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世界のリンゴ 消費量ランキング

「リンゴ」は比較的に涼しい土地で栽培される植物で、果物の栽培が難しい土地でも多く栽培されています。

リンゴはどの国でどれくらい消費されているのでしょうか?

世界のリンゴ
消費量ランキング


世界のリンゴ消費量
世界一位 中国
世界二位 アメリカ
世界三位 テュルキエ


世界のリンゴ消費量ランキング
Apple - Domestic supply quantity

消費量
(t)
2020年
世界合計85,053,000
1中国
(China)
39,163,000
2アメリカ
(America)
5,598,000
3テュルキエ
(Turkiye)
3,277,000
4インド
(India)
2,949,000
5ロシア
(Russia)
2,717,000
6イラン
(Iran)
1,751,000
7ドイツ
(Germany)
1,622,000
8フランス
(France)
1,596,000
9ポーランド
(Poland)
1,359,000
10イタリア
(Italy)
1,329,000
11ウズベキスタン
(Uzbekistan)
1,234,000
12イギリス
(U.K)
1,170,000
13ブラジル
(Brazil)
1,046,000
14メキシコ
(Mexico)
1,027,000
15ウクライナ
(Ukraine)
955,000
16日本
(Japan)
877,000
17エジプト
(Egypt)
858,000
18北朝鮮
(North Korea)
822,000
19モロッコ
(Morocco)
807,000
20チリ
(Chile)
743,000
21カナダ
(Canada)
676,000
22パキスタン
(Pakistan)
665,000
23ルーマニア
(Romania)
652,000
24ベラルーシ
(Belarus)
575,000
25アルジェリア
(Algeria)
567,000
26スペイン
(Spain)
531,000
27オランダ
(Netherlands)
514,000
28南アフリカ共和国
(South Africa)
506,000
29ハンガリー
(Hungary)
462,000
30韓国
(Korea)
433,000
31イラク
(Iraq)
386,000
32カザフスタン
(Kazakhstan)
379,000
33セルビア
(Serbia)
309,000
34アルゼンチン
(Argentina)
288,000
35シリア
(Syria)
285,000
36オーストラリア
(Australia)
284,000
37オーストリア
(Austria)
282,000
38ポルトガル
(Portugal)
273,000
39バングラデシュ
(Bangladesh)
240,000
40タジキスタン
(Tajikistan)
237,000
41アゼルバイジャン
(Azerbaijan)
222,000
42ギリシャ
(Greece)
217,000
43スイス
(Switzerland)
203,000
44サウジアラビア
(Saudi Arabia)
201,000
45ペルー
(Peru)
193,000
46ベルギー
(Belgium)
183,000
47レバノン
(Lebanon)
182,000
48モルドバ
(Moldova)
157,000
49チェコ
(Czech)
154,000
50チュニジア
(Tunisia)
153,000
51ニュージーランド
(New Zealand)
142,000
52キルギス
(Kyrgyzstan)
141,000
53インドネシア
(Indonesia)
139,000
出典: United Nations Food and Agricultural Organization (FAO) 2020年から作成
https://www.fao.org/faostat/en/#data/
©FAO

各国のリンゴ
消費量ランキング


国内供給量の定義(Domestic supply quantity)

国内消費・投資に利用できる商品の量で、国内生産量から海外からの輸入・輸出を差し引いた量、その国の在庫を差し引いた量になります。


一人あたりのリンゴ供給量の算出

2020年の国の総人口 / リンゴの供給量 = 一人あたりのリンゴの供給量


リンゴの歴史

リンゴは古代ヨーロッパで4000年前から栽培していたと考えられており、非常に長い歴史があります。一般的に消費されるようになったのは16世紀以降で、品種改良により現在のようなリンゴになりました。

中国
リンゴ 消費量


中国のリンゴ消費量

2020年に中国は約39,163,000トンのリンゴを消費しており、一人あたりの供給量は約27.48kgになります。


クリスマスにはリンゴを

リンゴは中国語で「苹果(ピングォ)」言います。中国語で「クリスマスイブ」は「平安夜(ピンアンイエ)」といい、クリスマスのリンゴを「平安果(ピンアングォ)」と呼びます。

中国は言葉の「音」を大切にする国で、「福」が逆さになるという意味の「福了(フーダオラ)」と福が来るという意味の「福了(フーダオラ)」を正月に飾るなど同じ音や似たような音をもじる様な文化があり、祝い事などの際などに多く利用されます。


中国は果物を良く消費する

中国ではリンゴの消費量が一人当たり年間27㎏で、日本人の年間7㎏(2020年消費)と比べると3.8倍多く消費しています。中国では果物が良く消費されており、国内で様々な果物や野菜が生産されています。


中国で人気のフルーツは?

