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Food

世界のリンゴ 消費量ランキング

「リンゴ」は比較的に涼しい土地で栽培される植物あり、果物の栽培が難しい寒冷な土地でも多く栽培されています。

リンゴはどの国でどのくらい消費されているのでしょうか?

世界のリンゴ
消費量ランキング


世界のリンゴ消費量
世界一位 テュルキエ
世界二位 アルバニア
世界三位 ハンガリー


世界のリンゴ消費量ランキング
Apple - Domestic supply quantity

世界消費量
(t)
2020年
1テュルキエ
(Turkiye)
35.68
2アルバニア
(Albania)
32.96
3ハンガリー
(Hungary)
31.05
4ルーマニア
(Romania)
30.21
5北朝鮮
(North Korea)
29.39
6スロベニア
(Slovenia)
28.37
7ウズベキスタン
(Uzbekistan)
27.38
8オランダ
(Netherlands)
26.87
9オーストリア
(Austria)
25.75
10ポルトガル
(Portugal)
24.35
11モルドバ
(Moldova)
22.9
12ベラルーシ
(Belarus)
21.59
13中国
(China)
20.3
14カザフスタン
(Kazakhstan)
19.19
15イラン
(Iran)
18.41
16ポーランド
(Poland)
18.16
17ドイツ
(Germany)
18.1
18モロッコ
(Morocco)
17.66
19アゼルバイジャン
(Azerbaijan)
17.57
20カナダ
(Canada)
17.55
21レバノン
(Lebanon)
17.41
22イギリス
(U.K)
16.86
23ロシア
(Russia)
15.9
24アメリカ
(America)
15.72
25イタリア
(Italy)
15.64
26シリア
(Syria)
14.96
27アイルランド
(Ireland)
14.8
28スイス
(Switzerland)
14.24
29ルクセンブルク
(Luxembourg)
14.05
30チェコ
(Czech)
13.93
31ウクライナ
(Ukraine)
13.93
32チリ
(Chile)
13.52
33アイスランド
(Iceland)
13.11
34エストニア
(Estonia)
13
35ボスニア
ヘルツェゴビナ
(Bosnia and
Herzegovina)
12.98
36香港
(Hong Kong)
12.73
37キルギス
(Kyrgyzstan)
12.64
38アルジェリア
(Algeria)
12.03
39ノルウェー
(Norway)
11.85
40セントビンセント
グレナディーン
(Saint Vincent and
the Grenadines)
11.61
41チュニジア
(Tunisia)
11.48
42ニュージーランド
(New Zealand)
11.45
43キプロス
(Cyprus)
11.16
44オーストラリア
(Australia)
10.94
45アルメニア
(Armenia)
10.83
46イラク
(Iraq)
10.08
47クロアチア
(Croatia)
10.02
48ベルギー
(Belgium)
10.01
49マルタ
(Malta)
9.35
50フランス
(France)
9.29
51カタール
(Qatar)
9.26
52ウルグアイ
(Uruguay)
9.21
53モンテネグロ
(Montenegro)
9.16
世界平均8.53
日本
(Japan)
5.48

各国のリンゴ
消費量ランキング


国内供給量の定義(Domestic supply quantity)

国内消費・投資に利用できる商品の量で、国内生産量から海外からの輸入・輸出を差し引いた量、その国の在庫を差し引いた量になります。

この記事は「供給量を消費量として計算」しています。 理由は「一人ひとりの消費量を正確に把握する事は不可能」「生食以外に加工品として利用される」「利用されないまま廃棄される」「家畜の飼料として利用される」など目的が異なる消費が混在している事から、単純にわかりやすい供給量を消費量として計算しています。


リンゴの歴史

リンゴは古代ヨーロッパで4000年前から栽培していたと考えられており、非常に長い歴史があります。一般的に消費されるようになったのは16世紀以降で、品種改良により現在のようなリンゴになりました。

テュルキエ
リンゴ 消費量


テュルキエのリンゴ消費量

2020年のテュルキエのリンゴ供給量は一人あたり35.68kgです。


リンゴの名産地

テュルキエ北部は「原産地」の一つとして考えられており、6000~8000年以上前から存在していたとされています。現在は古代種のようなリンゴを見つける事は出来なくなっていますが、国内では非常に多くのリンゴが生産されており、日本の「フジ」なども栽培されています。


