリーが成長しているのを発見しました。

この真っ白なチコリーの種は「ウィットルーフ」と名付けられ、「暗闇の中で育つ」という意味があります。その後研究がおこなわれ、約10年間で肉厚のウィットルーフがブリュッセルの市場に並ぶようになりました。


現在のチコリーの利用

ブリュッセルでは「食前酒」「デザート」までチコリをベースにした様々な料理が提供されており、ベルギーの伝統料理に欠かせない重要な食材の一つです。

オランダ
チコリー 生産量


2017年にオランダはチコリーを54,800トン生産しています。

世界で生産されているチコリーの11.03%がベルギーで生産されています。

チコリーはオランダ語でCichorei(シコライ)」です。


オランダのチコリー生産

オランダでは90年代後半にチコリーの最大生産量を記録しましたが、その後は緩やかに減少しています。2014年以降はわずかに増加しており、2018年は3,000トン程度増加して、近年は生産量が増加しています。


有機栽培のチコリーの増加

チコリーの生産量が増加している理由は、「有機栽培」のチコリーの生産が増加しており、オーガニックの野菜の購入者の増加などが背景に存在します。

オランダのチコリー農家は減少しており、2010年以降に80以上存在していた農家は少しずつ減少しています。これからも農家の数は減少すると思われ、チコリー農家の高齢化が進行しています。


オランダでは一般的な野菜の一つ

チコリーはオランダでは一般的な野菜の一つとして扱われ、多くの人が購入しています。購入量が多い野菜トップ10にも選ばれており、人気があります。

フランス
チコリー 生産量


2017年にフランスはチコリーを50,335トン生産しています。

世界で生産されているチコリーの10.13%がフランスで生産されています。

チコリーは フランス語でChicon(シコン)です。


フランスのチコリー生産

2014年~2018年にかけてチコリー栽培は14万トン減少しています。屋外で栽培されているチコリーの生産数は減少しており、「有機栽培」のチコリーの生産量が増加しています。


農家の高齢化

フランスのチコリー農家も「高齢化」が進み、生産者数が減少しています。今後、更にチコリー農家が減少すると思われ、フランスではテレビを利用した「チコリーキャンペーン」などがおこなわれました。。消費者のチコリーへの関心が減少しており、チコリーへの関心が高めることで企業の後継者・若い起業家などを獲得できるのではないかと考えられています。


フランスのチコリー生産地

フランスでは主に北部のノール=パ・ド・カレー地域圏で多く生産され、フランス国内で生産されるチコリーの過半数以上がノール=パ・ド・カレー地域圏で生産されています。その他には北部のピカルディ地方で30%以上・東部のブルターニュ地方で少量生産されています。

ポーランド
チコリー 生産量


2017年にポーランドはチコリーを29,130トン生産しています。

世界で生産されているチコリーの5.86%がポーランドで生産されています。

チコリーは ポーランド語でCykoria(チコリア)です。


ポーランドのチコリ生産

チコリーの適正な栽培温度は15~20度とされています。ポーランドはチコリーの栽培に適した気候を有しており、質の良いチコリーを生産しています。

チコリーの収穫は秋で、レタスやキャベツなど冬の市場で減少する野菜の代わりに販売できます。味もレタスに似ており、注目される野菜の一つです。


知名度は低い

ポーランドは多くのチコリーを生産していますが、実際の知名度は非常に低く、「食べた事が無い」人が多く存在します。

宣伝などを行ない、チコリーの認知度を上げる必要があると思われます。

フィリピン
チコリー 生産量


2020年にフィリピンはチコリーを4,784トン生産しています。

世界で生産されているチコリーの1.77%がフィリピンで生産されています。

チコリーはフィリピンで利用されているタガログ語でChicory(チコリー)です。


フィリピンのチコリー生産

チコリーの根はローストした物はコーヒーの代用品として利用する事が可能です。「大恐慌時代」にはコーヒーを入手する事が難しく、「チコリーコーヒー」が代用品として飲料されていました。