中国で一番人気がある果物は「柿」になります。「梨」「スイカ」「スモモ」「キウイ」「リンゴ」の順に人気があり、非常に多くの果物が国内で生産・消費されています。近年果物の品質は向上しており、非常に甘くて美味しい果物が国内で提供されています。

アメリカ
リンゴ 消費量


アメリカのリンゴ消費量

2020年にアメリカは約5,598,000トンのリンゴを消費しており、一人あたりの供給量は約16.66kgになります。


アメリカの果物消費量は多い

アメリカは日本と比べ果物の消費量が非常に多く、ヨーロッパなどの先進国と比べていも非常に多くの果物を消費する国の一つです。果物の生産は南西部のカルフォルニア州など主に南部が多くなっていますが、州の気候を活かした果物が生産されており、州によって好きな果物が大きく異なる場合があります。


アメリカと日本の果物の違い

消費される果物の種類にとくに変わりはありませんが、「クランベリー」「ラズベリー」など日本では消費が少ないベリー系も多く消費しています。

また、「オレンジジュース」などの消費が多く、多くのオレンジを【メキシコ】や南米から輸入しています。南米はアメリカとは季節が違い、アメリカで果物の収穫が難しい季節などにとくに輸入量が増加します。

テュルキエ
リンゴ 消費量


テュルキエのリンゴ消費量

2020年にテュルキエは約3,277,000トンのリンゴを消費しており、一人あたりの供給量は約38.94kgになります。


リンゴの名産地

テュルキエ北部は「原産地」の一つとして考えられており、6000~8000年以上前から存在していたとされています。現在は古代種のようなリンゴを見つける事は出来なくなっていますが、国内では非常に多くのリンゴが生産されており、日本の「フジ」なども栽培されています。


一人当たりの消費量も非常に多い

トルコで一番多く生産されているフルーツは「ブドウ」で、国内で生産されるフルーツの1/4がブドウになります。「ブドウ」「リンゴ」「オレンジ」「オリーブ」「みかん」の順に多く生産されており、国民一人当たりの消費量も非常に多くなっています。


トルコの気候

トルコは「雨」が少ない国で、「灌漑農業」により野菜や果物の生産が主におこなわれています。近年利用される「地下水」の水位が低下しており、慢性的な水不足に陥っています。

インド
リンゴ 消費量


インドのリンゴ消費量

2020年にインドは約2,949,000トンのリンゴを消費しており、一人あたりの供給量は約2.11kgになります。


深刻な水不足

インドでも「灌漑農業」による地下資源の利用が多く、地下水の水位が著しく低下しています。近年干ばつ・大雨などの自然災害も多発しており、将来的に「地下水が枯渇」が危惧されています。


地下水の枯渇を防ぐには?

これは非常に難しい問題ですが、多くの「雨」が少ない地域では「水をあまり必要としない植物」が植えられる事が多くなっています。「オリーブ」「ナツメヤシ」などの降水量が少ない地域でも栽培する事が可能な植物が植えられる事が多く、【エジプト】【アルジェリア】など雨量が極めて少ない地域で盛んに植えられています。


世界で注目を集めるインドのフルーツ

インドでは果物の栽培方法・運搬インフラの整備・保管方法などが向上しており、世界中からインドで生産される果物に注目が集まっています。主に中東では今まで【インドネシア】【フィリピン】などから輸入していた「バナナ」などがインドから輸入される事が多くなっており、今後もインドからの輸出が増加すると思われます。

ロシア
リンゴ 消費量


ロシアのリンゴ消費量

2020年にロシアは約2,717,000トンのリンゴを消費しており、一人あたりの供給量は約18.65kgになります。


寒冷な土地を活かしたリンゴ栽培

ロシアの農業は主に温暖な気候を有している南西部の「カフカス地域」でおこなわれる事が多く、ロシアの食事情を支えています。リンゴは寒冷地でも栽培が可能な果物の一つで、ロシア全土で栽培がおこなわれています。ロシアではリンゴを「果物の王様」と考える人が多く、非常に人気のある果物の一つですが、近年は南国のフルーツなども簡単にスーパーマーケットで購入する事が可能になり、フルーツの人気も変化してきています。