一人当たりの消費量も非常に多い

トルコで一番多く生産されているフルーツは「ブドウ」で、国内で生産されるフルーツの1/4がブドウになります。「ブドウ」「リンゴ」「オレンジ」「オリーブ」「みかん」の順に多く生産されており、国民一人当たりの消費量も非常に多くなっています。


トルコの気候

トルコは「雨」が少ない国で、「灌漑農業」により野菜や果物の生産が主におこなわれています。近年利用される「地下水」の水位が低下しており、慢性的な水不足に陥っています。

アルバニア
リンゴ 消費量


アルバニアのリンゴ消費量

2020年のアルバニアのリンゴ供給量は一人あたり32.96kgです。


アルバニアのリンゴ生産地

主に西部の「ドゥラス州」、中部の「ティラナ州」「エルバサン州」、南西部の「ヴロラ州」で生産されており、全体的に中部から南部で多くのリンゴが生産されています。


アルバニアのリンゴの利用

アルバニアは長い歴史の中でリンゴが栽培されており、国内で非常に多く消費される果物の一つです。収穫期には市場に非常に多くが並び、消費も大きく増加します。アルバニアではリンゴが生食以外に調理や加工され、海外にも輸出しています。

ハンガリー
リンゴ 消費量


ハンガリーのリンゴ消費量

2020年のハンガリーのリンゴ供給量は一人あたり31.05kgです。


ハンガリーのリンゴ生産地

主にドナウ川の東にある「アルフェルド地方」、中北部の「トランシルバニア山地」、南部の「バルガン半島」などで栽培されており、国内で非常にメジャーで日常的に栽培される果物の一つです。


ハンガリーのリンゴの利用

歴史的に古くから栽培される果物であり、生食以外に料理や加工に利用されます。海外にも輸出され、ジュース、ジャム、デザートなどに利用されます。

ルーマニア
リンゴ 消費量


ルーマニアのリンゴ消費量

2020年のルーマニアのリンゴ供給量は一人あたり30.21kgです。


ルーマニアのリンゴ生産地

リンゴの消費量が多い「ハンガリー」同様に中部の「トランシルバニア山地」、南部の「ムンテニア地方」、「カルパティア山脈」などでも栽培がおこなわれています。


ルーマニアのリンゴの利用

生食以外に調理や加工品に利用され、海外にも輸出しています。伝統料理の「ミルチャク」はリンゴと「タマネギ」の煮込み料理であり、鶏肉や豚肉が加えられます。リンゴが加えられるため、甘みが強い料理です。

北朝鮮
リンゴ 消費量


北朝鮮のリンゴ消費量

2020年の北朝鮮のリンゴ供給量は一人あたり29.39kgです。


北朝鮮のリンゴ生産地

首都の「平壌(ピョンヤン)」では季節にリンゴが多く販売されます。生産地は平壌近郊から東部にかけて多くのリンゴが生産されています。


北朝鮮のリンゴの利用

北朝鮮は非常に寒冷な気候を有しており、リンゴを保存食として加工する事が多くなります。国内の情報が非常に少なく、詳しい事はわかりませんが、他国同様に収穫期にはマーケットなどで多く販売されると思われます。

スロベニア
リンゴ 消費量


スロベニアのリンゴ消費量

2020年のスロベニアのリンゴ供給量は一人あたり28.37kgです。


スロベニアのリンゴ生産地

東部の「ポドラヴィェ地方」、南部の「ポモージェ地方」、北部の「ゴーリシュカ・ブランス地方」などで多くのリンゴが生産されています。スロベニアは温暖な気候を有しており、リンゴの生産が盛んです。


スロベニアのリンゴの利用

隣国同様に収穫期にはマーケットで多くのリンゴが販売され、消費量も大きく増加します。加工品も多く、海外輸出もおこなっています。

ウズベキスタン
リンゴ 消費量


ウズベキスタンのリンゴ消費量

2020年のウズベキスタンのリンゴ供給量は一人あたり27.38kgです。


ウズベキスタンのリンゴ生産地

おもに東部の「フェルガナ渓谷」で多くのリンゴが生産されており、国内で消費される以外に隣国へ輸出しています。


ウズベキスタンのリンゴの消費

リンゴをサラダに加える事が多く、頻繁に消費されます。また、ウズベキスタンでは「リンゴのデザート」が多く、「リンゴパイ」「ジャム」などは国内で伝統的に消費されています。

