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世界のバター 消費量ランキング

「バター」は世界中で利用される食品で、日常的に油として利用している国も多く、消費量が多くなっています。

世界ではどの国がどれくらいバターを消費しているのでしょうか?

世界のバター
消費量ランキング


世界のバター消費量
世界一位 ウズベキスタン
世界二位 アメリカ
世界三位 ベルギー


世界のバター消費量ランキング
Butter and Ghee- Domestic supply quantity

消費量
(t)
2020年
1ウズベキスタン
(Uzbekistan)
98,000
2アメリカ
(America)
96,600
3ベルギー
(Belgium)
96,000
4チュニジア
(Tunisia)
90,000
5パナマ
(Panama)
90,000
6コスタリカ
(Costa Rica)
80,000
7香港
(Hong Kong)
80,000
8イラク
(Iraq)
80,000
9日本
(Japan)
78,000
10韓国
(Korea)
74,000
11ラトビア
(Latvia)
70,000
12モルドバ
(Moldova)
70,000
13ホンジュラス
(Honduras)
70,000
14スペイン
(Spain)
65,000
15ネパール
(Nepal)
61,000
16北マケドニア
(North
Macedonia)
60,000
17クロアチア
(Croatia)
60,000
18イエメン
(Yemen)
60,000
19ニュージーランド
(New Zealand)
59,000
20ウクライナ
(Ukraine)
59,000
21ドイツ
(Germany)
53,300
22チェコ
(Czech)
53,000
23サウジアラビア
(Saudi Arabia)
53,000
24フランス
(France)
52,600
25スウェーデン
(Sweden)
52,000
26モロッコ
(Morocco)
52,000
27タンザニア
(Tanzania)
51,000
28エストニア
(Estonia)
50,000
29スロバキア
(Slovakia)
50,000
30アルメニア
(Armenia)
50,000
31ジョージア
(Georgia)
50,000
32オマーン
(Oman)
50,000
33ドミニカ共和国
(Dominican
Republic)
50,000
34ミャンマー
(Myanmar)
50,000
35オーストリア
(Austria)
49,000
36インド
(India)
48,670
37スイス
(Switzerland)
48,000
38メキシコ
(Mexico)
47,000
39アゼルバイジャン
(Azerbaijan)
41,000
40ロシア
(Russia)
40,100
41アルバニア
(Albania)
40,000
42デンマーク
(Denmark)
40,000
43リビア
(Libya)
40,000
44セルビア
(Serbia)
40,000
45フィリピン
(Philippines)
40,000
46オランダ
(Netherlands)
37,000
47アフガニスタン
(Afghanistan)
37,000
48ベラルーシ
(Belarus)
36,000
49バングラデシュ
(Bangladesh)
33,000
50ナミビア
(Namibia)
30,000
51トルクメニスタン
(Turkmenistan)
30,000
52キルギス
(Kyrgyzstan)
30,000
53ヨルダン
(Jordan)
30,000
54グアテマラ
(Guatemala)
30,000
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2020年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO

世界のバター
消費量ランキング
(一人あたり)


世界のバター消費量ランキング(一人あたり)
世界一位 チュニジア
世界二位 アイスランド
世界三位 エストニア

消費量
(一人あたり)
(kg)
2020年
1チュニジア
(Tunisia)
59.28
2アイスランド
(Iceland)
54.54
3エストニア
(Estonia)
37.61
4ラトビア
(Latvia)
36.89
5ニューカレドニア
(New Caledonia)
34.91
6フレンチポリネシア
(French Plynesia)
33.12
7ルクセンブルク
(Luxembourg)
31.72
8北マケドニア
(North Macedonia)
28.42
9バハマ
(Bahamas)
24.60
10スロベニア
(Slovenia)
23.61
11モルドバ
(Moldova)
22.69
12フィジー
((Fiji)
21.72
13パナマ
(Panama)
20.95
14モルディブ
(Maldives)
19.43
15マルタ
(Malta)
19.40
16アルメニア
(Armenia)
17.82
17キプロス
(Cyprus)
16.16
18モンテネグロ
(Montenegro)
15.89
19コスタリカ
(Costa Rica)
15.61
20クロアチア
(Croatia)
14.64
出典: FAOのデータを元にFumib.netが作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO

各国のバター消費量


国内供給量の定義(Domestic supply quantity)

国内消費・投資に利用できる商品の量で、国内生産量から海外からの輸入・輸出を差し引いた量、その国の在庫を差し引いた量になります。


一人あたりのバター供給量の算出

2020年の国の総人口 / バターの供給量 = 一人あたりのバターの供給量


日本のバター消費量は?