ロシアで人気がある果物

「リンゴ」「バナナ」「ミカン」「ブドウ」「オレンジ」などがロシアで人気のある果物になります。

イラン
リンゴ 消費量


イランのリンゴ消費量

2020年にイランは約1,751,000トンのリンゴを消費しており、一人あたりの供給量は約20.05kgになります。


果物大国イラン

イランは温暖な気候を有しており、「灌漑農業」で多くの果物が生産されています。国内では亜熱帯で生産される「デーツ」温帯で生産される「オレンジ」寒冷地で生産される「リンゴ」などを含め様々な果物が生産されており、生産された果物は多くの国々へ輸出されています。


ヨーロッパから見るイランの果物の印象

「スイカ」「メロン」「ザクロ」などの果物は【イラン】【カザフスタン】【ウズベキスタン】などから多く輸入している国が多く、「イランと言えばザクロ」などの印象が強くなっています。

ドイツ
リンゴ 消費量


ドイツのリンゴ消費量

2020年にドイツは約1,622,000トンのリンゴを消費しており、一人あたりの供給量は約19.46kgになります。


ドイツで人気がある果物

ドイツでは【ロシア】同様に「リンゴが果物の王様」と考える人が多く、「リンゴ」「バナナ」「ブドウ」の順で人気があります。旧東ドイツに住む人は旧西側と比べ購買力が低く、果物の消費も若干低くなっています。

「バナナ」は旧東ドイツに住む人は「高級品」という印象が強く、現在も非常に人気のある果物の一つです。

フランス
リンゴ 消費量


フランスのリンゴ消費量

2020年にフランスは約1,596,000トンのリンゴを消費しており、一人あたりの供給量は約24.75kgになります。


フランスのリンゴ

フランスでもリンゴは非常に人気のあるフルーツで、中でも「ゴールデンデリシャス」という品種が一番人気があり、国内に流通する40%以上がゴールデンになります。ゴールデンデリシャスは【アメリカ】の中東部「ウエストバージニア州」で品種改良がおこなわれ、現在では世界的に有名なリンゴの種類の一つになっています。


ヨーロッパではどのようにリンゴが利用されるの?

生食以外に「ジャム」「ジュースやコンポート」「ゼリー」「ケーキ」など様々な物に加工されます。フランスは「ジャム」が非常に有名で、フランスで生産されたジャムは世界中に輸出されています。

ポーランド
リンゴ 消費量


ポーランドのリンゴ消費量

2020年にポーランドは約1,359,000トンのリンゴを消費しており、一人あたりの供給量は約35.36kgになります。


リンゴ輸出大国

ポーランドで生産されたリンゴはヨーロッパ各国に多く輸出されており、輸出量はイタリア・アメリカに次いで多くなっています。過去に【ロシア】に向けて多くのリンゴを輸出していましたが、現在は取引がおこなわれていません。


人気があるリンゴの品種

「ガラ(ニュージーランド原産)」「ゴールデンデリシャス(アメリカ原産)」「ジョナゴールド(アメリカ原産)」「リゴール(ポーランド原産)」など人気があります。国内では日々研究がおこなわれており、更に質の高いリンゴが開発されています。

イタリア
リンゴ 消費量


イタリアのリンゴ消費量

2020年にイタリアは約1,329,000トンのリンゴを消費しており、一人あたりの供給量は約35.36kgになります。


スーパー見かける「イタリア産リンゴ」

イタリア産のリンゴは輸出量が世界一という事もあり、ヨーロッパではイタリア産のリンゴを見かける事が多くなっています。イタリアでは「ゴールデンデリシャス」「ガラ」「レッドデリシャス(アメリカ原産)」「アイダレッド(アメリカ原産)」「チャンピオン(チェコ原産)」が多く流通しており、ドイツ・スペインなどに多く輸出されています。

まとめ


日本のリンゴ

日本は非常に多くのリンゴの品種を開発しており、世界トップレベルのリンゴが生産されています。しかし、リンゴの消費量は世界的に比べても非常に低く、「たまに食べる程度」になっています。


今回は以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


サムネイル: 「Pixabay」から商用利用可能な写真を加工・利用しています。

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