オランダ
リンゴ 消費量


オランダのリンゴ消費量

2020年のオランダのリンゴ供給量は一人あたり26.87kgです。


オランダのリンゴ生産地

主に北東部の「フリースラント州」などで多くのリンゴが生産されています。


「リンゴソース」

オランダでは伝統的に「Appelmoes:リンゴのムース」が作られ、肉料理のソースなどとして利用されます。リンゴは国内で一般的に消費される果物の一つであり、国内で生産される以外に海外からリンゴを輸入しています。

オーストリア
リンゴ 消費量


オーストリアのリンゴ消費量

2020年のオーストリアのリンゴ供給量は一人あたり25.75kgです。


オーストラリアのリンゴ生産地

主に南部の「南オーストラリア州」、南東部の「ビクトリア州」、東部の「ニューサウスウェールズ州」、南東部の島「タスマニア州」など南部から東部でリンゴ生産がおこなわれています。


リンゴが伝わったのは18世紀

オーストラリアにリンゴが伝わったのは18世紀後半であり、入植者によってもたらされた外来種です。オーストラリアは他の国々と大きく離れており、古い生態系が残る貴重な場所であり、現在は多くの輸入品の持ち込みを禁止しています。

ポルトガル
リンゴ 消費量


ポルトガルのリンゴ消費量

2020年のポルトガルのリンゴ供給量は一人あたり24.35kgです。


ポルトガルのリンゴ生産地

主に南部の「アルガルヴェ地方」、東部の「リズボン地方」、北部の「ノルテ地方」でリンゴの栽培がおこなわれています。


国内で消費される重要な果物

リンゴの栽培はポルトガルの気候に適しており、国内で盛んにリンゴ生産がおこなわれています。国内で非常に多く消費される果物の一つであり、海外などへも輸出しています。

リンゴの消費量
国全体の消費量


人口が多い国は単純に全体の消費量が多く、一人当たりの消費量で換算した場合と大きく異なります。

中国
リンゴ 消費


クリスマスにはリンゴを

リンゴは中国語で「苹果(ピングォ)」言います。中国語で「クリスマスイブ」は「平安夜(ピンアンイエ)」であり、クリスマスのリンゴを「平安果(ピンアングォ)」と呼びます。

中国は言葉の「音」を大切にする国であり、「福」が逆さになるという意味の「福了(フーダオラ)」と福が来るという意味の「福了(フーダオラ)」を正月に飾るなど同じ音や似たような音をもじる様な文化があり、祝い事などの際などに多く利用されます。


中国は果物を良く消費する

中国ではリンゴの消費量が一人当たり年間27㎏であり、日本の年間7㎏(2020年消費)と比べると3.8倍多く消費しています。中国では果物が良く消費されており、国内で様々な果物や野菜が生産されています。


中国で人気のフルーツは?

中国で一番人気がある果物は「柿」です。次いで「梨」「スイカ」「スモモ」「キウイ」「リンゴ」の順に人気があり、非常に多くの果物が国内で生産・消費されています。

近年、果物の品質は向上しており、非常に甘くて美味しい果物が国内で提供されています。

アメリカ
リンゴ 消費


アメリカの果物消費量は多い

アメリカは日本と比べ果物の消費量が非常に多く、ヨーロッパの国々よりも多くの果物が消費されます。果物の生産は主に南西部の「カルフォルニア州」などの「南部」で多く生産される傾向がありますが、州の気候を活かした果物生産がおこなわれており、州により生産される果物が大きく異なります。


アメリカと日本の果物の違い

消費される果物の種類は日本とあまり変わりませんが、日本で消費が少ない「クランベリー」「ラズベリー」などのベリー系が多く消費されます。


オレンジジュースの消費が多い

「オレンジジュース」の消費が多く、多くのオレンジを「メキシコ」「南米」から輸入しています。南米はアメリカとは季節が異なり、アメリカで果物の収穫ができない季節に輸入量が増加します。

インド
リンゴ 消費


深刻な水不足

インドは「灌漑農業」による地下資源の利用が多く、地下水の水位が著しく低下しています。近年、「干ばつ」「大雨」などの自然災害が多発しており、将来的に「地下水が枯渇」が危惧されています。


地下水の枯渇を防ぐには?