2020年に日本は約78,000トンのバターを供給・一人あたりの供給量は約0.62kgになります。東京や北海道のバターの消費量が多くなっています。

フランスのバター消費量は?

2020年にフランスは約526,000トンのバターを供給・一人あたりの供給量は約8.15kgになります。日本と比べると非常に多くのバターを消費していますが、ヨーロッパの中では平均的になります。

ウズベキスタン
バター 消費量


ウズベキスタンのバター消費量

2020年にウズベキスタンは約98,000トンのバターを供給しており、一人あたりの供給量は約2.92kgになります。


海外からの需要が高い

ウズベキスタンでは海外からのバター需要が非常に高く、国内で生産されたバターの多くを海外へ輸出しています。また、輸出量を増加させるために首都の「タシュケント」に工場の新設などもおこなっています。


綿花依存からの脱却

ウズベキスタンはソ連時に築かれた「綿花生産」が現在も国内の経済を支える大きな基盤になっています。綿花の生産には大量の水が必要になり、水資源の少ないウズベキスタンでは他の生産品へのシフトが求められていますが難しくなっています。

バターなどの乳製品も多く生産されていますが「綿花」「金などの鉱物」「天然ガス」などに比べると規模は非常に小さくなっています。

アメリカ
バター 消費量


アメリカのバター消費量

2020年にアメリカは約96,600トンのバターを供給しており、一人あたりの供給量は約0.28kgになります。


アメリカのバター供給量

アメリカは人口が多く、国内のバター供給量は非常に多くなっていますが、数値を見ると一人当たりの供給量は少なく、国内では頻繁に「バター不足」というニュースを見かけます。これは「原材料の高騰化」「労働力不足」などバターの生産に影響を与える問題が多く、2022年は2021年に比べ20%以上のバターが不足しています。


アメリカで続くインフレ

アメリカではインフレーションが続いており、国内の生産品の価格が上昇しています。「燃料費の高騰化」に続き、「物流の鈍化」「人件費の高騰」などが商品の価格に直接影響を与えています。バターに関しては在庫が不足している州が多く、消費者はバターを少しでも長持ちさせるために「冷凍保存」「代替品の利用」などが推進されています。

ベルギー
バター 消費量


ベルギーのバター消費量

2020年にベルギーは約96,000トンのバターを供給しており、一人あたりの供給量は約8.30kgになります。


上昇を続ける乳製品の価格

ヨーロッパでは乳製品の価格が2020年以降上昇しています。また、バターの代用品として利用される「マーガリン」なども「ヒマワリ油」などの価格が高騰が続いており、マーガリンにも直接影響を与えています。これらの原料は【ウクライナ】【ロシア】などから輸入される事が多く、2023年以降も影響を与えると思われます。


チュニジア
バター 消費量


チュニジアのバター消費量

2020年にチュニジアは約90,000トンのバターを供給しており、一人あたりの供給量は約59.28kgになります。


世界一「バター」が好きな国

チュニジアは「バター」が非常に好まれる国で、一人当たりの供給量は非常に多くなっています。しかし、国内では「食料不足」が非常に深刻で、「砂糖」「コーヒー」「バター」「乳製品」「清涼飲料」などが不足しています。乳製品の不足は非常に深刻な問題で、多くのスーパーマーケットでは長期間にわたり購入制限や販売停止がおこなわれており、国民の不満は政府へと向けられています。


少量不足は「革命」に繋がる恐れがある

イスラム教を主体とする国で始まった反政府デモ「アラブの春」は「小麦不足」が原因といわれています。近年、世界情勢の悪化により燃料・原料の高騰化が続いていますが、これらの問題はアフリカなどの原料を他国に依存している国では非常に多くな問題で、場合により「革命」などに繋がる恐れがあります。