現在もチコリーコーヒーは有名で、ベトナム・フィリピンでは通常のコーヒーとブレンドして飲まれる事が多くなっています。


日本でもチコリーを加えられている飲み物がある

日本でもチコリーがブレンドされた「茶」などが多く、独特な風味をもたらします。

クロアチア
チコリー 生産量


2017年にクロアチアはチコリーを4,626トン生産しています。

世界で生産されているチコリーの0.93%がクロアチアで生産されています。

チコリーはクロアチア語でCikorija(チコリア)です。


クロアチアのチコリー生産

クロアチアには北東部のビェロヴァル=ビロゴラ郡に大規模なチコリーの加工所が存在しており、収獲されたチコリーが加工所へ運ばれ、食品などへ加工されています。


加工品は世界中へ輸出

食品に加工されたチコリーは世界中へ輸出されています。隣国のヨーロッパや、米国・オセアニアなどにも輸出されています。

ウクライナ
チコリー 生産量


2020年にウクライナはチコリーを4,060トン生産しています。

世界で生産されているチコリーの1.50%がウクライナで生産されています。

チコリーはウクライナ語でЦикорій(ツィコリ)です。


ウクライナのチコリー生産地

ウクライナでは主に中西部のフメリニツキー州・北西部のジトーミル州などで多くのチコリーが生産されています。


チコリーの可能性

ヨーロッパでは「甜菜:テンサイ」により「砂糖」が生産されています。チコリーはテンサイより家畜として利用できる割合が多く、(10%程)また、バイオ燃料の原料としても利用可能です。

テンサイなどと比べると利用価値が限定的なため、生産数が少なくなっています。

セルビア
チコリー 生産量


2020年にセルビアはチコリーを3,516トン生産しています。

世界で生産されているチコリーの0.70%がセルビアで生産されています。

チコリーはセルビアで利用されているタガログ語でЦикорија(ツィコリア)です。


セルビアのコーヒー

セルビアで販売されているコーヒーには「チコリー」「大豆」「ひよこ豆」など、価格を抑えるために様々な添加物が加えられている場合があります。

セルビアでは2021年から「コーヒー豆」以外に添加物が利用されている場合、「コーヒー」を名乗る事が出来ず、他の名前を使用する必要があります。


多くのコーヒー生産者

セルビアではコーヒーを取り扱う業者が450以上あり、対応が求められています。

カザフスタン
チコリー 生産量


2020年にカザフスタンはチコリーを2,980トン生産しています。

世界で生産されているチコリーの11.02%がカザフスタンで生産されています。

チコリーはカザフスタンで利用されているカザフ語でЦикорий(ツィーコリィ)です。


カザフスタンでも利用されるチコリーコーヒー

カザフスタンでもチコリーを利用したコーヒーが飲料され、加工所が国内に存在します。


人気が上昇するコーヒー

カザフスタンや旧ソ連の配下に置かれた国ではコーヒーなどの取引が限定的で、「お茶」が好まれる国でした。また、輸入が難しく、ソ連崩壊後に輸入が簡易化されましたが、チコリーを利用したコーヒーは現在も多く生産されています。

スペイン
チコリー 生産量


2017年にスペインはチコリーを2,395トン生産しています。

世界で生産されているチコリーの0.48%がスペインで生産されています。

チコリーはスペイン語でAchicoria(アチコリア)です。


スペインのチコリー生産

スペインでは主に北中部のカスティーリャ・イ・レオン州でチコリー栽培がおこなわれています。カスティーリャ・イ・レオン州の中でも限定的におこなわれ、セゴビア県、バリャドリッド県、アビラ県で生産・加工がおこなわれています。


スペインでもコーヒーの代用品として利用された

スペインでも1950年代になるとコーヒーの入手が難しくなり、代用品としてチコリーコーヒーが飲料されるようになりました。また、チコリーに含まれる「イヌリン」が糖の代わりとなり、(糖質ではなく食物繊維として扱われる)家畜の飼料や、食品の添加物として利用される事が多くなっています。

まとめ


日本ではチコリーを大量生産していませんが北海道などで少量栽培されています。

今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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