非常に難しい問題ですが、多くの「雨」が少ない地域で「オリーブ」「ナツメヤシ」などの「水をあまり必要としない植物」の栽培が増加しています。「エジプト」「アルジェリア」など雨量が極めて少ない地域でも栽培面積を拡大させており、水の節約に繋がっています。


世界で注目を集めるインドのフルーツ

インドは近年、「果物の栽培方法」「運搬インフラの整備」「保管方法」などが向上しており、世界中からインドで生産される果物に注目が集まっています。

主に中東では今まで「インドネシア」「フィリピン」から輸入していた「バナナ」などの南国の果物が地理的に近いインドから輸入されており、今後もインドの輸出量が増加すると思われます。

ロシア
リンゴ 消費


寒冷な土地を活かしたリンゴ栽培

ロシアの農業は主に温暖な気候を有している南西部の「カフカス地域」でおこなわれる事が多く、ロシアの食事情を支えています。リンゴは寒冷地でも栽培が可能な果物の一つであり、ロシア全土で栽培がおこなわれています。


果物の王様

ロシアはリンゴを「果物の王様」と考える人が多く、非常に人気のある果物の一つです。近年は南国のフルーツなども簡単にスーパーマーケットで購入する事が可能になり、フルーツの人気も変化してきています。


ロシアで人気がある果物

「リンゴ」「バナナ」「ミカン」「ブドウ」「オレンジ」などがロシアで人気のある果物です。

イラン
リンゴ 消費


果物大国イラン

イランは温暖な気候を有しており、「灌漑農業」で多くの果物が生産されています。国内は亜熱帯で生産される「デーツ」、温帯で生産される「オレンジ」、寒冷地で生産される「リンゴ」などを含め様々な果物が生産されており、生産された果物は多くの国々へ輸出しています。


イランの名産品

「スイカ」「メロン」「ザクロ」などの果物は「イラン」「カザフスタン」「ウズベキスタン」から輸入している国が多く、「イランと言えばザクロ」などの印象が強くなります。

ドイツ
リンゴ 消費


ドイツで人気がある果物

ドイツは「ロシア」同様に「リンゴが果物の王様」と考える人が多く、「リンゴ」「バナナ」「ブドウ」の順で人気があります。旧東ドイツに住む人は旧西側と比べ購買力が低く、果物の消費も西側と比べ若干低くなります。

「バナナ」は旧東ドイツに住む人は「高級品」という印象が強く、現在も非常に人気のある果物の一つです。

フランス
リンゴ 消費


フランスのリンゴ

フランスでリンゴは非常に人気のあるフルーツです。中でも「ゴールデンデリシャス」という品種が一番人気があり、国内に流通する40%以上がゴールデンデリシャスです。

ゴールデンデリシャスは「アメリカ」の中東部「ウエストバージニア州」で品種改良がおこなわれ、現在は世界的に有名なリンゴの品種のひとつです。


ヨーロッパはどのようにリンゴが利用されるの?

生食以外に「ジャム」「ジュースやコンポート」「ゼリー」「ケーキ」など様々な物に加工されます。フランスは「ジャム」が非常に有名であり、国内で生産されたジャムは世界中に輸出されています。

ポーランド
リンゴ 消費


リンゴ輸出大国

ポーランドで生産されたリンゴはヨーロッパ各国に輸出されており、輸出量は「イタリア」「アメリカ」に次いで多くなっています。過去に「ロシア」に向けて多くのリンゴを輸出していましたが、現在は取引がおこなわれていません。


人気があるリンゴの品種

「ガラ(ニュージーランド原産)」「ゴールデンデリシャス(アメリカ原産)」「ジョナゴールド(アメリカ原産)」「リゴール(ポーランド原産)」など人気があります。国内では日々研究がおこなわれており、更に質の高いリンゴが開発されています。

イタリア
リンゴ 消費


スーパー見かける「イタリア産リンゴ」

イタリアはリンゴは輸出量が世界一という事もあり、ヨーロッパでイタリア産のリンゴを見かける事が多くなります。

イタリアでは「ゴールデンデリシャス」「ガラ」「レッドデリシャス(アメリカ原産)」「アイダレッド(アメリカ原産)」「チャンピオン(チェコ原産)」が多く流通しており、「ドイツ」「スペイン」などに多く輸出されています。

まとめ


日本のリンゴ

日本は非常に多くのリンゴの品種を開発しており、世界トップレベルのリンゴが生産されています。しかし、リンゴの消費量は世界的に比べても非常に低く、「たまに食べる程度」です。


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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