パナマ
バター 消費量


パナマのバター消費量

2020年にパナマは約90,000トンのバターを供給しており、一人あたりの供給量は約20.95kgになります。


乳製品の生産量の増加

パナマではCovid-19の影響により製造業の生産率が50%以上低下しましたが、国内の牛乳の生産量などは増加しています。しかし、「チーズ」などに利用される牛乳の生産量は50%以上低下しており、これらの牛乳の生産量を減らし飲料用の牛乳の生産量を増加させるなどの対策がとられています。


パナマ料理にはバターの利用が多い?

パナマは「シーフード」などが非常に多く消費される国で、隣国に「辛い料理」を好むメキシコなどがありますが国内ではあまり辛い料理は好まれません。「バター」は炒め物などに頻繁に利用される食材であり、パナマ料理には欠かせません。

コスタリカ
バター 消費量


コスタリカのバター消費量

2020年にコスタリカは約80,000トンのバターを供給しており、一人あたりの供給量は約15.61kgになります。


近年乳製品の消費量が増加

コスタリカなどの中米では近年乳製品の消費量が大きく増加しています。これはライフスタイルの変化により乳製品を消費する人が増加し、2010年以降大きく消費量が増加しています。主に「牛乳」の消費量が増加していますが、「チーズ」「ヨーグルト」「バター」「カスタード」などの牛乳の加工品の消費も増加しており、食生活が変化してきています。

香港
バター 消費量


香港のバター消費量

2020年に香港は約80,000トンのバターを供給しており、一人あたりの供給量は約10.66kgになります。


香港のバター事情

データによると、香港は国内で非常に多くの乳製品が消費されていますが、年間80万トンを超えるバターを香港島内で生産するのは非常に難しいと思われます。しかし、実際に香港では多くの乳製品が消費されており、【ニュージーランド】【オーストラリア】などから乳製品が輸入されています。


バターの輸入量

中国から輸出されるバターの40%以上が香港へ輸出されています。香港に輸入されたバターの多くが海外へ輸出されていると思われます。

イラク
バター 消費量


イラクのバター消費量

2020年にイラクは約80,000トンのバターを供給しており、一人あたりの供給量は約1.88kgになります。


イラクのバター事情

イラクは古代「メソポタミア文明」からバターを生産していた形跡があり、非常に古い歴史があります。現在もバターや「ヨーグルト」などの乳製品が料理に利用される事が多く、国内で多く消費されています。

日本
バター 消費量


日本のバター消費量

2020年に日本は約78,000トンのバターを供給しており、一人あたりの供給量は約0.62kgになります。


日本のバター消費量は少ない

日本は欧米と比べバターの消費量は少なくなっています。牛乳などの乳製品もヨーロッパと比べて30%から40%程度で、「文化は浸透しているが、日常的には消費されない」食品の一つです。


日本人は乳製品を多く摂取している?

先進国と比べると摂取量は非常に低くなっています。「牛乳」などは大型連休(学校の夏休み・冬休み・正月など)には摂取量が20%以上減少し、さらに摂取量が減ります。

韓国
バター 消費量


韓国のバター消費量

2020年に韓国は約74,000トンのバターを供給しており、一人あたりの供給量は約1.42kgになります。


増加するバターの消費量

韓国では国内のバター生産量・輸入量が近年大きく増加しています。Covid‐19の影響により外食を控える人が増加し、「家で料理」する人が増加しています。「パン」などの材料となるバターの利用が10%~20%(Covid‐19の流行前と比べて)程度増加しており、全体の消費量も増加しています。


東アジアの中ではトップクラス

ヨーロッパと比べるとかなり消費量は低くなりますが、日本などの東アジア諸国と比べると多くのバターが消費されています。

まとめ


バターはまだまだ西洋文化

【日本】【韓国】などかなり「パン」を消費している印象がある国でもヨーロッパ諸国と比べるとバターの消費量はかなり低くなります。ヨーロッパでは日常的にバターを「調理油」として利用する家庭も多く、非常に多くのバターが消費されています。


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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